散らかったガレージ

ミニマルな日常

82歳の義父がガレージの道具を手放さない~説得せずにできること

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義父のものがガレージにたまっていて、家族の誰も手が出せない。こんなお便りをいただきました。

こんなときどうしたらいいのでしょうか?この記事で返信します。

まず、お便りをシェアしますね。差出人は大阪バナナさんです。

「さわるな」と言われるガレージ

件名:義父のもの

筆子さん、こんにちは。いつも記事を読ませてもらっています。

うちは義父のものがたくさんあります。

定年まで工務店に勤めていた人で、ガレージが完全に倉庫になっています。

使いかけの塗料の缶、いつ買ったのかわからない電動工具、よくわからない木材。

缶の中身なんてとっくに固まっているし、工具も動くかどうかわからないのに、いつか使うから触るなの一点張りです。

夫が一度だけ処分の話を持ち出したら、俺の仕事を否定するのかと言われてしまい、それきり何も言えなくなりました。

義父は職人としての誇りが強い人なので、道具を捨ててと言われると、自分の人生を捨てろと聞こえるのかもしれません。

義父は今年で82歳です。

膝を痛めてから車庫の奥までは入れなくなり、実際には手前の棚しか使っていません。

それでも奥のものを減らそうとしません。

私たち夫婦には余裕がなく、業者を呼ぶのも現実的ではなく、結局はそのままになっています。

ブログで同じような話を読むと、うちだけじゃないんだなと思います。

ものは使ってこそもので、使わないまま置いてあるものは、もうものではなく荷物なんだろうなと思います。

義父を説得する方法ってあるでしょうか?

