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夏の疲れが出やすい9月、物の多い家の片付けにうんざりしていますか?
そんな時は、もっと楽な片付けをお試しください。
断捨離をしんどくするか、楽にするかは、自分にかかっています。
楽な片付けをするコツを今回は、3つ紹介します。
1.片付けを習慣にする
何事も、習慣になってしまえば、何の抵抗も感じずにごく自然にやってしまいます。
「また部屋がぐしゃぐしゃだ。あ~、捨てるのしんどい、片づけるの邪魔くさい」と毎回ネガティブなことを考えてから行動している人は、片付けを完全に習慣にしましょう。
習慣化の方法を2つ紹介します。
1)定期的に片づける
毎晩、毎週金曜日、毎月第3日曜日など、いつ片づけるか決めて、その時が来たら有無を言わさず片付けてください。
すぐに習慣になります。
ゴミの日の前の晩は、そのへんに散らかっている物をできるだけゴミ袋に入れるとか、買い出しに行く前に冷蔵庫の中をからにするとか。
人間は習慣の生き者なので、スーパーに買い物に行く日もある程度決まっていると思います。
その日に合わせて、家にある食材を食べ切れば、冷蔵庫やフリーザーに古い食材がたまりません。
毎月第3日曜日は、家族でブックオフやリサイクルショップに不用品を売りに行き、売ったお金で帰りにファミリーレストランでお茶を飲んでくるのもいいでしょう。
2)ゴミ箱や寄付箱、執行猶予箱などを手近に置いておく
家から出ていってほしい物を入れる箱を、アクセスしやすい場所に設置しましょう。
小さなゴミ箱より大きなゴミ箱のほうが片付けがすすみます。
人は、箱や入れ物、あいたスペースがあると、そこに物を入れたり、置きたくなります。猫は自ら入りますが。
(だから収納スペースが収納ケースがあると、どんどんガラクタが増える)。
寄付箱は、寄付する物を入れる箱です。
私の寄付箱の写真はこちらに⇒服を断捨離するために10日間毎日やったことは?:ミニマリストへの道(41)
執行猶予箱は、捨てたいけど、捨てられない物をとりあえずいれておく箱です。
猶予箱の説明⇒明らかなゴミは捨てられるけど、その先になかなか進めない人におすすめの捨てプロジェクト。
投げ込みやすい場所に箱を設置しておけば、家族も積極的に不用品を放り込んでくれるでしょう。
もちろん、箱ではなく、バスケットや紙袋でもかまいません。
不用品が家の外に出ていくルートを複数作って、「いらない物は外に出るのがあたりまえ」という状況を作りましょう。
2.難しい物には手を出さない
捨てるのが難しい物に、いきなりタックルしないでください。
うまく捨てられず、くじけます。「あ~、私ってやっぱ捨てるの苦手なんだわ。向いてないんだ」と。
違います。相手が悪すぎたのです。
捨てられない人ほど、最初は、ハードルをぐーんと下げましょう。
何が捨てにくいかは、人によって違いますが、読者のお便りを拝見すると以下の物が捨てにくいようです。
古いノートや作文、レポート
学生時代にがんばって勉強した証拠品のノート、古い日記帳(交換日記とか)を捨てられない人が意外といます。
私も大昔、英会話学校の先生に添削してもらった日記を長年持っていました(全く読み返さないのに)。
これらの紙たばは自分のプライドの拠り所。思い出のいっぱい詰まっています(そんな気がする)。中身に価値があると思っている人もいます。
資格取得のために勉強したノートに書いてある内容が、この先、何かの役に立つと考えるのです。「一緒に使った教科書はもう廃版だから」などと言いながら。しかし、調べ物をするとき、大半の人は、スマホでインスタグラムやツイター、GoogleやYouTubeにアクセスします。
本
ためになりそうな情報がいっぱいのっている本や、子供のとき何度も読んだお気に入りの絵本、人の精神を育ててくれそうな本も捨てにくいものの一つです。
近藤麻理恵さんが、Netflixのショーか何かで、「ときめかない本は捨てなさい」と指導したとき、「何ですと! 別に本は捨てなくていいんだ」とSNSで感情的に反応したアメリカ人がたくさんいました。
「衣類や飾り物や食器は捨ててもいいけど、本はだめ」と言うのです。
写真
思い出の品の代表格、写真も紙焼き・デジタルかかわらず捨てにくいものです。
なぜですかね~? 思い出はみんな脳内にあるのに。
手紙・年賀状・グリーティングカード
手書きの、愛にあふれたメッセージがいっぱいのっている手紙やハガキを捨てるのが苦手な人は多いです。
「愛があふれている」と勝手に思っているだけですが。みんな、そんなに愛に飢えているのでしょうか?
今回紹介したのは、全部紙ですが、年齢が上にあがるほど、「紙には何か大事なことが書いてある」「私の人生をよくしてくれそうなことが書いてある」と思いこんでいる人が多い印象です。
いくら「ためになる情報」を持っていても、読まずにそのへんに放置しているだけなら、持っていないのと同じです。もっと言うと、読んでもその内容を自分の生活に活かせなかったら、何十年も本を持っている必要はありません。
このようなことを、何度「筆子ジャーナル」で読んでも、捨てられないなら、とりあえず、保留にして、ほかのものを捨てましょう。
大丈夫です。捨てるのが簡単なものを捨てているうちに、捨て上手になるので、時期が来れば、難しいものを捨てられます。
捨てやすいもの⇒捨てやすいものあれこれ~片付けが進まない人は、簡単なものから捨ててね。
3.小さな区画をターゲットにする
作業のハードルを下げるため、どんな場所を片づけるときも、小さな区画に仕切って、その部分だけを片付けましょう。
食器棚の右半分だけ、たんすの一番上の小さな引き出しだけ、茶箪笥の一段だけ、というように。
「小さな場所を片付けてください」と何度も書いていますが、人間は欲張りなので、無意識のうちにやりすぎます。「ついでだし、食器棚全部をきれいにしてしまおう」とがんばる人が多いのです。
いついかなるときも、欲張って、完璧主義を発揮する。断捨離に失敗する典型的なパターンです。
少しずつやればいいんです。
だって、きのうまでは、そこ、収納能力の180%ぐらい物が詰まっていたのですから。きょう、すべてを片付けなくても、態勢に大きな影響はありません。
何度も例に出していますが、我が家の入り口にある棚は、断捨離を始めるのに格好の大きさです。
*家の入り口にある夫の物しか乗っていない棚
手袋はともかく(今はまだ、はめないけど)、対応機種が自宅にないインクカートリッジや、だぶっている郵便箱を、なぜいつまでもここに置いておくのか?
こんな場所に不用品があったら、きれいさっぱり捨てましょう。
とりあえず今日は、片づけるとよさそうな区画探しをしてはどうでしょうか?
区画をうまく作れないときは、数で小さな単位に区切ってもいいですよ。
たとえば、本10冊ごとに2冊捨てる、タオル30枚ごとに10枚捨てる。こんなふうに少しずつ間引きしていきます。
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片付けってしんどい、大変、めんどくさい。そう思うから大変な作業になるんです。
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多くの人にとって、何ヶ月も、何年も、物を片づけることなく過ごすほうが簡単かもしれません。
でも、放置は危険です。いつか大きなつけを払うときが来ます。
きょう少しでも捨てましょう。すぐにその効果を実感できます。