衣替え

ファッションをミニマルに

最終更新日: 2017.09.3

こんまり流、衣替えをしない収納とは?秋こそ服の断捨離のチャンスです

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片付けコンサルタントの近藤麻理恵さんが「人生がときめく片付けの魔法」で提唱している、衣替えをしない収納法についてお伝えします。

10月は衣替えの季節。あなたは毎年2度、6月と10月に衣替えをしていますか?

衣替えって面倒ですよね?しかも、入れ替えたあとに、また暑くなって後悔したり。

服の数が減れば、こんな苦労はなくなります。この機会に秋の断捨離を決行し、衣替えをしない暮しにシフトしましょう。



そもそも衣替えとは?

衣替えとは、季節(特に夏と冬)に応じて、別の衣服に着替えること。学生や会社員の制服は、6月1日と10月1日に季節にあったものに変わります。

衣替えの習慣は平安時代の宮中行事にさかのぼります。ずっと天皇や貴族、役員、軍人など公的職業についている人が服装を変えることを衣替えと呼んでいました。

一般人はそんなに服もなかっただろうし、別に何を着ていてもよかったのではないでしょうか?

それがいつのまにか、衣替えは、年に2回、タンスやクローゼットの中身を総取替えする、主婦にとっては面倒な行事になったのです。

昔は、衣替えもそんなに大変ではなかったと思います。秋になれば長袖の制服を着て出かけるだけでよかったのです。

ところが、今の人はあまりに洋服を持ちすぎています。衣替えは、タンスの上に重なっている衣裳ケースをひっぱりだし、中身を取り出して、別の中身を入れて、またタンスの上に戻して、という大掛かりな作業になりました。

ちょっとした肉体労働です。やはり、衣替えをしないほうが暮しがシンプルになります。

衣替えをしない収納にするために、2つのことをする必要があります。意識変革と洋服の断捨離です。

意識を変える:季節にとらわれすぎている日本人

カナダに着て日本と違う点にいろいろ気づきました。服装もその1つです。日本は四季がはっきりしているせいか、たとえば夏に長袖を着ていると、「え?長袖?暑くない?(そんな格好ありえない)」と人からとやかく言われる傾向にあります。

こちらでは、服装にあまり季節感はありません。

カナダに来る前、映画やドラマで、同じシーンに出ている女優さん達に、長袖のジャケットを着ている人もいれば、ノースリーブのワンピースを着ている人もいて、不思議に思っていました。

いったい、季節はいつなんだろう、と。

こちらに来たら、人はいつでも着たいものを好きに着ていることがわかりました。

もちろんカナダは冬場はすごく寒いので、冬、外ではみなダウンジャケットや分厚いコートを着こんでいます。

しかしコートの下は半袖だったり、長袖だったりまちまちです。

夏でもちょっと肌寒い日は、セーターを着ている人を見るのは決してめずらしくありません。

みんな季節に応じて着替えるというより、その日の気温に応じて服を選んでいるのです。さらに人によって体感温度もさまざまでしょうから、着ているものはまちまちになるのです。

私も昔は、春は春にふさわしい服、夏は夏らしい服を着るようにプログラミングされていました。が、こちらに住むようになってからそんな考えはなくなりました。

現在は、夏はTシャツ。ほかの季節はその日の気温に応じて、パーカやダウンジャケットを重ね着しています。

現在の日本は、地球温暖化のせいで、秋になってもまだまだ暑い日があります。去年、9月の10日ぐらいまで日本にいましたが、その暑さに閉口しました。

友人に「10月でもこんな感じよ」と言われて驚きました。それならば、10月に衣替えをするのは全く現実的ではありません。

雑学のサイトなど見ていると、最高気温何度の時は半袖、何度の時は長袖が目安とよく書いてあります。

衣替えをしない生活をするためには、まずこういう思い込みをはずすべきです。





服の数を減らす:衣類の断捨離

タンスやクローゼットに入りきらないほど服を持っていると、衣替えするはめになります。

タンスの中に入りきらず、あふれるなら、その季節に着る服はタンス、オフシーズンの服は、タンスの上や押し入れの中の衣装箱の中に入れるしかないからです。

この問題を解決するために、洋服の断捨離をおすすめします。

こんまりメソッドは、家中の服を一箇所に集め、「ときめく」「ときめかない」で分類し、ときめかない服をすべて捨てるやり方です。

もしあまりに服が多過ぎたら、トップスはトップス、ボトムスはボトムスでやれ、と本に書いてあります。

さて、この「ときめく」「ときめかない」に関して、読者の方からメッセージをもらいました。

私が疑問に思った事を書かせていただきます。
こんまりさんの片づけですがときめく物を残すとありますが、服でも好きでも嫌いでもなく
普通の感覚の服ってありますよね?

