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ものすごい汚部屋だったけど、徹底的に捨てて、現在とても快適だ、まるで生まれ変わったようだ、という読者のメールを紹介します。
長いのですが、現在、汚部屋の中でうつうつとしている人を勇気づけてくれる内容なので、そっくりそのまま紹介します。
差出人は、レレレれこさん。8月の終わりにいただきました。メールの件名は「大感謝」です。
見出しは私が入れました。
失業して汚部屋で終日過ごしていたが
親愛なる筆子様
私は今47歳、1度も結婚することも子供を産むこともなく、そして1度も自立する事もないまま引っ越し経験0にて人生折り返し中です。
家族は若干発達障害ぎみながらアルバイトで働いている1つ上の兄、90歳の父との3人暮らし。
母は5年前に多発性骨髄腫という血液の癌で亡くなっています。そして私は今年の5月から派遣社員の職を失い雇用保険受給生活中。
コロナのことがネックになり、最低限必要な手続きや生活のための外出以外はせず、5月から先月中頃までは基本無為に過ごしておりました。
体調も精神面も不安定で、精神面の不安定から体調もおかしくなりがちで、ますます不安になりながら、物がありすぎて足の踏み場の床面積は全体の3割ぐらいかな??
みたいなひどい部屋で、最低限必要な物以外からは目をそらして過ごしておりました。
私の部屋はこんな感じ
私の部屋(6畳間)にある大物中物をざっと説明します。
小学校から使っている机とイス、
3段カラーボックス×2、
4段の簡易な本棚、
150サイズ相当の扉付きの背の低い棚、
4段の奥行浅めの本棚、
180サイズ相当の高さ48センチの棚(その上にコンポとBDデッキと薄型テレビ)、
5段のカラーボックス風の引き出し収納、
細幅の無印製キャスター付きストッカー、
母の残した昔ながらの巨大なタンス2つ、
タンスと同じ高さの扉の付いた5段の棚、
60×90センチのローテーブル、
空気清浄機、
そしてベッド。
(先日まではこれに更に3段のキャスター付きPP製収納もありました。。)
この内容の部屋の中に、その時々でどうしても捨てられなかった物、決断から、逃げて保留にし続けた物、ひたすた後回しにし続けた物、念のため取って置き続けた物、最低限の片付けすら放棄した物どもが集積していました。
(服はもちろんそこら辺に転がっています)
下がるだけ下がった自己評価
生活のしづらさ、不快さ、常識としての世間に対する恥ずかしさ、モチベーションの生まれない環境だなという意識、
同性の親友や親すら入れられない恥ずかしい部屋、それらを感じていながらどうにもできずにいる(どうかしようとする意欲を出せない)人間だということ、
私はそんなにもダメで逃げる人間なんだというあきらめにまみれながら、まあもういいやとだましだましやってきました。
偶然、筆子ジャーナルに出会う
で、かれこれ1か月程前にスマホをいじっていて筆子さんに出会いました。
自己嫌悪が一定の値を超えると “断捨離” だの “片付け・コツ” だの検索しては、チラ見して、フンフンなるほどねー、、止まりで実行されることなく、また変化のない生活を続けるというパターンの一環、の1シーンに終わるはずでした。
筆子さんの書かれていた諸々の記事はそういうものではありませんでした。
筆子さんは、要らない物どもが、いかに要らないかということを、完膚なきまでにあらゆる言葉を尽くして論破して下さっていました。
もう読んでて吹き出しちゃいました。
面白くてどんどん関連記事を読みあさりました。
そしてスッキリして、肩の力が抜けつつも、やってみよう、今度こそ絶対後戻りすることのない、最後まであきらめない片付けを断行しようという気持ちになりました。
無職だし。
ひたすら捨てまくった1ヶ月
この1か月、ひたすら捨て、売り、寄付し(もったいないJapanにとても助けられました※送料はかかりますが)、シュレッダーもかけまくり、
疲れ果てると筆子さんの記事を時々読んで、また気持ちを奮い立たせ、いろんな目標を設定して、毎日のように自分に再確認しながら、そこを目がけて
ひたすら進みました。
すべてを把握できている部屋にしよう、
ちゃんと稼働が持続する収納にしよう、
床に物を置かない部屋にしよう、
すきまがあると埋めたくなる気持ちをなくすようこころがけよう、
居心地のよい、ここにいたいと思える部屋にしよう、
いつでも人を呼べる部屋にしよう、
好きなことをいつでも、すいすいできるスペースを保てる部屋にしよう。
そして、本当に最後までやり切ったら、その時に筆子さんにお礼のメールを胸をはって送ろう。それを楽しみにがんばりました。
捨てるのが楽しくなる
途中からは捨てるのが楽しくなり、もっとないか繰り返し考えては見つけたり、
一晩寝て次の日になると、また、“昨日とっとこうと判断したこれもやっぱり捨てよう”となったり、
まだ使える状態だったので捨てるかどうかの判断にすらのっていなかった物が、後日 “あれ?使えるけどかなり傷んでるしそもそもそこまでこだわる必要ない物じゃん!何で気づかなかったんだろう?” と思いいたって捨てることができたり。
