服をチェックする女性

ファッションをミニマルに

最終更新日: 2021.04.30

新品同様だから:着ない服を捨てない理由と、それを乗り越えて捨てる方法(26)

ページに広告が含まれる場合があります。

 

全然袖を通さない服なのに、捨てることができない理由を検証しています。

捨てない理由27は、

新品同様だから。

(ほとんど着ていないせいで)まだきれいだから、捨てるのはもったいないんじゃない?

こんなふうに考えてしまって捨てられないときに、捨てられるようになる考え方を紹介します。



現状を無視するのもほどほどに

着ていない服イコールいらない服ですが、捨てる気になれないのは、「捨てるのはもったいない」と思うからです。

どうしてもったいないのか、その気持ちをもう少し具体的に言うと

・持っていれば、そのうち着るときがくるかもしれない

・持っていれば、そのうち誰かが着るかもしれない

・持っていれば、いつか何かのときに使えるだろう

・持っていれば、いつか必要なときが来るかもしれない

・持っていれば、そのうちメルカリで売って、自分の小遣いができる

こんな感じになるでしょう。

このように考えるとき、その服を、服として全く使っていない現状は、完全に無視しています。

現状を見ることはせず、「キープすれば、こんなことに使えるかもしれない、あんなことにも使えるよね」と夢を見ているのです。

そんなにすばらしい可能性のある服なら、さっさと着ればいいのに。

多くの人が、服を捨てられないのは、「持っていれば、こんな可能性がある」と考えるところで終わり、引き出しをしめるからです。

どんなことにも、いいことと悪いことがあります。

使用していない服を持っているせいで、すでに起きている困ったことや、これから起きるまずいことも考えてください。





服がありるせいで起きているまずいこと

ろくに着ない服をたくさん持っているために、困ったことも起きているはずです。

家に大量に服があるために、自分や家族のために害になっていることはないか、考えてください。

たとえばこんな問題があります。

収納、整理、整頓に手間やコストがかかっている

自分では気づかないかもしれませんが、物をたくさん持っていると、片付けるのに時間や体力、お金がかかります。

収納スペース、収納家具、収納雑貨にお金を使うし、片づけや整理整頓を人に頼めば、少なくないお金が出ていきます。

業者にハウスクリーニングを頼んで気づいたこと。

プロに頼めば、きれいに収納、掃除、片づけ、ゴミ捨てをしてくれるでしょう。

家は見違えるようになり、「お金を支払ったかいがあった」と思うかもしれません。

ですが、余計な物がなかったら、物をどこかにしまったり、整理したりすることは、素人でも簡単にできることです。

たとえ忙しくても、日々の家事の合間にささっと完了します。

私は掃除も片づけも、とりたててうまいとは思いません。しかし、私の部屋も、パソコンのまわりも、使ってないときは、とてもスッキリしています。

物をたくさん持っている人には、ピンと来ないかもしれませんが、所持品が少ないと、いやでもスッキリしてしまうのです。

場所をとる

これは言うまでもないですね。

服がたくさんあれば、タンスの中やクローゼット、押入れの中で場所を取ります。

場合によっては、タンスの上にも箱詰めの服があるかもしれません。

ブティックの倉庫のような部屋で暮らしていると、ストレスがたまります。

見た目もよくないし、風通しも悪くなるし、ちょっとした地震で落ちてくるし、ろくなことはありません。

目当ての服にさっとアクセスできない

たくさん服を持っていると、何を持っているのか把握できないため、その日、着る服を決められません。

よくある「服はたくさんあるのに、着る服はない状態」です。

毎朝、着る服に悩んでイライラします。

私も若い頃は、たくさん服を持っていたので、その日着る服をさっと決められないことがありました。

一通り着てみて、鏡を見て、「なんか違う」と思い、着ていた服を脱ぎ捨て(床に放置)、また別の服を着て、鏡を見て検討する…… こんな行動を3~4回繰り返すことがありました。

出かける時間は迫ってくるし、床に服の山はたまるし、朝からためいきをついていましたね。

当時の私は、「服が多すぎるから迷うのだ」などということは夢にも思っていませんでした。

ですが、迷うのも、着る服がないと思うのも服が多すぎるからです。

服の数を減らし、毎日ほぼ同じ服を着ている今は、まったく迷わず、快適なことこのうえありません。

着ていない罪悪感にかられる

ほとんど着ていないため、とてもきれいな服が、タンスやクローゼットの中にあると、活用できていないことに罪悪感を感じるものです。

あんなに、高いお金を出して買ったのに……なんて、思うんじゃないでしょうか?

