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なぜ人は物をためこんでしまうのでしょうか? きょうはこの理由を4つお伝えします。
物ををためこむ理由を知れば、「ためこまない人」になることができます。またいったん断捨離したあと、リバウンドしにくくなるでしょう。
さらに何でもかんでも取っておき、いっこうに捨てない物持ちの家族がいても、憎しみより哀れみ、いや理解を示すことができるでしょう。もしかしたら、それはその人にはどうしようもないことなのかもしれません。
1.物をたくさん買うようにプログラミングされているから
多くの人は物心ついたときから、買い物をする習慣がついています。たぶんふつうの大人は毎日何がしかを買うのではないでしょうか?
買わない挑戦でもしていない限り、毎日のようにコンビニでお菓子やドリンク、100均でちょっとしたものを、ほぼ無意識に買って消費していると思います。
それというのも、私たちは、そのような「買い物をして物を消費して楽しむ文化」の中で生きているからです。
企業やメディアは、「買いなさい、もっと買いなさい」とメッセージを送っています。私たちは、今持っている物だけでは充分ではなく、どんどん買い続けて、より良い暮し、より幸せな暮しを追求しなければならないと思い込まされているのです。
つまりモアイズベター(More is better)の社会に生きているのです。
詳しくはこちら⇒最短でミニマリストになる方法。思考を変えることがすべて「スッテプ2:消費主義を拒絶する」のところをお読みください。
そのため多くの人が、常に何か新しいもの、何かおもしろいものを探して買い物をし続けます。
しかし今や、たいていの人が、暮しに必要な充分の物を持っているので、たくさんのものが余剰となり、家の中にたまっていくのです。
2.いったん手に入れた物を捨てることができないから
たくさん物を買って家にいれるのですが、いったん所有してしまうと多くの人はそんなに簡単に捨てることができません。
たとえ使わなくても、「すごく高かったから」「いつか使うかもしれないから」「捨てるともう2度と手に入らないかもしれないから」などと言い訳をして手放しません。
捨てられない典型的な理由はこちら⇒【保存版】あなたがモノを捨てられないよくある理由ランキング
私の夫はもう何年もあまりお金がないので、買い物こそ昔に比べて減ったようですが、一度手に入れた物はなかなか手放しません。
いらない物、使っていない物を捨てるという発想がないのです。「それ使ってないよね、捨てたら?」と私が言うと、「え、捨てるなんてとんでもない。いつこれが必要になるかわからないじゃないか」と言うのです。
確かに買ったものを捨てるのはもったいない行為です。しかし使わずにしまっておくほうがもっともったいないですよね。使わなかったら全く意味がありません。
まあ何もかも取っておけば、ごくまれに、使える時が来ます。すると「ほら、やっぱりあってよかっただろ」なんて言います。
そういうときはいいかもしれませんが、それは本当にまれなことです。
夫の部屋は壁にそって箱や物が並べられており、まったくくつろげません。彼は、昼間は職場、帰宅したらずっとリビングルームのソファに座って(時には横になって)テレビを見つつ、ノートパソコンをやっています。夜の10時~11時に自室に戻り就寝。朝7時頃に起きてまた会社に行きます。週末もほとんどリビングルームにいます。
起きているときに自分の部屋を利用するのは週に3時間未満だと思います。部屋が倉庫になっているから、いつも居間にいるのか、居間にいられるから部屋を倉庫のままにしているのかは定かではありません。
仮に夫が捨てずに持っている何かが5年後に使いみちがあったとしても、今、自分の部屋を快適にしておくほうが、よっぽど大事で価値のあることではないでしょうか。
3.頭の中が混乱している
物をためこみがちな人は、いろいろなものを管理するのが得意ではありません。管理とは、物ごとが円滑に運ぶように、事務処理をしたり、必要なメンテナンスをすることです。
タメコミアンは時間やお金などさまざまな物の管理が苦手で、それが原因でトラブルを引き起こしがちです。
たとえば遅刻しがちだとか、図書館やレンタルDVD屋さんに期日までに借りたものを返せないとか、お金をちゃんと管理ができず、使いすぎてしまうとか、借金を作ってしまうといったことです。
さらに、必要以上に食べてしまい太っていたりします。もちろんADHDのような病気であれば、物を片付けられないでしょう。病気といえばOCD(Obsessive–compulsive disorder 強迫性障害)の人も、異常なまでの収集癖があり、物を捨てられません。
☆ADHDについてはこちらに書いています⇒ADHD(注意欠陥他動性障害)の原因と行動の特徴は?汚部屋に関係あるの?
実は私が物をたくさんためこんでいたときは、時間にルーズな面がありました。時間にルーズといっても待ち合わせに遅れるわけではありません。
もともと遅刻が嫌いで、待ち合わせには早めに行く方だし、借りたものもちゃんと期日までに返します。
仕事もちゃんとスケジュールに間に合うように早め早めにやります。こういうふうに人に影響が及ぶ場合は、昔から時間厳守するタイプです。
ただし、自分だけに影響のあることは、きっちり期日を守れないのです。つまり、何でも先延ばしにしていました。やるべきことがあってもギリギリにならないとやらなかったのです。
ところが、物を捨て始めてミニマリストになるプロセスで、この傾向が変わりました。たとえ自分のことでもだんだん先延ばししないようになり、今はわりと何でも早めに着手するように。
ガラクタを捨てたので、スケジュールの管理をする気持ちの余裕ができたのでしょうか?物理的にも部屋がすっきりして、さまざまな仕事がやりやすくなったせいもあるでしょう。
1番の理由は頭の中がクリアになったことです。つまり、物をためこみがちな人というのは、頭の中がなんとなくもやもやしているのです。
4.両親が物をためこんでいたから
子供は親の価値観を受け継ぎますので、親が物を捨てないと、自分もそうなってしまいます。今の若者はあまり物に執着しないと言いますが、きっとその親の世代も物離れしているのでしょうね。
私の世代の親たちは、戦中戦後の物のない時代を体験しているので、めったなことでは物は捨てません。
今でこそ、私の母(昭和8年生まれ)は気ままにテレビショッピングを楽しんでいますが、結婚してから30年ぐらいはお金がなくてつましい生活をしていました。
夕方はいつも父と内職をしていたし、外食などめったにせず、私と弟の服はすべて手づくり。余った布で小物を作り、それでも余った布はまだ持っていて、テディベアの服(チョッキ)にしています。
そういう人たちは物は捨てませんね。だからその子供たちも物を捨てない人になったのです。ただし、母が若い頃は物がそんなになかったので捨てなくてちょうどよかったと思います。
ところが何でも揃っている現代は、いらない物は多少は捨てないと、かえって生活しにくいのです。
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これが物をためられない4つの理由です。では、どうやったらためるのをやめられるのでしょうか?
いったいどうしたら私の夫は物をためこむ習性を手放すことができるのでしょうか?
その点についてはこちらに書きました⇒物をためこむ習性を変えることはできるのか?ためない人になる4つの方法
私は持たない暮しの快適さを知っているので、物をためこむのはやめたほうがいいと思っています。何も極端なミニマリストになる必要はありません。
ちょっと不用品や、使っていないものを始末するだけでいいのです。それだけで、とっても風通しのよい暮しになります。
お金も何もかかりません。片付けに少し時間が必要なだけ。時間をかける価値は充分あります。