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買い物以外の気分転換法を知っておくと、ひまさえあれば買い物ばかりしてしまう習慣を変えられます。
気分転換法は、たくさんありますが、この記事ではお金や特別な道具を使わなくても、1人でできることを10個紹介します。
いずれも、私がよくやっていることです。
1.散歩する
散歩に限らず、姿勢を変えて、体を動かすと、血の巡りがよくなり、頭に酸素が行くので、リフレッシュできます。
外に出て散歩すると、新鮮な空気を吸うし、見ている景色が変わるので、わりと簡単に気分が変わります。
ウォーキングのすすめ⇒ウォーキングはダイエットと健康に不可欠、暮しの質も高くなる
天気が悪くて外に行けないときは、体操や、ストレッチ、スクワットなどをしてもいいでしょう。
ポイントは体を動かすことです。
私は家の中でもうろうろ歩いたり、ミニトランポリンをしたりしていますが、ぼーっと体を動かしていると(特に考えごとはしない)、いろいろなことを思いつきます。
頭の中をからっぽにするのがコツです。
2.水で洗う
冷たい水で顔や手を洗ったり、小さなものを手洗いしたりします。
自分の体の一部を水で洗うのは、神道で言えば、禊(みそぎ)ですから、心の中にくすぶっているネガティブな感情が洗い流されて、きれいになります。
ならないかもしれませんが、「汚部屋にただよう、ねっとりした負のエネルギーを、洗い流している」と思って洗ってみるといいでしょう。
うがいもいいかもしれません。
いま、新型コロナウィルスが流行りつつあるし、ほかのインフルエンザや風邪のウィルスもまだまだ活発に動いているので、うがいや手洗いは、実利的な効果ものぞめます。
3.瞑想する
瞑想とは、何か1つのことに意識を集中させるか、周囲で起きていること(自分の感じる刺激)をそのまま受け取ることです。
目をつむって呼吸に意識を向けるやり方が一般的ですが、それ以外にも、体が感じる刺激に意識を向けたり、何か1つのものだけ(ろうそくの炎とか)をじっと見つめたり、聞こえてくる音に意識を向ける方法もあります。
『必要なのは10分間の瞑想だけ』~物より心が大切です(TED)
瞑想をしていると、脳は、通常行っている作業(さまざまな刺激や情報を取捨選択し処理すること)をスローダウンできるので、それまで、「ああ、あれが安い、買わなきゃ、これも素敵ね、買わなきゃ」と焦っていた気分もどこかにいきます。
日常的に瞑想をやっていると、ストレスが軽減されると言われます。
個人的に、瞑想は、疲れている脳をいやす働きがある、と感じています。
脳(とくに前頭葉)が疲れていると、欲望のまま突っ走って買い物してしまうので、「買い物が止まらない」という悩みがある人は、瞑想を生活に取り入れてみてください。
「瞑想」と書くと、難しく感じるかもしれませんが、ただ、目を閉じて、呼吸に意識を向けるだけです。
この講演で紹介されているマインドフルブリージングは簡単です⇒落ち着いて、注意を向けて、ありがとうと言う、その方法(TED)
瞑想する余裕がないときは、目をとじて、深呼吸すればいいでしょう。
4.いい匂いをかぐ
匂いという刺激は脳にダイレクトに届きます。つまり、プロセスされずに、海馬に届くのです。
だから、いい匂いをかげば、ぴーんと気分転換できます。
冬場、どこの家にありそうな、みかんやグレープフルーツなど柑橘類の匂いをかげばいいでしょう。
いま、みかんを食べて、皮を鼻に押し当ててみたら、とてもいい匂いがしました。
このとき、香りにしっかり意識を向けてください。
ほかにも、いい香りのする果物や野菜はいっぱいあるので、冷蔵庫やパントリーから探して匂いをかいでください。
私は、アロマテラピーをやっているので⇒薬なし生活~薬はすべて断捨離しアロマテラピーで健康管理、エッセンシャルオイル(ラベンダー、ティートゥリー、ユーカリ)が家にあることが多いです。
しかし、精油がなくても、台所にある果物や野菜、庭に生えている木や葉っぱの匂いをかげば、それで十分です。
ただし、ふだん強烈な合成香料の香りに慣れている人は、物足りないかもしれません。その場合は人工的な香りを使う頻度をさげてから試してください。
私が香水やオーデコロンを使うのをやめた理由。その香料は本当に安全か?
まあ、合成された香りをかいでも気分転換はできますが、チープなものや嫌いな匂いをかぐと気分が悪くなります。
5.昼寝する
寝れば、脳が休息できるので、とてもリフレッシュします。
昼寝の仕方⇒疲れの取れる昼寝の方法。睡眠不足ぎみの人は試す価値あり
以前、私は毎日、昼寝をしていました。
いまは、睡眠時間そのものをのばして、基本、昼寝はしていません。すごく眠い日だけしています。
6.歌を歌う
好きな音楽を聞くと、気分転換ができますが、何らかの再生デバイスが必要です。
しかし、自分で歌を歌ってしまえば、何もいりません。
リサーチによれば、歌を歌うと、エンドルフィンやオキシトシンといった、『幸せホルモン』と呼ばれる、高揚感や鎮静作用のある物質が分泌し、ストレスがやわらぐそうです。
人前で緊張して歌っていたり、試験で歌っていたりすればストレスのほうが多いでしょうが。
たとえ暗い歌を歌っていても、気分はよくなると思います。
娘は生まれてすぐのころ、コリック気味で、毎晩、えんえんと泣いて、ちっとも寝ませんでした。
☆コリック:赤ん坊がさしたる理由もなく、毎日、長時間、大声で泣き続けること。
そこで、私は、夜になると、娘を抱いて、部屋の中をぐるぐる歩きながら、『月の砂漠』を歌っていました。
娘をあやすために行っていたことですが、歩くプラス歌う、の相乗効果で、無意識に、自分の精神を安定させていたのでしょう。
ふだん音楽と無縁の人でも、小学校でならった唱歌や卒業式で歌う歌は、歌えるのではないでしょうか?
