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先日、相続した着物を自分で着ることにした読者のお便りを紹介しました。
感想を2通いただいたので紹介します。
まずひろこ@東京さんのお便りです。
着物好きとしてうれしいお便りでした
件名:mmuさんのお便りを読んで
こんにちは、ひろこ@東京です。
今日のmmuさんのお便りを読んで、とても嬉しくなりました。
私の趣味のひとつは着物を着ることなので。
この場をお借りして、mmuさんにお便りをさせてくださいませ。
私もmmuさん同様に祖母の着物も着ています(自分のも母のも着ています)。
と言っても、この4~5年は主人の看病と母の介護で全く着ていませんでしたが、mmuさんのお便りを拝見して、「今年の秋からまた着よう!」と思いました。
mmuさんは着付け教室に何か月(何年?)通っておられるのか存じませんが、
肌着の着付け→長襦袢の着付け→着物の着付け→帯結び
という一連の流れを30分で完了できるようになったとは、かなり練習をされたことと思います。
素晴らしいですね!
昔の着物の方が生地の質が良いので、新しい着物を買う必要はなく、この先も、今ある物で楽しまれたら良いと思います。
mmuさんが着られない着物は着付け教室の先生に差し上げたことも、素晴らしいことだと思います。
お教室で有効活用されますね。
着物をもらうときの注意点
長く着付けを楽しんでいる私からmmuさんにひとつだけアドバイスをさせてください。
着物を自分で着られるようになると、かなり高い確率で、着物をくださる人が現れます。
「娘がいないから(着物を譲る人がいないから)、あなたに差し上げるわ」ということで。
私もいただいたことがあるのですが、1着、2着ではなく、何十着もいただくことになり、かなり難儀しました。
私の場合は着付け教室のお仲間達に差し上げましたが、お仲間達の箪笥にもキャパシティがあるので、あまりに沢山お配りすると、そのうちに受け取ってもらえなくなります。
なので、着物をくださる人が現れた場合には要注意です!!
これからもmmuさんが楽しいお着物ライフを送ることができますように応援しています。
筆子の返信
ひろこ@東京さん、こんにちは。お便りありがとうございます。
mmuさんへのメッセージ、合わせてお礼申し上げます。
ひろこさんも、着物を着る人なんですね。
着物を自分で着られる人ってかっこいいなと思います。まあ、私はまったく着たいと思いませんが。
古い着物の生地は質がいいのですね。
洋服だと、新しい服のほうが軽くて機能的なこともあるため、必ずしも古いほうに軍配があがらないと思いますが。
さて、着物を日常的に着る人に、着物が回ってくることが多いんですね。
着物を着る人が少ないから、着てくれる人は貴重なのかもしれません。
着物を処分したいと思う人は、誰かに着てもらいたいと思うのでしょう。
では、ひろこ@東京さんも、お元気で、着物ライフに復活してください。
次は、笛吹お遍路さんのお便りです。
着物を着る時間が30分という意味では?
件名:30日の記事について
30日の、着物を「30分くらいで着られる」は「30分の講習でできるようになった」ではなく「30 分くらいかかる」という意味ではありませんか?
40年くらい前に祖母に教わった手順はこんな感じでした。なお、祖母は紐しか使わなかったんですが、着付け教室ではもっと色んなグッズを使うそうです。
足袋を履き
裾避け、人によっては和装ブラ、肌襦袢をつけ
人によってはお腹にタオルを巻き紐で結び
長襦袢を着て紐でむすび
着物を着て紐で結んでおはしょりを作った上からもう一度紐で結び
人によっては襟がはだけないようコーリンベルトで留めたら
ようやく帯にたどり着き←多分これが一番ひまがかかります
帯板やお太鼓をセットしてきちんと結べたら帯締を結んで終わり
私は着流しに角帯を貝ノ口という、時代劇に出てくる町人の、しかも男性の格好で地元の祭の囃方をしておりました。
祖母に教わった女の着物よりはるかに簡単ですし、10年やりました。
でもどんなに急いでも5分では無理です。
「女の」着物の三味線のお姐さん方や踊り子は2時間前から着付けにかかります。
最初から美容院で着付けてもらってから集合場所に来る人も。
まあ、彼女達はお化粧直しも延々やってますから純粋に着付けに2時間はかかっていないでしょうが。
祖母に教わった手順、それからはるかに簡単な町人スタイルにかかる時間を思っても、このお便りは「30分かかる」方ではないでしょうか。
ちょっと気になりましたのでお便りしました。ご返事は不要です。note も楽しみにしています。
筆子の返信
笛吹お遍路さん、こんにちは。いつもお便りありがとうございます。
笛吹お遍路さんも着物を着る人なんですね。
おっしゃるとおり、着るのに30分かかるという意味だそうです。最後にメッセージを紹介しますが、ご本人から教えていただきました。
着物を着るのにかかる時間
着物を着る時間の目安を調べてみたところ、以下の数字を見つけました。
この数字は、誰かに着付けてもらう場合で、自分で着るときは、これに10分~30分プラスされるそうです。
– 小紋:15分~30分
– 紬:15分~30分
– 浴衣:20分~30分
– 訪問着:30分~40分
– 付け下げ:20分~1時間
– 色無地:20分~1時間
– 黒紋付:30分~1時間
– 振袖:40分~50分
– 黒留袖:40分~1時間半
– 色留袖:40分~1時間半
– 打掛:40分~2時間
詳しい情報はこちら⇒着物の着付けにかかる時間とは?
