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物を買わずに済ませる方法を頭に入れておくと、すぐに、買い物してしまう生活から抜け出すことができます。
基本の方法を1つひとつ検討し、買わないと前に進めないとわかってから、買うようにすれば、今より少ない物で暮らせるでしょう。
買わずに済ませる基本の方法は5つあります。
1.それなしで生きる
最初の方法は、それを使わない暮らしをすることです。
たとえば、コーヒーメーカーがこわれたとします。
すぐに買いたいと思うかもしれませんが、コーヒーメーカーを使わない生活も選択できます。
コーヒーを飲むのをやめてしまえば、コーヒーメーカーは不用です。
これまでずっと飲んでいたものをやめるとか、ずっと持っていた物を捨てることは、喪失以外の何者でもない、と感じる人が多いかもしれません。
人間は失うことに敏感ですから⇒物を捨てられないのは恐怖のせい~損失回避と、授かり効果の心理をさぐる
しかし、完全な喪失なんてありません。
何かを手放せば、必ず別のものが入ってきます。
コーヒーを買うのに使っていたお金は、別のことに使われるでしょう。
コーヒーを買ったり、淹れたり飲んだりするのに使っていた時間も、ほかのことに使われるでしょう。
コーヒーを消費することに使っていた意識もべつのものに向けられます。
物事には両面あるため、新たなものに「入ってきてほしくない」と思っても、入ってきます。
食習慣を変えるのは難しいと思うかもしれませんが、想像以上に簡単です。習慣にすぎませんから。
そういう環境を作り上げれば、なしでも大丈夫になります。
私も昔はものすごくたくさんコーヒーを飲んでいましたが、紅茶に切り替え、その紅茶も飲むのをやめ、いまは水とハーブティを飲んでいます。
白米は玄米にしたし、甘いものもやめました。
誰でもできます。
「できるわけない」という気持ちを手放しさえすれば。
どうしても、コーヒーをあきらめられないときは、家ではコーヒーを飲まない生活にすればいいだけです。
2.別のもので代用する
家にある別のものを使って、目的を達成します。
コーヒーを飲みたいけど、コーヒーメーカーが動かないときは、ペーパーフィルターにコーヒーを入れて、それを頃合いの器(大きなカップや丼など)にはめて(はしっこは、カップの側面の方向に折り曲げて、ずりおちないようにする)、お湯を少しずつ注げば、コーヒーができます。
Googleで検索したり、YouTubeで探したりすれば、やり方を教えてくれるページや動画も見つかるでしょう。
粉や豆から淹れることにこだわらなければ、インスタントコーヒーを飲めばいいです。
もしかしたら、昔買ったインスタントコーヒーが戸棚の中にあるかもしれません。
お歳暮でもらったものの、「け、インスタントかよ」と思って、飲まないままでいたコーヒーが。
物がたくさんあって、所持品の把握ができていないなら、一度、探してみてください。
炊飯器がこわれたとき、鍋でごはんを炊くのも、別のもので代用する例です。
ジャケットの相談をしてきた方が、喪服の上着を使っているのも、代用です⇒めったに着ないけど、必要な服。買うべきか否か?←質問の回答。
いま買おうとしているもので、どんなゴールを達成したいのか確認し、その目的を成就できそうな物を見つけてください。
代用品を見つけるのに必要な能力は
・柔軟な考え方(「これでなければだめ」、「専用品でなければだめ」という思い込みは捨てる)
・クリエイティビティ(ふだんから、創造性を養っておく)
この2つです。
毎回、「なんだか退屈」⇒「スマホをさわる」。「なんだかつまらない」⇒「買い物して気分転換」という行動ばかりしていると、創造性が養われません。
クリエイティブになるには? ⇒誰にでも創造性はある。自分はクリエイティブだと自信を持つ方法(TED)
3.自分で作る
自前で用意するのも、買わずに済ませる代表的な方法です。
DIY精神を発揮すれば、買わなくてすみます。
コーヒーメーカーを作るのは大変かもしれませんが、ちょっとした裁縫のスキルがあれば、作れるものはたくさんあります。
