リフォームのプランニング

ミニマルな日常

最終更新日: 2020.01.15

リフォームをしたがらない両親を説得するには?

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実家のお風呂をリフォームしたいけど、両親は承諾しない。どうしたら説得できますか、という質問をいただきました。

この記事で回答しますね。

まずメールを紹介します。Kさんからです。



リフォームに反対する両親

件名:実家のリフォームをしたい

筆子さん、はじめまして。

ブログは時々読ませていただいて心の励みにさせてもらっています。

相談にのってもらいたいことがありメールいたします。

文章を書くことが苦手なので分かりにくいかもしれませんがお読みいただければと思います。

私には80代の父と70代の母がおり、高速で2時間くらいのところに暮らしています。今のところ介護は必要なく暮らしています。

築40年の家に住んでいますのでだいぶ古いですし、高齢になっているのでリフォームしてもらいたいなと前から思っていました。

この度金婚式を迎えるにあたり、なぜか私たち子どもたちに両親から金婚祝いという名目でお金を渡されました。

自分たちのお祝いに子供にお金を渡すなんて不思議なのですが、両親は割と裕福ではありますが、倹約家なので子供たちへお金をよく渡します。

私はそのお金を実家のお風呂のリフォームにあてたいと伝えたのですが、いまのお風呂で満足しているから変えたくないの一点張りで納得してもらえません。

金婚式のお祝いは兄弟家族で温泉旅行に行く予定になりました。

それでも、もらったお金は余ると思います。

そもそも自分たちのお金なので子供からのお祝いにもなっていないと思うのですが・・

築45年ですが、25年くらいまえに一度お風呂のリフォームをしています。一度リフォームしたから必要ないと言われてしまいました。

両親は今のお風呂でもいいと言いますが、使っている今のお風呂と洗面所はとても寒くて、追い炊きも出来ずカビもあったり汚いので、私はそこのお風呂を使いたくありません。

兄弟の配偶者たちもお風呂を使うことは嫌なのではないかと思います。

これから先、年老いていくので元気なうちに快適なお風呂にしたらいいんじゃないかと思います。

体調が悪くなってからリフォームを検討しても時間がかかるので、ちょうどよい機会だと思うので、ぜひリフォームしてもらいたいのです。

洗面所はリフォームしようと思っているようです。洗面所のついでにお風呂も変えてみたらどうか? 費用は子供たちで出すからと言っているのに聞きません。

またお風呂を変えないにしても、洗面所の代金をお祝いに出すと言ってもいらないというのです。自分の両親の考えが不思議でたまりません。

私のリフォームに関する考えがおかしいのでしょうか。

頑固な両親を説得する方法はありますか?





Kさん、はじめまして。メールありがとうございます。

ご両親、お2人ともお元気で結婚50年を迎えられたのですね。おめでとうございます。

このメールにはKさんの2つの希望が書かれていますね。すなわち

1.両親に実家のお風呂をリフォームしてもらいたい

2.洗面所のリフォーム代を私が(子どもたちが?)出したい。

今回はリフォームについて回答します。

お金に関しては、人それぞれ考え方が違うので、無理に自分のお金を受け取らせようとしなくてもいいんじゃないですか?

ご両親に、お金がなくて、ろくなものを食べておらず、このままでは病気になってしまう、というわけではないですよね。

子供たちに、お小遣いをあげるのが至上の喜びである、という人もいますから、お金はありがたく受け取ればいいでしょう。

ご両親からもらったお金は、全部使わずに貯金しておき、あとでご両親に関して、お金が必要になったとき、使えばいいでしょう。

どちらかが病気になるかもしれないし、老人ホームや介護施設に引っ越すなど、これからお金を使う機会もあると思います。

運よく、そういうことにお金を使う必要が生じなかったのなら、ご両親が亡くなったあとに、そのお金は、ご両親の名前で、どこかに寄付すればいいですね。

さて、私は、Kさんはもちろん、ご両親のこともいっさい存じ上げない、実践的かつ効果的なアドバイスは期待しないでください。

メールを読んで思ったことを書かせていただきます。

1.あきらめる

実家のお風呂をリフォームしたい理由が、ご両親の安全にダイレクトにかかわることなら、介入すべきだと思いますが、そうでないなら、ご両親の好きにさせたほうがいいと思います。