どこから計測を始めるのか書かれていませんが(たとえば、着物をタンスから出す直前から計測を開始するのか、何をもって終了したとするのかによって時間は変わると思います)30分で着るのは早いほうですよね。
YouTubeには「2分で着物を着る方法」という動画がありました。
この方は、すでに着物を着ているし(帯を結んでいないだけ)、必要なものは手に取りやすい場所に置いてあるし(かがまなくても手に持てる)、着付けに便利そうな大きな鏡もあります。
こういう装備は、着付けの時短に役立ちそうですね。
ついでに、着物の着方をマスターするのにかかる時間も調べたら、
着付け教室で着付けを習得するまでの期間は、1~3ヶ月かかることが一般的です。 着付け教室のレッスンスタイルにもよりますが、90分~2時間ほどのレッスンを週に1回、だいたい5~8回ほど受ければ自分で着物を着られるようになります。
という情報がありました。
引用元⇒【着付け教室】着付け習得にかかる期間は?少しでも早く着付けを覚えるための3つのコツも紹介|ブログ|Ruruto(るると) – 日本きものシステム協同組合(JKS)公式WEBサイト
1回のレッスンでは無理そうですね。
こういうのは個人差が大きいと思うので、人によってはすぐにマスターできるだろうし、覚えるまでに時間がかかる人もいるでしょう。
笛吹お遍路さん、いつもブログやnoteの記事を見ていただき、ありがとうございます。
これからもよろしくお願いします。
最後に、ご本人のmmuさんよりいただいたお便りから着付けに関する部分だけ、紹介します。
30分あれば着物を着られます
すみません、30分で着られると書きましたが、30分あれば自分で着られる、という意味でした。
実際に教室で習ったのは6回で、あとは自宅で練習しました。言葉足らずでした。
mmuさん、こんにちは。わざわざお便りありがとうございます。
いえいえ、私が着物に無知すぎて、ありえない解釈をしてしまっただけです。
教室に行ったのは6回だけなんですね。とてもコスパがいい習得法だと思います。
mmuさんのお便りの後半部分は、またべつの記事で紹介しますね。
これからも着物を着る生活を楽しんでください。
着物に関するほかの記事
実家にたくさんある着物、どう処分する? 読者の質問にお答えします。
遺品を処分中。着物は受け継ぐべきだという無言のプレッシャーを感じて捨てにくいときはこうする。
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着物に関するお便りを紹介しました。
昔、母が私に嫁入り道具として何枚か着物を作ってくれましたが、そのうち私が着たのは2枚(1枚は振り袖)だけです。
今思うと、両方ともとてもいい着物で柄やデザインも素敵でした。
振り袖は弟の結婚式と友人の結婚式で着ましたが(たった2度の着用)、品がありつつもかわいい花がらでした。もう1枚の着物は明るい群青色で、これも友人の結婚式で1回着ましたが、「小料理屋のおかみさんみたいで素敵」と言われました(ほめていたと思う)。
私は寒色が好きなので、この着物は自分でも好きでした(たった1度しか着ませんでしたが)。
ろくに着なくて、着物に申し訳なかったです。誰か、着てくれる人に手に渡ってくれていることを祈ります。
それではあなたも、感想や質問、その他伝えたいことがありましたら、お気軽にメールください。