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ずっとシンプルライフを目指している人や、今年からもっとシンプルに暮らしたいと思っている人に、シンプルライフを始めるよくある動機を紹介します。
年末に、「不用品を捨てようと思っているのに、頭の中がぐるぐるして決断できません」というお便りをいただきました。
似たようなメールはよくいただきます。
物を減らして、シンプルに暮らしたいのに、そうできないときは、なぜ、シンプルに暮らそうと思ったのか、そもそもの理由を思い出すと、頭の中のぐるぐるが止まると思います。
目標や理由が明確なら、人生における優先順位をつけやすいし、モチベーションも保てるし、少々の障害があっても、めげません。
0.シンプルライフとは?
最初に、シンプルライフについて簡単に定義しておきます。
人によって、シンプルライフの定義はさまざまですが、私は、不用な物、タスク、思考を減らして、自分が大事にしたいことにリソース(時間、体力、意識、お金など)を使い、本当に望んでいる暮らしをすること、そして自分らしく生きることだと考えています。
ポイントは、本当に望んでいる暮らしをすることで、他人に期待されている生き方や、世間一般でそうすべきだと思われていることに、無理に自分をはめ込むことはしません。
したがって、シンプルなライフスタイルのゴールは、「望んでいる暮らしをすること」となりますが、これだと大雑把すぎるので、何を自分が望んでいるのか、明確にすることをおすすめします。
では、ここから、シンプルライフを始めるよくある理由を5つ紹介します。
1.ストレスの軽減
ストレスを減らしたくてシンプルライフを選ぶ人はたくさんいます。
物を大量に持っていると、目障りで(これを視覚的ノイズと呼んでいます)、ストレスがたまりますよね?
視覚的ノイズ(見た目のごちゃつき)を極力なくすコツ(その1)~飾り物を減らす。
私が、物を捨て始めたのも、あまりに部屋がごちゃごちゃしていて、うんざりしたからです。
また、自分が使っているものを十分使い切れていない気持ち、たくさんあるものをなんとかきれいに収納したいのにそれができないいらだち、持ち物をちゃんと管理できていない居心地悪さもストレスになります。
せっかくの休みを、物の整理整頓に使うむなしさもストレスでしょう。
さらに、似たようなものをたくさん持っていると、いちいち選ばなければならないストレスも増えます。
朝、着るものに迷うのも、選択肢が多すぎるからです。
バリー・シュワルツに学ぶ『選択のパラドックス』(TED)~所持品をミニマムにすると生きやすくなる理由とは?
不用品を減らせば、こうしたストレスはかなり減ります。実際私も、昔は週末や長い休みにやたらと部屋の掃除や、ものの整理整頓をしていましたが、今は、ほとんどしなくなりました。
2.クオリティタイムの確保
もっとのんびり暮らしたい、もっと家族や友人と時間を過ごしたい。
そんな理由からシンプルライフを始める人もいます。
タスクが多ければ当然忙しいし、物がいっぱいあると、管理に時間を取られます。それに、物をたくさん買い集めて、キープし続ける生活はお金がかかるので、そのお金を稼ぐため仕事をする時間も増えます。
所持品もタスクも、本当に大事なものや重要なことだけに減らしてしまえば、もっと時間ができますよね。
無駄にやっているタスクは、人によって違いますが、ソーシャルメディアに時間を使いすぎているなら、もっと減らしたほうがいいかもしれません。
SNSやLINEでのやりとりが、そんなに楽しくなく、むしろストレスになっているのに、だらだらとやり続けることがありますから。
SNSだけでなく、インターネットを使いすぎると情報過多になりがちなので、制限をかければ、時間ができるだけでなく、心の平安も得られるでしょう。
以前、2年ぐらいアメブロでブログを書いていたことがあります。このとき、共通の趣味をもつたくさんの人に訪れていただき、楽しくコメントのやりとりをしていました。
その一方で、コメントを読み、返信するのにずいぶん時間と労力をとられて疲れていました。
