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お金を貯める

貯金ゼロだった50代主婦がしてきた、お金に関する4つの大きな過ち

どんぶり勘定で、貯金をせずに生きてきたた50代主婦とは私のこと。最近、少しだけですが、銀行口座にお金が入っています。

きょうは、私が、これまでの人生で、お金に関してやってしまった4つのミス(過ち)をお伝えします。

読者の方には私の二の舞いを踏んでほしくない、と切に願っています。



1.貯金するお金がないと言って貯金しなかった

私は、つい数年前まで、預金がほとんどなく、全くのその日暮らしでした。

節約はしていましたが、貯蓄はしていませんでした。なぜなら、「貯金するお金がない」と思っていたからです。

しかし、これは痛恨のミスでした。たとえ少しでも貯金するべきだったのです。それに、貯金をしようと思えばできました。

私はごく値段の安いものを1つ、また1つと買って、結局ほとんどゴミにして、断捨離したのですから。

こういう物を買うお金を銀行に預けておけばよかったのです。

私がいかにこれまでムダにお金を散在してきたかは、こちらのシリーズを読んでいただくとよくわかります⇒何度も失敗したけど、今も前を見て進んでいます~「ミニマリストへの道」のまとめ(1)

今、「家計が火の車で貯金する余裕なんてまったくない」と思っている人も、一度、ご自身の買い物を見なおしてください。たとえ少額でも、貯金するお金が見つかると思います。

この世の中には、「複利(ふくり)」というものがあります。複利は、元本(預けたお金)と利息を合計した額に、利息がかかっていくシステム。

複利の貯金をすると、たとえ元本がちょっぴりでも、時間をかければお金は雪だるま式に増えていきます。

銀行に入れておけば勝手にお金が増えていくのです。

できるだけ若い時に、複利でお金がたまる預金を始めるべきです。口座に入れる額はほんの少しでいいのです。

複利の威力は、こちらの動画でよくわかります⇒経済的に豊かになる5つのシンプルなお金の原則(TED)

2.タンス預金をしていた

家の中にお金をためておくことをタンス預金といいます。たいていの人は、金庫に入れてると思いますが、中には封筒に入れて、ベッドのマットレスの間に挟んでいる人もいるかもしれません。

人がタンス預金をする理由はいろいろです。

●お金を引き出す手数料がバカにならないから

●銀行が倒産するかもしれないから、家に置いておく

●必要なときにすぐにお金にアクセスできるから

●相続税などの税金対策

以上はメリットというほどのものでもないと思います。

大量にお金をタンス預金しておく人は、銀行にもたくさんありそうな気はしますが、少ししかお金がなくて、それをタンス預金しているなら、やはり銀行に預けたほうがいいでしょう。

緊急用のお金として、引き出しやすく、利息もそこまで悪くない口座(が日本にあるのかどうかわかりませんが)に入れておいたほうがいいです。

日本は地震が多いから、いつ家が倒れたり燃えるかわかりません。家にあるキャッシュが燃えたらそれまでですが、通帳が燃えても、銀行が燃えても、預金したお金を返してもらう権利は消えません。

銀行が倒産しても1000万円までは国が払ってくれます。

タンス預金する人は、「銀行に預けても、ろくに利息付かないから」と言うのですが、家にキープしても全く金利はつかないのです。

しかも、盗難の心配をしたり、金庫のロックのコンビネーションを人には知られないようにしつつ、自分は覚えておかなければいけなかったりと、いろいろ考えることが増えます。