その服を見た時、いつも何を感じているか、考えてみてください。

「いつ着ようかな(わくわく)」という感情よりも、「まだ着ていない」「また片づけていない」「まだ捨てていない」「お金がもったいなかった」「失敗した」という、マイナス感情にさいなまれることが多いのなら、

もう手放したほうがいいです。

捨てると、「高いお金だしたのに、着ていない」という気持ちから解放されます。

ほかにも、クリーニング代がかかる、週末のたびに並べ直して時間を失う、虫を引き寄せる、考えごとが増えて、頭が疲れるといった弊害もあります。

「これがあればい、いつか使うわ♪」というメリットばかりでなく、着ない服があることで起きている、よくないことも公平に考えてください。

そうすれば、もう少し、潔く捨てられると思います。

失敗は学びの糧に

せっかく買ったのに、あまり着ることができていないとしたら、その買い物は失敗だったと言えます。

失敗を認めたくなくて、服を持ち続けるほうを選ぶ人もいます。

「今は失敗した状態だけど、この服を今後何かに活かせば、失敗ではなかったことになる」と考えるわけです。

ですが、買い物に失敗してもいいのです。

むしろ、失敗したと認め、そこから学んだほうが、今後の生活の質があがります。

なぜ、その服を着ることができなかったのか、その理由を考え、今日から、そんなことが起きない買い方を心がければいいわけです。

着るつもりで買ったのに、あまり着ない、ということは誰にでもあることです。

着ない理由

参考までに、買ったのにあまり着ない理由をいくつか書いておきます。

・好きだと思ったけど、ちょっと違った

・ほかの手持ちの服に合わない

・フォーマルすぎて、着ていく場所がない

・好みが変わった

・生活が変わった(仕事が変わった)

・サイズが変わった

・着てみたら、着心地が悪かった

・他に着る服がたくさんある

・本当はいらないのに衝動買いしてしまった

着ない理由がわかれば、これからはどういう買い方をするべきか、方針を立てることができます。

着ないまま、いつまでもタンスやクローゼットに入れておいても、失敗から学ぶことはできません。

この続きはこちら⇒たくさんありすぎて何から始めていいのかわからない:着ない服を捨てない理由と、うまく捨てる方法(27)

このシリーズを最初から読む方はこちらへ⇒着ていない服を捨てたい。でも、捨てるのはむずかしい。そんなときはこう考えてみる(その1)

