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少しでもウイルスの感染防止に貢献できる食品の買い方を紹介します。
新型コロナウイルスの流行のせいで、私の住んでいる州にある大半の店舗や施設が閉まっていますが、スーパーなど食品を売っている店は閉まりません。
いくら家に閉じこもっていても、食べ物を買わないわけにはいかないからです。
1.1人で買いに行く
親子連れやカップルで買い物に行かず、1人で買いに行きます。家族の代表を1人を送り込む、という形です。
そのほうが、店が混みません。
私の州では、1度に集まっていい人数の制限がありますが、スーパーや飛行場は例外としてこのルールは適用されていません。けれども、私がいつも利用している店は、3月の終わりの段階で、店員を含めて、50人だけ店に入れる、と言っていました。
その人数を超える人は、店の外で、間隔をあけて並びます。
1人で行ったほうが、さっさと買い物できるので、その点でもメリットがあります。
店(公共の場所)にいる時間をできるだけ少なくすることが感染防止に役立ちます。
2.買い物をする頻度をミニマムにする
いかに人と触れ合わないかがポイントなので、週に3回行っていた人は、1回にするなど、頻度を落とします。
カナダ政府は、「買い物の頻度を落としてください。できればオンラインで注文してください」と言っています。
日持ちする食品を買ったり、できあがったものではなく、原材料を買って自分で作ると、買う頻度を落とせます。
いま、欧州や北米に住む多くの人が、ずっと家にいるので、パンを焼いたり、お菓子を作ったりする人が増えているそうです。
同時進行でパントリーチャレンジをやって、家にある在庫を食べるのもいいと思います。
冷凍庫や冷蔵庫に大量に食品を持っている人がいますから。
パントリーチャレンジとは?⇒パントリーチャレンジのススメ~ズボラ主婦だからできる究極の節約方法
3.買い物リストを作って持参する
買い物リストを作って合理的に買い物をします。
何を買うべきかわかっていないと、店の中をうろうろして、滞在時間を増やしてしまいます。
また、買い物の頻度を落とすには、在庫の状況や家族が食べる分を考えて、計画的に買う必要があります。
買うべきものをリストに書いておけば、あとはそれを見ながら、さっさと買うだけです。
買い物リストについては過去記事で何度か書いています。1つ、リンクしておきますね。
⇒今日からやってみたい、人生をシンプルにする10の方法(その1)。 「2.買い物リストの導入」のところです。
4.すいている時間に行く
できるだけ人のいない時間に買いに行きます。
店によってすいている時間は違いますが、通常、午前中、開店してすぐの時間帯がすいています。
午前9時開店なら、9時台、10時台あたり。閉店間際もすいているでしょう。
オーガニックフードの店は9時開店で、「高齢者やリスクの高い人(持病がある人など)は、9時から10時のあいだに来てください」と言ってます。
Googleで、店名で検索をかけると、右側に店の写真が出て、所在地や営業時間の情報とともに、混み具合を表す棒グラフが出ます。
「もっとも、待ち時間が多いときで、5分」とか、「この店で、客は平均20分使う」なんてことも書いてあります。
この棒グラフのところに、「リアルタイム」と書いてあるので、こういうのを参考にして出向いてもいいでしょう。
私の娘は、Bulk Barnでバイトをしていますが、やはり午前中のほうがすいていると言っていました。
バルクバーンについて⇒量り売りの店、バルクバーンは節約主婦の味方、おまけにエコだよ
5.手を洗ってから店に行く
手を洗って、細菌やウィルスを落としてから店に行きます。
たいていの店で、店頭にハンドサニタイザーを用意しているから、それを使ってもいいでしょう。
ニュースやYouTubeの動画を見ていると、ニューヨークの人は、手袋(防寒用ではなくて、使い捨て手袋みたいなタイプ)をしている人が多いです。
私の住むあたりは、今週は暖かくなる予定ですが、いまだに「外を歩く時は防寒用の手袋があったほうが、手が冷たくならない」という気候なので、感染防止用の手袋をする人は少ないと思います。
3月11日に、スーパーに行ったとき、1人だけ、その手の手袋をしている人を目撃しました。
私の娘も、店では手袋をしています(義務です)。
手袋をしない場合は、手を清潔にしてから買い物したほうがいいです。
もちろん、店から帰ったあとも、手を洗います。
6.ソーシャル・ディスタンスを保つ
ソーシャル・ディスタンス(social distance)は、他の人との間にとる物理的な距離です。最近、日本のスーパーでも取り入れているところがありますね。
カナダでは、他人との間を2メートル(6フィート)あけるように言われています。
スーパーに行ったら、買う量が少なくても、ショッピング・カートを使うと、ソーシャル・ディスタンスを保ちやすいです。
ただし、カートの持ち手は汚いから、ワイプかなにかでふいたほうが安全です。バスケット(かご)を使うときも同様です。
店によっては、かごやカートを返す場所に、持ち手を拭く仕事をしている人がいることもあります。
複数の人が、同じ棚にむらがったりせず、陳列棚の前に他の人がいたら、その人が商品を取るまで、後ろで待ってソーシャル・ディスタンスを保ちます。
