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ミニマルな日常

1つでいいからタスクを減らす:夏休み片付けプロジェクト(2)

夏休みにおすすめの片付けプロジェクトを紹介しています。今回は、タスクや作業の断捨離です。

ある程度、物を捨てることができた人でも、やりたいことや、やらねばならないことをたくさんかかえて、毎日忙しく暮らすことがあります。

人生の時間には限りがあるので、やりたいと思ったことすべてをやることはできません。

しかし、自分が本当にやりたいことや、大事だと思うことをやりさえすれば、あれこれたくさんのタスクをこなさなくても、満足して暮らせます。

やらなくていいことは積極的に手放して、大事なことにエネルギーを注ぎましょう。

以下のステップですすめてください。



1.タスクの洗い出し

引き出しの中を片付けるとき、中身を全出しするように、今かかえているタスクも、まず、紙の上に出し切ってください。

とは言え、仕事、プライベートとタスクがたくさんある人は、全部書くのはしんどいですよね?

そんな人は、一番スッキリさせたい分野のタスクにしぼって書き出してみるといいでしょう。

To-doリストを書いているなら

毎日、to-doリスト(やるべき作業を書き出したリスト)を書いている人は、きょうのto-doリストから、やらなくてもいいタスクを見つけるといいでしょう。

to-doリストについて⇒毎日が楽しくなるミニマリスト的時間管理術

タスク管理をしたことがないのなら

to-doリストを書いたことがないなら、この機会にタスクの書き出しをしてください。

ブレインダンプする要領で⇒頭の中のガラクタを断捨離するブレインダンプのやり方

・今日/今週/今月やりたいこと、やらねばならないこと

・毎日/毎週/毎月私がやっている家事

・毎日/毎週/毎月私が会社でしていること

・毎日家でやっていること

・当面やらねばならない仕事

など、任意のリストを作ってください。

書き出さないと、やめてもいい作業を見つけることができません。





2.譲れないものを見つける

タスクを書き出したら、まず、今後もやり続けたいことを見つけてください。

何があっても、やり続けたい大事な活動です。

私で言えば、日々のブログの更新は続けたいので、「筆子ジャーナルの更新作業」は、何があってもやりたいことです。

大事なタスクは捨てたくないので、蛍光ペンかなんかで囲っておくといいでしょう。

重要なタスクがわからないときは、理想の1日や理想の時間の過ごし方を考えてください。

すると、夜子供に読み聞かせするのは絶対落としたくないとか、月に一度、喫茶店でコーヒーを飲む時間は確保したいなど、思いつくでしょう。

このようなタスクは、あなたにとって大事なので、蛍光ペンで囲みましょう。

捨てないタスクがわかったところで、捨ててもいいものを見つけます。

3.一番ストレスになっていることを見つける

いつもやっていることで、嫌で嫌でしょうがない、苦しすぎる、つらい、と思っているタスクを見つけます。

もっともストレスになっているタスクです。

苦しいタスクはやめるべきタスクです。

私は、わざわざ苦しい思いをしてまで生きる必要はないと考えています。

たとえば、毎週、夫の実家に行って夕食を食べるのがとてつもなく嫌だ、とか、PTAのこの仕事がめちゃくちゃ嫌いだとか。

がまんにがまんを重ねて続けているタスクはもうやめましょう。

ここで言っているのは、夢を叶えるために、苦しくても練習をがんばる、といったタスクではなくて、苦しみがいのないタスク、苦しむ意味がわからないような活動です。

このような活動を続けていると心身を病みます。

もし、完全にやめることができないなら、取り組み方を変えてください。

頻度を落とすとか、いろいろやっているうちの、これだけはやめてしまう、とか。

4.やめてもいいものを見つける

その活動をするのはべつに苦痛ではないが、他にもやることがいっぱいあるため、タスクが混み合っている、スケジュールがびっしり、という人もたくさんいます。

いろいろやりたくなってしまい、タスクが増えている人です。

この方のように⇒やりたいことがたくさんあって、気持ちが休まらないときの対処法。

そんな時は、やめてもいいことを見つけてください。

なんとなく習慣でずっと続けているお稽古ごと、いつまでも終わらない個人的なプロジェクト、やめるのがもったいなくてやっていることなど、探せばいろいろあるでしょう。

自分にやめる許可を出してください。

読者の方から、「これ、捨てたほうがいいでしょうか?」というメールをもらいますが、この人は、とっくの昔にそれを捨てたいと思っています。ただ、私に「捨ててもいいですよ。大丈夫です」と言ってほしいのです。

