悩む人

ミニマルな日常

訪問介護に行く家がゴミ屋敷で困っています←質問の回答

他人の物が関係する片付けに関するご相談2通に回答します。

1通目:訪問介護先の家がゴミ屋敷。被介護者は片付けたいというが、どこから手をつけていいかわからない。
2通目:同棲中の彼が私のエリアに物を置くのが許せない。

まず訪問介護先の片付けに関する問い合わせのメールを引用します。Tさんからいただきました。



訪問介護で出向く家がゴミ屋敷で困っています

件名:困っています

筆子さんこんばんは。何度かメールさせていただきそのたびに助けていただきありがとうございます。私は訪問介護の仕事をしており、新しい利用者さんを担当することになりました。

ゴミ屋敷です。靴下で入るのが爪先立ちになってしまう、病気になりそうな部屋です。

その方は、家を片付けたいとおっしゃってます。でも、どこから手をつけていいかわからないと。

確かに私もどこから手をつけていいのかわかりません。トイレには、床一面に新聞紙が敷きつめてあり、トイレットペーパーとテッシュペーパーのストックが一生買わなくてもいいのではないかというくらいに置かれています。トイレの片付けは、2人がかりで1時間で終わらせました。

問題はそこからでした。

次の訪問からは1人で行ってますが、キッチンを片付けることに決め、誰が見ても明らかなゴミ。埃が1センチほど積もった、ジュースの空き缶を持つと、「それはいるの」、
レトルトご飯のプラの入れ物や豆腐が入っていたパックも全ているのだと。1年前に賞味期限切れの物も捨てない。

明らかなゴミを捨てさせてもらえません。

埃の積もった物を洗ったり拭いたりして綺麗に置く。床一面に落ちている服や紙やビニールに混ざって転がってる野菜を1箇所に集める。

週1回45分の訪問だけではどうしようもないと思います。

筆子さんの本をもう1度購入して(私は出てすぐ購入し、読み終えて次の方に廻しました)プレゼントしようかと本屋さんへ行き、パラパラと見て、その方に家族がいないこと、明らかなゴミから捨てる、ということができないところ。などから、本を読んで理解してもらうことができるんだろうかと思いました。

その方は、家を片付けたい、でも明らかなゴミを大事に思う。埃は取れますが片付くことはないと思います。仕事と割り切って、ゴミを綺麗に洗って並べて置くだけにするしかないでしょうか。

利用者さんと介護職という立場上、その時間以外に会ったり話したりできません。内緒にしてもらって、休みの日に行って朝から晩まで片付けたい。どこか1ヶ所でも綺麗にしたいと思ったり、悩まなくていい悩みができてしまいました。

どうしたらいいかと聞かれても、筆子さんも困るだろうと思いながらもメールしてしまいました。

聞いて欲しいだけなのかもしれません。

仕事と割り切って本人の言う通りにやるしかないのでは、と言ってもらって自分の気持ちをスッキリさせたいのかもしれません。

Tさん、こんにちは。メールありがとうございます。

他人の物を勝手に捨てるべきではない

訪問介護で入る家は他人の家なので、ヘルパーとしての職務を淡々と勤めるしかないと思います。つまり、介護を受けている人が、「それは捨てないで」と言ったら捨てるべきではないです。

他人のものを勝手に捨てるとトラブルになります。たとえどんなに真性ゴミに見えても、何でもとっておく人にとっては、それがゴミに見えていません。

私の夫だって、明らかなゴミをいっぱい持っています。

たとえば、彼は、自分宛の手紙をいっさい捨てません。先日、税務署から私に「去年の医療費の申告のサポートドキュメントを提出せよ」という手紙が来ました。

2016年は3本インプラントしたので、申告額が16500ドル近く(およそ150万円)になりました。高額だったので怪しまれたのでしょう。

私は夫が職場で入っているブルークロスという民間の医療健康保険を利用しているので、夫に、「税務署に送るからブルークロスの紙をくれ」と頼みました。

1時間ぐらいあとに、夫が紙束を持ってきました。中に私のインプラントの治療の見積書(保険でどのぐらいカバーできるか書いた紙)が2枚ありました。

「これ、もう終わった治療の見積もりだから捨てていいよ」と夫に言ったところ、「自分の名前と住所がついている手紙は捨てない」と言われました。

自分の名前がついている紙は、この先使うことがなくても、彼は捨てないのです。だから夫の寝室は紙を入れた箱でいっぱいです。

「頭、おかしいんじゃないの?」と思いますが、これはあくまで私の考え方であり、本人には本人のロジックがあるため、捨てさせることはできないのです。

これは逆の立場に立って考えれば、わかることです。私だって、夫から、「自分の名前のついている手紙は絶対捨てるな」と言われたら、むっとします。

だから利用者の意向をくむべきです。

ただ、本人も「部屋を片付けたい」と言っているそうなので、「ゴミを捨てれば嘘のように片付く」という考え方もある、ということを少しずつ教えてあげてはどうでしょうか?