私はコメントやメールにはきっちり返信するタイプなので、放置はできません。
そこで、「筆子ジャーナル」では、コメント欄を作りませんでした。
コメント欄があったほうが直接やりとりできるから楽しいことはわかっていましたが、同時に、負担になるのもわかっていたからです。
3.より集中するため
もっと集中したくてシンプルライフを選ぶ人もいます。
よけいなものや情報が身の回りにないと、刺激が減るので、より集中できます。
邪魔するものがないから仕事や家事、趣味、創作もはかどります。
カフェで勉強することが好きな人が多いのは、カフェだと、余計なものがないし、邪魔する人(家族とか)もいないから、集中できるからだと思います。
締め切り前に、ホテルで缶詰になって執筆する作家がいるのも同じ理由からでしょう。
自分では気づいていなくても、家の中には、集中を邪魔するものがたくさんあるのです。
最近は、スマホも集中を邪魔します。
去年、紙のデジタル化プロジェクトを始めたとき、デスクやモニターまわりにあった付箋を全部取っ払ったら、ものすごくスッキリし、仕事により集中できるようになりました。
不用なものが少ないと、頭の中もスッキリするので、気が散ることもなくなります。
余計な心配事を手放せば、やりたいことに邁進できるでしょう。
たとえ、頭の中が混乱しても、モーニングページやブレインダンプなどを利用して、紙の上に出すと、自分で、その混乱を収めることができます。
ネガティブ思考改善にモーニングページがいい~今月の30日間チャレンジ
書くことをおすすめすると、「時間がない」という言葉がよく返ってきますが、1日のスケジュールを見直してみると、わりとどうでもいいことに時間を使っていたりします。
シンプルライフにして、どうでもいいことに時間を使うのをやめれば、書く時間も見つかりますよ。
4.節約
節約も、シンプルライフで多くの人が叶えたいと思っているポイントです。
所持品を見直し、不用品を捨てていると、買い物の仕方が変わってきます。
少なくとも、すぐに捨てるはめになるものに、お金を使うことはなくなるでしょう。
「シンプルライフにしてから前より無駄遣いが増えた」という声はあまり聞きません。
たいていの場合、物より体験にお金を使うようになります。
まあ、そのサービスの価格がものすごく高いと、支出は以前と変わらないかもしれません。
でも、以前よりは、意図のある満足できる買い物になっているはずです。
なぜ不用品を捨てるとお金が貯まるのか? その理由を7つ紹介します。
5.リセットして原点に戻る
多方面にふくらみ、複雑になりすぎた自分の人生を1度リセットし、価値観や目標を見つめ直し、生き方を修正したい。
そんな気持ちから、シンプルライフを選ぶ人もいます。
病気や怪我、離婚、失業、家族や友人との別れなどどちらかというと否定的な人生の転機にあったとき、リセットしたいと思う人が多いでしょう。
また、30歳、50歳、60歳のように、きりのいい年齢になったとき、人生の見直しをしたいと思うこともあります。
私がものをたくさん捨て始めたのも、新卒で勤めた会社をやめた直後です。
生前整理もある意味、リセットかもしれません。自分が今手にしているものをすべて見直し、残りの人生をより有意義に暮らす試みですから。
不用品やタスク、人間関係の見直しは人生のリセットに役立ちます。
—— シンプルに暮らす理由は、ほかにもいろいろあるし、叶えたいことも複数あるかもしれません。ぜひ、あなた自信の「シンプルに暮らす理由」を明確にしてください。
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あけましておめでとうございます。
このブログを書き始めて、今年の2月で9年目に入ります。こんなに長く、WordPressのブログがこわれなかったのは奇跡です。
物を捨てる話はさんざん書いたので、今年はもっと違うことも書いていきたいと考えています。
記事のリクエストなどありましたら、お気軽にお寄せください。
では、今年もよろしくお願いいたします。