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先週お便りを紹介したゆずはさんの2つ目の質問に回答します。
宝塚に関するグッズが山のようにあり、捨て作業が難航している、という内容です。
ゆずはさんは、30歳前後の働く主婦です。
まずメールをシェアしますね。長いのでほんの少し省略しましたが、ほぼ全文、そのままのせています。小見出しは私が入れました。
趣味グッズを捨てられない
ここから本題のお願いです。
この度、メールをさせていただいたのは、よろしければ筆子さんのお力をお借りしたいと思ったためです。
具体的には、「現状へのアドバイス」と「目標の達成状況の監視」をお願いしたいです。
というのも、来年引っ越しを控えているのですが、溜め込んでしまったモノたちの断捨離が思うように進まず、困ったなぁと途方に暮れているためです。
全く何もしていない訳ではなく、既に100個近くのものは捨てましたし、手放しづらいけど使わないコスメをフリマアプリで数品売却することもできました。
しかし!大きな壁にぶち当たり、手が止まってしまいました。
「趣味グッズ」の処分です。
宝塚関係のものがたくさん
精神的に不調だった時期に「宝塚歌劇団」にドハマりしまして、数年間に●百万円使い、それはもう熱心にファン活動をし、様々なモノを買い込みました。
もちろん観劇や移動宿泊はキエモノなのでモノは残っていませんが、それでも写真パンフレット、ポスターやらなんやらかんやらが山のように…えらいこっちゃです。
贔屓(注:宝塚界隈では、応援している方を「贔屓(ひいき)」と呼びます)の顔写真がプリントされたペットボトルの水が何本もあって…目が合うと捨てられる訳ない…。
公演映像も、収録日が違う映像は両方残しておかねば…。
もう退団してしまったのだから(注:歌劇団を卒業すると公式でグッズはほぼ買えなくなります)、全て手放したらもう取り戻せないレアグッズだ…。
でも! 全て使っているか? 観ているか? 読んでいるか? と問われたら、「YES!」とは決して答えられません。
私が健康・元気を取り戻せたのは、紛れもなく宝塚のおかげですし、宝塚がなかったら今この世にいないと思いますので、ファン活動を微塵も後悔していませんし、感謝の気持ちしかありません。
そうは言っても、自分自身は健康を取り戻しましたし、宝塚への熱も比較的落ち着いたため、全てのモノが必要ないことは明白です。
ですが、やっぱり、純粋に好きな気持ち、贔屓の退団が寂しい気持ち、女性に戻ってしまった贔屓への複雑な想い(注:私は男役さんを応援していました、宝塚では男役は私生活も含めファンの理想の男性像を壊さないよう振る舞います)、
そして、その時期に辛かった自分の嫌な記憶、単純に日々の仕事や家事の疲労感、少しでもお金にしたいという欲……様々な感情や考えがゴチャゴチャになって、途方に暮れています。
これからの目標
今後の人生を考え、様々な情報にふれた結果、
⑴「ゆるミニマリスト」自分のお気に入りに囲まれて生活。モノはお手入れして永く大切に使う。
⑵「ゆるFIRE」モノを減らして、家賃など支出を減らすことで貯蓄・投資を加速し、将来的に少しでも労働時間を減らせるようにする。
⑶「定期的な掃除」現在モノが多すぎて、掃除が行き届いていないため、モノを減らして掃除をしやすくする。
⑷「子育てに集中」今後子どもを持ちたいと考えているため、モノを減らしてスッキリした空間で、のびのび子育てに集中したい。
という4点を重視した生活を送りたいと思うようになりました。
そこで、目標を
1)8月中に全ての持ちモノの要不要の判断をする
2)不要で利益が見込めるものは、フリマアプリに出品する⇒8月中に売れなければ潔く捨てる
に定めました。
おこがましいお願いであることは重々承知しているのですが、「筆子さんや読者の皆さまに見守られいる」というプレッシャーで片付けを進めるため、ブログに取り上げていただけないでしょうか。
(本名とメールアドレス以外、全て掲載可です。)
勝手ながら、「不定期な経過報告」と「9月1日に最終結果報告」をさせていただきたいと考えております。
なお、ブログに取り上げていただくことが難しかったとしても、この文章を作成し、筆子さんに送付したことで、「やらなければ恥ずかしい!」という気持ちはわきましたので、可能な範囲でご対応いただけましたら幸甚に存じます。
長文を突然送りつけてしまい、大変失礼かと存じますが、何卒よろしくお願いいたします。
ゆずはさん、こんにちは。8月も半ばを過ぎましたが、その後、片付けの調子はどうでしょうか?
完璧主義を手放す
現状へのアドバイスですが、前回の記事でも書いたように⇒自己嫌悪を手放す方法~過去のできごとにこだわるのは自分が選んでやっていること。
まず、完璧主義を手放してください。
いくら、宝塚歌劇団の作品や、劇団の女優が好きだからといって、グッズを何から何まで集める必要はないし、すべての芝居の記録を残す必要なんてないでしょ?
いったい、何のために持っているんですか?
私、宝塚のことは、よく知りませんが、人気があることは知っていいます。
若い頃、私がピアノを習っていた先生(女性)が、家族ぐるみで(先生、先生の母、先生の妹)、宝塚が好きで、よくステージを見に行っていました。
宝塚を好きな方はたくさんいるから、きっといろいろな魅力があるのだと思います。
魅力がたくさんあるということは、楽しみ方も1つではないですよね?