オーガニックフードのスーパーは、大型スーパーではないので、「ソーシャル・ディスタンスを保ちやすいように、食品の陳列方法を変えた」とメールにありました。
最近、店舗に行ってないので、実際、どんな様子なのかはわかりません。
混んでいると、ソーシャル・ディスタンスを保ちにくいので、やはりすいている時間に行くべきですね。
7.必要な分だけ買う(パニック買いをしない)
備蓄をするのはいいのですが、必要以上に買い占めることは、ほかの人を、ますます不安にさせ、また不便にもさせるので、必要な分だけ買います。
パニック買いについて⇒パニック買いをしない人になる3つの方法。すぐに冷静さを失う人へ。
8.キャッシュレス決済をする
現金で支払うより、デビットカード、キャッシュカード、Apple Pay、スマホ決済などをしたほうが、店員との交渉を減らすことができます。
現金を使うと、「手渡して、お釣りをもらう」という行動が発生しますが、カードななら、カードリーダーの上のほうをカードでちょっとタップするだけで終わります(日本は違うかもしれません)。
100ドルを超える買い物だと、暗証番号を押す必要がありますが、現金(または紙の商品券)を使うよりは、店員との交渉が減ります。
レジの人は、レジの脇にサニタイザーを置いて、ことあるごとに、手やカードリーダーを拭いているので、現金でもいいとは思いますが、可能ならキャッシュレスにしたほうが接触を減らせます。
こうした支払い方を英語では、noncontact payment とか contactless payment と呼んでいます。
キャッシュレスだと買いすぎてしまうので、やはり、事前にばっちり計画してから買い物に行ってください。
セルフレジがあるなら、セルフレジを使ったほうが、レジの人との交渉を減らすことができます。
他人との物理的な接触をミニマムにできる方法を取ってください。
9.やたらと食品をさわらない
陳列されている商品をむやみにさわってはいけません。
ふだん、果物をさわって、熟れ具合をチェックする人は多いかもしれませんが、いまは、そんなことをする時ではありません。
目で見て、ぱっと決めて、さっと手をのばしてカート(かご)に入れます。決断力をつけるチャンスです。
番外:マスクをして行く
日本の人は、ごくあたりまえにマスクをしているので、わざわざ書く必要はないでしょうが、公共の場所に行く時は、マスクをしていったほうがいいです。
カナダでも、知らずに感染している人が、人にウィルスをばらまかない方法の1つとして、公共の場所(人が大勢いる場所)でノンメディカルマスク(医療用じゃないマスク)をするのは、効果を期待できる、と政府のサイトに追記されました。
予防ではなく、あくまで感染しているのに気づいていない人が、他人にうつさないための方策です(COVID-19にかかわらず、風邪の症状が出ている人は、いっさい外に出てはいけないことになっています)。
メディカルマスクは医療現場に回さなければならないので、手作りの布(コットン)のマスクが推奨されています。
手作りマスクは、安全性に関する法律をクリアしていません。
そのため、2歳未満の子供や、呼吸困難の人はしてはいけない、マスクをさわってはいけない、こんなときは洗濯機で洗濯して完全に乾かせ、使い捨てマスクをショッピングカートや地面に放置するな、などの注意書きがあります。
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参考までに、カナダのテレビ局が政策した「スーパーでソーシャル・ディスタンスを保つ方法」という動画をシェアします。英語の字幕があります。
2分
「日本のスーパーはこんなに広くないから、ソーシャル・ディスタンスなんて取れない」と思った人もいるかもしれません。
けれども、ソーシャル・ディタンスを取る心がけをすることが重要です。
実は、いま、スーパーはあまり混んでいません。
ウォールマートやコストコは知りませんが、私の近所にある食品スーパーはいつもより人手が少ないです。娘も、「最近はそんなにお客がいない」と言っています。
オンラインで注文して、配達してもらったり、自分でピックアップする人が増えているからです。
4番で紹介したGoogleの棒グラフですが、過去6週間ほどさかのぼって見ることができます。
この棒グラフで見ても、ここ3週間は人手が少ないです。
人手が多かったのは、3月の第3週(3月16日から始まる週)と、第4週です。
この2つの週は、いつもより棒グラフが伸びています。
3月の第3週は、学校やらなんやらがばたばた閉まった週です。そのため、「これは、大変だ!」と、スーパーに出かけた人が多かったのでしょう。
翌週もその流れだと思います。
3月30日の週からは、「ステイホーム」がより徹底され、オンラインを利用する人が増えたようです。
きのうニュースを見ていたら、3月に、Googleのジオロケーション(位置情報)が利用された割合が出ていました。
それによると、公共交通機関のハブ(駅など)は、66%減少、小売店は59%減少、職場は44%減少、スーパーや薬局も、35%減少していました。
みな、スーパーやドラッグストアの利用を続けているでしょうが、リアル店舗に行く率は減ったのです。
私自身は、オンラインのみの利用で、地上の店舗には、3月11日を最後に出向いていません。