ページに広告が含まれることがあります。
昨日、片付けたいと思っているのに、捨てたいものがひとつもないと感じてしまう読者に、考え方をアドバイスしました。
捨てたくない。でも片付けたい~このジレンマを乗り越えるには?
今回は、実際にどうやって捨てていくか、いくつか方法を提案します。
あまり体力や気力を要しない方法なので、ものの多さに圧倒されている方にも取り組みやすいと思います。
すべての方法を試す必要はありません。一番やりやすそうなものをひとつ選び、1ヶ月ほどやってみてください。
1. 1日1個だけ手放す
捨てることが苦手な人は、最初はできるだけ抵抗のない方法を試しましょう。
それは、捨てやすいものを1日1個捨てることです。
もっともガラクタ度の高いと思うものを毎日ひとつずつ捨てましょう。
たとえば
・明らかなゴミ(こわれていてもう使えないもの、中身が固まった化粧品など)
・ペアで使うのに片方しかないもの(ソックス、イヤリング、タッパーとそのふたなど)
・空き箱や紙袋(必要になったら友人にもらえばOK。100円均一ショップでも入手可能)
その紙袋、今すぐ捨てましょう~つい取っておくものだけど、捨てたほうがいいもの(その1)
「捨てやすいもの」がわからないときは、目に入ったもので「これはもういらないかも」と思ったものを1つだけ処分しましょう。
レシート1枚、こわれたヘアアクセサリー、使いかけのメモ帳など、なんでもいいです。
毎日1個ずつ捨てていくうちに、だんだん手放すことに慣れていきます。
ここで紹介したものを捨てても、自分の生活の基盤がくずれることはありません。安心して捨てましょう。
2. 大事なものを選ぶ
次におすすめするのは、捨てるものではなく残すものを選ぶ方法です。
今、ミニーさんは、所持品のすべてが大切なものに見えていますが、実際は、部屋がものだらけのとき、全部を大切にしているとは言えません。
管理ができないほどものが多いのですから、大半のものはただ部屋にあるだけではないでしょうか?
そこで、改めて持ち物と向き合って、本当に大事なものを選び、残りは捨てるか、すぐに捨てないまでも、「捨ててもいいかもしれないもの」に心理的に分けて考えてください。
とくにたくさん持っているカテゴリーからやってみるといいでしょう。
服が多すぎるなら服、本なら本、文房具や食器でもOKです。
収納がパンパンになっているものや、数が多いと感じるジャンルをひとつ選んで、すべて取り出し、その中から特に大事なものだけを選んでください。
このとき、何が大事かわからないなら、「よく使う」「これがないと困る」「気分が上がる」といった規準で考えるといいでしょう。
私の一番のおすすめの判断規準は、「使っているか、どうか?」です。
数は特に制限しなくてもいいですが、最初は全体の50%ぐらいを選ぶといいかもしれません。
得体のしれないものを数多く持つより、本当に使うものや大事にしたいものを絞って持ったほうがものに対する満足度があがります。
この選別をすると、「全部大事に見えている状態」から、一歩前進できますよ。
3. 写真でカタログを作る
とくにたくさんあるものをカテゴリーごとに順番に写真に撮ってカタログを作ってください。
写真は整理する必要はなく、種類ごとにフォルダーに入れておきましょう。
この作業をするプロセスで、ただ置きっぱなしになっているものと実際に向き合うことができます。
最初は洋服からやってみるといいでしょう。ワードローブを把握できると、次の買い物のとき役立つので、衣類は目録を作る価値があります。
1日15分程度で終わるぐらいの分量をタンスやクローゼットから引っ張り出し、スマホで順番に写真を撮ってください。
この段階で、写真に撮るまでもない不要な衣類を発見できるかもしれません。そうやって見つけた服はもう手放しましょう。
写真を撮ったあとは、眺めてみて、「これ、全部持っておくべきかなあ?」と考えてください。
私に言わせれば、服を集めるのが趣味という事情がない限り、何百枚も衣類を持つ必要はありません。
服は、何度も着て洗って使うものです。毎日活躍してくれる数枚があれば、充分です。
死ぬほど素敵なファッション(TED)おしゃれで安い服の大きな代償。
4. 保留ボックスに入れてみる
ミニーさんが、「全部大事に思える」理由が、持っていればいつか使えそうなものを捨てる恐怖にあるなら、あまり使っていないものを保留ボックスに入れる方法を試してください。
捨ててもよさそうだけど捨てられないものを見つけて、箱や袋に入れておきます。
その箱に日付を書き、普段はあまり見えないところに置きましょう。
クローゼットの奥、押入れの中、物置など。
よく使うものが入っている場所から、箱の中に移すだけなので、捨てる恐怖は生じませんし、クローゼットや棚が使いやすくなります。
手元には必要だと思うものだけを残し、保留ボックスの中身がなくても暮らしていけるか、しばらく試してください。
たいていの場合、なんの問題もなく生活できると思います。むしろ、部屋の中がすっきりして、暮らしやすくなるでしょう。
時間が経ってから、保留ボックスの中身を確認し、分別して捨てましょう。
私は「捨てられないから」というより、「ここにあると邪魔だ」と思うものを箱や袋に入れて、別の場所に置くことがよくありました。
そうやって目に触れないところに持っていったものは、たいてい気持ちも離れて捨てやすくなります。
5. 誰かに譲って使ってもらう
不用品をゴミにするのは抵抗があるけど、ほかの人にあげるなら手放しやすいという人がたくさんいます。
ミニーさんもそのタイプなら、誰かに譲るようにしましょう。
そうすれば、死蔵品に再び活躍するチャンスを与えることができます。
知り合いに声をかけてもいいし、近所の掲示板やジモティなどを使ってもいいでしょう。
最初は、家族や親戚、友人に聞いてみるのが簡単だと思います。
手間と時間がかかりますが、負担にならないなら、メルカリなどで売ってもいいと思いますが、無料で人にあげるのが一番簡単です。
私は不用品がたどる運命をコントロールしたいとか、あとでどうなったかずっと把握していたいとは思いません。だから、いらないものは、すべて寄付センターに持っていきます。
ですが、思い入れが強いものがたくさんあるなら、他人に譲って、「ああ、無駄にならなかった」と確認するのは意義があることだと思います。
好きなものを全部自分で持っている必要はありません。同じように好きだと思ってくれる人と持つ喜びをシェアするという考え方をしてみてください。
■関連記事もどうぞ
⇒服を減らしたいけど、いらない服はないので捨てられない、という相談の回答。
⇒「おうちの子」になっってしまった物の面倒を一生みる覚悟ありますか?
****
すべての所持品が大事で、捨てるものがないと思えるとき、どのように捨て活を開始するか、5つ、アイデアを紹介しました。
私は、いったん手に入れたものがずっと大事なものであり続けるとは思いません。
というのも、ものを手に入れたときは、大切だったとしても、その後、不要になることは、ごく普通に起きるからです。
自分も生活環境も時間とともに変わっていくので、所持品もそれに応じてアップデートするべきです。
それは、全部を買い換えるという話ではなく、もう不要になったものを手放して、今の生活をしやすくすることです。
好きで買ったものや、自分のお金で買ったものには愛着があるかもしれません。
しかし、ものは使ってこそ、価値を引き出せます。
大好きなものでも、家の中で眠らせているだけなら、そして、ものが増えすぎて管理に手を焼いているなら、いったん家の外に出すことを考えてみてください。