写真立てと人形

断捨離テクニック

最終更新日: 2021.08.28

惰性で持っているものを捨てる:ガラクタのタイプ別、ものを捨てられるようになる考え方(6)

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ガラクタを発見する目を養うために、タイプ別に捨て方を紹介しています。

今回捨てるガラクタは、これまで取り上げたガラクタに入らないものです。

ただ、なんとなく持っているもの、あってもなくてもどっちでもいいけれど、捨てるのは面倒だから、きょうも持っているもの。

こんなガラクタを見ていきましょう。

ちなみに、これまで取り上げたガラクタは

・新品同様のもの

・高かったもの

・人からもらったもの(贈り物)

・こわれているが、修理せずに持ち続けているもの

・過去の遺物(思い出の品)

・野望ガラクタ

以上です。



なんとなく持っているものって?

なんとなく持っているものとは、ふだん使っていないし、さほど思い入れもないが、捨てる気になれないものです。

たとえば、

・もう外には着ていかないけれど、部屋着として着られるかもしれないので、たんすに入れてあるトップス

・昔熱心に集めていたけれど、とっくの昔に関心がなくなったきれいなタオルやハンカチ

・1回視聴しただけで、お蔵入りになっているDVDやCD

・何年か前にもらってそのままになっている年賀状

・安いときに買って余剰ストックになっている、タッパーや弁当箱

・おまけや何かで、いろいろ集まったかわいいフィギアやキャラクターグッズ

あなたは、こうしたものが特に好きではありません。しかし、積極的に捨てるほど、嫌いでもない。

タンスの引き出しの中を圧迫しているとはいえ、一応、家の中にしまい場所もある。しかも、それなりにきれいにしまわれている。

持っていればいつか使うときが来るんじゃないか?

こうしたものに対する、あなたの感情は、「無関心」という言葉で表すことができます。

そう。

べつに関心なんてないんです。

無関心すぎて、それを「捨てる」という働きかけすらできません。

自分で捨てるのはいやです。なぜなら、「もったいない」という気分になるから。心が痛むから。捨てる作業は面倒だからそれもしたくない。

しかし、誰かが間違って捨ててしまったり、何かのきっかけでこわれて、完全に使えなくなれば、「ま、いいか」と簡単にあきらめることができます。





関心を持て!

あなたの無関心ゆえに、いつまでも家にとどまっているガラクタを捨てる一番の方法は、それに関心をもつことです。

相手をしっかり見て、そこでそれが何をしているのか、ちゃんと考えてください。

使わないものをたくさん持っていると、生活が不自由になることは、これまで何度も書いています。

・見た目がよくない(視覚的ノイズ)

・生活空間が狭くなる(邪魔)

・所持品の把握のさまたげになる⇒どこに何があるのかわからない居心地悪さ。欲しいものをさっと取り出せないもどかしさ。

・いらないものにまで、住宅費を払う

・掃除や整理整頓の手間が増える

・頭の中にガラクタがたまる

気をつけて。ガラクタが感情に与える悪影響を見過ごしてはいけない

「毒にも薬にもならないだろう」と、そこに置いたまま放置しているものは、実は、あなたの人生に、積極的な害を及ぼしているのです。

つまり、毒です。

この毒を補ってあまりあるほど、それは、あなたに、何かいいものを与えてくれているでしょうか?

暮らしの助けになっていないものは、さっさと手放したほうが、さまざまな負担が減ります。

すぐに使うかテスト

関心をもって見てみても、捨てる気になれないものは、「すぐに使うかテスト」をしてください。

それが、服なら、明日、さっそく着てください。

部屋着要員なら、きょう、部屋着として使います。

CDはもう1度聴き、DVDはもう1度見ます。

飾りものなら、取り出して、どこかに飾ります。

対象がなんであれ、「今すぐこれを使うか?」「明日、これを使うか?」と自問してください。

「うーん、でもねえ」と、すぐに使うことをためらうなら、もうそれはいらないので、捨てましょう。

「捨てるのが面倒だから」「あれば、いつか使うかもしれないから」「せっかく買ったから、使わないけど、置いとくか」と思うものは、持ち続ける価値はありません。

これからも、自分の気持ちにいい影響を与えると確信できるものは、「価値ある思い出の品」だから、捨てなくてもかまいません。

しかし、その品物に、そんな価値があったのなら、なぜ、あなたはずっと無関心だったのでしょう?

