不安そうな若い女性

ミニマルな日常

さみしくなりそう:物を手放すことに対する不安と恐怖(その9)

不用品を捨てているとき感じがちな不安や恐怖を紹介しています。

どう考えても不用だし、もういらないのに、捨てられないことってよくありますよね?

そんなとき、漠然とした恐れを抱いていると私は考えています。

その恐怖にうまく対処すれば、ちゃんと捨てることができます。

9個目の不安は、

さみしくなりそう

という気持ちです。

これは私の母がよく言うことです。







さみしくなるとは?

仲のいい友人が遠方に引っ越したり、会社の同僚が転勤になったり、他の人が次々と結婚するのに自分は結婚する予定がないとさみしく感じることがあります。

つながりがなくなって、喪失感や孤立感を感じるわけです。

人間やペットに対して、そう感じることはよくありますが、人間はものに対してもつながりを感じるので、目の前にわんさかあるガラクタですら、なくなると「さみしくなる」と恐れるのでしょう。

母と食器棚の整理をしているとき、「もういらない食器は捨てたら? 一人暮らしなんだし」と言うと、母は、「そんなに捨てるとさみしいじゃん」と言います。

母は、「そんなに」と言っていますが、私は、単に使ってない食器を捨てて少しすっきりさせることを提案しているだけです。

何もかも全部捨ててからっぽにしろとは言っていません。

出し入れの邪魔になっている、使っていない小鉢や皿を捨てたら暮らしやすくなるので、そうしたらいいんじゃないかなあ、と控えめにサジェストしているのに、母は抵抗を示します。

そういう人、意外にたくさんいると思います。

でも、実際捨ててみると、さみしいというより、スッキリしますよ。

「さみしくなりそう」と思うときは、一気に捨てずに、少しずつ捨ててはどうでしょうか?

そうすれば、居心地のいいちょうどいいところで、止めることができますから。

物から得ている安心感

さみしくなりそう、という気持ちは、「不安になりそう」つまり、「安心感がなくなりそう」という気持ちに通じます。

自分では意識していませんが、今は、物がたくさんあって安心なんです。

マイホームやいつも使っている仕事道具、銀行の通帳、保険証書、救急セットなどは、人に安心感を与えます。

こういうものを捨てろとは言いません。

でも、かなりガラクタに近いものでも、人に安心感を与えます。

私が、「ちょっと捨てたほうがいいかもね」と思うのは、そういうガラクタ度の高いものです。

たとえば

・古いおもちゃやぬいぐるみ:楽しかった子供のころの体験と結びついている

・手紙やグリーティングカード、人からもらったプレゼント(全然使っていない):友人・知人とのつながりや、他の人に愛されている証(あかし)

