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不用品をあまり持たずにすっきり暮らすには、収納しすぎる癖を手放す必要があります。
今回はなぜ使わないものまでしまい込んでしまうのか、その心理を考えてみます。
収納癖を見直して、必要なものだけをしまうようになれば、不用品が足かせになる暮らしから抜け出せますよ。
ただ収納しているだけのものがありませんか?
クローゼットや押し入れ、戸棚の中に「いつか使うかも」と思ってしまってあるものはありませんか?
その中には
・何年も着ていない服
・使っていないキッチン用品
・いつか読むつもりの本
こんなものが含まれているでしょう。
いつか使うかもしれないものを収納し続けている人は多いですが、実際には使わないまま、ずいぶん後になって処分することがほとんどです。
私も昔、不用品をたくさん処分しましたが、使わないまま何年もしまい込んでいたものがたくさんありました。
なぜ人は使わないものまで収納してしまうのでしょうか?
私が思う7つの理由を紹介します。
1.もったいない精神
「高かったから」「いい品物だから」捨てられない。
私たちはお金や労力をかけたものを手放すことに抵抗を感じます。
たとえば、数万円で購入したブランド品のバッグや、プレゼントでもらったけれど好みではない雑貨など、「使わないのに高価だったから」というその理由だけで、なかなか手放せません。
問題はこうしたアイテムの出番がなかなか来ないこと。
バッグや雑貨が収納スペースを占領し、住みにくい環境を作り出しています。
2.未来の可能性を残したい
「いつか使うかもしれない」と思って捨てられないことはよくあるでしょう。
私も未だに「いつか勉強するかもしれない」と思うNHKの語学講座のテキストを持っています。
ですが、過去に中国語の教材を何年も持っていたあげく、結局捨てた体験からわかるのは、この教材を使うことはないだろうということです。
中国語の教材と本を断捨離するのに12年かかった私がとうとうたどりついた真実とは?~ミニマリストへの道(18)
あなたの家にも「体型が戻ったら着よう」と思って何年もクローゼットに眠っている服や、「いつか趣味に使うかも」と思っているものの、なかなか手をつけられないDIY用品や、趣味の素材があるかもしれません。
「いつか」は来ないと分かっていても、そういう時が来て欲しいから手放さないのです。
3.スペースがあると入れたくなる心理
しまう場所があると、「とりあえずしまっておこう」と考えてしまうものです。
この心理は、「パーキンソンの法則」が関係していると思います。
パーキンソンの法則は、「仕事の量は、与えられた時間を満たすまで膨張する」 という法則ですが、これを収納や持ち物の管理に当てはめると、「持ち物の量は、与えられた収納スペースを満たすまで膨張する」と言えます。
収納スペースがあるせいで、不要なものを手放すことができず、ときには、新たに買い足すことまでして、たくさんのガラクタを抱え込むことになるのです。
4.持っていることで安心する
人は、所有することによって安心感を得る傾向があります。人類が長い間、リソースの少ない環境で進化してきたからでしょう。
そのため、たとえ使っていなくても、手元にあるだけで「いつでも使える」「必要になったときに困らない」と思え、不安が和らぎます。
着ていない服を持ち続ける人も、「もし必要になったら困るかも」「いつか着るかもしれない」といった漠然とした不安が心の底にあるからでしょう。
必要ないとわかっていても、捨てることは大きな不安と恐怖を呼び起こします。
5.片付けの先延ばし
捨てる決断をするのが面倒で、とりあえず収納することが習慣になっている場合もよくあるでしょう。
シンプルライフやミニマリズムと言ったライフスタイルになじみがないと、捨てる理由がない限り、どんどん収納してしまうものです。
シンプルに暮らしたいと思っていても、「今は忙しいから」「時間があるときに整理しよう」と思って、しまいこんでしまうかもしれません。
こんな理由で、とりあえず収納スペースに押し込まれたものは、そのまま忘れられ、使われることはほとんどないのです。
多くの人は収納したものを、後から見直すことすらしないのです。
6.持ち物の管理ができていない
ものをたくさん持ちすぎて、どこに何があるかわからないため、とりあえず取っておくことも多いでしょう。
家の中の持ち物を把握できていないと、同じような服や食器を何度も買ってしまいます。収納がパンパンなのに、さらに物が増える悪循環に陥るのです。
7.「収納=片付け」だと思っている
収納すること自体が、ものの管理や片付けだと考えているせいで、せっせと収納してしまうこともあります。
断捨離が流行するようになってから、片付け産業の需要が増えました。そのおかげで様々な片付けグッズや収納グッズが販売されています。
引き出しの仕切り、積み重ねることができるボックス、吊るす収納、さらには見せる収納まで、「いかにものを効率よく収納するか」にフォーカスした商品が人気を集めています。
しかし、一番効果的な片付けは、不要なものを減らすことです。
収納グッズを増やしても、結局ものが増えるだけ。根本的な解決にはなりません。
収納しすぎる癖を手放すには?
不要なものまで収納してしまうのは「もったいない精神」や「所有することで安心する気持ち」など、多分に心理的な理由からです。
そのため、収納しすぎる癖を手放すためには、考え方や意識を変えることが必要です。
例えば以下のように考えてみてはどうでしょうか?
1.収納することが解決ではない
多くの人は「収納すれば片付く」と考えがちですが、本当に必要なのは、収納することではなく、持ち物を適切に管理することです。
収納スペースにものを詰め込んでも、管理できなければ意味がありません。家のどこかにそのアイテムがあったとしても、必要な時にさっと取り出さなければ、持っていても仕方ないですよね?
2.収納は必要なものをしまうこと
何でもかんでもしまい込まず、何かを収納する時は、必ず「今度これをいつ使うのか?」「本当に所有する必要があるのか?」と自問するクセをつけてください。
そうすれば、無意識に不要なものをしまい込むことが減ります。
収納しすぎる人の多くは、しまう前に考えることをしていません。「ちょっと考えてから収納する」というプロセスを取り入れましょう。
3.「しまい込む」ではなく「使う」を優先する
整理整頓や収納が得意な人ほど、きれいにしまうことに熱意を傾けて、しまったものを活用することがおろそかになります。
もしあなたがそんな状況にあるなら、しまったものを必ず使うことに意識を向けましょう。
場合によっては、しまい込む前に、一度使ってみたり、普段使いできる場所に置いてみたりすると、死蔵品を作らなくてすみます。
ガラクタを美しく収納する罠にはまっている人の7つの特徴~ある意味、汚部屋の主より始末が悪い。
4.捨てるのではなく循環させると考える
「捨てるのはもったいない」と感じて、とりあえず収納してしまうことが多いなら、捨てることは、「家の中で眠っているアイテムを誰かに活用してもらうこと」だと考えてはどうでしょうか?
実際、フリマアプリや寄付を利用して必要な人に譲れば、そのアイテムはまた生きることになります。
人に譲る前に、自分自身で別の用途で活用できることもあります。
捨てることを、悪いことだと思い込まないでください。
「自分にとって不要なものは、誰かにとって必要かもしれない」と考えると、手放すハードルが下がりますし、資源を大事にするという観点からも、おすすめできます。
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収納しすぎてしまう理由と、この癖は手放す方法を紹介しました。
まずは次に何か収納しそうになったら、自動的にしまうのではなくちょっと考えることから始めてください。
収納する理由があるものだけを、しまうようにしましょう。
そうすれば不用品の管理に疲れる暮らしをしなくてすみますよ。