お守り

ミニマルな日常

最終更新日: 2022.12.30

御札(おふだ)を捨てて、使っていないのに無意識に持ち続けているものに気づいた話。

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持たない暮らしを心がけている読者のお便りを紹介します。最近いただいたものから、年末年始にふさわしいと思ってものを選びました。

1.お札(おふだ)を捨てて感じたこと

2.住宅ローンの支払いが完了した開放感

3.今年を振り返って

まず、トマトマトさんのお便りです。



御札を捨てて考えたこと

件名:お札を断捨離しました

筆子さん、はじめまして。

半年ほど前からブログを拝読しています。考え方などとても参考になり、感謝しています。

さて、元々物あふれる生活ではなかったのですが、改めて見回すと、「これって本当に自分で選んでここにある?」というものが意外と多いことに驚きました。

親から「便利だから」と渡されたものを、活用していないけど何となく持ち続けているとか。

そして、それは物だけじゃなくて、行動とか慣習もそうなのだと思います。

前置きが長くなりましたが、私が断捨離したのはお札です。

家内安全、子どもの七五三で受けたものをリビングに置いていました。

ちなみに最新のものが去年のお節句で受けたもの、家内安全はコロナ前のものです。

コロナ禍で密を避けるため、以前は毎年行っていた新年の祈願に行かなくなりました。

手放すことにしたきっかけは、家族が病気になったこと。

幸いそんなに重篤な状態ではなかったのですが、考える機会となりました。

あまりにも前のお札だから、有効期限(?)が切れたのかもしれませんが、祈願しても、何か起こるときは起こるし、良いことはお札を受けた恩恵ではないと思ったのです。

なんで当たり前のようにお札を受けていたのか考えると、どうやら両親の影響を受けているらしいと思い至りました。

私の両親は信心深い訳ではなかったと思うのですが、毎年、家内安全のお札を何が何でも節分までに受けに行く、という考えでした。

私も何となくそんなものだと思い込んでいて、結婚しても子どもが産まれても継続していました。

あまりにも当たり前すぎて考える俎上(そじょう)に載せるにも至らないことって、結構あるのではないかとふと思いました。

それにお札を受けるのは、何となく正しく清い行動な感じがしますし、不安があると余計に止めることが難しくなる気もします。

手放すときは神社に納めに行き、せっかくなのでお参りをしましたが、清々しい気分でした。

手を合わせて日頃の幸せへの感謝(たっぷりあるマインドに通じますね)、自分の願い(お参りの時の願いごとは、家族皆健康であるように、など本質的なものである気がします)に向き合うことが大切なのかなと感じました。





トマトマトさん、はじめまして。お便りありがとうございます。

ご家族の病気はもう大丈夫ですか?

お札を捨てたことがきっかけで、清々しい気分になれてよかったです。

確かに、特に考えることなく、ずっと続けている行動ってありますね。

きのうの記事でも書きましたが⇒片付けがうまくいかない時の3つの見直しポイント~今年思ったほど物が減らなかった人へ。

人間は習慣の生き物なので、いつもやっていることには、特に何も疑問を持ちません。だから、ときどき、日々の行動を振り返ることが重要です。そうすれば、実はやる必要のないことや、持つ必要のない物に気づきます。

年始におみくじを引いたり、お札をもらったりということを、習慣として続けている人はたくさんいるでしょう。そうした習わしを行うのは、悪いことだと思いません。

気持ちが改まって、前向きになるでしょうから。

でも、お札があろうと、ご祈祷をしてもらおうと、病気になるときはなるし、地震で被災するときは被災すると私は考えています。

人生には、お札やご祈祷などではあがらうことのできない「運」がありますから。

人生において運が果たす役割とは?:バリー・シュワルツ(TED)

ジンクスみたいなものに頼るときは、ポジティブに使える範囲にとどめておくといいと思います。

それでは、トマトマトさん、これからもお元気でお過ごしください。

たっぷりあるマインドとは?⇒たっぷりあるマインドになるおすすめの練習法6つ~もう十分ある、と考える。

スピリチャルなものに頼りすぎないコツ⇒風水にこだわりすぎて、かえって不幸になるのをやめるには?