・勤めていたころ着ていた服や使っていたバッグ、アクセサリー:バリバリ仕事をする充実感や、社会的に有用であること、自分が優秀であることを思い起こさせる

・各種記念品:旅行や特別なイベントなど、人生のハイライトをイメージさせる

・読んだ本、読みそうにない本:自分の知性や、知識欲の象徴

こうしたものに執着するのは、品物そのものが必要なのではなく、それが与えてくれる感情にこだわっているからです。

この場合、ガラクタ以外に、そういう感情を感じさせてくれるソース(源泉)を作れば、ものは捨てられます。

大事なものを全部捨てる必要はありません。「私を気分よくさせてくれているものだ」と信じているものを厳選してください。

1つひとつは、すべて、自分を気持ちよくさせてくれるものかもしれません。

しかし、そういうものがたくさんあると、視覚的ノイズが生まれるし、部屋が狭くなるし、管理が大変になります。

つまり、ストレスが増え、どちらかというと気分が悪くなります。

「気分よくさせてくれるはず」と信じているものたちによって逆に、気分を害されてしまうのです。

このことに気づいてください。

視覚的ノイズ(見た目のごちゃつき)を極力なくすコツ(その1)~飾り物を減らす。

もの以外から安心感を得る試み

ものがなくても、気分よく暮らす方法はいくつかあります。

今回は、もの以外の何かから安心感を得る方法を考えてみましょう。

経済的な安心感

経済的な不安が大きいと、ストレスが増えます。

その不安から気をそらすために、どうでもいいもの(わりと値段は安い)をたくさん買って、ためこんでしまうことがあります。

かつての私もそうでした。

しかし、「お金が十分ない」と思っているのに、たとえ安くても、無駄なものをたくさん買ってため込むのは、状況を悪化させる行為です。

買うときにお金がいるし、ものの管理にコストがかかりますから。

経済的安心感を得るためにすべきなのは、衝動買いではなく、もっと別のことです。

先日もおすすめしましたが、現在の資産状況を把握してください。

この記事に書きました⇒買い物の代わりにできること~いろいろなものの整理編。

具体的な数字をだして現実と直面すると、ぼんやりした不安から解消されます。

その後、経済状況を変えたほうがいいと思うなら、緊急用のお金を貯めるなり、もっと収入を増やすなり、節約するなり、状況を変えるのに役立つ行動をしてください。

十分な蓄えがあり、経済的な不安要素はないはずなのに、なぜか不安だ、という人は、お金に対する考え方を変えるといいでしょう⇒自分のお金の問題についてもっと正直になろう(TED)

健康に対する安心感

体が弱かったり、持病があったりすると健康に対する不安を感じますよね?

そんなときは

・病気なら治療する

・健康的な生活をする(食事、睡眠、運動)

・定期的に健康診断をうける

・日々のストレス管理をする(心の健康を守る)

・前向きな思考をする⇒ポジティブ思考は学習できる。前向きになる4つのポイント教えます。

こんなことが役立ちます。

どれも正攻法ですが、これ以外に健康不安をなくす方法はないと思います。

健康になりたくて、サプリやら健康器具、そのときはやりの「健康にいい食べもの」、健康情報を書いた本を、たくさん買うよりも、ふつうのことをしておいたほうがいいと私は考えています。

ガラクタがたくさんあると、心の健康のためによくありません。

どうでもいいものが、枕元にごちゃごちゃ並んでいると安眠できないでしょう⇒寝室にあるごちゃごちゃした物を捨てて快眠を得る:プチ断捨離22

人間関係に対する安心感

友達がいなくて寂しいとか、人間関係がうまくいっていないとか、このままでは将来孤独な老人になってしまういう気持ちが不安要素になり、物集めにつながっていますか?

この場合はよい人間関係を構築するための行動をしてください。

人とよい関係を築くのに、私がもっとも効果的だと思うのは、オープンになることです。

自分から心を開かないと向こうも開きません。

さらに、いつもできるだけ正直でいたほうがいいです。

自分を殺して付き合っていると、ものすごいストレスになります。

心の中にゴミをためない方法(後編)。正直は最善の策。

自分らしくふるまっていないことがストレスになって、買い物が増えるのはよくあることです。

このような基本をおさえたうえで、コミュニケーションスキルを磨くといいでしょう。

聞き上手になる。よく聞くための5つの方法・ジュリアン・トレジャー(TED)

漠然とした不安があるときは

これといった不安はないけど、将来に対して漠然とした不安を感じることはよくあります。

この不安がとても強くて、ものにしがみついているときは、以下のことをしてください。

不安の正体を見極める

不安を感じさせる主要因を特定してください。経済的不安や人間関係に関する不安(親との付き合い方とか)など、何かあると思います。

心配ごとを全部書き出せば見つかるでしょう。

ブレインダンプがおすすめです⇒頭の中のガラクタを断捨離するブレインダンプのやり方

一番不安に感じていることが見つかったら、先に書いた要領で、具体的に対処してください。

不確かなことを受け入れる

先のことは誰にもわからないので、生きているかぎり、不確かなことはなくなりません。

「それが人生だ」と思って、不確かな状況を受け入れてください。

不確かなことは決してなくならないので、状況をコントロールしようと躍起になるとストレスが増えます。

セルフエスティームを高める

自分は大事な人である、私は大切な存在だという気持ちを高めてください。

セルフエスティーム(自分を愛する気持ち)が高い人の12の特徴

セルフエスティームを高めて自信を取り戻す10の方法

すると自信がつくので、「何が起きても大丈夫だ」と考えやすくなり、不安に飲み込まれません。

■この続きはこちら⇒他人や世間の目が怖い:物を手放すことに対する不安と恐怖(その10)

■このシリーズを最初から読むなら⇒物を手放すことに対する不安や恐怖に向き合う(その1)~どこから始めたらいいの? という不安。

*****

「ものを捨てるとさみしくなるかも」という不安に対処する方法をお伝えしました。

「さみしくなりそう」という気持ちを自覚していないことも多いと思いますが、「安心感が失われる」という恐怖は、人間の根源的な恐怖の1つなので、自分にそういうところがないか、一度、考えてみてください。





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