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家族の持ち込むガラクタや、周囲の人の行動が気になってイライラする人は、よけいなおせっかいをしすぎているかもしれません。
おせっかいをやめ、もっと自分の問題にフォーカスする方法をお伝えします。
おせっかいすぎると起こる問題
「おせっかいな人は、世話好きで親切ないい人だ」という見方もできます。けれども、他人の問題に介入しても、決して満足できる結果は得られません。
おせっかいすぎると以下のようなことをやってしまいがちです。
求められていないアドバイスをする
おせっかいな人は、よけいなアドバイスをします。
そもそも、人は、他人のアドバイスなんて求めていません。誰もが、自分のやりたいようにやりたい、と思っています。
このブログに、毎日のように物の捨て方を書いていますが、「ミニマリストなんてうざい、一人でやってろ」的なご意見のメールをもらうことがあります。
皆、他人に指図されたくないのです。
求められていないアドバイスをしすぎると、人間関係が損なわれます。
当事者じゃないのにでしゃばる
おせっかいな人は、状況を把握していないのに、介入しようとします。
人の行動や問題について、自分の意見を押し付けようとするとき、「私はすべての事情がわかっている」と思い込んでいるものです。
しかし、実際は、自分はその状況のほんの一部しか知りません。当事者ではないのですから当然です。
他人をコントロールしようとする
おせっかいな行動は、しばしば他人をコントロールしようとする気持ちのあらわれです。
自分の思い通りの状況になってほしい、と思っているのです。
本質的にコントロールできないことをコントロールしようとすると、無駄に疲れて、ストレスが残る結果となります。
他人の問題と自分の問題をしっかり切り離すことができれば、よけいなストレスは減ります。
では、以下に、おせっかいな行動をやめるコツを5つ書きますね。
1.他人の価値観を受け入れる
ふだんから、自分と違うものに対して、寛容な気持ちを持つようにします。
誰もが、自分と同じ価値観を持っているわけではありません。
自分がすごく好きなことだからといって、相手も好きになるとは言えません。自分にすごく合うからといって、相手にぴったり合うとは限りません。
人の価値観や意見、信じていることはさまざまです。違っていて当然なのです。
「自分とは違うけれど、そういう意見もありなんだ」と、多様な価値観を受け入れることができれば、相手をコントロールしようとする気持ちも薄らぐでしょう。
関連記事⇒すぐに人を批判するクセを手放す7つの方法。イライラの原因はこれで解消。
2.相手の出しているサインに注意する
よけいなおせっかいをしている時は、たいてい相手から「ありがた迷惑です」というサインが出ています。
はっきりと、「私のことはもうほっといてください」とか「私の好きにやらせてください」とは言わないかもしれません。
ですが、相手の言うことを注意深く聞き、ボディランゲージに意識を向ければ、相手が、「それはよけいなおせっかいだ」と思っているなら、そうわかります。
ふだん私たちは、自分の言いたいことを言うことに夢中になっています。
そのため、想像以上に相手の言うことを聞いていません。聞いてはいても、それを文字通り受け取らず、自分の好きなように解釈します。
できるだけまっさらな気持ちで相手の言うことを聞けば、相手の出すサインをうまくキャッチできます。
このときも、相手は自分とは違う、ということを忘れないでください。
関連記事⇒聞き上手になる。よく聞くための5つの方法・ジュリアン・トレジャー(TED)
3.自分に直接関係があるのか考えてみる
相手の行動が気に入らないとき、それが直接自分に関係があるのかどうか考えてみます。
自分の子供の音楽や服装の趣味が気に入らない親がいます。
私の夫もそうで、娘がラップやヒップホップみたいな音楽を聞いていると、よく怒っていました。本人は、カントリーミュージックが好きです。
ですが、家族がどんな音楽を好きだろうと、何を聞こうと自分には何の関係もありません。
自分は自分で好きな音楽を聞けばいいのですから。
大音量で聞きすぎて、自分の生活を著しく妨げる、という状況でなければ、ほっておけばいいのです。
ママ友の弁当の中身が気に入らない人もいます。
ですがその弁当を食べるのは、自分ではなく、ママ友の子供です。
他人の弁当の中身にいちいちケチをつける必要はありません。弁当も持たせず、虐待している兆候があれば、アクションを取るべきですが。
4.間接的に関係があるときはチャート化する
隣の奥さんが、何かを買っても、自分には関係ありません。ですが、職場で、同僚の行動が間接的に自分に関係があるから、おせっかいをしたい、意見をしたい、と思うときはあります。
そういうときは、紙にチャートを書いてみると、問題を整理できます。
マインドマップを描くように、丸をつなげていくといいでしょう。
まんなかに、「同僚のA子、伝票処理おそすぎ!」と書き、丸で囲みます。次に、その行動にもっとも影響を受ける人と、その影響を書き、丸で囲んで、A子の丸とつなぎます。
直接影響があるときは、自分が登場する丸が、ダイレクトにA子につながります。
けれども自分の◯がA子からずいぶん遠いときは、ほとんど影響がありません。そんなときは、あれこれ言う必要はないし、やきもきすることもないのです。
チャート化で気をつけるのは、悪いほうに考えすぎないことです⇒今すぐ捨てたい根拠のない思い込み:10の認知のゆがみ、その1
何か心配ごとや悩みがあるときも、チャートを描くと、心の整理ができます。人のことでイライラしがちな人は、やってみてください。
5.境界線を意識する
おせっかいな人は、しばしば自分の問題と人の問題をごっちゃにします。
自分の問題と人の問題は、違っていて、そこには明確な境界線がある、と考えてください。
境界線について⇒毎日疲れているあなたに。心の境界線を引いてストレスを減らし、自由になる(TED)
人の悩みを聞き、相談にのってあげることはいいことですが、悩みは本人にしか解決できません。
本人にイニシアチブを取らせることを意識してください。
相手が家族、とくに子供だと、たとえ成人していても、半分自分みたいに思う人は多いでしょう。ですが別人格です。
どんな人も、その人の人生を生きる権利があります。
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今回は、おせっかいすぎるのをやめることをおすすめしました。
考えてみると、人間は、よそ見しがちなところがあります。
いまの生活を大事にするべきなのに、もう過ぎた過去のことを思い煩ったり、どうなるかわからない未来のことを心配したりします。
家の中にちゃんとあるのに、もっと別のものがほしいと、よそで一生懸命に探します。
他人のことにあれこれ首をつっこむのも、よそ見の1つではないでしょうか?
一番大事なのは自分の生活です。
ふだんから、自分の人生の充実を心がけ、課題を見つけて、前向きに取り組んでいるのがベストです。
そうすれば、他人の行動が気になったり、それを変えたいと思ったりすることも減るでしょう。