Kさんは、実家のお風呂に入りたくないそうですが、そこはKさんの家ではありません。

そのお風呂を毎日使っているご両親がそれでいいと思っているのなら、他人がどうこう言う問題ではないです。

ご両親はKさんとは違う人間なので、考え方も違って当然です。「不思議だなあ、謎だなあ」と思うかもしれませんが、考え方がぴったり一致してしまうほうが、実は不思議な現象です。

他人の生活をコントロールしようとするとストレスがたまるので、あたたかい目で見守ってあげるといいでしょう。

お風呂ですが、追い焚きできなくても命にはかかわりません。

カナダのお風呂は追い焚きはいっさいできませんが、私は、過去20年以上、そういうお風呂に入り続けてきました。

最初にぬるめのお湯を入れてしまうと、長風呂をしているうちに、冬はお湯の温度が低下が早く、寒くなってきます。しかし、あまり熱いお湯に入らないほうが、身体のためにはいいです。特に高齢者はそうですね。

追い焚きしなければ、ガス代も節約できます。

カビがあって汚いなら、Kさんが、実家に行って、きれいに掃除してあげればいいでしょう。

2.子どもたちで話し合って代表者を派遣する

実家のお風呂のリフォームをしないと、深刻な問題が発生するならば、リフォーム説得に向けて、ご両親と話し合いをするといいでしょう。

日本の浴槽は深いので、お風呂場のデザインによっては、危険をはらんでいるかもしれません。

去年の秋、里帰りしたので、実家のお風呂に入りました。最初の2、3回は、「え、何、これ、めっちゃ深くて怖い、気をつけなければ」と思いましたよ。

そのうち慣れましたが。

まず、兄弟姉妹で話し合い、説得力のあるリフォームすべき理由を出し、意見をまとめてください。

そして、ご両親が、子どもたちの中でも、もっとも意見を聞き入れる人間、お気に入りの人間を代表として話し合いに派遣してください。

メールからでは、ご両親が2人だけでで住んでいるのか、ご兄弟家族と住んでいるのかわかりません。

もしご兄弟家族も同居していて、そのうちの誰かが、お風呂に対して不満を持っているのなら、実際に使っているわけですから、リフォームを提案しても説得力があります。

3.自分の問題として提案する

リフォームを申し出るときは、「そうしたほうが、お父さん、お母さんのためよ」と言うのではなく、「自分のために、そうしてほしい」と話したほうがうまくいきます。

実際、自分がそうしてほしいから、リフォームを提案するわけですし、ご両親は子どもたちのことを愛しているから、自分たちのためにはやりたくないことも、子どもたちのためならやろうか、という気になります。

たとえば、

「あのお風呂は、こうこうこういう理由で、ひじょうに危険なので、私はお父さんとお母さんのことが心配で夜、眠れない。私を安心させると思って、リフォームしてくれない? 洗面所をリフォームするついでに、やるといいんじゃないかなあ」

あるいは、

「帰省して、あのお風呂を使うたびに、寒くて汚くて身の毛がよだつの。私を助けると思って、リフォームしてくれない?」

こんなロジックですすめるといいでしょう。

4.リフォームしたがらない理由を聞いて障害を解決する

ご両親が、リフォームしたがらない理由を聞いて、障害となっていることをクリアします。

・まだ充分使えるのに、リフォームする理由がない⇒もっともな意見です。

・お風呂をリフォームすると、しばらく入れないからそれがいや⇒その間、どこでお風呂を使うかプランニングする。場合によっては、銭湯へ送り迎えする。

・この家に住むことも、もうそんなに長くないと思っている(通常、リフォームは家を長持ちさせるためにします)⇒ご両親が、あと、どれぐらい今の家に住むと考えているのか聞いて、実情に合わせた選択をする。

お金は障害ではないと思いますが、人によっては、節約にフォーカスしすぎて、いまの生活を楽しまない人もいます。

その場合は、いまの生活を楽しむライフスタイルもあることを教えてあげるといいでしょう。

しかし、人の信念はそう簡単には変わらないので、断捨離をすすめるのと同じ要領で、自分の価値観を押し付けるのではなく、自分がそういうライフスタイルを送っていて、幸せそうにしているところを見てもらうのが一番いいと思います。

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****

リフォームしたがらない親を説得する方法を紹介しました。

感想や質問があれば、お気軽にお寄せください。





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