殺虫剤

ミニマルな日常

最終更新日: 2017.06.14

虫を寄せつけない家にする7つのポイント。できるだけ自然な方法を使います。

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1週間ぐらい前に、虫が大嫌いだという人からメールをもらいました。ゴキブリ、コバエ、ヒメマルカツオブシムシ、羽アリが気になって、毎日ひじょうにストレスを感じているそうです。

そこで、今回はごく簡単な虫対策をお伝えします。私は強力な薬剤の入っている殺虫剤は好まないので、そのような商品の紹介はありません。ふだんの生活で心がけるごく基本的な方法です。



1.いらない物を捨てる←最重要ポイント

まず断捨離をします。

虫は基本的に、食べ物と飲み物を摂取するために人の家に侵入します。

何を食べるかというと、その虫によって違いますが、木や植物、花の蜜、種(たね)、人間(ペット)の食べ物や飲み物、布、紙、のりなどいろいろです。

よって、食べ物がそんなになければ虫もやってこないのです。

余分な布、食品、紙類はすべて捨ててください。

断捨離をすると虫よけ効果もありますが、自分自身の精神衛生にもいいので、「うわ~虫いや、虫嫌い!」という気持ちも多少はおさまるのではないでしょうか?

特に虫が繁殖しそうな台所の物入れや棚、押し入れ、クローゼットや洋服ダンス、地下室(がある家って日本にはあまりないかもしれませんが)や屋根裏、ガレージなどを集中的に片付けてください。

虫が嫌だというメールをくださった方は、家が老朽化しているし、両親が物を溜め込むと書いておられました。その場合は、ご両親を説得して家族で断捨離してください。

参考になる記事を2つリンクしておきます。

両親を説得するヒント⇒人を説得する方法はあるか?断捨離を邪魔する家族との対話の進め方。

会話の運び方のコツ⇒他人とうまく会話する10の方法:セレステ・ヘッドリー(TED)

家族を説得できない場合は引っ越します。

2.掃除する

次にすることは、家をできるだけ清潔に保つことです。つまり掃除です。

ただそんなに神経質になることはなく、虫を見たら、そのあたりに卵があるかもしれないので、お酢と水を半々に入れた溶液をスプレーして、ウエスでふいたり、掃除機をかけるだけです。

お酢はいろいろな場面で活躍します⇒家事も簡単、シンプルに~お酢を使ったエコ掃除と洗濯のアイデア10選

石けん水や塩水もよくナチュラルな殺虫剤に使われます。塩を掃除に使う人もいますし、風水的にもよさそうです。ただ、私はやっていないので、お酢スプレーをおすすめしました。

特に注意してきれいに撤去すべきなのは、ホコリ、紙製品、髪の毛です。

1番の断捨離をしっかりやっておくと、掃除も簡単になるので、不用品を捨てるのは必ず行ってください。

3.食べ残しの管理をしっかりする

人間の食べ物を好む虫(ゴキブリやアリ)もいるので、食べ残した食品の管理には神経を使ってください。

ファーストフードの入れ物やお菓子の入っていた袋、ジュースの空きボトルを何日も部屋に放置してはいけません。できれば、物を食べるのは台所(ダイニングエリア)だけに制限したほうがいいです。

食べ残しを出さないために、最初から必要な分だけ食品を買う、料理を作りすぎない(食べられる分だけ作る)というのも大事です。長年ストックしている小麦粉に虫がたかることもあります。

