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家計に関する質問をいただいたので、この記事で回答します。
妹の夫が、妹に生活費を渡さないのだが、こういうのも家族の形としてありなのか、という内容です。
まずメールをシェアしますね。
あじさいさんからのお便りです。
生活費をもらっていない妹
件名:家計別家族の助け合い
物が多い私はいつも記事を参考にシンプルライフを目指しています。
ミニマムライフとは関係ないのですが、筆子さんの意見がぜひ欲しくてメールしました。
(現在第2子を出産したばかりの妹のことです、話を聞いた内容からですが)
結婚5年目、妹35才 旦那45才 子3才と新生児
・妹の結婚前の貯金約200万ほどが今は60万ほど(旦那は10年前にバツイチ、結婚当時貯金はほぼなかったため、妹が結婚後の引越し、家具や家族のみの小規模結婚式で使ったため60万ほど。
・第1子が産まれた後しばらくは正社員として共働きだったが、妊娠したが流産が続き退職、その後第2子妊娠、切迫早産で入院後出産(現在無職、専業主婦)
・旦那は一人っ子で、旦那両親は他界
妹の話によると、現在生活費をもらっていないようなんです。
結婚後しばらくは共働きだっため、家族としての貯金があったらしいのですが、妹が退職後、旦那さんの給料だけでやっていくので、
口座を預かり、そのまま家計をやりくりしていきたかったらしいのですが、最初のうちはカードや通帳を預かっていたらしいのですが、
フリーランスの仕事のため、毎月いくら必要かわからないから、お金を必要になったらいつでもおろしたいからと旦那さんがカードを持ち歩き、
しまいには毎月足りなくなったと貯蓄の口座のカードを使って、2年ほどで全部使ってしまったそうです。
ここ1年ほどは必要な額を言えばもらえたらしいのですが、数ヵ月前からは必要なものは言え、買ってくるからと、現物支給の用な形みたいですが、
頼んでも買ってこないので、困っているみたいです。(牛乳と卵と納豆を頼んだら、納豆だけ買ってくるのような)
家賃など、毎月引き落とされてないときもあるらしく、困った妹はとりあえず、結婚前の残っている貯金の60万を切りくずして生活していたみたいですが、
切迫早産での入院や上の子の幼稚園の入園金、制服代など数ヵ月で多くのお金が出ていってしまい、このままでは生活ができず、生きていけないと心配になっています。
旦那さんはお金をあればあるだけ使ってしまうし、生活費を少しでも妹や甥っ子達に渡して欲しいと思います。
再就職先を探すとは言っていますが、やはり産まれたばかりの赤ちゃんもいて、保育園も空きがなく入れないと言っていたので、難しいと思います。
ここ3年ほどは専業主婦の人に生活費を渡さないというのは経済的DVではないかと思ってしまいます。
もちろん共働きの場合は別々でも問題ないし、妹も全て養ってもらうなどと思ってるわけではないとは言っていましたが、
子供が産まれてオムツやなんやらお金も必要なのに、節約しないで浪費ばっかりして、貯金もせず、お金が月末まったくないのがとても不安だと言っています。
産後だからかかなり不安になってるのかもしれませんが、数ヵ月後にお金が底をついたら生きていないかもと、ボソッと言った言葉が心配です。
その場にいた母は家計は女が握る、または旦那でもしっかりと生活費はもらう。と、実際にも母が管理しているので、妹家族のスタイルは信じられない、娘をそんな状況に置くために嫁に出した訳じゃない。悲しいと言っていました。
以前筆子さんの記事で、家賃など大きなものは旦那さんが払って、その他子供や食費等は筆子さんが出しているみたいな事がありましたが、
私も共働きではそういうのはアリだとも思いますが、専業主婦の今は生活費を渡さないのはどうなのでしょうか?
妹はしばらくしたら仕事を探したいとは言っていますが、なかなか現実は難しいと思います。
筆子さんは出産した時など、家計はその時もバラバラだったのでしょうか?
今の形だと、ただ、家賃や光熱費を払ってくれるおじさんの家にいそうろうしているようにしか見えません。幼稚園代なども妹が出しているのを思うと自分の子供のためにお金出そうとか貯めようとか思わず、使う神経が理解できません。
それもひとつの家族の形なのでしょうか?
あじさいさん、お頼りありがとうございます。
いつもブログを読んでいただき、うれしく思います。
家族の数だけ家計の形がある
あじさいが私に一番聞きたいことって、これでしょうか?
「それもひとつの家族の形なのでしょうか?」
この質問の答えは、「はい、そうです」となります。
細かく見ていくと、家族の分だけ家計管理の方法があります。
あじさいさんの妹さんのお宅とは逆に、奥さんが、ご主人の稼いだお金をすべて買物やギャンブルに使ってしまう家もあるでしょう。
親が一生懸命貯めたお金を、不肖の息子が短期間に一気に使ってしまう家もあるでしょう。
とっくに成人しているのに、しっかり働かず、親の年金で暮らしている人もいます。
私は NIKKEY STYLE というサイトの「もうかる家計の作り方」という連載をよく見ています⇒マネー研究所|NIKKEI STYLE
このサイトで見た家族の話を、こちらの記事で取り上げています⇒貯金できないのは見栄を張るから。よく見せようとすることの恐ろしさとは?
