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使わない物をためこみ過ぎて苦しむ生活から、自分の好きなことを楽しむ生活へ転換する方法をお伝えします。
使わない物とは、読まない本、着ない服、持たないバッグ、はかない靴、つけないアクセサリー、使わない調理雑貨、使わない食器、使わないボールペン、使わないスクラップブッキングの材料、見ないDVD、聞かないCD、食べない缶詰、飲まないワインなど。
たくさん買い込んでいるのに、結局使わず、死蔵している物です。
誰の家にも、こうした死蔵品の1つや2つはあるのではないでしょうか?
私も昔、読まない本、使わない文房具、着ない服を山ほど持っていました。今回はこうした生活から足を洗い、もっと人生を楽しむ方法を提案します。
まず使わないものを買ってしまうその理由から考えてみます。
なぜ使わないものを買ってしまうのか?
「物をためこむのはそういう性格だから」とよく言われますが、そうでなくても、現代は誰もが物をためがちになります。それはこんな理由からです。
1.何か自分の興味のあることや趣味があるから
私は昔、積ん読(つんどく)の女王でしたが、もとはと言えば本を読むのが好きだったからです。
2.多くの人は時間よりお金をたくさん持っているから
使わないものが増えてしまうのは、時間と経済力のアンバランスから来るのではないでしょうか?
私の場合は、本を読む時間より、本を買うお金のほうが多かったと言えます。別に金持ちだったわけではありませんが、本はそんなに高いものではありません。
1時間本を読む時間を捻出するより、300円の文庫本を買うほうが、私にとって簡単だったので、読まない本が増えたのです。
「時間のなさを物で埋めていた」とも言えます。
3.物を手に入れるのは簡単だから
先進国である日本では、いろいろな物がわりと簡単に手に入ります。特に洋服は、ファストファッションのおかげで、とても安くなりました。
ファストファッションをご存知ない方はこちらをどうぞ⇒ファストファッションとは?その仕組みと問題点を2分で学ぶ
リアル店舗もオンラインショップもあふれるほどあります。お店に行っても、品不足ということはまずありません。いつも選ぶのに迷うほどたくさんの商品が並んでいます。
このような理由から、何も考えないでいると物はいとも簡単に増えてしまうのです。
次に、このような物を増やしやすい状況の中で、どうやったら、物の買い過ぎを防げるかその方法を4つのステップに分けて紹介します。
ステップ1:使わない物をためこむ弊害に気づく
死蔵品をためこむことの、いったい何が問題なのでしょうか?
1番の問題は、使いもしない物を家にためこむのは「多大なる損失である」ということです。
使わない物が家にあればあるほど、それだけ無駄なものにお金を使ったことになります。
それはまるでドブの中にお金を捨てているようなもの。ドブの中にお金を捨てるなら、そこで損失が止まりますが、家にガラクタがたまると、さらに損失が大きくなります。
その理由はこちら⇒節約ではお金はたまらない。お金持ちになりたいなら、買わない暮らしが1番いい
もし節約を心がけているのなら、穴のあいたバケツで水をくんでいるのと同じこと。こんなことをしていたら、「節約」がへそで茶をわかすでしょう。
そのほかにも、物が多すぎて住環境が悪化する、家族に「いい加減、片付けなさいよ」と毎日文句を言われる、見てるだけでうんざりする、いくら断捨離してもスッキリしない、などさまざまな問題が生じます。
まずは「使わない物をいくら持っていてもいいことは何もない。それどころか、日々大きなロスを生み出している」という歴然とした事実に向き合ってください。
ステップ2:必要な時に買っても充分間に合うことに気づく
着ない服がたまってしまう人は、どんな経路で自分が服を手に入れたのか考えてみてください。
バーゲンセールや福袋といった安物買いでしょうか?それとも、安いから色違いで揃えてしまう大人買い(?)でしょうか?
一見お得に見えるこうした行動が物を増やす元凶です。
「セールだ」、「お得だ」、「ポイント10倍だ」と浮かれても、日本ではほとんどいつもセールをやっているし、服の供給はとどまることがありません。
これは本やCD、DVDについても同じです。本は読みたいときに、CDは聞きたいときに、DVDは見たい時に買えば、それで充分間に合うのです。
何も前もって買っておかなくても、必要だな、とか、聞く時間がある、読む時間があると思ったときに、「買う」という行動を起こせばいいのです。
物を買い過ぎる人は、「もしかしたらこれが最後のチャンス」とか「こんなにお得な機会はめったにない」「安いからとりあえず買っておこう」と思いがち。
ですが冷静に考えてみると「お得だ」と思うのは錯覚で、たいていの物はいつでもふつうに手に入れることができます。
ステップ3:もともと自分は何をしたかったのか再確認する
使わない物をいっぱい持っている人は、それを「使う」ことより、「買い集める」方によりリソースをつぎ込んでいます。
リソースとはこの場合、時間、お金、体力、メンタルエネルギーです。
1番最初に「使わないものを買ってしまう理由」で書いたように、物を買うそもそもの動機はそこに個人的興味があったから。物を買うことで何かを実現したかったからです。
本を買い集める人は「本を読みたい」という気持ち、服を買い集める人は「服を着たい、おしゃれをしたい」という気持ち。
まずこれがあったから、買ったはずです。しかし実際には、読まないし着ない。これはいったいなぜでしょうか?
買い集めるほうにエネルギーを使いすぎて、実際に買ったものを使うところまで回らないのです。
これは深刻な問題ですよ。
そこで、そもそも自分は何に興味があったのか、自分が本当にしたいことは何だったのか、再確認します。
「本を読みたい」と思うのなら、買う行為はしばらくお休みして、ためこんだ本から1冊でも2冊でも読書を楽しんでください。
「服を着たい」なら服を買うのはやめて、服を着る行為にフォーカスしてください。
ステップ4:自分のしたいことをより深く追求する
ステップ3で、自分のしたいことを再確認したら、その趣味をさらに深く追求します。
使わないものを買い過ぎ、ためこむ人は、自分の情熱を自分が本当にしたいことに注ぎ込んでいません。
人は自分が好きなことを夢中でやっていれば、幸せな気分になるし深い満足感を得られます。
しかし、ふだんそういう機会がないと、なんとなく不完全燃焼で、人生がおもしろくなく、ストレスがたまり、そのストレスを手軽な買い物で解消してしまうのです。
もし読書が好きなら、本を読んだら、読むだけにとどまらず、ちょっとした感想をノートに書いたり、ブログにレビューを書いてみるといいでしょう。
服を着るのが好きな人は、自分の好きなコーディネートを研究して、ノートにイラストを描いたり、服の写真を撮ってワードローブのノートを作ってみるといいでしょう。
つまり自分が興味を持っていることを一歩進めて、さらに深く楽しむ工夫をするのです。自分が情熱を持っていることによりリソースを使い、買い物は余った分でやってください。
そうすれば、ただただ買い集めていたときよりも、もっと主体的に自分の好きなことを楽しむことができます。それが暮しの質をあげるのです。
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物を買い過ぎてしまう人は、自分が本当にその買い物を楽しんでいるのか1度立ち止まって考えてみてください。
もしかしたら、本当にしたいことを体験をする替りに、お手軽にできる買い物ですませているのかもしれません。
買い物する時間があったら、自分が本当にやりたいことに情熱を注ぎましょう。そうすれば、ガラクタは減り、毎日をもっとわくわくした気分で過ごせるのではないでしょうか?