これまで取り上げた捨てない理由

1.捨てるメリットがピンとこない

2.捨てるのは面倒

3.もったいない

4.心が痛む

5.持っていなければならないという義務感あり

6.ギフトだから

7.収納する場所があるから

8.どれを捨てたらいいのかわからない

9.思い出があるから

10.ウエス用に取っておく

11.捨ててもいいのかどうかわからない

12.罪悪感を感じるから

13.娘が着るかもしれないから

14.とてもかわいくて見てるだけで満足だから

15.忙しいから片付ける時間がない

16.着るものがなくなってしまいそうで心配

17.いつか仕事に戻るとき、必要になるかもしれないから

18.たんすやクローゼットに服がぎっしり入っていないと不安

19.いつも同じ服を着ているダサい人だと、他人に思われたくない

20.そのうちメルカリで売るから

21.コーディネートが苦手だからたくさんアイテムがいる

22.特別な時ようの服だから

23.服を捨てるのは損だから

24.手作りの服だから

25.質のいい服だから

26.部屋着やパジャマにするから

これ以外の理由で、服を手放すことをためらっている人は、ぜひ、その理由を教えてください。

******

「まだ着られる服を捨てるのは、どうにももったいない」

もし、こんな気持ちが強いなら、いつも書いていますが、着る努力をしてください。

自分の生活に活かすことができれば、それはガラクタでも、不用品でもありません。





市販の弁当コンビニでもらったスプーンや箸、今すぐ捨てましょう~取っておきがちだけど捨てたほうがいいもの(その2)前のページ

片付けられない母との付き合い方~私の場合。次のページ台所のシンクまわり

ピックアップ記事

  1. いつか使うかもしれない、と思うものを本当に使う方法、あるいは見切りをつける方法。…
  2. ムック・8割捨てて二度と散らからない部屋を手に入れる、発売しました。
  3. 新刊『本当に心地いい部屋』4月14日発売のお知らせ:現在予約受付中。
  4. 筆子の新刊『書いて、捨てる! 』3月11日発売。著者による内容紹介。
  5. 新刊「50歳からのミニマリスト宣言!」3月14日発売のお知らせ(現在予約受け付け…

関連記事

  1. クローゼット

    ドミニック・ローホー

    こんな服は今が捨て時。年末こそ衣類の断捨離を

    手持ちの服の捨て時をお伝えします。何を着たらいいのか毎日迷うの…

  2. 服の買い物

    ファッションをミニマルに

    同じ洋服を色違いで買ったり似たようなアイテムを複数買いする心理とは?

    人はなぜ同じ服を何着も買って服を増やしてしまうのか?色違いや重…

  3. 服に迷う

    ファッションをミニマルに

    すぐにでもクローゼットから捨てられる5つのもの(プチ断捨離その8)

    お片づけが苦手でも、小さなところからやれば、捨てられます。きょうのプチ…

  4. セーターを持つ女性

    ファッションをミニマルに

    たくさん服を持っているのに、なぜ着るものがないと思ってしまうのか?

    服の買いすぎをやめるシリーズ、今回は、「着るものがない!」と思う問題を…

  5. おしゃれな人

    ファッションをミニマルに

    本当におしゃれな人の5つの特徴。おしゃれを知って、着ない服を断捨離する。

    本当におしゃれな人はどんな人なのか?私が思う、真におしゃれな人…

  6. クローゼットを開ける

    ファッションをミニマルに

    服を減らすのに苦労している人は、服との付き合い方を変えてみよう。

    衣類を減らすのが苦手な人は、服に対する考え方を変えることをおすすめしま…

文庫本『それって、必要?』発売中。

「50歳からのミニマリスト宣言!」

ムック:8割り捨てて二度と散らからない

ムック・8割捨てればお金が貯まる

書店かセブンイレブンで買ってね。
8割捨てればお金が貯まる・バナー
ムック本・8割捨てればお金が貯まる、発売のお知らせ

「本当に心地いい部屋」

「買わない暮らし。」売れてます(第7刷)

筆子のムック(第5刷)

筆子の本、『書いて、捨てる!』

更新をメールで受け取る

メールアドレスを記入して購読すれば、更新をメールで受信できます。

1,833人の購読者に加わりましょう

新しく書いた記事を読む

  1. バッグを買っている人
  2. ノートで振り返りをしている女性
  3. 机の上にある『それって、必要?』文庫本
  4. 棚の整理をしている女性
  5. 片付けものをしている女性
  6. 後悔している女性
  7. 古い写真
  8. 水を飲む人
  9. やりかけの刺繍
  10. センチメンタル

筆子の本・10刷決定です

オーディオブック(Audible版)も出ました♪ 捨てられない人は要チェック
1週間で8割捨てる技術
⇒筆子の本が出ます!「1週間で8割捨てる技術」本日より予約開始

 

実物の写真つき紹介はこちら⇒「1週間で8割捨てる技術」筆子著、本日発売です(写真あり)

大好評・特集記事

小舟バナー

 

お金を貯める・バナー

 

実家の片付けバナー

 

ファッションバナー

 

フライレディバナー

 

湯シャンバナー

 

ブックレビューバナー

 

TEDバナー

 

歯の治療バナー

今日のおすすめ記事

  1. 本屋にて
  2. 思い出にふける女性
  3. 冷蔵庫の中の野菜
  4. 写真をとる女性
  5. モップがけ
  6. パソコンで仕事中。
  7. 割れた鏡
  8. 床にある物を拾う手
  9. スーパーで買い物する女性
  10. 喪服

過去記事、たくさんあります♪

PAGE TOP