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不用品を増やし、お金を失う買い物の仕方を4つのパターンに分けて、紹介します。
断捨離をしている時、ガラクタの傾向をつかむのは簡単です。やたらと服が多い、お店を開けるほどアクセサリーがある、ちっとも手をつけていない英語の教材が山のようだ、など。
もう一歩進んで、自分の買い方のクセを見つけると、今後は無駄遣いしない方向に持っていくことができます。
4つのパターンとは:
1)無意識買い – 自分の意志がろくに反映されていない買い物。
2)衝動買い
3)ついで買い – まとめ買いはここ。
4)他人軸買い
1つずつ説明しますね。
1.無意識買い
無意識買いとは知らないうちに手に入れてしまうことです。
おまけ、付録、景品、サンプルなど、本体(自分が欲しいと思って買った物)について来た物は、無意識買いの産物です。このような品物は、「おまけだから、自分では買っていない、もらったんだ」となんとなく思ってしまいがちです。
ですが、しっかりお金を払っています。
雑誌の付録の代金は雑誌代の中に入っているし、サンプルの開発製造費も、本体の代金を回収して得たお金から出されています。「この世に無料の商品はない」と考えたほうがいいです。
おまけ的な物が家の中にたくさんある人は、かつての私と同じで、おまけや付録が大好きなのかもしれません⇒おまけにつられて物を増やす人:ミニマリストへの道、番外編4
おまけや付録を追い求める暮らしを何年も続けていると、無駄な物が増える一方なので気をつけてください。
自分で「ほしい、買おう!」と決意して買ったものでさえ、数カ月後には見向きもしなくなることが多いご時世です。「むこうが勝手にくれた物」は意外と家の中にたくさん眠っています。
いったんもらってしまうと、人はなかなか捨てないので、家に入れるときにしっかり考えたほうが得策です。
本体を包んでいた容器やパッケージも欲しくて買った物とは言えません。まあ、中には入れ物が欲しくて買う人もいますが。使いみちが明確でないなら、パッケージ類もさっさと捨てたほうがいいです。
買うときに、簡易包装のものを選ぶことを意識すると、箱、びん、包装紙、紙袋の片付けに悩む時間を減らせるでしょう。ゴミも増えません⇒プラゴミを減らすために私がやっている7つのこと。 4番、6番を参考にしてください。
2.衝動買い
店でその品物を見て、即欲しくなり買うことを衝動買いといいます。「かわいい」「安い」「セールで安くなってる」「いい感じ」「便利そう」などと数秒ほど後付けの理由があるかもしれませんが、理由なき買い物とも言えます。
買ったときの状況を思い出しながら断捨離をすると、衝動買いした物が多いことに気づくのではないでしょうか?
私は、何かを買ったら(食料品以外)、みな、Googleドキュメントのスプレッドシートに入力しています。
買った物や値段、買った店を記録していますが、備考欄に買ったきっかけや理由も書くようにしています。、「アマゾンでたまたま目にしたから買った」なんてのは衝動買いの産物です。
買う前から、「◯◯があると便利だろうな」とか、「◯◯みたいなのが欲しいな」と多少は思っていたかもしれません。
ですが、「欲しいな」と軽く思っていた物をどんどん買っていると、ガラクタが増える一方で貯金ができない悲惨な状況になります。何日もかけて「欲しい気持ち」を熟成させたうえで物を買ったほうが失敗は少ないです。
今年、私も衝動買いで1つ失敗しました。
2月にiPhoneを買い換えるために、娘と電話会社のショップに行きました。iPhoneを2機買うだけで、古いiPhoneは娘があとで自分で売る予定でした。
ところが、いろいろプランの相談をしているうちに、古いiPhoneをその店で下取りにだしたほうがお得だ、ということになり(詳細は忘れましたが)、私の古いiPhoneを放出することにしました。
おまけで(というより、実際は古いiPhoneの価値にあたる分として)、ケース2つにワイヤレスチャージャー(置いて充電するやつ)を1つもらいました。すると娘が自分もチャージャーを欲しいと言い出し、結局娘の古いiPhoneもお店側に出すことにしました。
そうしたら、金額は忘れましたが、その店にある商品の中から、何かを選んで、もらうことになり(実際は買っているのですが)、欲しいものが何もなかった私は、もらう物を決めるのに苦労しました。
金額の制限があったのも選択を難しくしました。
で、ちょっと考えてからヘッドフォンをもらってきました。
さっそくその日からパソコンに接続して使っていましたが(私は買ったらすぐに使うルールをもうけています⇒物をためないコツ。「買ったらすぐに使おうルール」のすすめ)、しばらくして使わなくなりました。
もともとヘッドフォンがあったからです。
もともとあったヘッドフォンのコードが短いうえにやたらとからまる、という問題があったのでヘッドフォンをもらってきましたが、新しいヘッドフォンのコードは、古いのより3センチほど短いではありませんか。
というわけでこのヘッドフォンは机の引き出しにしまわれました。先日久しぶりにその存在を見つけて、「あ、これ使ってない」と気づき、今はiPadで動画を見る時に使っています。「どうしても必要な品というわけではなかったなあ」と反省しています。
このヘッドフォンは購入決定までの時間がとても短かったので、衝動買いのようなものです。
3.ついで買い
何かを買いに行ったついでに、「これもついでに買っておこう」とつかんでレジに持っていった物もガラクタになりやすいです。
ついで買いは衝動買いと似ていますが、「いまはまだ買わないけれど、そのうちお金がたまったら買おう」とか、「まだストックがあるけど、安くなっているから買おう」というように、すでに、購入する意志がかなり固まっているが、まだ買うタイミングではない物を買うこと、と区別しています。
