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私はずっと現金払いをベースに暮らしていましたが、2020年、新型コロナウィルスの出現をきっかけに、クレジット・カード決済に変えました。
現在は、車がないと買い物が不便な場所に引っ越したので、食品と日用品の大半をデリバリーで調達しているため、ますます現金を使うことがなくなりました。
クレジット・カードは、お金を使っている感覚が希薄になるし、手元に現金がなくても支払いができるため、お金を使いすぎてしまうという大きな問題があります。
まあ、便利なものは、両刃の剣です。
そんなカードで、お金を使いすぎないために、私がしている工夫を7つ紹介します。
1.必要なときだけ使う
クレジット・カードは便利ですが、無駄遣いにつながりやすいため、使用目的を明確にすることが重要だと思います。
衝動買いには使わない
必要な支払い(ニーズ)にカードを使う、そうではない支払い(ウォンツ)には別の決済手段を使うと意識すると、カードを使いすぎません。
私は、医療保険の保険料、インターネット代などの固定費や、生活必需品の購入でカードを使うことを心がけています。
日本は、口座引き落としが一般的なので、カードで固定費を払うことはあまりないかもしれませんが、カードで決済すれば、支払い明細がほぼ家計簿となり、毎月の支出を把握しやすいと思います。
カードを使いすぎるなら、衝動買いにはカードを使わないほうがいいです。現金、もしくはデビット・カードを使うほうが、「私は貴重なお金で、今、衝動買いをしようとしている」という感覚を得られます。
まあ、何かを考えながら買うならそれはもはや衝動買いではありませんが。
買わない挑戦やノーマネーデーを設ける
私はずっと買わない挑戦をしていますが、買い物に制限をかけることで、自分のお金の使い方に意識が向くため、無駄な出費も、カードの利用も減ります。
2.予算、もしくはカードで使う限度額を決める
クレジットカードは消費を拡大させる傾向があるので、ざっくりでいいので家計の予算を立てたほうがいいです。
ざっくり予算管理
数ヶ月分の収入と支出を確認し、支出パターンを把握して予算を立てます。
これまで予算らしきものを1度も考えたことがない人は、最初はアナログでやったほうがいいかもしれません。
私も最近、デジタルのノートアプリを使用して手書きで管理するようにしました。
アプリや表計算ソフトは便利ですが、表示された結果がデジタルなので、臨場感がないんですよね。
きれいなホームページを見ている感じがするというか。
私の場合は、手書きをして、自分の文字を見たほうが、「お金が出ていっている感」が強いです。
カード使用額の上限は?
月々、カードでいくらまでなら買ってもいいのか自分でリミットをかけます。
カナダでは、カードの使用限度額の30%以内に抑えておくと、よいクレジットスコア(個人の信用力を数値化したもの)を保つことができると言われています。
日本では、そもそもカードの利用が少ないし、統一されたクレジットスコアもありませんが、一昨年や去年、自分がどれだけカードを使ったか計算して、今年は、その10%減にしよう、というように、過去の自分の使い方から、リミットを考えるといいでしょう。
3.キャッシュバックをうまく活用する
日本のクレジット・カードのリワードは、ポイント還元が多いと思いますが、私はキャッシュバックのあるカードを使っています。
キャッシュバックの割合で使い分け
私用で使っているカードは、自分で選んだ3つのカテゴリーだけ2%のキャッシュバックがあり、その他のものは0.5%です。
私は、3つのカテゴリーとして、グローサリー(食料品スーパーでの買い物)、レストラン、サブスクリプションを設定しています。
外食はめったにしませんが、Uber Eatsでの支払いは、レストランに含まれるからです。
引っ越しをする前は、レストランの代わりにドラッグストアを指定していましたが、徒歩圏にドラッグストアがなくなったので、レストランに変えました。
これ以外の買い物でわたしがよく利用するのはAmazonですが、Amazonでの買い物は、べつの金融機関のプリペイドカードを利用しています。
このカードを利用すると1%のキャッシュバックがあります。
少額の買い物だと、キャッシュバックは微々たるものですが、塵も積もれば山となると考えています。
買い物の目的を明確に