だから、自分で自分に許可を出してください。

「やめるのがもったいない。せっかくここまでやったのに」なんて思う活動は、付箋にその活動を書き記し、ノートや所定の厚紙に貼っておくといいでしょう。

その活動に未練があるわけですから、付箋に書き記しておけば、忘れることはないし、もっと余裕ができたときに、手がけることができます。

私も、「いつか時間があったらやりたいかも」と思ったことは、とりあえず付箋に書いて、紙に貼っています。半年後ぐらいに見直すと、たいてい「べつにいっか」という気持ちになり、その付箋を捨てています。

5.人や機械に任せられることを見つける

自分でやらなくても、家族、部下、業者、機械など、自分以外の者にやってもらえばいいことを見つけてください。

人は、状況をコントロールしたい気持ちがあるので、できれば、何でも自分でやりたい思っています。

自分でやれば、たいてい自分の思ったとおりにできますから。誰かに「えらいわね!」とほめてもらえるかもしれませんし。

ある家事を夫や子供に任せると、自分がイメージしているできあがりにはとうてい及ばないので、忙しくても自分でやってしまうということ、よくあるんじゃないでしょうか?

そういうタスクを見つけて、これからは、他の人や機械に任せましょう。

6.今やらなくてもいいことを見つける

何も今、この時期にやらなくてもいいことを見つけてください。

タイミングを考えたとき、限りなく優先順位の低いタスクです。

たとえば、今、子育てに集中したいのなら、ガッツリ子育てだけをやり、それとは関係のないタスクは捨てるとか。

子供は思ったより早く手を離れるので、自分のほうに寄ってきてくれるうちに、可愛がっておいたほうがいいかもしれません。

ただ、これは、その人の環境や性格にもよります。

私は、以前から、1つのことしかできないほうで、子育てをしているときは、子育てに集中していました。会社に行きながら資格の勉強をするのも苦手で、派遣社員になって、仕事と仕事の合間に、がーっと勉強しました。

ですが、子育てばかりしていると、社会から取り残されたようで大きな不安を感じる人もいます。

そういう人は、パートの仕事をしているほうが、子育てもうまくいくでしょう。

1つずつ仕事を片付けよう。シングルタスクをする7つのコツ。

7.ちょっとした時間を奪うタスクを見つける

生活のあちこちで、無駄に時間を奪っているタスクや活動を見つけてやめてください。

たとえば、毎日15分、SNSを見ている、日に30分ぐらい、何かにうだうだ迷う、朝、仕事を始めるのが嫌だから、その前にいつもネットサーフィンやYouTube、ゲームなどに20分ぐらい時間を使っている、など。

心配したり迷ったりするのは、けっこう無駄な時間なので、コンスタントにそういう活動に時間を充てているなら、やめたほうがいいですよ。

自分でも気づかないうちに、時間を失ってしまう5つの行動。

■この続きはこちら⇒紙をどこまでもしっかり捨てる:夏休み片付けプロジェクト(3)

■初回の記事はこちら⇒平らな面を1つだけ徹底的にきれいにしよう:夏休み片付けプロジェクト(1)

シンプルに暮らすコツ

エッセオンラインに新しい記事がアップされましたので紹介します。

シンプルに暮らしたいとき、不用品を捨てること以外に心がけたいことをまとめました。

よかったらお読みください⇒50代からシンプルに暮らすコツ7つ。「ものを捨てる」以外に大切なこと | ESSEonline(エッセ オンライン)

*****

タスクを減らすことは、奥が深い作業なので、1度だけで終わりにせず、定期的にやることをおすすめします。

生きるとは、時間を使うことですから、どんなふうに時間を使うかが、人生の質を決めます。

「何か最近疲れている、モヤモヤする、はーっ(ため息)」という状態にあるなら、時間の使い方を見直すことが、生活を立て直す近道です。





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