いろいろな楽しみ方があるうちの、1つか2つにしぼって、これからも応援していってはどうでしょう。
物と感情を切り離す
次におすすめするのは、物と気持ちの意識的な切り離しです。
ゆずはさんは、1つひとつのグッズに感情移入しすぎではないでしょうか? 少し頭を冷やしてください。
物は物にしかすぎず、そこに深い意味付けをするのは、私たち人間です。
節約の記事で、物を使わずに気持ちを表すことをおすすめしています⇒知らないうちにお金がたまる行動案(その4)~物を使わず自己表現をする。
ぜひこの記事を読んでいただき、物に頼りすぎない暮らしを志向してください。
私もアーチストに感謝することはあります。
私はユーミンの荒井由実時代の曲が好きで、今でも時々聞いています。
先日ある曲を聞いていたとき、「う~ん、やっぱりこの曲は好きだなあ。ユーミンの歌を同時代に聞けてラッキーだった。ありがとう、ユーミン」と思いました。
ユーミンがいなかったら私はこの世にはいなかった、とは思いませんが、彼女の曲が生活を彩ってくれ、いろいろなことを考えるヒントになったのは事実です。
そういうアーチストや作品は他にもあります。
私は小学校の頃からスヌーピーのマンガ(コミックの正式な名前は、Peanuts)が好きで、よく読んでいましたし、このマンガに出てくる哲学的なセリフは、私の考え方に影響を与えていると思います。
だからと言って、私の部屋がユーミンのCDとDVD、スヌーピーグッズでいっぱいかと言うと、もちろん違います。
若い頃、ユーミンのLPやCD、スヌーピーのコミックスを買ったことはありますが、今、手元には何も残っていません。
ユーミンの曲はspotifyで聞いているし、スヌーピーのマンガは、インスタグラムに毎日1つずつアップするチャンネル(?)があるので、そこで読んでいます。
周囲にグッズはありませんが、私の心の中には、ユーミンやスヌーピーのマンガに対する愛はちゃんとあります。
監視がほしいならご主人に頼む
私に監視してほしいそうですが、私よりご主人のほうが適任です。
ご主人は、ゆずはさんと一緒に住んでいるから、ゆずはさんの部屋にあるグッズの山がいつまでも片付かなければ、すぐに気づきます。
それに、ゆずはさんが今後の人生で重要視したい4つのことは、すべてご主人にも関係があることです(特に早期退職と子供のこと)。
もちろん、私もこのブログの読者も、ゆずはさんの幸せを願っています。しかし、他人なので、ゆずはさんの精神状態が不調だろうと、部屋がグッズだらけだろうと、掃除ができていなかろうと、直接、関係はありません。
しかし、ご主人は違います。ゆずはさんの精神状態や、日々の暮らし方は、ご主人に大きな影響を与えます。
そもそも、数年間のうちに、宝塚に何百万円も使ってしまって、ご主人は何も言わなかったのでしょうか?
それと、前回の記事でも書きましたが、人の監視には頼らないほうがいいのです。
確かに「人に宣言した手前、恥ずかしいから」という気持ちも、片付けの動機づけにはなります。しかし、本当に効果的なのは、自分の心の中から湧き上がってくる、「片付けたい気持ち」です。
誰に何を言われようとも、私は、もう不用品は捨てて、シンプルに暮らしていくんだ、という強い気持ちが、ゆずはさんの今と未来を作ります。
私が思うに、ゆずはさんは、承認欲求が強いので、人に「えらいね!」と言ってもらいたいから捨てる構図を作ると、自分の本当の気持ちとは裏腹に、極端なことをしてしまう恐れがあります。
自分で自分を律していってください。
片付けに関して、ちょっとがんばればできる小さな目標を立て、1つひとつクリアしていくと、今より自信がつき、人の承認なんてなくても、望む暮らしを手に入れられるますよ。
過去にファングッズの断捨離に関していくつか記事を書いているので、具体的な捨て方や考え方は、そちらを読んでください。
■読者が寄せてくれた解決法⇒たまりすぎた宝塚歌劇のグッズ、私ならこうやって整理・処分します。
ファングッズを捨てるコツ
彼氏がツアーグッズを大量に集めるので困っています:読者の質問に答えます
ファンクラブのグッズが部屋にゴロゴロ。断捨離すべき?:読者の質問に答えます
学生時代に好きだったアイドルのグッズをたくさん捨てて感じたこと。
危険なものを捨てる:エッセオンライン
エッセオンラインに新しい記事がアップされたのでお伝えします。
今回は、家に置いておくと危ないものを捨てる勧めです。
ぜひ、読んでください⇒50代以降の片づけで「真っ先に捨てるべきもの」。家の中にひそむ意外な危険とは | ESSEonline(エッセ オンライン)
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読者の質問に回答しました。
何かにはまれるのは幸せなことですが、依存しているとかえって不幸になるので、はまりすぎて物がたまっている人は、この機会に見直してください。
それでは、あなたも、質問、感想、その他言いたいことがありましたら、お気軽にメールください。
お待ちしています。