汚部屋で悩んでいる人の中には、「使っていない物は捨てたほうがいい」という発想をしない人がいます。

少し、「不用品を捨てれば片付いていく」という考え方になじんでもらってみては? そのうち「それ、やっぱりいらないから捨てて」とおっしゃるかもしれません。

思い込みを手放してみる

(自分が見て)明らかなゴミを捨てさせてもらえない、という思い込みを手放してみるのも一案です。

「誰が見てもゴミ」とゴミ判定しているのはあくまでTさんです。その方には、その方のゴミがあるかもしれません。

「お部屋を片付けたいそうですが、特に気になっているものはありますか?」と聞いてみてください。「本が多すぎるのよね~」なんて返事が返ってきたら、本をしばって外に出せばいいでしょう。

最後に、「掃除をしてあげたい」と思うことに関して書いておきます。

私は介護の仕事をしたことがないし、訪問介護を頼んだこともありません。ですから、以下に書くことが、見当違いだったら、ご容赦願います。

訪問介護のヘルパーさんは、訪問介護事業所から派遣され、ケアマネジャーが作った介護プランにそって仕事をするのだと思います。

国の介護保険制度があるからこそ、ヘルプに入れるわけですよね? 本をプレゼントしたり、休みの日に内緒で掃除にいくのは職務内容に入ってないでしょうから、するべきではありません。

あくまでも介護プランにそった仕事をしたほうがいいです。そうしないと、中立な立場を守れません。

生活援助の1つとして、その人が日常使っている部屋を掃除するのは、ヘルパーの仕事でしょうから、ゴミ屋敷すぎて、職務を執行できないし、本人の健康状態にもさしさわる、と思うなら、Tさんの上司に当たる人や事業所に相談するといいと思います。

なお、ゴミ屋敷に住んでいる人は、病的に物を捨てない場合もあります。その場合は、その病気(OCD)を治療するほうが先です。

物を溜め込む病気についてはこちらに書いています⇒強迫性障害でも物を捨てることができました、というお便りをいただきました

人のものは勝手に捨てないほうがいい話⇒夫が断捨離を邪魔しても「他人はコントロールできない」ことを知っておく

どこから手をつけていいかわからないときは、日頃もっとも使っている場所からやるといいでしょう。

こちらを参考にどうぞ⇒どこから断捨離したらいいの?こんな場所や物からやれば効果てきめん

次は、「彼が自分の領域に物を置いて困る」というきなこさんのメールです。





彼が私のエリアに無造作に物を置くのが不愉快です

件名:自分のゾーンの独占欲?を捨てたいです。

こんばんは。毎日記事を楽しみにしております。筆子さんにメールするのはプレゼント企画含め3回目です。今回はちょっとした悩みを相談したくメールさせていただきました。

私は20代で結婚していません。ただ、彼氏と同棲をして2年になります。彼のことは性格的にとても好きなのですが、彼は捨てられない・片付けられない人です。

我が家の収納は全て、大きなもの1つを半分半分で使用しています。クロゼットだと左側が私、右側が彼というように。

私は彼が物を増やしても何とも思わないし、片付けられないのもまあ仕方ないか…とあきらめつつあるのですが、どうしても許せないのが私の場所を徐々に侵食してくることです。

クロゼットでも自分のところを散らかすのはいいのに私のところに服を放置したり、棚もはっきり私のゾーンと彼のゾーンを分けているのに何も考えずにガラクタを置いたりします。

せっかく自分のところだけは綺麗にしてるのに…とがっかりしてしまいます。ちょっと完璧主義の傾向があるところもあると思います。

でも自分のゾーンを侵食されるのはなんだか許せなくて…。子供ができたら、尚更こういうことは増えるでしょう。なのに許せないのはダメだと思っています。

この気持ちをどう捨てれるか悩んでいます。お時間ある時に答えていただけると嬉しいです。長文失礼致しました。

きなこさん、メールありがとうございます。

彼が、きなこさんのエリアに物を置くのは、お互いのゾーンに関して、きなこさんほど厳密に考えていないからです。つまり気にしていないのです。

それぞれの領域に関する考え方や理解がきなこさんとは違うのですね。

彼ときなこさんは別の人間なのでこれは当然のことです。

そこで、お互いに歩み寄れるように、彼に

●きなこさんがゾーンをどう捉えているか

●自分のゾーンには物を置いてほしくないこと

●なぜ、自分のゾーンに物をおいてほしくないのかその理由

この3つを伝えてみてください。

相手にリクエストするときは、相手のメリットも提示したほうがいいです。

他人を説得するコツはこちら⇒人を説得する方法はあるか?断捨離を邪魔する家族との対話の進め方。

それと、どうして自分のエリアに彼が物を置くと、そんなに腹がたつのか、その理由も考えてみてください。あまり厳密に考えるとストレスがたまるので、そこそこのところで手を打ったほうがいいです。

「子供ができたら…」なんて先の心配をする必要はないし、「許せない自分はだめだ」と自分を責める必要もありません。

もしかしたら、きなこさんはなんでも白黒つけたいタイプでしょうか?

