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買い物がやめられない、自分でも衝動買いが多すぎると思う。そんな方はいませんか?
買い物依存ぎみの人は、実は、買い物そのものは楽しんでいません。
欲しいものを手に入れても、満たされるのはその瞬間だけです。すぐに後悔したり、無駄遣いへの罪悪感を抱えてしまったり。買い物がストレスの解消どころか、心の負担になっているのではないでしょうか?
そんな負のループを断ち切るためにおすすめしたいのが「記録をつけること」です。
買い物をただの消費行動から、自分を豊かにする経験に変えるために、記録を活用してみるのはどうでしょう?
この記事では、買い物を楽しみに変えるための記録術を5つご紹介します。何かに迫られてしている買い物を、もっと前向きで充実した体験に変えましょう。
1.買い物日記をつける
購入日、商品名、価格、購入動機を手帳やノートに書き留めるもっともシンプルな記録法です。
買い物の背景を記録して、無意識にやっていることを客観的に見てみましょう。
使う媒体はデジタルでもアナログでもかまいません。
私は、Googleで専用のフォームを作って、入力した結果をスプレッドシートで見ています。
私は、毎日パソコンに向かうので、PCで入力するのが一番簡単で、忘れないから、Googleフォームを使っていますが、あなたは、自分が忘れない方法、毎日ふれてしまう媒体を使ってみてください。
一番簡単なのは、アナログのノートに書くことですが、スマホを使うほうがやりやすいならスマホを使ってください。
カレンダーに書いてもいいでしょう。
参考までに私が入力しているのは、
・買った日
・買ったもの
・値段
・買った場所
・買った理由・その他
以上5項目です。
購入を決めた理由、買っていたときの気分、今の気分などを書き記すと買い物という体験をより深く振り返ることができます。
たまった記録は、自分の買い物パターンを知る貴重なデータです。
2.写真で記録する
買ったものをスマホで撮影します。レシートがあるなら、レシートと並べて写真を撮っておけば、値段や買った日も記録できます。
レシートは捨てる人も多いですが、有用な買い物情報の宝庫です。
金額だけでなく、購入した商品の名前、数量、日時、店舗名、さらにはセール情報やクーポンの利用状況まで、さまざまなデータがぎゅっと詰まっていますよね。
物理的なレシートをためておくとかさばるので、写真に撮ってデジタル化したほうがいいと思います。
写真に撮れば、拡大できるので、老眼にやさしくなります。
買ったものの写真を撮るのが面倒なら、レシートだけ写真に撮ってためておくのもいいでしょう。
撮った写真は、月ごとにまとめてアルバムにしてもいいし、デジタルジャーナルなどに入れてもいいでしょう。
私も今年から、買ったもの(いつも買う食料品や日用品は除く)の写真をデジタルの日記帳に入れていますが、文字だらけの日記帳がカラフルになって楽しいです。
しばらくたってから写真日記を見れば、購入品が本当に役立っているかどうか判断できます。
3.使用感のレビューを書く
読んだ本や見たドラマ・映画のレビューを書いている人は多いと思います。
同じことを購入品に関してもしてください。
楽天市場やアマゾンにレビューを投稿するのもいいですが、これはどちらかというと店や他人が読むことを意識して書くものです。
そうではなく、自分があとで読むためにレビューを書きましょう。
購入プロセスの感想、使ってみて感じたこと、全体の満足度を振り返り、必要なら☆をつけたり点数を書き込んだりします。
レビューを書くと、ひとつの買い物という行動がより深い活動になります。
ノートやアプリに「使ってよかった点」「ここは残念だった点」など、自由にレビューを書いてください。
頻繁に当たり前のように購入している商品(化粧品や食材など)も、レビューを書けば、本当に自分の生活に役立っているか否かがはっきりします。
衝動買いやストックの買いすぎなどをしたとき、後日、同じ失敗を繰り返すのを防げますよ。
それぞれの買い物に対する目的意識も高まるでしょう。