こんなお便りです。

「ときめく」「ときめかない」は要するに「好きか」「嫌いか」だと思います。その服を見ていて、気分があがるか、さがるか。

しかし、私の場合は、好き嫌いではなく、着るか、着ないかで分けました。

「普通の感覚の服」とは好きでも嫌いでもない服です。そういう服に「ときめき」はないので、断捨離すべきです。

そのほか服を捨てる基準はこちらに書いています⇒これで簡単に捨てられる、洋服を捨てる7つのルール~あなたの服の8割はいらない服です

服の数が多いと断捨離するのも大変かもしれません。そこをなんとかがんばって、たんすやクローゼットに入る数にします。
衣替え(夏)

こんまり流、衣替えをしない収納

数を大幅に減らすと、ようやく「衣替えをしない収納」ができるようになります。

と言っても、本やウェブを見ていると、こんまり流は決して服をミニマルにするわけではありません。服そのものの数はけっこうあるようです。

そもそも、服がミニマルなら、収納を考える必要はないですから。

私は通年で数着をクローゼットにぶらさげてあるほかは、手持の服は段ボール箱に入れてます。この箱は服を収納して、しまっておく衣装ケースのたぐいではなく、ただの箱です。

たんすを持たない私は、段ボール箱でまかなっているのです。

私の服はこちら⇒ミニマリストの服全14着公開~非おしゃれ系50代主婦の場合(写真あり)

私はこんまり先生の収納法を、娘の服の整理に応用しています。

衣替えをしない収納に関して、本にはこう書かれています。

コツは、洋服を分類しすぎないこと。「コットンっぽい服」「ウールっぽい服」というようにざっと素材別に分けて引き出しに入れていきます。夏服・冬服・春秋服といった季節ごとの分類や、会社用・休日用のような用途別の分類などは、あいまいになりがちなので避けるべきです。

要するに引き出しの中で、なんとなく季節的な分類がなされている状況でしょうか?。

もし収納場所に余裕がないときは、冬のコート、マフラー、手袋、夏の水着や帽子などの小物は入れ替え(つまり衣替え)をするようにと、あります。

さらに、服を収納するなら、ふたつきのケースではなく、引き出し式のものがおすすめだそうです。しかし、わざわざ服を収納する物を買うと、服が増えますので、個人的にはおすすめしません。

少ない収納場所を有効に使う方法として、近藤麻理恵は「立てる」収納を推奨しています。以前、こんまり流のときめくたたみ方で半袖のTシャツをたたんでいる動画を紹介しました⇒こんまり流の片付けをする時間がない人には、こんな断捨離のやり方をおすすめします

今回は、長袖のTシャツのこんまり流たたみ方を紹介します。

けっこう面倒ですね。私は、長袖のTシャツは2枚しか持っていないので、適当にたたんでいます。娘のTシャツは、一応こんまり流に幅を3等分するイメージでたたんでいます。かなり適当にたたんでいますが、なんとなく自立します。

こんまりは、「引き出しの中でグラデーションカラーになるように並べろ」と言いますが、これはやらなくていいと思います。色鉛筆じゃあるまいし、そんなにさまざまな色の服を揃えたら、ワードローブがミニマムになりません。

*******

このように衣替えをしない収納をすると、自分の服の見える化ができるので、ワードローブが把握しやすく、すべての服を有効活用できます。

別の方法としては、コートニー・カーバーのプロジェクト333もおすすめです。
こちらに詳しく書いています⇒3ヶ月33アイテムでおしゃれを楽しむ方法~アメリカの女性ミニマリストに学ぶ、プロジェクト333

こちらは3ヶ月、33アイテムだけで暮らす、こんまり流より、ミニマリスト寄りの服の減らし方です。

先に33アイテム選び、着ない服はすべて箱に入れてしまうので、ある意味、衣替えです。

私も昔、10月、11月、12月にこのプロジェクトを試したことがあります。そのときは、服を箱詰めにしたのではなく、着た服をリストアップしていました。

たとえば、黒いタートルネックのトップスを着たら、そうノートに書いて、次回また来た時にチェックマークを入れるのです。

3ヶ月たったあと、自分が何アイテム使ったのか数えて見ましたが、20アイテム前後だったと思います。

このとき、自分は20着ぐらいあれば、じゅうぶん暮らせるということがわかりました。

こんまりメソッドと、プロジェクト333。服の量に応じてお好きな方法を試してください。





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