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新品同様だから:着ない服を捨てない理由と、それを乗り越えて捨てる方法(26)

全然袖を通さない服なのに、捨てることができない理由を検証しています。

捨てない理由27は、

新品同様だから。

(ほとんど着ていないせいで)まだきれいだから、捨てるのはもったいないんじゃない?

こんなふうに考えてしまって捨てられないときに、捨てられるようになる考え方を紹介します。



現状を無視するのもほどほどに

着ていない服イコールいらない服ですが、捨てる気になれないのは、「捨てるのはもったいない」と思うからです。

どうしてもったいないのか、その気持ちをもう少し具体的に言うと

・持っていれば、そのうち着るときがくるかもしれない

・持っていれば、そのうち誰かが着るかもしれない

・持っていれば、いつか何かのときに使えるだろう

・持っていれば、いつか必要なときが来るかもしれない

・持っていれば、そのうちメルカリで売って、自分の小遣いができる

こんな感じになるでしょう。

このように考えるとき、その服を、服として全く使っていない現状は、完全に無視しています。

現状を見ることはせず、「キープすれば、こんなことに使えるかもしれない、あんなことにも使えるよね」と夢を見ているのです。

そんなにすばらしい可能性のある服なら、さっさと着ればいいのに。

多くの人が、服を捨てられないのは、「持っていれば、こんな可能性がある」と考えるところで終わり、引き出しをしめるからです。

どんなことにも、いいことと悪いことがあります。

使用していない服を持っているせいで、すでに起きている困ったことや、これから起きるまずいことも考えてください。





服がありるせいで起きているまずいこと

ろくに着ない服をたくさん持っているために、困ったことも起きているはずです。

家に大量に服があるために、自分や家族のために害になっていることはないか、考えてください。

たとえばこんな問題があります。

収納、整理、整頓に手間やコストがかかっている

自分では気づかないかもしれませんが、物をたくさん持っていると、片付けるのに時間や体力、お金がかかります。

収納スペース、収納家具、収納雑貨にお金を使うし、片づけや整理整頓を人に頼めば、少なくないお金が出ていきます。

業者にハウスクリーニングを頼んで気づいたこと。

プロに頼めば、きれいに収納、掃除、片づけ、ゴミ捨てをしてくれるでしょう。

家は見違えるようになり、「お金を支払ったかいがあった」と思うかもしれません。

ですが、余計な物がなかったら、物をどこかにしまったり、整理したりすることは、素人でも簡単にできることです。

たとえ忙しくても、日々の家事の合間にささっと完了します。

私は掃除も片づけも、とりたててうまいとは思いません。しかし、私の部屋も、パソコンのまわりも、使ってないときは、とてもスッキリしています。

物をたくさん持っている人には、ピンと来ないかもしれませんが、所持品が少ないと、いやでもスッキリしてしまうのです。

場所をとる

これは言うまでもないですね。

服がたくさんあれば、タンスの中やクローゼット、押入れの中で場所を取ります。

場合によっては、タンスの上にも箱詰めの服があるかもしれません。

ブティックの倉庫のような部屋で暮らしていると、ストレスがたまります。

見た目もよくないし、風通しも悪くなるし、ちょっとした地震で落ちてくるし、ろくなことはありません。

目当ての服にさっとアクセスできない

たくさん服を持っていると、何を持っているのか把握できないため、その日、着る服を決められません。

よくある「服はたくさんあるのに、着る服はない状態」です。

毎朝、着る服に悩んでイライラします。

私も若い頃は、たくさん服を持っていたので、その日着る服をさっと決められないことがありました。

一通り着てみて、鏡を見て、「なんか違う」と思い、着ていた服を脱ぎ捨て(床に放置)、また別の服を着て、鏡を見て検討する…… こんな行動を3~4回繰り返すことがありました。

出かける時間は迫ってくるし、床に服の山はたまるし、朝からためいきをついていましたね。

当時の私は、「服が多すぎるから迷うのだ」などということは夢にも思っていませんでした。

ですが、迷うのも、着る服がないと思うのも服が多すぎるからです。

服の数を減らし、毎日ほぼ同じ服を着ている今は、まったく迷わず、快適なことこのうえありません。

着ていない罪悪感にかられる

ほとんど着ていないため、とてもきれいな服が、タンスやクローゼットの中にあると、活用できていないことに罪悪感を感じるものです。

あんなに、高いお金を出して買ったのに……なんて、思うんじゃないでしょうか?