こういうことは、エネルギーを取られるので、やはり銀行に預けたほうがいいでしょう。銀行はお金を預かるプロなのですから。

さて、大人になってからの私は基本、貧乏人で、タンス預金をしたことがありません。

しかし、子供のころ長らく自宅にお金を置いていました。

私は小学生のとき、もらったお年玉をすべて、雑誌「りぼん」の付録の赤いフェルト風の生地でできた小さなクラッチバッグに入れていました。

けっこう何年もそのままためており(ためこみ気質があるのは、いつもブログに書いているとおりです)。あるとき、親に促されて郵便局の定額貯金に預けました。

すでに中学生になっていたと思います。何年もためていたので、10万円超えていました。昔の小学生には、そんなに買うものはなかったので、貯まっていたのです。

1970年代は、郵便局の定額貯金の利子はすごくよかったのです。私の定額貯金は、年利が8%だったと思います。この利子なら、もっと早くに預けておけばよかったのです。

数年後、20代のとき、買い物しすぎてお金がなくなり、この預金をおろしました。

そのとき、母に「利子が8%だからもったいないよ」と言われましたが、特に気にせず、そのままおろしました。今となってみれば、母が正しかったことが痛いほどわかります。





3.貯金する分を予算に入れていなかった

貯金をしたい人は、毎月の予算の中に、「貯蓄分」を計上しておくべきです。

予算とは、あらかじめ必要な費用を見積もることです。

貯金があまり得意でない人は、そもそも全く予算を組まないか(私もついこのあいだまでそうでしたが)、貯蓄に回すお金を予算に計上しません。

つまり、「余ったら、貯金をしよう」と思っているのです。

「いつか、お金が余ったときに貯金をしよう」と考えていては、いつまでたっても、貯金ができません。

それは、「いつか時間ができたらこの本を読もう」と思っていても、「いつか」が来ず、どんどん本が増えて、断捨離を余儀なくされるのと同じです。

こんな方法を取ると貯金ができます。

●給料が入ったら、あらかじめ、見積もっておいた貯金の分をさっさと預金してしまう。

●もともと預金をする口座に給料が振り込まれるようにしておいて、預金分はのけた生活費だけをそこからおろす。

まあ、ひじょうにシンプルなテクニックです。

要は、貯金する分をきっちりとりのけてしまうのです。

私は、「お金ないから貯金できない」と思っていたので、預金分を取りのけていませんでした。

実際、毎月、決まった額を夫からもらっていたわけではなかったので、ないときは本当になかったのです。

収入の金額が月によってばらつきのある人は、収入が入るたびに、その10%は何がなんでも貯金する、と決めておくといいと思います。

私は、ある時から、「◯◯ドル」という固定の額ではなく、収入の何%をこれとこれとこれにあてよう、と考えるようにしたら、わりとスムーズに、予算を割り振ることができるようになりました。

☆お金が貯まらない人の貯まらない理由⇒これ以上言うな!お金が貯まらない人の7つの言い訳

4.すべてを同じ銀行に預金し、何も考えていなかった

ミニマリストとしては、銀行口座が増えるのはいやだし、できればすべて同じところにお金を置いておきたい、という気持ちはあります。

しかし、貯金する口座と、生活費の口座は分けておいたほうがいいです。できれば、貯めるための口座は、それなりに利子の高いところにしたほうがいいでしょう。

生活費の口座は、アクセスしやすい場所にある銀行に開設すると便利です。

最近の日本の銀行事情がさっぱりわからないのですが、自分が取引している銀行のATMを使ってお金を引き出しているのに、時間や曜日によっては手数料を取られるシステムだと思います。

変な時間に引き出すときも、一定の残高をキープしたり、別の取引を組み合わせたりすると手数料は無料にできると思います。

振り込み手数料も、気をつけていないと、バカにならない金額になります。

私、以前はこういう細かいことをいっさい考えていませんでした。私の取引銀行はチェッキングアカウント(普通預金口座みたいなもの)に一定の残高を入れておかないと、手数料が割り引きにならず、月末に少額3ドルとか5ドルとか7ドルとか0ひかれていました。

長年、これをよく知らず、銀行の手数料らしいけど、どんな仕組みになっているのだろう?と思いつつも、放置していました。

今は、その日が終わったときに、2000ドルないと、手数料が相殺されないと知っており、きっちり2000ドルだけは残しておくようにしています。

また、この口座はほとんど利息がつかないので、貯める分は、もう少し利息のいい、大手の銀行ではない、店舗をもたないオンラインバンクに預金しています。

このようなことは、節約主婦ならあたりまえにやっていることでしょう。ですが、私は、これを57歳になるまでやっていなかったのです。

よけいな物をたくさん買っていたことといい、利息のつかない口座にお金を入れていたことといい、「なんと自分は愚かなのだろうか」と思ってしまいます。

私ほど脳天気な人も少ないと思いますが、もし、収支の記録をとっていなかったり、意味不明の引き落としがあっても、気付かないような生活をしているなら、一度、自分の預金の仕組みや、ATMの手数料、振込手数料について、つまびらかにしておくことをおすすめします。

思わぬ発見があると思います。

☆もっとお金を貯める話を読みたい人はこちらへ⇒お金の貯め方のまとめ。ミニマリスト50代主婦の工夫です

=====
その人の暮らしや価値観によって、どこにお金をかけるかは千差万別です。

そもそも、老後のために、いくらお金を貯めたらいいのかも誰にもわかりません。貯金や節約、資産運用に明確な正解はないし、何がよかったか、悪かったかなんて、ずっと先になっても、わからないかもしれません。

そういう意味では、お金を貯めることは子育てと似ています。

私の場合、とりあえず、老後に路頭に迷わないことを目標に、日々試行錯誤中です。日々のミニマルライフと同じで、できるだけプロセスを楽しみたいと思っています。





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