この連載には、実にさまざまなお宅が登場します。
トルストイが、「アンナ・カレーニナ」の冒頭で、「幸福な家庭は似ているが、不幸な家庭はそれぞれのあり方で不幸である」と書いていますが、「家計の破綻のありさまや、機能不全家族のあり方も実にもいろいろあるなあ」と思います。
家計のありようは、家族の分だけあり、本人たちが納得しているのならいいのではないでしょうか。
ただ、妹さんの家では、妹さんは納得していないようですね。
妹さんのお宅は、現在、ご主人が家計管理をしていて、妻に生活費を渡す形です。
メールを拝見する限りでは、その生活費が足りないとういことですよね。
生活費が足りなかったら、「足りないですよ」とご主人に言って足りない分を出してもらうか、幼稚園などの支払いを夫に担当してもらうべきです。
ものすごく当たり前のことを書いておりますが。
現在、妹さんは働いていないのだから、ご主人がすべて出すしかないでしょう。だまって座っていても、お金は落ちてきません。
自分の目的を明確にする
この質問は、妹さんからではなく、あじさいさんから届いたので、あじさいさんはどうしたらいいのか、少し考えてみました。
質問メールのタイトルは、「家計別家族の助け合い」となっていて、私の家の家計のことをききながら、妹さんの家の家計もありなのかどうか知りたい、という体裁をとっています。
ですが、あじさいさんが、一番解決したい問題は、べつに、世間にあるいろいろな家計のあり方について知って、妹さん一家の家計のあり方を理解することじゃないですよね?
メールにも書かれていますが、このメールを書いていたとき、あじさいさんの念頭にあったのは、
「・・・生活費を少しでも妹や甥っ子達に渡して欲しいと思います」
これじゃないですか?
つまり、あじさいさんは、「妹さんのご主人が、妹さんにじゅうぶん生活費を渡さないという問題」を解決したいわけです。
あじさいさんのゴールは、妹さんが安心して暮らしているのを見ることではないでしょうか?
ご自身が本当に解決したい問題(ゴール)が明確になれば、次に行うことはおのずと見えてきます。
妹さんのご主人がバツイチとか、妹の家の家計は理解できないとか、我が家では母が財布を握っていたなどなど、細かい事情を私あてのメールにいくら書いても問題は解決しません。
あじさいさんが姉としてできること
問題が明らかになったところで、あじさいさんのできることを考えてみましょう。
まず、妹さんに、ご主人としっかり話し合うようアドバイスしてあげてください。
そもそも、このメールは、あじさいさんの見た、妹さん一家の状況が書かれていて、すべては伝聞と、それに対するあじさいさんの意見です。
実際のところはわかりません。
妹さんは、もしかしたら実家ですごく大げさに言ったのかもしれません。
もちろん、その逆もあって、本当はもうぎりぎりの状態なんだけど、親に心配をかけたくないから、実際よりはマイルドに語ったのかもしれません。
妹さん自身が、ご主人のお金(生活費)の行き先をしっかり把握していないようです。
ご主人が家計管理をしているなら、べつにしっかり知らなくてもよさそうなものですが、それはちゃんとお金がまわってきている場合です。
話し合って、妹さんのご主人がお金をどんなふうに使っているのか、生活費がどこへ消えているのか、明らかにするといいでしょう。
なぜ、義理の弟さんが、生活費を渡さない状況になっているのか、その原因をしっかり見極めるのです。
メールには、「本人はお金があればあるだけ使ってしまう」とあります。
このような大雑把な理解ではなく、何にどれだけお金がいるから、妹さんに生活費として渡す分がこれぐらいしか残らない、というようなことを明確にしたほうがいいです。
明確にするのは、妹さんの責任です。
> 幼稚園代なども妹が出しているのを思うと自分の子供のためにお金出そうとか貯めようとか思わず、使う神経が理解できません。
あじさいさんが理解できようと、できまいと、実際にそういう人と結婚し生活を続けているのは妹さんの選択です。
事態を解決したいなら、本人同士が話し合うべきです。
まず本人同士で話し合う。それでもうまくいかないなら、あじさいさんやお母さんなど、家族も交えて話し合いや説得を試みるといいでしょう。
ほかにあじさいさんができることは、以下のようなことでしょうか。
・妹さんの相談にのる
・金銭的援助をする
・妹さんや妹さんのご主人の仕事を探してあげる
・妹さんが仕事につけるように、子供を預かるなどのサポートする
ほかにもあるかもしれませんね。ノートに書き出すといいですよ。
なお、私が出産したときは、夫は失業中でした。彼は、全くお金をもっていなかったので、家賃をはじめ、生活に必要なものは、ほとんど私が払っていました。
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悩みがあるときは、まず自分が解決したい問題を明らかにすると、間違った方向で悩んでストレスをかかえたり、疲れたりすることを防げます。
この点については、最近の相談メールの回答にも書いています。
本当の問題を明らかにし、それを解決しようとすると、自分が無意識に避けていることや逃げていることに直面せざるを得ないかもしれません。
その「避けていること」こそが、問題を解決する鍵になると思います。