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記事の感想を送ってくれた読者のお便り、2通を紹介します。
ともに、家族に関係がある体験談なので、選んでみました。共に6月26日(カナダ時間)にいただいたメールです。
まず、結婚写真一式を捨てた体験を教えてくれたおみぃさんのお便りです。
苦い思い出しかないものは捨てればよい
件名:読者のお便りを読んで共感
毎日のブログの更新をありがとうございます!
今日は、結婚式の写真のネガを悩んだ末にようやく捨てられてせいせいしたという読者のお便りに共感し、私までせいせいしましたのでお便りしています、笑♪
数年前に結婚写真一式を捨て終わった時のせいせい感が心に蘇りました。
私は結婚し出産してすぐに夫と死別しました。
以来、乳児との2人だけの暮らしに、とにかく必死で、ただただ必死なだけの約20年を過ごしました。
ですので、結婚写真には苦い思い出しかありません。(お世話になったまわりの身内には言いづらいですけどね、苦笑)
2年ほど前、1人息子が成人したのを機に、母の暮らす実家に帰りました。
実家側の身内もみな、死んだ夫に良いイメージしかないようで、母もご多分にもれず、結婚写真をまだ実家に飾ってて、私は見るたびにすごく嫌な思いがしました。
そう母に伝えて、私がその大きな額縁に入れられた花嫁写真も処分しました。
死別というと、何かしら美化する方々も多いですが、当事者はそんな気楽なもんじゃありません。
結婚写真はなんにも母子の生活を助けてはくれませんでした。
(もちろん夫が真面目に働いてくれたおかげの少しばかり残された年金にはいつも助けられ、感謝しかないです。体の強くない私にはそれは大きな支えですから。)
人がどう思おうと、飾ってるだけで、もやっとするものは、写真であれなんであれ、見ないで穏やかに暮らせるために、心に正直に、整えていきたいと改めて思いました。
ちなみに義父の絵や、息子の小さい頃描いた絵は、私をいつも元気にしてくれるので、私の居室に今も飾っています。
今の季節は日本は、高温多湿のせいで、また今年もダニアレルギー発症中です(T . T)カナダはやはりカラッとしているのでしょうね。カラッとさを私も体験してみたいものです。
筆子さんの本とブログを読み直しながら、もう少しまた物を減らして、管理を楽にしようと思います。
また興味深い記事を楽しみにしています!
おみぃさん、こんにちは。お便りありがとうございます。
記事の感想をお寄せいただき、うれしいです。
そうですよね。嫌な思い出のあるものは捨てるに限ります。
それを見て、当人がどう思うかは、当人にしかわからないことだから、まわりの人が、「持っていたほうがいいよ」とか、「大事なものじゃないの、捨てちゃだめだよ」などと、あれこれ言わないほうがいいと思います。
結婚写真、卒業写真、卒業アルバムといった、大きなイベントの記念品や、誰かが作った作品は、すごく大事なものに思われがちですけど、必ずしもそうとは限りません。
それを持っていることが負担になっていることも多いから、「気持ちの負担になる」と思ったら、手放せばいいのです。
過去の晴れ舞台のことより、今、自分がどう感じて暮らすかのほうが重要ですからね。
ところでおみぃさん、息子さんが生まれてすぐ、ご主人が亡くなったのですね。
それは、大変だったことと思います。それこそ、他人にはわからない、困難がたくさんあったでしょうね。
それでも、息子さんが、無事に成人するまできて、本当によかったです。
おみぃさん、これからもご家族、仲良くお暮らしください。
写真のネガを捨てた話⇒結婚式の写真のネガを捨てたら、心底せいせいした。
卒業アルバムを捨てたいなら⇒個人情報がのっている卒業アルバムの捨て方。
次は、ネガを捨てた話を教えてくれた当人のJackieさんのお便りです。
「付き合わない」という形でしか付き合えない相手
件名:「義理のお母さん」と「もの」について
筆子さんの優しく知的なコメントに、いつも励まされ、とても嬉しく感じております。本当にありがとうございます。
「義理のお母さん」(「生きた証」のキルトをお嫁さんに強制贈与する方)の問題、身につまされる思いで拝読しておりました。
私の義母も、やはり「悪気もないけど、配慮もない」強引なタイプでした。
そして、思い切って、こちらの都合を話し、「これからは、こうしてほしい」とお願いしても、その時は「あー、はいはい、わかったわかった」と言いますが、改善されることはなく、まったく同じことをいつまでも繰り返す人でした。
