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持たない暮しをしているので、掃除道具や洗剤もミニマムにしています。
できるだけ化学薬品を避けたいので、住宅用洗剤として私が使うのは、重曹(ベーキングソーダ)、お酢、水、石けんのみ。
つまりナチュラルクリーニングです。
今回は、どんなふうにお酢を使って家事をしているのかご紹介します。特に掃除に重宝しています。
お酢の予備知識
お酢はすっぱいことからわかるように酸性です。酸性のものはアルカリ性の汚れを中和します。漂白、除菌作用もあります。
もともと食品なので安心してキッチンの掃除に使えます。
私が使っているお酢はスーパーに売っているホワイトビネガー(white vinegar)です。
ホワイトビネガーは、とうもろこしなど穀物を主原料にして作った、無色透明のお酢。米酢に比べて、匂いがマイルドです。ナチュラルクリーニングによく使われます。
もしツンとした匂いが気になるようならクエン酸を使ってもいいです。
お酢は原液で使うこともありますが、住宅用洗剤としては、同量のお酢と水を混ぜたお酢スプレーを作っておくと便利です。
昔、無印良品で買ったスプレーボトルにお酢スプレーを入れてます。
お酢を使ったエコ掃除と洗濯のアイデア10選
1.柔軟剤として
前の家にいたときは、お酢を柔軟剤代わりに使っていました。
洗濯機の柔軟剤を入れるところに適当な量を入れるだけです。洗い上がった洗濯ものからお酢の匂いはしません。
バスタオルを外に干すとゴワゴワベキベキという感じで仕上がるので、お酢を入れてゴワゴワ感をとっていました。私はそもそもバスタオルを使わないので、夫のためだけにやっていたようなものです。
もちろんケミカルな柔軟剤のふわふわ感には負けます。
夫は柔軟剤が好きで、自分で洗濯をするときは入れてました。しかし引っ越してきてから買ってこなくなりました。
というのも私が夫の分も洗濯することが多くなったからです。
前にどこかに書きましたが、以前は夫は自分の洗濯ものをためておいてよく自分で洗っていました。しかし引っ越したら、洗濯ものを置く場所が確保できず、家族用のランドリーバスケットに放り込むしかなくなったのです。
夫は今でも自分で洗濯しているときがありますが、そういうときは乾燥機に入れるシート状の柔軟剤を使っています。
バスタオルの話⇒バスタオルを使わないシンプルライフ~バスタオルがないとこんな問題は一挙に解決
2.シミ取り
シミのついた服をお酢につけておけば取れます。
3.冷蔵庫の掃除
お酢スプレーをふりかけてウエスでふくだけ。
ウエスのこと⇒ウエスの作り方と使い方~拭き掃除だけが好きな主婦のおすすめの掃除道具
4.シンクを磨く
ステンレスをピカピカにするには重曹とお酢の合わせ技が使えます。
まずシンクをざっと水洗いしてゴミを取り、重曹をパラパラまぶしてウエスでふきます。これで黒ずみなどがとれます。このあと水ですすいで終わってもいいのですが、お酢ですすぐとよりきれいになります。
お酢を使うときは最後は水ですすぎます。
お酢スプレーはステンレスの水筒や電気ポットの中を洗うのにも使えます。私はあんまり洗わないですが。
シンクを磨く話⇒流しをピカピカに磨くことが家全体の片付けにつながる~ミニマリストへの道(26)
水筒の話⇒節約したいなら水筒を持て~象印を愛用中
重曹の使い方はこちら⇒エコな掃除の決定版。私のベーキングソーダ(重曹)の使い方7つ
5.ソファ(レザーでできた家具)をきれいに
同量のオリーブオイルとお酢をボールに入れて、泡だて器か箸でまぜ(といっても完全にはまざりません)ソファなどのレザーをふきます。
べったりつけず、ほんのちょっぴりでいいです。
6.排水口のつまりをとる
これは有名ですね。
排水口にベーキングソーダを入れ、そのあとお酢を入れぶくぶくと泡立てさせます。ちょっと時間をおいてから熱湯を流します。
お酢も熱したほうが威力があるような気がしますが、面倒なのでいつも常温のお酢を使っています。
ぶくぶくと泡立てさせるとき、栓をして、排水口の中でしっかり泡立てさせるのがコツ。
☆排水口の詰まりの取り方はこちらに詳しく書いています⇒お風呂の水が流れない!~排水口の詰まりを取る簡単な方法10個
7.靴磨きに
お酢を少しウエスにとって革靴を磨くだけ。
8.窓ガラスや鏡の掃除に
お酢スプレーをふりかけたあと古い電話帳のページを丸めたものでふきます。新聞をとっているのなら丸めた新聞紙を使います。新聞紙を使うほうが一般的ですね。
ウエスでふくだけでもきれいになります。
9.メガネ拭きに
お酢をちょっとたらしてふくだけ。
10.電子レンジの掃除に
水4,お酢1ぐらいの割合で、耐熱のガラスの計量カップに入れて、レンジにかけて蒸気を発生させしばらくおきます。
そのあとレンジの中をふきます。
お酢や重曹を掃除に使うようになったきっかけ
10数年前、主婦湿疹のようなひどい手荒れに悩んでいました。ハンドクリームやオロナイン軟膏をぬっていても改善せず。
たぶん夫の買ってくる食器用洗剤が合わないのだろうと思い、なるべく使わないようにしました。
そんなときある本に出会いました。
佐光紀子さんの、「毎日楽ちん ナチュラル家事」という小さな文庫本です。
これが、私の始めてのエコ家事との出会い。この本を読んでから、重曹やお酢をよく使うようになりました。
関連⇒ポンポンたわしで洗剤いらず、シンプルナチュラル家事を実践中
ナチュラル家事をやってみたら思いのほかきれいになるので、とても気に入りました。
それに、当時とても貧乏だったので住宅用洗剤を買うより、安上がりな重曹やお酢を使うほうが理にかなっています。
1番いいのは簡単なことです。買ってきた洗剤を使うのも簡単そうに思えますがそんなことはありません。
まず「適切な洗剤を選ぶ」という行為からして大変です。外国に住んでいるので、スーパーでどんな製品がいいのかパッと見ただけではわからなかったのです。
小さいときからここに住んでいたら、「トイレの洗剤はお母さんが使っていたあれにしよう」とか、「テレビでよく見るあれにしよう」なんて選ぶ手がかりがあります。
そういう予備知識が全くありませんからスーパーで迷ってしまうのです。おまけに私はテレビや新聞を見ません。
店先で、商品のラベルを読みながら選ぶのですが、ズボラな私はこれが面倒でした。
ケミカルな洗剤は洗剤同士の相性を考えないといけません。「混ぜるな危険」というやつです。
塩素系漂白剤と酸性のものをまぜると有毒ガスがでます。
その点、ナチュラルクリーニングは常にお酢、重曹、石けん、水だけを確保しておけばいいのですから、本当に私の人生を楽にしてくれましたよ。
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お酢スプレーは万能スプレーで、トイレやキッチンの床(今の家は他はカーペット敷き)や、家具など、さまざまな場所の掃除に使っています。
前の家のリビングルームはフローリングだったので、その掃除にもお酢スプレーを使っていました。
また掃除ではありませんが、ゆで卵を作る時にお酢を鍋の水に大さじ2杯ぐらい入れると卵が割れるのを防ぐことができるとか、肉を柔らかくするというのはよく知られていますね。
私は今は食品としてのお酢はあまり利用しないので、もっぱら掃除で使っています。本当にきれいになりますからぜひお試しを。