私が使っているデジタルジャーナルには、映像作品のレビュー用のテンプレートがあります(写真を入れ、☆をつけ、感想を書く)。
私はこのテンプレートを使って、買ったものの写真をまとめています(今年は、まだ2点しか買っていませんが)。
4.カテゴリごとにリスト化する
消費の全体像を把握したいときは、購入品をすべてスプレッドシートに打ち込み、1ヶ月たったら、カテゴリーごとにリスト化します。
このとき、金額や買った店を記入する必要はありません(記録してももちろんOKですが)。
とにかく、日付と買ったものだけを淡々と入力しましょう。
Googleのスプレッドシートは、Googleのアカウントさえあれば誰でも無料で使えるのでおすすめのツールです。
記録がたまったら、食品、衣料品、趣味用品などカテゴリ別に購入リストを作成すれば、どのカテゴリの品物をよく買っているのか把握できます。
もしくは、衝動買い、必需品、セール品、ニーズ、ウォンツといった分け方をしてもいいでしょう。
ニーズ(必要なもの)とウォンツ(欲しいもの)に敏感になる:知らないうちにお金が貯まる行動案(その6)
他人の影響で買うことが多いなら、「自分で決めた」「他人のせい」のふたつで分けてもいいです。
「買ってよかった」「今いち」とシンプルに2つに分けてもいいでしょう。
カテゴリごとにリストを作るのが面倒なときは、色分けするだけでもOKです。
このシンプルな記録を取るだけでも買い物に意識的になれます。
5.ブログやSNSを利用して記録する
日々の買い物をブログやソーシャルメディアのコンテンツとして発信する方法もあります。
ブログやSNSは入力が簡単なので、特に読者を意識せず、自分の記録として淡々と書いていきます。
実際、私も、捨てたものだけでなく、家に入ったものを、写真つきでブログに書いていた時代がありました。
最近のブログはスマホから更新できる機能があります。この機能を利用すれば、買ったその日に記録できますね。
ブログはあとから検索できるので、時間が経っても振り返りが簡単です。あとになってから見ると、それぞれの買い物が思い出や意味のある体験に変わっています。
SNSでフォロワーを意識して発信する場合は、同じ興味を持つ人のコメントや「いいね!」が、モチベーションの維持に役立つでしょう。
記録するコツ
最後に記録するコツをひとつだけ紹介します。
どの方法を使うにしても、あまり複雑な方法を選ばないでください。
めんどくさい方法を選ぶと長続きしません。
最初は、もっとも簡単な、「今の自分が努力せずとも記録できてしまう」と思う方法を使ってください。
この点を考えると、やはり、アナログのノートがおすすめかもしれません。
アナログのノートの場合、あとから並べ替えをしたり、検索したりはできません。
ですが、紙と鉛筆さえあれば、どこでもつけられるのが大きな強みです。
しばらく、ノートに書いてみて、物足りなくなったら別のツールを使ってみるといいでしょう。
■関連記事もどうぞ⇒1週間ごとに買い物を振り返る:知らないうちにお金が貯まる行動案(その10)
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今回は買い物記録を取ることをおすすめしました。
記録を取ると、「買いっぱなし」の状態から、「買ったものを生活に活かす」ことにつながります。
それぞれの買い物が単なる消費ではなく、自分の人生を豊かにする活動に変わっていくでしょう。
繰り返しますが、買い物依存の人は、買い物という体験をそこまで深く楽しんでいません。
ドーパミンを分泌したいためだけに買っている部分があります。
買い物で気分があがるのはドーパミンのせい。この仕組みを知って無駄遣いを防ぐ。
しかし、本来の買い物の目的は、快感を感じることではありません。
あなたの人生に必要なものを必要なタイミングでお金を出して手に入れること。
そして、手に入れたものを使って、より自分らしく豊かな暮らしを紡いでいくこと。
それが買い物の目的です。
記録を取りながら、買い物の原点に立ち返る努力をしてください。