次はcamelliaさんのお便りです。

ローンの支払いが終わって肩の荷がおりた

件名:初めての体験

筆子さんこんにちは。

時々投稿を掲載いただきましてありがとうございます。

住宅ローンを終え、肩の荷が下りた初めてのボーナスシーズン。

この解放感をどうやって説明していいかわかりません。

毎月決まった額がドーンと引き落とされることのないこれからの生活、

安心と、やり切った感と、、、、結婚してすぐに家を購入したので、ローンのない生活をかみしめたいと思っています。

そしてボーナスで買いたいものもないので、そのまま貯蓄できる安心感。

ほしいものもないという贅沢な気持ち。

お金がないときは、欲しいものややりたいことの欲まみれな自分でしたが、少しだけ余裕のあるこの初めての経験。。。。しばらく夢見がちに酔いしれていたいです。

もう2度とローンは組まないと誓います。

もちろん住宅ローンは組まなければ家は購入できませんでしたが、重圧や、追い立てられている気持ちが本当に苦しかったです。

今は、この軽やかな自分を楽しみたい。そう思っています。

やりたいことは、ラグジュアリーなホテルでお茶を飲みながらケーキを食べる時間。

オシャレをして素敵な空間で過ごす優雅な時間を満喫したい。

断捨離してたくさんの空間のあるこの家を年明け少しだけドレスアップする計画もあります。

リビングの壁紙の交換です。

シンプルで、居心地の良い、温かみのある雰囲気にすることが今のささやかな楽しみです。

camelliaさん、こんにちは。こちらこそ、いつもお便りいただき、ありがとうございます。

住宅ローンの返済が終わってよかったです。

今年のボーナスシーズンは、至福のときだったのですね。

もうローンの支払いを終えたcamelliaさんに言っても仕方がありませんが、住宅ローンを重圧に感じるかどうかは、人によるでしょうね。「自分好みの家が手に入る」「若くて体力のあるうちに住居費を払ってしまえる」と思えば、多少は楽しい気分になると思います。

私は、一生、賃貸の家賃を払いますが、「そういうものだ」と割り切っています。生きていくにはお金が必要ですから。

それでは、camelliaさん、来年はますます楽しい年にしてください。

最後はJackieさんのお便りです。

古い自分は捨てる

件名:古い自分は捨ててもいい、と気づきました

おひさしぶりです、Jackieです。

この半年、身辺にいろいろなことが起きて、自分の人生や生活を見直していました。

50代は片づけを進めてずいぶん成長した気になっていた私ですが、2022年は、還暦を迎えて、さらに大きな心境の変化がありました。

これまでは、積み上げることで自分を築いてきたつもりでしたが、これからは、逆に、古い自分をどんどん捨てることで、自分を更新し続けていきたい、と思うようになったのです。

たとえば、たくさん持っていたCDを整理して、最低限まで数を減らし、片づけたつもりになっていましたが、この夏、K-Popにはまり、いくらでもいい曲が数限りなくあるこのジャンルさえあれば、この先はこれ以外、もう何もいらない、とまで思いきれるようになりました。

もう終わったコンテンツにしがみついているのではなく、新しいものを追っていきたい。そうでないと、自分自身が「終わったコンテンツ」になってしまう、と実感しています。

人間関係でも、夫に持っていた不満を捨てて、これからもし自分に好きな人ができたり、夫に好きな人ができたりしたら、別れればいいことだ、と割り切ったら、かえってイライラしなくなって、夫婦仲が穏やかになり、驚いています。

今の自分がこの先も続く、という思い込みは捨てて、今後、自分はどう変わっていくのだろう、と、変化を楽しみにして、年を重ねていきたいと思います。

そう思うと、まだまだ捨てられるモノも出てきそうで、それも楽しみです。

気持ちが軽くなれるのは、無駄なものを捨てるから。そう教えてくださった筆子さんに、改めて感謝しています。

2023年も、どうぞ良い年でありますように。

Jackieさん、こんにちは。お便りありがとうございます。

お元気そうで、何よりです。

古い自分は捨てることにしたのですね。

どのみち、自分はどんどん変わるので、現状維持にこだわる必要はないですよね。

周りが変わっているので、現状維持のままでいると、後ろにどんどん下がると思います。

人は変わり続ける。未来の自分に対する心理:ダン・ギルバート(TED)

人生は死ぬまで現在進行形だから、「これで終わった」という状況はありません。

常に、よりいい方向に変わるチャンスだと私は考えています。

新しい年を迎えるにあたって、「今年、私は何を作り上げたいのだろう?」と考えるのは意義のあることですが、それよりも、「今年、私は何を手放したいか?」と自問したほうが、人生が大きく、いいほうに変わると思います。

それでは、Jackieさん、お元気で、良い年をお迎えください。

*******

読者のお便りを紹介しました。

トマトマトさんのお便りを拝見して、「学生証や受験票を捨てない人は、もしかしたら、お守り代わりに持っているのかもしれない」と思いました。

お守りはありがたいものですが、数が多ければ多いほど、効力があるわけでもないので、思い出の品と同じように厳選したほうがいいでしょう。

それでは、あなたも、質問、感想などありましたらお気軽にメールください。

お待ちしています。





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