まとめ買いが好きな人は、ついで買いをひんぱんにしている、と言えます。
まとめ買いはお得ではない話⇒まとめ買いが節約にならない4つの理由。むしろガラクタを増やす危険な買い方。
何かを買うときに、予備の分も買っておくクセがある人も、ついで買いが多い人です。
確かに、物によっては、スペアも持っておいたほうがいい物もあります。電球とか。それを使い切ってしまうと、やらねばならない作業がまったくできなくなる、といったものはスペアを買っておいたほうがいいでしょう。
ただ、電球がなくても、仏壇のろうそくでしのげるなら、切れてから買うようにしたほうが物が増えません。
私が、「予備もあったほうがいいな」と思うのはデンタルフロスです。フロスは毎日かけたほうがいいからです。実際は、使い切ってから買いにいくほうが多いです。
いろいろと先回りして準備をするのが好きな人は、ついで買いも多いと思います。いつものくせで準備しすぎているかもしれないので、ストックの数が現実的な線でおさまっているかどうか、調べてみるといいでしょう。
4.他人軸買い
他人軸買いとは、他人の存在に大きく影響されて買ってしまうことです。他人の目を意識しすぎたゆえの買い物なので、「自意識過剰買い」ともいえます。
ここでは見栄を張るパターンと、パイが1つしかないと思っているパターンを紹介します。
見栄を張るパターン
去年の10月、読者のあきこさんからこんなメールをいただきました。
メールのタイトルは「そんなに欲しくないのに買物をしてしまっていた理由」です。
今回は断捨離中に気付いたことがあってメールをしました。
アルバムを断捨離しようと思い、最後だと思って見返していました(見てはいけないと思いましたが…)しかし、そこである違和感に気付いたのです。
高校の時の友人、Sと旅行などに出かけているときの私の写真は、いつもいつもお土産など紙袋を大量に持っていて大荷物なのです。そして、私の買い物する時の言い訳は「お金があるなら、買っちゃおうかな」というもの。
唐突に、思い出したこと。それは、初めてSと買い物に行ったとき それほど欲しくないものを「かわいい」と言って手に取ったところ(買う気はなかった。ただ「かわいいねー」と同意してほしかった)、「お金あるなら、買えばー」と、冷たく言い放たれたのです。
その時まだ、高校生だったこともあり精神的にも子供でした。なので、「なにそれ? お金ないと思ってるの? むかつく」と思って、買ってしまったのです。
それから、Sとどこかに行くときは見栄を張ったのと、しばしば「お金あるなら、買えば」と言われ不要なものも買ってしまいました。
その後、大して仲良くもならずSとは疎遠になりましたが、高校生ということもあって写真はたくさん残り、アルバム上は仲がよさそうです。買い物癖がついたのは、Sの言った一言がキッカケ…のような気がします。
そう思うと、人の言葉って怖いな…と思います。高校なんて15年以上も前に卒業しているのに・・・。
このことを思い出したこともあってアルバムを断捨離するのはちゅうちょせずできました。Sの写真なんてビリビリにしてしまいいました。
自分の買い物癖の原因に気付いたことも、なんだかよかったなと思います。そして、もう見栄で買い物する必要もないんだ。。。と、ホッとしています。買物癖から、ようやく卒業できそうです。
あきこさん、お便りありがとうございます。今頃、紹介する私をお許しください。
あきこさんのように、友達に見栄を張って買うのは、他人軸買いです。ポイントは、別に友達は、「そんな物買うお金もないの? 貧乏なのね~」などとは思っていなかった、ということです。
Sさんは、単に、「お金あるなら、買えばー」という言葉が口癖になっていた、ボキャブラリーの少ない女子高生だっただけです。その言葉に深い意味はありません。経済的に自立している高校生はめずらしいので、経済力を競いあうとも思えません。
人の目を意識して買物をする人は、自分で勝手に、「これを買わないとバカにされる」「貧乏だと笑われる」「ダサい人だと思われる」と思い込んでいるだけなのです。
パイが1つしかないと思っているパターン
幸せのパイは1つしかなくて、みんなでそれを奪い合っている、そんな考え方を、足りないマインドと呼んでいます⇒こんな考え方が貧乏を引き寄せる。お金がたまらない恐怖のマインドとは?
多かれ少なかれみんなそういうところはあるかもしれません。けれども、これが極端な人がいます。
足りないと思いすぎている人は、人が何かを取るところを見るのが耐えられません。自分の分が減ると感じるからです。
だから、本当は欲しくないのに、自分が取らないと他の人の物になる、それは絶対いやだ、という動機から、買ったり、もらったり、取ったりしてしまうのです。
やたらと人が持っているものを欲しくなる人は、足りないマインドの持ち主だと言えるでしょう。
欲しくないのに手に入れてしまう対象は物理的な物だけに限りません、恋人、友達、仕事、家、ステータスなど多岐にわたっています。
足りないマインドゆえに買ってしまった物も、ガラクタになりやすいです。本当は欲しくなかったのですから。
他人に振り回されて物を増やす傾向のある人は、セルフエスティームをあげることで改善できます⇒セルフエスティームを高めて自信を取り戻す10の方法
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今回は好ましくない買い物の4つのパターンを紹介しました。
実際は、いろいろな心理がまざりあって買ってしまっていると思いますが、ある程度の傾向はつかめるのではないでしょうか?
断捨離するとき、ちょっと手を止めて、それを買ってしまった経緯を振り返ってみてください。その振り返りを、ぜひ今後のショッピングに活かしてくださいね。