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すぐに着なくなる服をどんどん買ってしまわないために、洋服を買う前に、自分に聞いてみたほうがいい質問を10個紹介します。
服の衝動買いが多い人は、自分なりのチェックリストを作っておいて、ショッピングに持参するか、ふだん家で読んでおくと、無駄遣いが減ります。
1.本当に着るの?何回ぐらい着るの?
これすごく大事な質問です。
着ない服が多い人は、その服が必要だから買っているのではありません。単に服を買いたいから買っています。買い物のための買い物になっているわけです。
なかには、服をどんどん買うのが唯一の楽しみ、という人もいるでしょう。
しかし、「ああ、また服で浪費した」とか、「クローゼットに服がいっぱいなのに、着るものないし」という悩みがあるなら、今後は、「本当に着る服」だけを買うようにしてください。
30回は着る、と思う服を買うとよいでしょう。
数字の出どころはこちら⇒死ぬほど素敵なファッション(TED)おしゃれで安い服の大きな代償。
この服を買うと自分のワードローブにどんな影響があるのか、まじめに考えてください。
もちろんよい影響のある服だけを買います。そして、できるだけその影響が長く続く服を選んでください。
2.合わせる服(物)あるの?
服は通常、ほかの服や物とセットで使います。
1着だけで完結するワンピースにしても、上にジャケットやコートを着るし、外で着るときは靴をはくし、バッグも持つでしょう。
人によっては帽子、スカーフ、アクセサリーなど小物をたくさん使うかもしれません。
その新しい服を何と合わせるか頭の中でぱぱぱっと考えてください。
自分の持っている服や小物と全く合わないなら、買わないほうがいいです。30回着るのは難しいです。
手持ちの物で合わせることができないと、その服を買ったがために、別の何かを買うことになります。
これをディドロ効果といいます⇒止まらない買い物を止める方法。ディドロ効果のワナを知れ
節約や貯金に、ディドロ効果は大きなダメージを与えてしまいます。合わせるものがあるかどうか、慎重に考えてください。
3.質はいいか?縫製はしっかりしているか?
今、全体的に服が安いので質にこだわる人は少ないかもしれません。
粗悪品では30回着られません。。ある程度長持ちする服を買うべきなのです。
とはいえ、私のように裁縫をしない人には質の見極めは難しいかもしれませんね。
こんなふうに見極めてはどうでしょうか?
・生地を触ってみる
安っぽい服は、生地が薄い、ペラペラ、手触りが今ひとつです。
・ボタンがあるなら、どんなふうにつけているか見てみる
・縫い目も見てみる
縫製が雑で糸が飛び出ているのはまずい
・縫い代を見てみる
縫い代をたっぷり取っておらず、あまりにギリギリに縫製しているものは、材料費をケチっています。
・端の始末を見てみる
・付属品がついているならそれもチェック
付属品が安っぽい服は原価も安いです。
ちゃんと布地を縫い合わせて作る服を買う場合は、ネット通販ではなく、リアル店舗で実物を見て手に入れたほうがいいです。
質のいい服の見分け方⇒質のいい服を簡単に見分ける7つのコツ。着ない服ばかり買わないために。
4.自分の身体にフィットするか?
ちょっとサイズが小さい、逆に大きすぎる服を買うのはおすすめできません。市場に衣料品は山とあるので、サイズの合う服を買ってください。
そのために試着をすることをおすすめします。
試着するのが面倒な人は(私もそうですが)、綿ジャージーのサイズが関係ないカジュアルな服を買うしかありません。
私の服はこちら⇒ミニマリストの服全14着公開~非おしゃれ系50代主婦の場合(写真あり)
服をたくさん買ってしまう人は、基本「おしゃれをしたい」「きれいに見られたい」「いろいろな恰好をしたい」という欲望のある人でしょう。
その目的を達成するためには、やはり試着は必須ではないでしょうか?
試着してみれば、見てるだけではわからなかった微妙な難を発見することもできます。
「これを着られるぐらいまでやせよう」という目的で、わざとサイズの小さい服を買う人がいます。
ですが、そのもくろみは、たいていうまくいきません。今すぐ着られて、今後30回確実に着られそうな服は、やはり、今の自分にサイズが合っている服です。
着心地がいい服でなければ買ってはいけません。
5.着ていくところはあるのか?
服を買うのが好きな人は、「とにかく、今すぐ買いたい」と思って買ってしまいます。
ですが、服の使命はどこかで着ることにあります。
その服をどこで着るか考えてから買ってください。つまりTPOです。
家で着るのか、会社に着ていくのか、保護者会に着ていくのか、デートに着ていくのか、お見合いに着ていくのか。
ちゃんと着ていく場所や機会を確認してから買うようにします。
TPOについて⇒服を減らす3つの考え方。ミニマムファッションでストレスフリーに
くどいようですが、最低30回は着ます。買う段階で着ていくあてがなかったら、ひじょうに心もとないです。
着ていく場所なんかないけど、素晴らしいドレスだから、所有したい。こう考える人はきっと服をコレクションするのが趣味なのでしょう。
シンプルライフとコレクションを共存させるのは至難の技です。できれば、服集めという趣味は断捨離してください⇒収集癖に悩むあなたへ。物を集める理由を知ってコレクションを断捨離する方法
6.管理は楽か?
メンテナンスが大変な服は、30回着るのは難しいです。
もちろん、本当に大好きで、どんなに管理に手間がかかっても、ずっと着続けたい、と思う服なら、買ってもいいです。
着物なんて、メンテナンスが大変な衣料品の代表ですが、着物が好きな人はある程度腹をくくっていますよね?