私は、ポイント還元やキャッシュバックにはそこまでこだわらず、「どうせお金を払うしかないんだから、キャッシュバックの割合が高いものにしておこう」と考えて、カードを使い分けています。
キャッシュバックが目的でカードを使うことはありません。
クレジット・カードのリワードプラグラムを意識しすぎると、不要なものまで買ってしまいがち。
カードを使う目的は、あくまで、「必要なものやサービスを買うこと」を忘れないようにしています。
4.返済日に全額返済する
クレジット・カードの返済は、毎月全額支払っています。
全額支払わないと、高い利子を払う生活に近づいてしまうからです。
分割払いやリボ払いの罠
ここで気をつけたいのは、分割払いやリボルビング払いです。
月々の支払い額が一定にできるリボ払いは、一見、家計管理をしやすい便利なシステムに見えるかもしれません。
でも、どこまで支払ったか、あと何回支払えばいいのかわかりにくいし、下手をするといつまでたっても支払いが終わりません。
リボ払いは、広告や支払い明細で「手数料がかかります」と書かれていることが多いですが、この手数料は実際は「利息」です。
「利息を払っていただきます」と書くと「借金感」が増すので、手数料と書いているだけです。
リボ払いを利用するときは、このような言葉のマジックに惑わされず、支払っている金額にどれだけ利息が含まれているのか、しっかり把握するようにしましょう。
自動引き落とし機能の活用
自動引き落としの機能があるなら、返済を忘れないので設定しておくと安心です。
私がビジネスで使っているカードは自動で引き落しされないので、月に2回(15日と30日)、返済する日を決めてその日に支払っています。
私用で使っているカードは、自動引き落としです。
5.現金払いのつもりで管理する
現金を使うようにクレジット・カードの支出を意識して使いすぎを防止しています。
使ったらすぐに記録
先にも書いたように、お金の動きがあったら、デジタルノートに手書きしています。
手書きが非現実的なら、メモアプリや家計簿アプリに記録を残して、「これだけ使ったから、使える残りはあとこれだけ」と把握するといいでしょう。
カード決済専用のお金入れ
クレジットカードの専用口座を作って、毎月の予算を先に入金しておくと、現金を使っている感覚で支出を管理できます。
口座の代わりに、財布、封筒、貯金箱なども使えますね。
6.明細を注意深く見る
カードの明細は、家計管理や支出の見直しに役立ちます。
まめに明細を確認
以前、日本でカードを使っていたとき、利用明細は月に1度、郵便で届きました。
今は、アプリで即座に確認できるので、毎日(もしくは毎週)見ることをおすすめします。
動きがなくても、毎日見ることで、お金の管理に意識が向くし、不正利用やエラーも早期発見できます。
カードの不正利用なんて、自分の身には起きないと思うでしょうが、想像以上によくあることなので、自分だけが安全とは言えません。
私も以前デビット・カードを不正利用されたことがあるし⇒デビットカードを不正利用されて気づいた被害を最小限に食い止める方法。
身に覚えのないクレジット・カードの支出を見つけたこともあります。
不要なサブスクの解約
明細を確認していると、使っていないサブスクリプションや定期購入が見つかることもあります。無駄な出費を減らすために、利用していないサービスは解約しましょう。
7.キャッシングはしない
クレジットカードでのキャッシングはしません。
キャッシングしたお金で、化粧品や洋服を買っているなら、即刻やめましょう。
キャッシングは通常のショッピングでの利用よりも金利が高く設定されています。短期間での返済が難しい場合、利子がふくらむリスクがあります。
「どうしてもお金が必要」という緊急のときもあるかもしれませんが、そういうときは、人からお金を借りる(身内なら通常、利子を取りません)、何かを売ってお金を作る、短期のアルバイトをするなど、ほかの手段を使いましょう。
☆クレジット・カード関連記事もどうぞ⇒買いすぎをストップ! クレジットカードの使いすぎから抜け出す最初の一歩。
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クレジットカードは便利なツールで、カナダでは、メインの決済手段です。
うまく使えば家計管理や節約に役立ちますが、使い方を誤ると無駄な出費を招き、最悪の場合、借金ができます。
自分の生活スタイルに合ったカードの使い方を心がけて、貯金を増やしてください。