グレーのセーターの女性

ファッションをミニマルに

最終更新日: 2017.09.16

30代とか40代とか関係なし。自分が本当に好きな服を着るすすめ。

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多くの女性は服の断捨離に悩んでいます。その理由は着ない服を買いすぎるからです。着ない服を買ってしまう理由は複数考えられますが、その1つに自分の好きな服を買っていない、というのがあると思います。

これ以上余計な服を増やさないために、自分が着たい服を買って着ることをおすすめします。



多くの人は好きな服ではなく、着るべき服を買っている

洋服には大きく分けて3つの機能があります。

1.肉体の保護
体温調節、外界の衝撃の防御、紫外線カットなど。

2.自分は誰であるか知らせる(IDとしての服)
自分が誰であるか知らせることは、他人に対してもしているし、自分に対してもしています。

人は、ある特定の団体、コミュニティ、そこで行われている行事に属していることを知らせるために、それにふさわしい服装をします。

セーラー服を着て学校へ行けば、先生は「あ、この子はうちの中学校の生徒だな」とわかります。これは他人に対して、服装でアイデンティティを明確にしています。

「私はあなたの仲間ですよ」と知らせているのです。

一方、自分自身も、セーラー服を着れば、「私はもう小学生ではなく、中学生なんだ。お姉さんなんだ」と思います。これは自分に対してIDを明確にしています。

「できるオンナの着るスーツ」を着て、「私は、前途洋々なビジネスウーマンだ」と思い込むのも、服装によって自分で自分のIDを確認しています。同時に、あるステータスを他人にも自分にも知らせています。

3.おしゃれ
洋服を着ておしゃれを楽しんだり、美を追求したりすることです。

この3つの機能は、オーバーラップしているので、おしゃれをしながら、スタイタスを誇示しつつ、防寒もする、ということができます。

他人に「私はこの集団に属しています」と知らせることを過剰にやろうとすると、時に、自分が着たい服ではなく、その集団で着るべきである(と自分が勝手に思っている)服ばかり着ることになります。

周りにふさわしい服装にしようと思いすぎると、自分らしくない服を着ることになり、そのうち、本当は自分はどういう人間なのか、わからなくなります。

学校を卒業して、もう制服を着なくてもよくなったのに、周囲が着ることを期待してる服ばかり着ていると、自分の好きな服がわからなくなるのです。

服装における自分軸の喪失です。

そうなると、場当たり的に、雑誌にのっている今シーズンおすすめの服や、テレビドラマで女優が着ていた服と同じブランドの服をふらふらと買います。

このように、他人軸で服を選んでいるために、今一つしっくり来ない服ばかりが、クローゼットにたまってしまう、というのが私の意見です。

しっくり来ないから、また別の服を買うのですが、それも自分が本当に好きな服ではないので、やはり満足できず、また新しい服を買い、着ない服がどんどん家の中にたまっていくのです。





20代、30代、40代で服装を変える必要があるのか?

雑誌にはよく年齢別におすすめブランドやコーディネートが紹介されています。

20代女子はこういう服を着てこういうおしゃれをしろ、30代はもう20代じゃないから、ちょっと大人なファッションをしろ、40代女性は、たとえカジュアルシーンでもエレガントで品のある服装をしろ、などなど。

しかし、人の老化するスピードは個体差があります。赤ちゃんは赤ちゃん、小学生は小学生に見えますが、18歳ぐらいになると、ものすごく大人っぽい人がいるかと思うと、中学生みたいな人もいます。

老化のスピードはさまざまな話⇒人はなぜ老化するのか?原因を知って老いるスピードを遅くする

だから、アラサー女子はこういう服装がいい、アラフォーは清潔感のある白にしろ(洒落です)、とすすめるのは土台無理があるのです。

年齢別ファッションは、販売側が作りだした需要ではないでしょうか?