はじめは「意地悪でわざといやがらせをしているのか?」と疑いましたが、次第に「記憶力に問題があって、情報が上書きされないのかも」と思いはじめ、ついには「そもそも、相手の言うことを本気で聞くつもりのない人で、自分の都合しか目に入らない人なのだ」と思い至りました。
そうしたら、腹が立たなくなりました。
相手の立場に立つと、「こんなことを言ったら、気を悪くするかな」と、ついこちらは遠慮しがちになりますが、それは、相手の立場に、自分の性格を代入した場合の話であって、そもそも相手は違う性格の人なので、何を言っても、気を悪くしたり傷ついたりするどころか、まったく気にしてもらえない可能性もあることを、私は義母から学びました。
なので、相談者様が勇気を出して「キルトは要りません」と言っても、「そんなこと言わずに、もらってよ」とあいかわらず押し付けてくるかもしれません(苦笑)。
「ものに生きた証をこめて人に押し付ける」のは、ほかに生きた証を見出せない、心の貧しい生き方をしてきてしまったこともあるでしょうし、なにより、自己顕示欲が強いのでは、と思います。
私の義母も、家の玄関に長傘を20本もためこんでいて、しかもその20本がどれもとても派手でした。
性格が真逆なために、どうしても折り合えず、私はうつになって「お姑さんには会わないこと」とドクターストップがかかり、義母が入院しても、「あんたは来んほうがええ! 絶対嫌な思いするわ!」と義母の親戚からストップがかかるほど、強烈に自分中心なことで知られる義母でした。
世の中には、「付き合わない」という形でしか付き合えない相手もいる、と学びましたし、義母が他界して5年、正直なところ、I fully enjoy her absence(!)という気持ちです。
いつかはそんなふうに、義理のお母さんとのお付き合いも終わる日が来ます。
とにかく今は、目の前の家族のために、笑顔で過ごせるよう、自分らしい「もの」との付き合い方が続けられるよう、受ける影響(迷惑?笑)を最小限にできるといいですね。
筆子さんがいつもおっしゃる「他人はコントロールできない」を、いつも肝に銘じています。
心優しいがゆえに悩んでいらっしゃる相談者様がお気の毒で、つい申し上げてしまいました。おせっかいでしたら、どうぞお許しください。
Jackieさん、こんにちは。お便りありがとうございます。
Jackieさんの義理のお母さんも、人の迷惑をあまりかえりみない方だったのですね。
それにしても、長傘を20本も持っていた?
雨の多い地域に生まれた方でしょうか。
傘にそれだけ投資できるから裕福な方なのでしょう。
思うのですが、「いらない」と言っているのに、人に物を押し付ける人や、他人の生活に対する干渉がはなはだしい人は、時間、お金、エネルギーが余っているのですよ。
この方のお母さんとか⇒母親に私の服を買うのをやめてもらうにはどうすればいいか。
買い物も、贈り物も、他人に指図することも、けっこうエネルギーがいりますから。
エネルギーをたっぷり持っている相手に、「変わってもらおう」とか、「わかってもらおう」とするのは、時間と労力の無駄なので、適当なところで、ばさっと切ってしまう(境界線を引く)のが一番ではないでしょうか?
そういうことをするのは、人間としてよくないとか、嫁としてよくないとか思うかもしれませんが、ここでもまた、自分の今の生活の居心地よさを優先すべきです。
それでは、Jackieさん、これからもお元気でお暮らしください。
物をくれる義理母に苦労している話⇒義理母の手作りのプレゼントを受け取りたくないけど、断って悲しませたくない。どうしたらいいの?
上記の記事の感想を集めた記事⇒あまりにも本音を言わない人生は、他人の人生を生きるようなもの。
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おみぃさんのお便りに、「カナダのカラッとさを体験したい」とありましたが、今年はカラッとしすぎていて、山火事が絶えず、農地も乾いて、農作や牧畜ができないところも出ています。
まあ、アメリカの一部の地域のように、ダムの水位がさがって、飲み水が足りなくなる懸念は出ていませんが(私の知り限りでは)。
きっと、もうすぐ生鮮食品の値段があがります。
それでなくても、7月のカナダのインフレ率は3.7%でした。
何もかも値段があがっているから、9月の30日間チャレンジは、玄米、果物、ナッツを食べる量を減らすことにしようかと考えています。
それでは、あなたも、記事の感想、質問、気づき、近況など、何かありましたらお気軽にメールをください。
お待ちしています。