全面的に自分で作らなくても、部分的に自分で修理すればすむときもあります。
ちょっと前にFitbitの片方のベルトがはずれるようになりました。
Fitbitの話はこちら⇒Fitbit(スマートウォッチ)の使い方とゴミ箱に関する質問に回答。
私が使っているFitbitは、昔は、ベルトと文字盤が一体化していたのですが、そのうち、ベルトを取り外して、ほかのベルトに変えることができるようになり(服を着替えるイメージ)、そのせいで、ベルトがこわれやすくなったようです。
最初のうちは、たまにパカっとはずれるぐらいだったので、そのたびにつけ直していましたが(この間、1ヶ月ほど)、そのうち、完全にこわれてくっつかなくなりました。
そこで、アマゾンに新しいベルトを注文し、それが届くまでは、マスキングテープでベルトと文字盤をくっつけていました。
すると、マスキングテープでくっつけておくだけで、充分、用が足りたのです。「ベルト、注文するの、早まった」と思いましたね。
Fitbitは、私の経験では3~4年ほどで電池がなくなるので、こわれるまで、マスキングテープでくっつけておけばよかったのです。
マスキングテープを巻くなんて、どんな不器用な人でもできます。
ちょっと手を入れるだけで、目的を達せられるものはたくさんあるでしょう。
セルフカットなど、外注するのが普通のサービスを自分でやってみるのも、このカテゴリーに入ります。
4.借りる
レンタルもいい方法です。
業者に借りるか、友達や近所の人に借ります。
年に1,2度しか使わないものは、借りてすませたほうがいいです。
昔、物がなかった時代は、近所の人と貸し借りする文化がありましたが、そのうち、個人的に所有する時代になり、いまは、1人で同じ物を何個も持つようになりました。
その一方で、シェアリングエコノミーが台頭してきています⇒シェアリングエコノミーがシンプルライフにもたらすもの(前編)
大量生産・大量消費が、環境にダメージを与え、異常気象になったわけですから、これからは所有することにこだわらず、借りる時代だと言えるかもしれません。
5.もらう・拾う
ふだん、「余計な物をもらうな」、と書いていますが、いますぐ必要な物はもらってもかまいません。
よく使う物は、もらって常備しておいたほうが現実的です。
1ヶ月ぐらい前、ノートパソコンの調子が悪くなったので、娘が昔使っていた物をもらってきました。
娘のノートパソコンは、2013年か2014年に買ったもので、どこかがこわれているというわけではないのです。ただ、バッテリーはもう使えず、やたら大きく(持ち運びには適さない)、やたら遅い代物(娘によれば)です。
私はパソコンで大したことはしないので、これで充分間に合っています。
先に必要性があるなら、ほかの人の家で死蔵品になっているものを、もらってくるのは、理にかなった解決法です。
思えば、娘が小さいころ使っていた家具(ベビーベッドやタンスなど)は、みんな近所の人のお古をもらったものでした。
今使っているダイニングテーブルは、夫の祖母の物置にあったものです。
最後に:買い物以外の選択をしてみる
自分が解決したい問題(ゴール)があるとき、お金を使って、何かを買って解決する、という方法が一番手っ取り早いかもしれません。
しかし、上に書いたように、お金以外のリソースを使って、問題を解決することもできます。
家に物がたくさんありすぎて、生活に困難を感じている人は、これまで、「買い物をして解決する方法」ばかり使ってきたのではないでしょうか?
手間や愛情を与えるかわりに、多額のお金だけを与えて子育てすると、子供が不幸になるように、「何かを買って解決する方法」ばかり使いすぎると、生活がゆがむと思います。
たまには、買わずに済ませる方法を検討してください。
頭を使ういいチャンスでもあります。
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買わずに済ませる方法をお伝えしました。
自分の生活に必要なアイテムを少なくすると、買わなくてすむ物も増えます。
いろいろな商品やサービスをどんどん導入するのではなく、むしろ減らしていくことを心がけるといいかもしれません。
私はそう心がけています。