その服を見た時、いつも何を感じているか、考えてみてください。

「いつ着ようかな(わくわく)」という感情よりも、「まだ着ていない」「また片づけていない」「まだ捨てていない」「お金がもったいなかった」「失敗した」という、マイナス感情にさいなまれることが多いのなら、

もう手放したほうがいいです。

捨てると、「高いお金だしたのに、着ていない」という気持ちから解放されます。

ほかにも、クリーニング代がかかる、週末のたびに並べ直して時間を失う、虫を引き寄せる、考えごとが増えて、頭が疲れるといった弊害もあります。

「これがあればい、いつか使うわ♪」というメリットばかりでなく、着ない服があることで起きている、よくないことも公平に考えてください。

そうすれば、もう少し、潔く捨てられると思います。

失敗は学びの糧に

せっかく買ったのに、あまり着ることができていないとしたら、その買い物は失敗だったと言えます。

失敗を認めたくなくて、服を持ち続けるほうを選ぶ人もいます。

「今は失敗した状態だけど、この服を今後何かに活かせば、失敗ではなかったことになる」と考えるわけです。

ですが、買い物に失敗してもいいのです。

むしろ、失敗したと認め、そこから学んだほうが、今後の生活の質があがります。

なぜ、その服を着ることができなかったのか、その理由を考え、今日から、そんなことが起きない買い方を心がければいいわけです。

着るつもりで買ったのに、あまり着ない、ということは誰にでもあることです。

着ない理由

参考までに、買ったのにあまり着ない理由をいくつか書いておきます。

・好きだと思ったけど、ちょっと違った

・ほかの手持ちの服に合わない

・フォーマルすぎて、着ていく場所がない

・好みが変わった

・生活が変わった(仕事が変わった)

・サイズが変わった

・着てみたら、着心地が悪かった

・他に着る服がたくさんある

・本当はいらないのに衝動買いしてしまった

着ない理由がわかれば、これからはどういう買い方をするべきか、方針を立てることができます。

着ないまま、いつまでもタンスやクローゼットに入れておいても、失敗から学ぶことはできません。

この続きはこちら⇒たくさんありすぎて何から始めていいのかわからない:着ない服を捨てない理由と、うまく捨てる方法(27)

このシリーズを最初から読む方はこちらへ⇒着ていない服を捨てたい。でも、捨てるのはむずかしい。そんなときはこう考えてみる(その1)

これまで取り上げた捨てない理由

1.捨てるメリットがピンとこない

2.捨てるのは面倒

3.もったいない

4.心が痛む

5.持っていなければならないという義務感あり

6.ギフトだから

7.収納する場所があるから

8.どれを捨てたらいいのかわからない

9.思い出があるから

10.ウエス用に取っておく

11.捨ててもいいのかどうかわからない

12.罪悪感を感じるから

13.娘が着るかもしれないから

14.とてもかわいくて見てるだけで満足だから

15.忙しいから片付ける時間がない

16.着るものがなくなってしまいそうで心配

17.いつか仕事に戻るとき、必要になるかもしれないから

18.たんすやクローゼットに服がぎっしり入っていないと不安

19.いつも同じ服を着ているダサい人だと、他人に思われたくない

20.そのうちメルカリで売るから

21.コーディネートが苦手だからたくさんアイテムがいる

22.特別な時ようの服だから

23.服を捨てるのは損だから

24.手作りの服だから

25.質のいい服だから

26.部屋着やパジャマにするから

これ以外の理由で、服を手放すことをためらっている人は、ぜひ、その理由を教えてください。

******

「まだ着られる服を捨てるのは、どうにももったいない」

もし、こんな気持ちが強いなら、いつも書いていますが、着る努力をしてください。

自分の生活に活かすことができれば、それはガラクタでも、不用品でもありません。





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