1番の断捨離をしっかりやっていると、「無駄なものは家に置かないようにしよう」という意識が芽生えるので、次第に食品ストックの買い物も減るでしょう。

パントリーチャレンジ(家にある食料を食べつくすプロジェクト)を定期的に行なうのもおすすめ⇒パントリーチャレンジのススメ~ズボラ主婦だからできる究極の節約方法

4.物を床に置かない

空を飛ぶ虫もいますが、飛べない虫は床や壁を伝って移動します。よって、床に必要以上に物を置くべきではありません。

特に食べものと飲料水は厳禁です。なんでも床置きする習慣のある人は、すぐに改めましょう。

本、新聞、雑誌、洗濯物を床に置く時間は最小限にとどめたほうが、虫対策になります。

床置きは汚部屋への道でもあるので、どうしても床置きしないと生活が成り立たない場合だけにとどめてください。





5.ドライな環境を保つ

日本は湿度が高いので、なかなかドライな環境にしにくいと思いますが、できるだけからっとした部屋にします。除湿も効果的です。

湿気が好きな虫は多いですから。

日本ではゴキブリが一番嫌われており、ゴキブリ退治がよく話題になります。

ゴキブリ対策⇒殺虫剤に頼らない7つのゴキブリ対策。持たない暮しが最強です。

カナダではゴキブリはあんまり見ませんが(地域によって違うかもしれません)、シルバーフィッシュという虫がみんなに憎まれているようです。

こんなやつです。

シルバーフィッシュ

日本語では、セイヨウシミ(西洋紙魚)と呼ばれる虫で、本のページの中から出てきたりします。

今の家(地下です)では、1~2度しか見かけたことがありませんが、以前の家の地下室にはたくさんいました。夫がこのシルバーフィッシュを忌み嫌っています。

シルバーフィッシュは薄暗い湿気のある場所が好きです。だから地下室や屋根裏、台所、お風呂場などにいます。特に紙としめった衣類を好んでいます。

炭水化物(特に砂糖とデンプン)が栄養源ですが、セルロース、シャンプー、製本に使うのり、リネンや絹、ほかの死んだ虫も食べたりしています。

このように、暗い、湿度の高い場所で、人間は食べない物も食べている虫ってたくさんいるんじゃないでしょうか?

チョウバエ(俗称、便所バエ)という虫も浴室や排水回り、下水管で大量発生することがあります。この虫は有機物を食べます。

そこで、いらない物、特に紙製品を撤去して、あたりをできるだけドライに保ってください。どこかが濡れたらすぐに拭いて、換気扇を回します。

ふきんを使ったら、しめったままふきんかけにかけないほうがいいかもしれません。台拭きや雑巾も、乾いた状態にしておくのがベストです。

スポンジワイプはすぐに乾きます⇒スポンジワイプの使い方。いろいろ活用できて環境にやさしいが値段は高め

6.虫の侵入経路を断つ

外から虫が入ってきそうな場所があったら修理しておきます。

網戸が破れていたら蚊が入ってきますね。ほかにも家穴、ひび割れ、こわれているところがあればそこから虫が侵入します。

問題エリアを見つけたら、放置せずに修理したほうがいいです。自分でやれない場合は業者に頼んでください。お金がもったいないと思うかもしれませんが、長い目で見ると、節約になるし、ストレスも軽減されます。

5番に書いたように湿気を好む虫もいるので、パイプの破損など水もれしているところも修繕すべきです。

シルバーフィッシュは割れ目に卵を生むので、割れ目は閉じておくといいでしょう。

7.アロマセラピーを趣味にする

ニームとかシトラス系の精油、はっか油など、虫よけに使える精油はいろいろあります。虫除け対策として導入するのもいいのですが、それよりも、ふだんからアロマテラピーを楽しんでいると、ごく自然にあまり虫の来ない家になります。

アロマテラピーについて⇒薬なし生活~薬はすべて断捨離しアロマテラピーで健康管理

以前の家に入居したばかりのころは、たくさん虫がいましたが、毎日お酢溶液をスプレーして拭き掃除をし、ユーカリ油を部屋焚きしているうちに、かなり虫の量が減りました。

私はお風呂にもいつも精油を入れています。

番外:虫を怖れすぎない

虫を怖れすぎる気持ちが虫を呼ぶので、そこまで怖れないでください。

先にも書きましたが、私の夫はシルバーフィッシュが大嫌いです。

確かにこの虫は、見た目はあまりかわいくないですが、特に人間に危害を加えるわけではありません。

私は見かけたら「あ、シルバーフィッシュだ」と思うぐらい(一応駆除を試みますが)。ところが、夫はすごく嫌がるのです。夫はクモも嫌っています。

「強く憎んでいるから、よりいっそう発見してしまい、そのことによって、さらに強いストレスを感じる」ということがあると思います。

ゴキブリや他の虫に関しても、憎しみを持ちすぎず、ニュートラルな気持ちで向かったほうがいいと思います。

明らかな害虫でないかぎり、全駆除しよう、などとは思わないほうがいいでしょう。

この世に虫は、100万種類以上いるそうです。その中で、害虫は数えるほど。また、家の中にいる虫の97パーセントは、人間の生活にとって益があるか、益はないものの、害もない存在だそうです。

虫も食物連鎖の中にいるので、あまりに強力な化学的に合成された殺虫剤でばんばん殺し回るのもよくないのではないか、と考えています。

断捨離が終わり、掃除も行き届くようになったら、あとは余裕を持って虫と対応してください。虫一匹いない環境というのも、考えてみれば恐ろしい世界です。





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