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81歳の母の家を一緒に断捨離した一夏の思い出をつづっています。
今回は箸置きを捨てた話です。
母は箸置きを箱に入れたまま、たくさん持っていました。
実はこのように、買ったときについてきた外箱に入れたままにしておくことが、ストックを増やしてしまう原因の1つです。
言うまでもなく、いちいち箱から取り出すのは面倒。本当に使うなら、まずは箱から出して、外装はさっさと捨てるべきなのです。
箸置きって使いますか?
ところで、みなさんのお宅では箸置きを使いますか?
実家では、普段の食事では箸置きを使いません。
うちは父が家ではすごく無口だったので、食卓はわりと静かでした。
ずっと父は無口な人だと思っていましたが、ある時、小学校の保護者会か何かで、父がものすごく雄弁だったのでびっくりしたことがあります。
父は営業職だったので、仕事でよくしゃべるため、家に帰ってまでしゃべりたくなかったのかもしれません。
父がしゃべらない以上、母もあまりべらべらとしゃべりませんでした。
私もどちらかというと、話もせず、目の前の食事に集中して黙々と食べるほうです。
弟は小さい時は、話し下手で、これまた牛のように静かでした。
決して、暗い食卓というわけではなかったのですが、とにかく、みんな食事に集中しており、途中で箸を置く、という機会はあまりなかったのです。
箸を置く必要があるのは、みんなのご飯やおかずのお代わりをよそう母ぐらいです。
いったん食べ始めると、食べ終わるまで、私のお箸は片時とも休みませんでした。お茶を飲みながら食べていたので、その時は、ご飯茶碗や取り皿に、お箸を置いていました。
もちろんこれは和食のマナーとしては完全にNGです。しかし和食のマナーの話を持ち出したら、たぶんお箸の持ち方も「無作法」であったと思います。
ここで問題なのは、実際は箸置きを使わないのに、家に箸置きがたくさんあることです。
お正月のちょっと改まった食卓では箸置きが登場しました。お客さんが来て食事をしていくときも母は箸置きを出していたと思います。
そのため多少は箸置きがあるのもわかります。たまには使うのですから。
ですが50個もいるでしょうか?
断捨離ポイント1:使わないものは捨てる。これしかない。
ストックが増えてしまう真の理由
この日、箸置きを30個断捨離しました。実はまだ4セットぐらい残っています。めっきりお客さんも来なくなりましたし、1度に30人もお客さんが来たこともありません。
箸置き1つ1つは、小さいものですが、箱に入れてそれを重ねておくとかさばります。
箸置きの箱は、どれもきれいな化粧箱でした。
箱が美しすぎるのも罪なことです。捨てたくなくなりますから。しかし、箱に入れておくと、中身がさっぱり想像できないので、箱から中身を出して、箱を捨てるべきです。
たとえどんなに美しい箱でも。
断捨離ポイント2:使うなら箱から出して、すぐに使えるようにスタンバイさせておく。かさばる箱は処分。
近藤麻理恵も著書「人生がときめく片付けの魔法」に、「衣類は買ったらすぐにパッケージから出し、タグをはずす」と書いています。
こんまりのクライアントの家には、買ったときのパッケージに入ったままストックされているものが多いそうです。特に、ストッキングや靴下、下着などの消耗品。
こんまりは、
使うまでパッケージのまま家にストックしてある状態と、必要になってからお店で買うのと、ストックしてある場所が家かお店かの違いがあるだけで、何も変わらないと思うのです。
と書いています。
外装に入れておくとかさばるし、買ったばかりの状態では、まだ「買ってその家のものになった」状態ではないとか。
こんまりは「そのおうちの子」という言葉を使っていました。
パッケージに入れたままでは「そのおうちの子」になりきれていないのです。おうちの子になっていないので、存在感が薄く、買ったまま忘れて、また新しいものを買い、いつのまにかストックが膨大になります。
やはり本当に使うなら、箱から出すべきです。
私は本のカバーや食品の箱も極力捨てています。このほうが、絶対かさばりません。
☆実家で片付ける話を最初から読む方はこちらからどうぞ⇒実録:親の家を片付ける(1)~まずは自分のものをどんどん捨てる
箸置きが増える理由
箸置きのような、なくても困らない物、使うとしても1セットで充分なものが、どんどん増えてしまうのはいったいどんな理由からでしょうか?
