古い物

ミニマルな日常

築70年の家にびっしり詰まっていた古いものを捨てて自由になれた。

片付けをがんばっている読者のお便り紹介コーナー、今回は、最近いただいたメールから、3通シェアします。

内容:

・建て替えをきっかけに古いものを大量に処分

・毎日、不用品を捨てている

・物は減ったが、日々忙しい

まず、古い家を建て替えるために、たくさんの物を捨てたみはるさんのお便りです。小見出しは私が入れました。



家の建て替えをきっかけに断捨離

件名:御礼

はじめまして。

お礼を申し上げたく、こちらにて失礼いたします。

4年ほど前に、こちらのホームページと出会い、ずっと拝見いたしておりました。

当方、築70年の家に生まれ、60年弱そこで暮らしてきた女性です。

家が傷んだため、いよいよ建て替えが必要になり、建て替えている間に引越をし、その後小さく建て替えた家に戻り、今は親の介護をしながらひっそりと生活をしております。





ものだらけだった古い家

建て替え前の家は、昔の日本家屋で、1階、2階にあった奥深い押し入れは、満杯につまった物にあふれ、箪笥の中にも物があふれ、引越といっても気の遠くなるような作業が待っておりました。

同じものを集めて出してみるなんてことも無理なくらいあちらこちらが満杯でした。

それでも筆子さんがこちらで書かれていらっしゃることを参考や励みにして、なんとか古い物をかなり処分しました。

基本は寄付

処分といっても、古物商の方にひきとっていただき、それが日本赤十字など希望の団体へお金として寄付してもらえるという方法などをとりました。

それでも引越の際の段ボールは100箱以上になってしまいましたが。いえ、なんとか100箱少しにできたというべきでしょうか。

そして、新居に戻り、さらに必要なものにしぼる生活を進めました。

両親、さらに祖父祖母、曾祖父の品まであり、資料として貴重に思えるものは引越のお供にしておりましたので、まずは、それらを必要そうな自治体と連絡を取り、10か所以上に送付・寄贈をしました。

歴史的資料というほどのたいしたものではないのですが、戦前・戦時中の書類、写真などもあり「これらを私の手でこの世から消し去ってしまっていいのか」を自治体などの方々に判断していただき、必要としてくださるのであればと思っての行動でした。

今は本を断捨離中

最近やっと筆子さんがおっしゃっていらした内容の意味が腑に落ちるといったことも多々でてくるようになり、少し落ち着いた生活をしております。

本当にありがとうございました。

筆子さんの考え方に出会ってなければ、今日はなかったと思っております。

現在は、本をさらに減らそうとしております。

本を読み進める中、見つけた言葉がありますので、記載します。すでにご存知でしたら、申し訳ございません。

『菜根譚』(洪自誠著、今井宇三郎訳注、岩波文庫、2007年)363頁より

「人生は少しだけ減らすことを考えれば、その分だけ世俗から抜け出すことができる。たとえば、もし友人との付き合いを少しだけ減らせば、その分だけ煩わしいいざこざから逃れられるし

~カッコ内は、賛否両論ありそうな部分ですが、記載します~

(発言するのを少しだけ減らせば、その分だけ過失が少なくなる。また、思案するのを少しだけ減らせば、その分だけ精神は消耗しないし)利口ぶるのを少しだけ減らせば、その分だけ本性をまっとうすることができる。

それなのに、日毎に少し減らすことを努めないで、かえって日毎に少し増やすことを努めている者は、全くその一生を、自分から手かせ足かせで束縛しているようなものである」

減らしたことで、手かせ足かせの束縛がなくなった状態だと思いまして、転記させていただきました。

これからもご健筆を心よりお祈り申し上げます。

乱文お許しを。

みはるさん、こんにちは。お便りありがとうございます。

大量の古い物の処分、お疲れさまでした。

介護の合間の作業で、とても大変だったと思います。

でもそのおかげで、今は、束縛から解放されたのですね。よかったです。

「何が入っているかはわからないけれど、我が家の押入れは、古い物でいっぱいだ」と思って暮らすのは、あまり居心地のいいものではありませんから。

菜根譚(さいこんたん)は、読んだことありません。

この本は、中国の古典で17世紀のはじめ頃に書かれたものですね。

さすがに当時の人は、今の人みたいに、物を増やすことに必死になってはいなかったと思いますが、地位や名誉、他人の称賛、お金などは、たくさんあればあるほどいい、と思っていたのでしょう。