7.音読する
歌うのが苦手な人は、音読でもいいです。
音読の場合、読む素材が必要ですが、たとえミニマリストでも本の1冊や2冊は家にあるのではないでしょうか?
「本も雑誌も新聞もない」という場合は、カレンダーに書いてある、豆知識や、食品や薬のパッケージに書いてある能書きを読んでください。
となりの人に、新聞紙をもらったり(ペンキ塗りに使います、とか、子どもが学校の宿題に使うと言えばOK)、ちょっと散歩に出て、そのへんから新聞紙を拾ったり、フリーマガジンをもらってこれば、素材を調達できます。
読んでいるものに意識を集中する音読は、マインドフルネスの1つです。
これで、「買い物したい気分」をうまくやり過ごせます。
黙読しているときに使うのは目と脳だけですが、音読だと、これに口、声帯、肺も使うことになり、より脳が活性化されます。
ボディアクションをまじえて、感情をこめて読めば、運動効果も望めますね。
何かを声に出して話すのもおすすめです。
1人ですから、他人に話すことはできませんが、部屋にある擬人化されたもの(ぬいぐるみやこけしなど)が相手なら、ごく自然に話せるのではないでしょうか。
これは、去年のクリスマス、娘にもらったマグですが、こういうものが相手なら、私は、「あのさ~、きょうこういうことがあってね…」と話すことができます。
人間、いつも、頭の中でいろいろしゃべっています。それを実際に声に出すだけです。
いつも脳内で会話している話⇒心のガラクタを捨てる3つの方法。解決策はすぐそばにある。 「1.頭の中にあるものをいったん外に出す」の「独りでしゃべる」のところを参照願います。
8.水/お茶を飲む
冷たい水を飲んだり、あたたかいお茶(ハーブティ)を飲んでも気分転換できます。
白湯でもいいですね。
白湯は健康効果もあります。白湯を飲む⇒胃腸があたためられる⇒内蔵の働きが活発になる⇒代謝がアップする、という具合です。
最近私は、いつもホーリーバジルティー(トゥルシー)を飲んでいます。
ホーリーバジルは、アダプトゲンと呼ばれる、気分を一定にする働きがあるハーブの1つです。
つまり、気分が落ち込んでいる時は元気になり、興奮しているときは鎮めてくれるのです。
私はもともと、あまり気分のむらがないため、お茶の効果がどれほどあるのかはわかりませんが、朝、あたたかいホーリーバジルティーを飲むと、気分が落ち着くのは確かです。
「そういうお茶なんだ」と思って飲むとプラシーボ効果も得られるかもしれません。
私はインド産のトゥルシーを飲んでいますが、日本だと、沖縄で栽培している国産のハーブティがあります。
9.書く・描く
落書きしたり、気ままに文章を書いたりすれば気分が変わります。
「買い物したい気持ち」がむくむくわいてきたら、その気持ちを書き出してみるといいでしょう。
たとえば、洋服を買いたくなったとします。そのときは、以下のことを書き出してください。
・何を買いたいのか
・なぜ、それを買いたいのか
・買うお金はどこから調達するのか
・買ったら、いつ、どこに着ていくのか?
・これから何回ぐらい着ると思うか
・どこにしまうのか?
・それを買うと、自分の人生がどんなふうに変わるのか?(短期的変化、長期的変化の両方)
・買わないと自分の人生はどうなると思うか?(これも、短期的、長期的、両方を考えてみる)
もちろん、書き出す内容は、買い物以外のことでもいいです。
頭の中にあることを書き出せば、そのときは、書くという作業に集中できます。
10.片付け
小さな場所を片付けるのも、いい気分転換になります。
大々的な断捨離をすると疲れるので、ごく小さな入れ物(収納スペース)を片付けてください。
たとえば、筆箱、ペン立て、ポーチ、バッグ、財布、こまごまとしたものを入れている袋、箱、かご、引き出しなど。
こういう場所は知らないうちに、「もういらない物」がたまっています。
10分間でストレス解消したいなら、部屋の片付けが一番:プチ断捨離23
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簡単でお金のかからない気分転換法を紹介しました。
以前、こんな記事を書いておりますが、⇒疲れたときはこれ。5分あればできる簡単なストレス解消法10選、今回は、気分転換法なので、特別な道具を使わないことにこだわってみました。
いま、身近にあるものを使って、あるいは何も使わなくても、いくらでも気分転換できます。要するに、脳のフォーカス先を変えるだけです。
新たに何かを買う必要はないのです。
「買い物やお出かけ、外食、旅行をしないと気分転換できない」とか、「お金を使わないと楽しくない」というのは思い込みにすぎません。