「価値がある」と錯覚しているだけかもしれません。

存在価値を見極める

「すぐ使うかテスト」をして、「いいえ」という判定が出たのに、まだ、捨てる気になれないときは、もう一歩踏み込んで、その品物の存在価値を考えてみましょう。

まずは、その品物を写真に撮ってください。

写真に撮ったものを眺めると、実物を見ているときより、客観視できます。

写真を見ながら、以下のことを考えます。

・これのどこがいいのか?

・これの何が、私に捨てることをためらわせるのか?

・これがなくなるとどんなことが起こるのか? 私は何を失うのか?

・捨てることで、いいことも起こるのではないか?

・私は、この品物から、どんないいものを受け取っているのだろう? 喜び? 便利さ? ノスタルジー? 自信?

・そうした「いいもの」は、これがないと得られないものだろうか?

・それは本当に「いいもの」なんだろうか?

・来年も再来年も、これがここにあったとして、私の生活はどんなふうになっているだろう?

所有して管理できるものの数には限界があります。

何でもかんでも家に詰め込まず、多少なりとも価値のあるものを所有したほうがいいと思いませんか?

マインドフルネスの実践

マインドフルネスを心がけると、ただ、なんとなく持っているものに、うまく見切りをつけることができます。

マインドフルネスとは、今、ここにあるものに意識を向け、それを大事にすることです。

マインドフルネスで実現する。今この瞬間を生きて幸せになる4つの方法。

子供を公園につれていって、砂場で遊ばせているあいだ、ずっとスマホを見ているのは、あまりマインドフルではありません。

この人の、今の一番の優先事項が、スマホでSNSをチェックすることなら、マインドフルと言えなくもありませんが。

今から、「完全にスマホの世界に没入するぞ」と決めてやっているのなら。

しかし、なんとなく手持ち無沙汰だから、すきまを埋めるためだけに、スマホを見ているだけなら、マインドフルではありません。

それよりは、子供を見ていたり、頭や肩に注ぐ陽の光を感じたり、草や風の匂いを感じたりするほうがマインドフルだし、そういうものに意識を向けたほうが、心がやすらぎます。

ものを捨てるときも、今の気持ちや、今、自分が感じていることに関心を向けてください。

今、それを見ていてどう感じるのか?

このとき、「かつて、こんな経過で、これを手に入れた」とか、「今後、こんなことに、使うかもしれない」という思いは、考慮する必要はありません。

まあ、これまで、無関心だったので、とっくに心は離れているはずです。

「もう私の心は離れている」「もう私は、これはいらないんだ」ということをいさぎよく認めれば、心おきなく手放すことができます。

このシリーズを最初から読む方はこちらから⇒ガラクタのタイプ別、ものを捨てられるようになる考え方(その1)。

******

全然使っていないもの、明らかに余分なもの、一生かけても使い切れそうにないもの、ただ、場所をふさいでいるだけのもの、たんすの肥やし。

こうしたものを捨てられない人は、「いらないものは別に捨ててもいいんだ」という当たり前の考え方を学ぶようにしてください。

「いったん家に入ってきたものは、たとえ使わなくても、全部しまっておかなければならない」、「人がくれるものは、何でも、もらわなければいけない」、「セールで安くなっている日用品は可能な限り、買わなければならない。そして、何年もストックしなければならない」

こうした思い込みや価値観があると、際限なく、ものをためこんでしまいます。

しかし、この考え方のせいで、家がものだらけになって、暮らしにくくなり、ストレスが増えているのです。

使っていないものを捨てたところで、人生が崩壊したりはしません。むしろ、捨てたほうがいい流れになります。

安心して捨ててください。





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