1.引き出物などでもらってしまう。
2.うっかり買ってしまう。
このどちらかでしょうね。
どんな物も必要以上に増えてしまう理由はこの2つだけです。
あと1つ、「拾う」というのもありますが、箸置きはあまり道端に落ちていないので、拾うことは少ないです。
いずれにしろ、自分のせいで増えるのです。
自分がいったん家に物を入れたら、自分が責任を持って、その物の使命を全うさせてやるべきです。
箸置きを箸置きとして活かすことができないのなら、そもそも、家に入れてはいけません。
箸置きの増殖を防ぐには?
箸置きを増やさないためには、こんな手段を取るといいです。
1.箸置きをもらわない方法
箸置きは引き出物でもらうことが多いですね。それとも内祝いでしょうか?
引き出物をもらわない1番の方法は結婚式に行かないことです。ですが場合によっては失礼にあたるので、これは現実的ではないかもしれません。
そこで、一応ありがたくもらって、自宅で中身を確認。もし箸置きだったら、箱から出さず、そのまま「すぐに捨てる物用の段ボール箱」や、引き出しに入れます。
そしてなるべく早くリサイクルショップに持っていくか、バザーに出したり人にあげるかして、とにかく家から出します。
内祝いやおみやげでいただいたときも、一応受け取ってお礼を言い、使わないなら、即、よそにまわします。
もらいものを捨てるのは悪いことではありません⇒罪悪感を感じる必要なし、人からもらった贈り物を捨てる3つのコツ
粗品として差し出されたら断ります。粗品は必ずもらう必要はなく、「うちにたくさんありますので」と言って断れば、問題ありません。
いったん物を家に入れてしまうと、どんなに小さな物でも、捨てるのは大変です。最初から家に入れないことが肝心です。
2.箸置きを買わない方法
これは簡単。どんなに可愛くて素敵で、手頃な値段でも、「箸置きは買わない」と決めればいいだけです。箸置きは小さくて軽いし、おしゃれなものも多いので、なんとなくお土産で買いたくなってしまう人が多いです。
箸置きは、家にないならないで他のもので充分代用できます。折り紙や庭にはえてる草の葉っぱで作ることができます。
YouTubeで「箸置きの作り方」という言葉で検索すれば、動画がたくさん出てきます。
私は旅行や出先で、自分のために記念品やおみやげを買うことはずいぶん前にやめました。
その体験を充分楽しむことができればそれでいいと思っています。行って体験したことを忘れてしまったとしても、それはそれでかまいません。
思い出を作りたくて出かけているのではなく、その場で楽しみたくて出かけているのですから。
友だちや家族に小さなおみやげを買うことはありますが、その場合は物ではなく消耗品にしています。
ミニマリストはこんな贈り物が好きです⇒【保存版】ミニマリストへの贈り物のアイデア18個
こちらから物をあげてまうと、似たような物が返ってきてしまうからです。
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箸置きのような小さなものの断捨離は、忙しくてあまり片付ける時間がない時や、疲れている時にやると気分転換になっていいです。
また、断捨離初心者で、どうしても大きな物を捨てられないとき、まずはこうした小さなものからウォーミングアップするのもいいですね。
小さいものでも「物をなるべく家にいれないこと」と「入れてしまったらすぐに処分を考えて手を打つこと」という断捨離の基本は同じです。
常にこれを心がけない限り、暮しはシンプルになりません。