ストレスの多い人

ミニマルな日常

片付かない部屋が心に与える影響7選:ストレス・無気力・自己否定

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ガラクタや散らかった環境が私たちの心にどのような感情を引き起こすのかを、7つに分けて紹介します。

「最近、気分が晴れない」「イライラしやすい」「やる気が出ない」。そう感じるとしたら、その原因は、もしかすると目の前にあるガラクタかもしれません。

あなたは「部屋が散らかっていても別に死ぬわけじゃない」と思うでしょう。確かに死にません。ですが、片付いていない空間が心に与える影響は想像以上に大きいのです。

目に映るものはすべて、意識していなくても脳に情報として入ってきます。不要なものがたくさん視界にあると、思考も感情もかき乱されてしまいます。

1. ストレス・不安

散らかった部屋で寝起きをしているとストレス全般が増えます。

あちこちにたまったものを見て、心がざわついて落ち着かないと感じることがあるのではないでしょうか?

疲れて帰ってきたとき、玄関のたたきに靴が散らばっているとうんざりしませんか? 

ものが多いと、小さな不便が増え、考えることややることが増えます。たとえば、どこに何があるかわからない、通路がふさがれていて歩きにくい、食事をする前にダイニングテーブルの上のものを寄せなければならない、こんなささいなことです。

一つ一つは小さなことでも、毎日のように体験していると、心が疲れます。

ちゃんと片付けていない自分に対する嫌悪感もストレスの一因になります。

安心して過ごせる空間をつくることは、自分の心を守ること。部屋の片付けは穏やかに暮らす土台ではないでしょうか?





2. 圧倒される

ものが多すぎる空間は、視覚的にも心理的にも情報量が多すぎて、心が飽和状態になります。

片付けようと決心してもなかなかできないのは、ものの量に圧倒されているからだと思います。

少しスッキリさせたいと思っても、「何から手をつけたらいいのかわからない」と感じてしまいますよね。

実際、片付いていない空間には、数えきれないほどのタスクが潜んでいます。「あれもこれもやらなきゃ」と思ううちに、気持ちが押しつぶされそうになります。

「どこからやればいいの?」「この作業、すごく時間がかかりそう」と何もしないうちからおびえてしまいます。結局何もしないまま一日が終わる。明日もその繰り返し。ガラクタに囲まれているとこんなことがよく起こります。

ガラクタの量に圧倒されて、片付けを始められない人に贈る現状打破のアイデア。

3. 苛立ち

ものは、物理的に邪魔になるだけでなく、日常のちょっとしたいらだちの原因にもなります。

たとえば、必要な書類が見つからない、靴下が片方しかない、机の上がもので埋まっていて作業がしづらい。こうした小さなトラブルが積み重なってイライラが増えていきます。

このいら立ちが問題なのは、特に家族や友人に向かうことです。その結果、人間関係のトラブルまで起きて、ますますイライラします。

すべての根本が、片付いていない環境にあるとは言えないかもしれません。でも、生活空間を整えると自分や周囲にもっとやさしくなれます。

4. 自己肯定感の低下

片付けられない状態が続くと、「自分はダメだ」と思うようになります。

本当はスッキリ暮らしたいのに、行動できない自分。気づけば毎日同じようなことで悩んでいる私。こんな自己嫌悪が繰り返されると、自分に対する信頼や肯定感が下がってしまいます。

汚部屋に悩んでいる人から自信満々のメールをもらったことはありません。

もらうのは、「部屋の片付けみたいな簡単なことが、どうして私にはできないのか?」というメールです。

周囲の人が部屋をきれいに整えて生活をしているように見えると、「なんで自分だけできないんだろう」と落ち込むこともあるでしょう。

家事や仕事など、ほかのことはふつうにできているのに、散らかった一角を見るたびに、「私ってだめだな」「なんでこれができないんだろう」とくよくよしてしまいます。

本来、片付けの得手不得手と人格は無関係です。でも、ガラクタのある環境は、その境界をあいまいにし、自信を少しずつ奪っていきます。

自己認識を変える方法。「私は片付けられない人」というセルフイメージが汚部屋を作る。

5. 孤独感

ガラクタに囲まれていると、孤独を感じやすくなると思います。

散らかった空間では、誰かを家に招くことに抵抗を感じ、「見られたくない」「恥ずかしい」という気持ちが人との距離を生みます。そのうち、やりとりそのものが億劫になり、だんだんと孤立していくのではないでしょうか?

人と会わない・呼ばない生活が続くと、ものがたまっても、誰も注意してくれない孤立状態になります。

孤独だから、ものをためこむという側面もあるでしょう。

「誰も私のことなんて気にかけていない」「私なんてたいした人間じゃない」。こんな不安や自己否定感から、過去の思い出を捨てられず、結果としてものが増えていきます。

孤独が先か、ガラクタが先かはわかりませんが、ものだけが多い孤独な生活ができあがります。

6. 無気力・無関心

部屋にガラクタが多いと、何もかもがおっくうになり、無気力・無関心になりがちです。

その背景には、決断疲れがあります。

私たちは、朝起きてから寝るまで、何を食べるか、どの服を着るか、どの作業を先にやるかなど、無数の小さな選択をしています。持ち物が多いことは、選択肢が多いということ。決断の数が増えて、脳が疲れます。

決断疲れが続くと、「考えること自体が面倒」「何かを決めるのがしんどい」と感じるかもしれません。やがて何も考えたくなります。判断力も鈍っていくので、ますますフットワークが重くなるでしょう。

判断ができない状態が続くと、「何をしてもうまくいかない」「決めてもどうせ間違う」といった自己不信にもつながります。

「やらなきゃ」と思っても気力が湧かないのは、意志が弱いせいではなく、決断に使うエネルギーが消耗しきっているからかもしれません。

気持ちに余裕がないときは、決断疲れを防いでみよう。やり方を7つ紹介します。

7. 集中できない

ガラクタが多い空間は、集中しにくい空間です。

冒頭に書いたように、脳は視界に入った情報をすべて処理しようとするので、余分なものが目に入るだけで、注意が分散されてしまいます。

作業に取りかかっても、気が散ってすぐ別のことを考えてしまったり、手が止まってしまうことが増えるのではないでしょうか?

私は、仕事をするパソコンの前の壁や、デスクには、あまりものを置きませんが、そのほうが集中できます。以前は、付箋をベタベタ貼っていましたが、付箋を使うのをやめたら、作業効率があがりました。

集中できないと、物事が思うように進まず、自己効力感(「自分ならできる!」という感覚)も下がっていきます。やる気が出ないとしたら、視覚的ノイズが思考の妨げになっている可能性があります。

静かな環境にいても、気持ちがざわつくのは、ものが多すぎるかもしれません。

梅雨時はキッチンをスッキリさせる:視覚的ノイズ番外編2

*****

ガラクタに囲まれていると、自己否定や無力感、孤独、無気力など、気づかないうちに心のエネルギーが奪われます。

ネガティブな感情に押しつぶされそうになったとき、「やる気がない自分が悪い」「私は運が悪い」「世の中が悪い」「〇〇(特定の誰か、たとえば親や配偶者)が悪い」と思うもしれません。

こんなとき、心が疲れているのは、環境からの影響によるものかもしれないと考えてください。

今日、もう使わないものを1つか2つ捨てたり、ものがびっしり入っている棚を整理してみましょう。

人生の流れが変わり、もっと快適で健やかな暮らしが始まると思います。

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