そういうものに囚われると不自由になりますね。

それでは、みはるさん、生まれ変わった家で、これからもお元気でお暮らしくださいい。

こちらは今世紀の翻訳です↓

他にもたくさん翻訳本や解説本が出ています。

次は、北海道のUさんのお便りです。

淡々と捨てる日々

件名:近況報告です

こんにちは。

2021.12.17 の記事

家の建て替えのため、大量の親の遺品を処分した話。

で取り上げてもらった 北海道のUです。

年末が近づき、近況をお伝えしたくなったので筆(キーボードですが)をとりました。

淡々と自分のモノを精査し捨てる日々を続けております。

売れそうなものはメルカリで売っています。

義理の両親が残した切手(書き損じハガキや未使用の年賀ハガキを切手に交換)が沢山あるので、メルカリの送料にあてておりますが、中々減っていきません。

切手もお金のようなものでありながら、お金に等価交換することができないので、なんとも悩ましいです。死ぬまでにはなんとか使いきりたいと思っています。

娘が彼氏との同棲を解消し、飼いネコを連れて戻ってきたため、ネコが主役となった我が家にはネコ様のモノが増えつづけています。

今のところ、常識的な範囲で整理整頓はできているので、そのまま何もせず、何も言いませんが、自分のスペースだけは常に片付いた状態を維持するよう心がけています。

今年中に物理的なモノを整理して区切りをつけ、来年はデジタルなモノの片づけに入りたいと思っています。

寒くなってきましたので、ご自愛ください。

これからもブログの更新を楽しみにしています。

Uさん、こんにちは。近況をお知らせいただきありがとうございます。

メールをいただいたのは、もう1年前のことになるのですね。

死ぬまでには切手を使い切りたいなんて、そんなにたくさんあるんですか?

金券ショップに買い取ってもらうといいかもしれません。額面どおりには買い取ってはくれないでしょうが、とりあえず、量は減るから、気持ちの負担も減ると思います。

今は、ご自宅に猫グッズが増えているんですね。

ペット用品も今はいろいろな物がありますが、増やすかどうかは飼い主次第ですね。

それでは、Uさんもお元気で片付けに励んでください。

最後は、OKOさんのお便りです。

オンライン講座を視聴できてよかった

件名:見逃し配信、ギリ間に合いました!

筆子さま

いつも参考になる記事をお届けくださりありがとうございます。

2016年5月に筆子さんのブログを知ってからの読者です。

30日チャレンジモーニングページなど、あれこれ試してみたり、友人に紹介したりしながら楽しく拝読しております。

記事の感想などをメールする勇気がない中(笑)、一度だけ「読者のイチオシアンケート」に参加した折に初めてメールをし、2018年の5月に紹介された時は少々気恥ずかしかったです^^;

今日は、先日のオンライン講座 (当日は都合が付かず参加でませんでした) の見逃し配信を、最終日にやっと視聴できて嬉しかったのでメールをしたくなりました。

他の読者の皆さんのご感想同様、私も筆子さんが直接お話しいただき、それを聞くことができたことは本当に良かったと思います。

とても分かりやすかったし、ブログや本を読むのとはまた違う良い刺激を受けました。

メモを取ったりしながら数回聞きました。

特に最後の方の「捨てたほうがいいタスク」は最近の自分を振り返ることができました。

ブログなどを読んで、自分なりにやっていたつもりになっていました。

物を断捨離する習慣付けはできていますが、今月のように忙しい日々の中での時間のやりくりをもっと工夫したいと思います。

ありがとうございました。今後のブログも楽しみにしています。

ますます寒くなりますのでご自愛くださいね

追伸:この6年の間に転勤で引っ越し、断捨離の必要性を実感しています。

持ち家や実家の片付け、苦手な書類の断捨離など、頭の痛くなる問題がいくつかあります。

時々 過去記事を読み返しながらモチベーションをあげるようにしています。

また機会がありましたら、読者の皆さんの経験談など、記事にしていただけると嬉しいです。

OKOさん、こんにちは。お便りありがとうございます。

オンライン講座の視聴もありがとうございました。

見逃し配信に間に合ってよかったです。

OKOさんは、ずいぶん前からブログを読んでくださっているのですね。とてもうれしいです。

確かに、物を捨てることができても、タスクをたくさん抱え込むことはありますね。

欲張るのをやめれば、タスクはもっと減らせると思います。

人間は欲張りだし、自分の時間や体力の見積もりがとても甘くて、「がんばればこのぐらいできる」と思ってしまうのです。

読者の皆さんの体験談はこちらに届く限り、引き続き紹介していきます。

最近、紹介しきれていないメールがたまってきたので、12月は、週3日ベースで紹介するか、年末の2週間は読者のメールの紹介ばかりにしようか、と考えているところです。

それではOKOさんも、お元気でお暮らしください。

*******

読者のお便りを紹介しました。

12月になって、ニュースにツリーやクリスマスの飾り付けを見ると、「ああ、もう年末なんだ」と思います。

気持ちのいい新年を迎えるためにも、片付けのラストスパート、がんばっていきましょう。

それでは、あなたも伝えたいことがありましたらお気軽にメールください。お待ちしています。





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