私の母が若い時は、アラフォーはこういう格好をしろ、なんて誰も言ってませんでした。そもそも、アラサーとかアラフォーという概念がなかったのです。

売り手側は、年齢を利用して、どんどん市場を細分化したのです。現在、すべての商品は供給過多なので、市場を細かいニーズごとに分割したほうが、商品がよく売れます。

20代女性と30代女性の嗜好は違うかもしれませんが、見た目はそんなに変わりません。そこを無理やり、いろいろこじつけて市場を作っているのです。

年齢の違いより、個人の生活環境の違いや、趣味の違いのほうがずっと大きいのに。

販売側は、顧客の多様なニーズに応える製品を作っている、と言うでしょう。ですが、この細分化のせいで、よけいな服をたくさん持っている人が増えてしまったのではないでしょうか?

【実例】私の服の嗜好は20代から変わっていない

私は、20代のときはOLでしたから、OLが着るような服をたくさん持っていました。しかし、普段着はずっとカジュアルが好きで、18歳ぐらいからTシャツにオーバーオール、ジーンズというなりで生きてきました。

カナダに来てからこの傾向はさらに加速し、上はTシャツ、下はジーンズがスパッツ(レギンス)が基本となり、これで、30代、40代、50代と過ごしています。

私の場合、年齢によってファッションを変えることは全くしていないのです。

色の好みもモノトーンとアースカラーで決まっています。

私が古い服をなかなか捨てなかったのも、すべてが自分の好みの服である、という点が大きいです。

古い服をいつまでも持っていた話⇒洋服を捨てながら断捨離の経験値をアップする日々:ミニマリストへの道(63)

このブログを書いている今、着ている服はタンタンのついた白い綿のTシャツで、下は黒い綿のレギンス。これは年齢を問わないスタイルです。

雑誌やメディアの提案する「年齢別ファッション」を無視して、自分の好きなスタイルを押し通すと、服の数はいたずらに増えない、と自分の体験から言うことができます。

私の服⇒ミニマリストの服全14着公開~非おしゃれ系50代主婦の場合(写真あり)

人の目が気になる人はこうしよう

日本は、カナダに比べて服装に対して社会的プレッシャーが大きいかもしれません。

私が自分の服を公開したら、冠婚葬祭はどうするんですか、とか、日本ではこれは無理です、など、いろいろメールでご意見いただきました。

ですが、これ、ほとんど思い込みではないでしょうか?

年齢別ファッションの呪縛から逃れるために、以下のことをしてみてください。

1.とにかく自分の好きな服を着る
自分が好きな服を着ている人は、まわりの人からうらやましがられると思います。というのも、多くの人はそうする勇気がないからです。

何もレディガガみたいな服を着ろと言っているわけではありません。自分が好きなデザイン、好きな色だけど、もう50代には似合わないよね、と思って着ないでいる服を着るのです。

「こんな服を着るべきではない」というのは、その人が勝手に頭の中で作ったルールです。

「着る服がない、見つからない」と思っている人は、「自分の好き」がわからなくなっているのかもしれません。

まわりの人は何も言いません。人は自分のことで頭がいっぱいですから。もし、とやかく言う人がいたとしても、それは言ってる人側の問題なのです。

2.セルフエスティームをあげる努力をする
自分に自信がない人は、人の意見に左右されがちなので、自分が好きな服を着つつ、セルフエスティームを高める努力をしてください。

セルフエスティームを高める方法⇒セルフエスティームを高めて自信を取り戻す10の方法

3.自分が正しいと思うことをする
セルフエスティームをあげる方法に書いてないのですが、自分が正しいと思っていることをすると、ひじょうにパワフルになります。

誰かに言われたからするのではなく、「自分はこう思うから、こうする」という態度を貫くのです。

何が正しいか正しくないかは自分が決めることです。

一番簡単なのは、自分が思ったことを素直に口にすることですね。

読者からのお便りを読んでいると、他人の目を気にしていたり、他人中心に考えている人が少なくありません。

「いつでもお客さんが呼べる部屋にするために断捨離中」と言う人が多いのですが、大事なのはお客さんより自分なのです。

服を選ぶとき、もっと自分の気持ちに素直に選ぶと、数はおのずと絞られてきます。





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