大阪バナナさん、こんにちは。お便りありがとうございます。

車1台分の場所が丸ごと使えないうえに、その話題を出すこともできない。

これはしんどいですよね。

ただ、義父さんに考えを変えてもらうのは、難しいと思います。

無理に説得しなくていい

その道具が仕事人生そのものだった人に、そろそろ減らしましょうと持ちかけて、「はい、そうします」、と返ってくることはまずありません。

「捨てて」と言われたら人生を否定されたようなもの、という大阪バナナさんが書いているとおりです。

何度も持ちかければ、義父さんはますますかたくなになります。

道具は1つも減らないまま、家庭の雰囲気だけが悪くなります。

もちろん、話し合いで処分できる家もあるでしょう。

ただ、大阪バナナさんのお宅は一度こじれているので、同じやり方をもう再度試すのはおすすめしません。

私も昔、前の夫にものを片づけてほしくて、何度も文句を言っていました。

でも、何も変わらなかったし、むしろ夫は逆ギレしていました。

夫が少し変わったのは、私があれこれ言うのをやめて、自分のものだけを捨てることにした頃からです。

使っていないものはもういらない荷物だ、という考えには私も同意します。

この考え方は、自分の持ち物にだけ使うべきです。

他人の持ち物に対してそう考えるのはトラブルの元です。

義父さんを変える計画はいったん置いて、今のままでもできることに切り替えましょう。

「通り道を作らせて」と頼む

減らす話ではなく、安全確保の話に変えてみましょう。

膝を痛めている方が、床にものが置いてある場所を歩くのは危ないです。

82歳で転んで骨を折ると、入院して、そのまま暮らしが変わってしまうことがあります。

塗料の缶も気になります。

溶剤の入った塗料は燃えやすいし、古い缶はさびて漏れることがあります。日本の夏のガレージはかなりの高温になりますよね。

そこで、義父さんにこう頼んでみてください。

「棚のものにはさわりません。奥の荷物もそのままにします。歩くところだけ掃除させてください」

出入り口から手前の棚まで、人ひとりが通れる通路を作るだけです。

捨てる、処分する、片づけるという言葉は、一切使わないようにします。

床の木材を壁際に寄せる、延長コードを束ねる、掃除機をかける。

こんなふうに具体的に言うと、やることはそれだけだと伝わります。

転ばせないための掃除だと言えば、義父さんも断りにくいはずです。

それでも断られたら、そこは引きましょう。

また別の機会に、掃除させてくださいと言えばいいですよ。

捨てる日のために調べておく

義父さんが元気なうちは、ガレージのものは動かせません。

でも、片づける日は必ず来ます。

お年を考えると、入院する、施設に移る、義父さん自身が工具を使うのをやめる。

そうやって暮らしのほうが先に変わって、ガレージを片づけるしかない日が来ます。

そのとき、中身を何も知らないまま業者に電話をかけるのと、把握したうえで連絡するのとでは、かかる時間もお金も変わってきます。

今のうちに、下調べだけ済ませておきましょう。

まず、スマホで写真を撮っておきます。

棚は1段ずつ、あとは床と奥の壁際も。

写真を撮るだけなら誰も怒りません。将来、業者に見積もりを頼むときも、写真があると話が進みやすいです。

次に、捨て方を調べます。

固まった塗料の缶と、電動工具のバッテリーは、ふつうの家庭ごみには出せないものが多いです。

扱いは自治体によって違うので、お住まいの市区町村のサイトで、処理困難物の項目を見ておくといいですよ。

簡単に捨てられるもの、手のかかるものを分けて、メモしておきます。

処分の費用も、少しずつなら今から用意できます。

業者を呼ぶ余裕はないとのことですが、月に千円でも別に分けておけば、数年後には選択肢が増えています。

私は実家を母といっしょによく片づけていましたが、最初に、全体像をつかむようにしていました。

台所の流しの下のものを全部出して並べたり、天袋を開けて中を確かめたりしました。

ブログに片づけの様子を書いていたので、写真もよく撮っていました。

私の場合はそのあとすぐ処分を始めましたが、どこに何があるのかわかっていたので、作業がスムーズに進みました。

得体の知れない荷物が奥にいっぱいある。

そう漠然と思っているうちは不安ですが、正体がわかれば気がラクになります。

道具の話を聞かせてもらう

この機会に、義父さんに道具の話を聞かせてもらってください。減らす相談ではなく、世間話としてします。

これはどんなふうに使うんですか、どんな現場でしたか、気に入っている道具はどれですか、などと聞きます。

工具に興味がなくても、その道で長年やってきた人の話は、聞いてみるとたいていおもしろいはずです。

しゃべっているうちに、これはもう使わんな、と本人が言い出すこともあります。

そうならなくても、道具の話が通じる相手として認めてもらえれば、この先ガレージの話をするときのきっかけができます。

ただし、聞くときに、減らす下心を持たないように。

聞いたあとで、じゃあこれは要らないですよね、などとつなげてしまうと、次からは何も話してもらえません。

手前の棚しか使っていないなら、その棚にあるものから聞いていくといいでしょう。

そんなまわりくどいことをしている場合じゃない、と思われるかもしれません。

でも、義父さんが元気で、業者も呼べない今、変化を起こせるのはここだけです。そして、いい関係を作っておくことは、あとあと、とても効きます。

⇒壊れた家電を捨てない親を説得するコツ

⇒親がものを捨てないときどうやって説得するか~親世代と片付けを進めるコツ

⇒二世帯同居をしている義実家の2階が物だらけ。いったいどうしたらいいんでしょう?

⇒悩めるあなたへ! 高齢の親の持ち物とどう向き合うか?

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エッセオンラインに新しい記事がアップされたのでお知らせします。

今回は、玄関をすっきり保つコツです。

⇒60代「散らからない玄関」をつくる4つの工夫。カゴ1つあるだけで探し物がなくなる | ESSEonline(エッセ オンライン)

ブログで合わせてごらんください。

****

ガレージをこのままにしておくのは、問題の先送りに見えます。

でも、ここで押して関係がこじれると、もっと苦労します。

通路、写真とメモ、少しずつのお金、そして義父さんとのいい関係。

この4つがそろっていれば、片づける日が来たときに、すぐ動けますよ。

大阪バナナさん、暑い日が続きますが、お元気でお過ごしください。

それでは、あなたも、感想などありましたら、お気軽にメールください。

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