管理が大変な衣料はそれだけの覚悟をもって買わないと、しまいっぱなしになります。
ケアにあまり手間がかからない服をおすすめします。
7.これは買い替えか、それとも新規導入か?
手持ちの服が傷んだので買い替える場合は、そこまで慎重にならなくてもいいかもしれません。
ですが、新規に服を導入するときは、これまで書いた質問事項をしっかりチェックしてください。
さらに、もう1つ「似たようなアイテムが家にあるか、否や?」という質問をしてください。
着ない服が増えるよくある理由は、ほかに似たような服がある、用途のかぶっている服がある、です。
手持ちの服と同じような服を買っても無駄になります。本当に必要な服はそんなにたくさんありません⇒これで簡単に捨てられる、洋服を捨てる7つのルール~あなたの服の8割はいらない服です
気づくと、いつもの定番を着ている、ということが多くないですか?
毎日、着せ替え人形やマネキンのように、くるくる着替えるのは、かなりエネルギーのいることです。
そういうライフスタイルを選びたい人は、服の購入、メンテナンス、実際に着ることに、自分が多大なリソース(時間、お金、体力、気力、脳力など)を注いでいることを意識してください。
当然、ほかのことには、その分、エネルギーを回せていません。リソースは有限ですから。
たくさん服を持って着替え続けるその裏で、犠牲にしていることがある、とわかったうえで、着せ替え人形生活を選んでください。
8.予算はあるのか?
その服を買うお金を今、自分が持っているかどうか検討するのも大事なことです。
当たり前と言えば当たり前ですが、クレジットカードのある現代、手元にお金がなくても買ってしまうことがあります。
しかし、こんなことをしていたら、当然貯金などできないのです。
被服費がふくれあがる傾向のある人は、年間、どれだけ服にお金をかけるか予算をたてておくとよいでしょう。
たとえ手元にお金があったとしても、そのお金をほかに使えることができるんじゃないか、と考えるのも大事です。
お金は循環するもの。
どこからかやってきて、何かに消費されます。そうしたお金の流れ(キャッシュフロー)を意識すると、無駄遣いが減ります。
9.この服を買う社会的影響は何か?
自分が支持したいメーカーや店から買うようにしてください。そうでないところの服は買わないようにします。
個人の消費活動はすべて社会的影響をもちます。
その服を買う、ということは、そのメーカーやその店の価値観やビジネスモデルをサポートする、ということです。
「気に入ったからもっとこういう物を作ってね。応援してます」と意思表示するようなものです。
私は、ファストファッションを着倒すようなライフスタイルはしたくないと思っています。
ファストファッションとは?⇒ファストファッションとは?その仕組みと問題点を2分で学ぶ
そこで以前より質のよい服を書い、買い物する頻度を落としました⇒エシカルファッションの追求と節約を両立させる方法はある?私は買わない選択をした
こんなことも意識しています⇒スローファッションとは?非おしゃれ系おばさんミニマリストの取り組み
もし自分が持続可能なファッションをサポートしたいなら、古着屋で買う、フェアトレードで買う、多少は質のいいものを買うといった行動をするべきでしょう。
もちろん、エシカルファッション(良識あるおしゃれ)に興味がなければそうする必要はありません。
けれども、自分の消費活動は自分だけの問題に終わらない、と考えることができると、「とにかく安いから、色違いで揃えよう」「お得だから福袋を買おう。着られないのがあったらフリマで売ればいい」という行動をしにくくなります。
10.ニーズなの?ウオンツなの?
必要だから(ニーズ)服を買うことにすると、無駄買いが減るし、お金も残ります。欲しいから(ウオンツ)買っていると貧乏街道まっしぐらです。
ニーズとウオンツの意味はこちら⇒ミニマリスト的節約術の極意は、「必要なもの」と「欲しいもの」をしっかり分けること
必要だから買っているのか、単にほしいから買っているかの違いですが、時に、区別することが難しいです。
以下のような買い物はニーズではないと思います。
●安いから買う
●セールだから買う
●ブランド物だから買う
●同僚が買ったから買う
●いつも買ってるから買う
●見栄をはるために買う
まあ、見栄をはらないと自己のアイデンティティが崩壊してしまう、という人もいるかもしれません。
そのような人はセルフエスティームをあげる努力をしてください⇒セルフエスティーム(自分を愛する気持ち)が高い人の12の特徴
番外:なぜこの服を買うの?その必然性は何?
1から10までチェックして、それでも「必要だ、ほしい」と思ったら買ってもいいでしょう。
しかし、概して人は自分には甘く、都合のいい言い訳を思いつき、服の無駄買いを続けてしまうものです。
「これはこういう理由で必要なんだから」とうまく自分で自分を納得させ、買い物をしてしまいます。
そしてあとで罪悪感を感じます。
そこで、最後に、「この服を買う理由」を考えてください。理にかなった理由が5つぐらいあったら、買い物にゴーサインを出してもいいでしょう。
「予算が足りない、だけど、これはこういう理由でどうしても必要なんだ。買うお金は、こういう方法で調達しよう」というように。
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「買い物する前にこんなこと考えるのは面倒くさい」と思うかもしれません。「店でぱっと目についた服を買うのが楽しいのに」という意見もあるでしょう。
その場合は、10回に1回は衝動買いを許す、というようなルールを作ってもいいです。
上に書いたチェックポイントはあくまでも例です。自分に合った質問を用意してください。
ポイントは、「服を買う前に考える」ということです。何も考えず、習慣のままショッピングを続けていてはいつまでたっても、無駄遣いは止まりません。
着ない服を減らすためには、買う前にその買い物の有効性を検討しなければならないのです。