大して場所取らないんだからいいじゃん、、と見て見ぬふりをしていたタイツや靴下やストッキングやらも、なさけようしゃなく捨てて、やっと把握できる範囲に収まりました。
PP製の3段収納の破棄決断にも結構苦労しましたが、筆子さんの“収納があるから、物が増えるんじゃ”という言葉を何度も反芻して決断することができました。
決断したはよいものの、分解(だってこんなもので、大型ごみでお金使いたくなかったんです)にけっこうな苦労をした時には、“分解に苦労するような物は今後買うまい” としみじみ思いました。
おどろきの変化
片付けが進むにつれて、片付け前にはそもそも気づかなかったようなもっと最適な収納ができたり、それによって予想外にスペースが空いたり、色んなアイデアがどんどん生まれるようになりました。
それで、また捨てたり、配置を変えたり、テーブルの上が定位置だった物が、撤去できてスッキリしたり、今本当に楽しいです。
床から物をなくしたおかげで入り口も広くなって部屋の出入りもストレスフリー。
掃除もしやすくなってまめに掃除機をかけるようになりました。
そして片付け前は想定していなかった変化が起きました。
何でもかんでも、その都度いちいち片付ける人になれたんです・・!! そもそも自分は、基本が片付けられない、だらしないどうしようもない低レベルな人間なんだとあきらめていたのでびっくりしました。
しかも嫌々ではなくいそいそと喜んで、しまえるんです。そうだったのかぁ、、そうだったんだ私・・・。
ずっと探していたレンタルCDもやっと見つけてTSUTAYAに返送できました。。
おかげで新しく、次のいろんな聴きたかったCDをレンタル再開。
2年近くほぼほぼ休眠していたノートパソコンも、何度も再起動したり更新したり、メンテナンスを根気よく繰り返して、こうしてとうとう筆子さんへの長い長いメッセージを打ちまくり。
音楽管理ソフトもさくさく使えるようになって、ずっと聴けていなかった以前保存してあった音物をBGMにしています。
ずっとまた読みたいと思っていた漫画も読めるようになり。
しかも今現在、収納のそこかしこに空きがあって、何かを入手した時に、しまう場所がないという不安からも解放されています。
ようやく自信が生まれた
筆子さん、本当に、本当にありがとうございました。
私の元々のスタートレベルが低次元なので、今こんなに大丈夫になったと思っているこの部屋の中が、まだまだ改善の余地が盛り沢山だというのは頭の片隅にありますが、
それでも今の状態は1か月前までの自分からは考えられない、いまだかつてないエポックメイキング並みの変化です。
今後はこれを継続、更に改善していけるという自信ができたので、このまま進んでいこうと思っています。
また、気がかりだった自室以外の家の中の不要物をこれから日常的に断捨離していこうと画策しています。
父も母も家族丸ごと捨てられない一家だったので。。ほんと先々大変だと思ってゆううつの種でした。
先日、試しに居間の一番使っている食器棚の中身を、後ろで嫌そうにゴニョゴニョ言っている父をなだめながら、何食わぬ顔で2割ほど度断捨離してみたら、翌日には “食器棚使いやすくなったねぇ!” と父から喜びのコメントを聞くことができました・・!
これからは捨てていかなきゃダメだねぇ!だって。。。
ほんの一部手をつけて、実感さえすれば抵抗減るんだなってよくわかりました。
筆子様。私の生活を立て直す方向へ導いて下さって本当に本当にありがとうございました。
筆子さんのブログに出会えて本当によかった。
救われました。
これからもまだ読んでいないいろんな記事に目を通しつつ、先々に生かしていきたいと考えています。
これからもどうぞよろしくお願いういたします。
部屋がきれいになってよかった
れこさん、はじめまして。メールありがとうございます。
部屋がきれいになってよかったです。私もとってもうれしいですよ。
夏に片付けをしていたのですね。
日本の夏は、すごく暑いのに、よけいな物がそこらに堆積しているとますます暑くなります。
「エアコンつけるだからいい」、と言う人もいるけれど、自分が全然使っていない大量のガラクタを、貴重な電気を使って、冷え冷えに冷やして、いったいどうするのか、って話です
部屋をスッキリさせて、自分の好きなことをさっとできるようになったのもすばらしいできごとです。
れこさん、これからは、過ごしやすい季節だから、ますます人生を楽しんでくださいね。
応援しています。
******
新型コロナウィルスのせいで失業し、物の多い部屋でうつうつとしている方からメールをもらうことがあります。
ガラクタが多い部屋にいると、自分までガラクタのように感じるかもしれませんが、物がありすぎて、本来の光輝く自分が埋もれてしまっているだけです。
ちょっと捨ててみると、光がさしてきますよ。
それでは、あなたも、感想や、質問などお気軽にお寄せください。
お待ちしています。