その場合はこちらをお読みください⇒なんでも白黒つける考え方をやめるススメ。思い込みを手放して可能性を広げるには?

この記事も参考になるかもしれません⇒きれい好きな人が片付けない家族と円満に暮らす4つの秘訣

****

周囲の状況を自分の思い通りにしたい、自分の書いたシナリオどおりに進行させたい、と思い込みすぎるとストレスがたまるし、怒りが湧き上がるし、人とぶつかることが増えます。

人間はいろいろなことをコントロールしたい、という欲望を持っています。

この世界では、そういう人間が寄り集まって暮らしているため、絶対自分の思い通りにはいきません。この事実を受け入れ、バランスを取りながら生活するのがベストではないでしょうか?





徹夜仕事毎日忙しくて片付けられない人へ。時間がないと嘆く人がうまく片付けるコツ。前のページ

冬支度としてやってみる小さな片付けのススメ:プチ断捨離(32)次のページ落ち葉

ピックアップ記事

  1. 筆子の新刊『書いて、捨てる! 』3月11日発売。著者による内容紹介。

関連記事

  1. フォトアルバム

    ミニマルな日常

    断捨離は大変。だけど、捨てれば、確実に前の暮らしよりよくなる。

    読者のお便りコーナー。今回も2018年の1月~2月にいただいたメールか…

  2. 筆子のノート

    ミニマルな日常

    シニアミニマリストブロガー筆子とは?

    ミニマリストな主婦、筆子(ふでこ)のブログへようこそ。年のせい…

  3. カーキのバックパック

    ミニマルな日常

    物をちゃんと使い切る生活をする7つのコツ。

    不用品を捨てるほうは、大方終わったので、最近は、すでに家にあるものをで…

  4. 贈り物

    ミニマルな日常

    相手の負担になる贈り物はしないほうがいいと気づいた。

    持たない暮らしを目指している読者のみなさんのお便りを紹介するコーナーで…

  5. 細々としたもの。

    ミニマルな日常

    買い物依存の母とコレクター気質の夫のせいでイライラが止まりません←質問の回答。

    お母さんが百均でたくさんの物を買い、私に押し付けるし、夫がどうでもいい…

  6. いらない物はもう捨てます。

    ミニマルな日常

    4ヶ月の断捨離で、暮らしが大きく好転した。

    読者のお便り紹介コーナーです。暮れからお正月にかけていただいたメールか…

新刊、出ました。

更新をメールで受け取る

メールアドレスを記入して購読すれば、更新をメールで受信できます。

1,249人の購読者に加わりましょう

新しく書いた記事を読む

  1. 白いTシャツを着ている女性
  2. 汚部屋で瞑想する女性
  3. 紙袋に入ったレモン
  4. リラックスして読書する女性
  5. チューリップの咲く庭
  6. 古い手紙を見る女性
  7. リビングルーム
  8. ハーブティ
  9. 黒いスニーカーを持つ女性
  10. 名古屋帯

筆子の本・10刷決定です

オーディオブック(Audible版)も出ました♪ 捨てられない人は要チェック

 

1週間で8割捨てる技術
 
⇒筆子の本が出ます!「1週間で8割捨てる技術」本日より予約開始

 

実物の写真つき紹介はこちら⇒「1週間で8割捨てる技術」筆子著、本日発売です(写真あり)

大好評・特集記事

小舟バナー

 

お金を貯める・バナー

 

実家の片付けバナー

 

ファッションバナー

 

フライレディバナー

 

湯シャンバナー

 

ブックレビューバナー

 

TEDバナー

 

歯の治療バナー

今日のおすすめ記事

  1. 『モノが少ないと快適に働ける: 書類の山から解放されるミニマリズム的整理術 』
  2. 情報過多
  3. 仕事で忙しい女性
  4. ブラインドのかかった窓
  5. 指輪
  6. 一人暮らし
  7. 色鉛筆
  8. トイレの掃除
  9. オフィスで仕事中。
  10. クレジットカードでお買い物

過去記事、たくさんあります♪

PAGE TOP