ページに広告が含まれる場合があります。
「少しの服だけで満足する」「必要な服だけを買う」。こんな人になるためには考え方を変えなければなりません。どんどん服を買ってしまう習慣を手放すために、思考を変えるヒントを4つお伝えします。
余計な服を買わないためには、自分と向き合うことが必要
洋服を断捨離したいと思っている人は多いです。部屋の中にあふれる洋服を減らすには
●着ない服を捨てる
●服を買う頻度を減らす
この2つを一緒にやらなければなりません。捨てることはまあまあできても、服を買うのが止まらない人が少なくありません。
まあ、しかたないです。
今の若い人は10代の頃から、別に必要なくても服を買う習慣がついています。
雑誌やテレビ、インターネットで素敵な服を毎日のように目にしています。しかも、値段はリーズナブル。
コンビニで女性誌の表紙を眺めてみると、「夏、どこへ行く?何を着ていく?」なんて書いてあります。洋服に関係のある記事がのっていない女性誌なんてまずありません。
たくさんの服を買って着替えることは、日々、食事をするのと同じような、ごくあたりまえの営みになっているのです。
こんな環境の中では、「服を買うのを減らそう」とぼんやり思うだけでは、服の買い物は止まりません。
もう少し、自分と服の関係について掘り下げるべきです。
その方法を4つ提案するので、自分に合っていそうなものからやってみてください。
1.自分の服の在庫を調べる
自分が実際に持っている服を把握するプロセスで、自分と服のかかわりについて、考える機会を持ちます。
軽くやりたい人は、とりあえず、自分の持っている服を眺めてください。クローゼットを開けてざっと見たり、タンスの引き出しを開けて、どんなものを持っているのかチェックしてください。
もっと、しっかりやりたい人は、服を全出しして、じっくり在庫を調べてください。
毎朝、服を選ぶときに、手持ちの服を見ているとは思いますが、もっとしっかり時間をとってください。
自分の服を見て、どんな気持ちになるのか考えてください。
幸せな気分になるのか?誇らしい気分になるのか?わくわくするのか?
うんざりした気分になるのか?罪悪感を感じるのか?あんまりじっくり見たいと思わないのか?
どれか1つ服を手にとって、さらに考えてください。
いつ買ったのか?
どこで買ったのか?
どうして買ったのか?
誰と買ったのか?
いくらしたのか?
素材は何か?
どこで作られたのか?
いつ着たのか?
着てどんな気分になったのか?
もしこの服がなくなったら、どんな気分になるのか?
なくなったことに気づくのか?
このセッションは在庫調べだけなので、別に断捨離する必要はありません。捨てたければ捨ててもいいですが。
一通り手持ちの服について考えたら、自分の服の在庫をすべて写真にとってください。1着1着撮影するのは大変なので、山になっているところやクローゼットにびっしりと入っているところを撮影してください。
意欲的な人は、手持ちの服をすべてリストアップするのもおすすめです。たとえば、私の服は、こちらにリストアップしています⇒ミニマリストの服全14着公開~非おしゃれ系50代主婦の場合(写真あり)
写真はスマホに入れて、リストはバッグに入れて、いつも持ち歩いてください。今度ショッピングに行き、服を買いそうになったら、必ず自分の服の写真やリストを見てください。
自分の在庫を見て、「この服が私のワードローブに加わることは、幸せをもたらしてくれることだ」。そう思ったら買ってください。
2.自分が衣類にどれだけお金を使っているか調べる
期間を決めて、自分が服にお金をいくら使っているか計算してください。服だけでもいいし、靴、アクセサリー、美容代(コスメとか、美容院とか)を入れてもいいです。
洋服と美容は密接な関係がありますから。
期間は、服を買う頻度を考えて適当に決めます。2週間に1回、洋服を買う人は2ヶ月ぐらい。月に1回ぐらいしか買わない人は3ヶ月というように。
浅くやる場合は、先月、自分が服にいくら使ったかちょっと考えて概算を出すだけでいいです。
しっかりやりたい人は、家計簿、レシート、楽天の購入履歴、クレジット・カードの明細など、データをすべてひっぱりだし、できるだけ正確な数字を出してください。
服に使ったお金は、服の代金だけではありません。服の管理に使ったお金も入ります。ハンガーの値段、収納グッズの値段、クリーニング代、洗剤、場合によっては、ショッピングモールに行くときに使ったクルマのガソリン代。洋服のメンテナンスに使った費用はすべて入れてください。
金額が出たら、考えてください。
この金額を見てどう思うか?
自分の収入に対して、この金額は多すぎやしないか?逆に少なすぎるのか?
支払った金額はすべて必要な代金だったのか?
これだけのお金で、ほかのものやサービスが買えたのではないか?
今、これだけお金があったら、やはり同じように洋服を買うのか?
その後、今後は月にどれだけ服にお金を使いたいのか予算を決めます。その予算をできるだけ守れる工夫もします。
1年ぐらい洋服に使った出費のメモをつける、予算を忘れないように、手帳に書いておく、付箋に書いて財布に入れておく、など。
3.服を作るのにどれだけ手間がかかっているか調べる
今、服の数が多すぎて困っている、服をどんどん買ってしまう、そんな人が多い原因の1つはファストファッションの台頭です。
ファストファッションとは⇒『ザ・トゥルー・コスト ~ファストファッション 真の代償~』11月日本で公開。服を買い過ぎる人は必見です
ファストファッションを買いすぎているのなら、服作りについて考えることが有効です。
自分が持っている服から1着選んで、その服がどんなふうに作られているのかチェックします。
Tシャツを手にしたとしましょう。素材は何か?布のパーツ(というのでしょうか?袖とか身頃です)は何個使われているか?
糸はどんなところに使われているか?裾はどんなふうに始末されているか?染料は何種類使われているか?
作るのは簡単だろうか?自分で作れるだろうか?自分が作るとしたらどのぐらい時間がかかるだろうか?
こんなことを考えてください。
よくわからないなら、実際に何か作ってみてもいいです。
洋裁を全くやったことがない人が、いきなり服を作るのはハードルが高いので、一番簡単だと思われる手提げを作ってください。
手提げ袋といえど、作るのはけっこう手間です。
まずどんなバッグにするか考え、型紙を入手し、布と糸と、付属品があれば付属品を買います。ミシンも必要です。家にミシンがなかったら借りてください。
そして、布に型紙をあてて裁断し、ミシンで縫って、端を始末。できあがったら洗ってアイロンをかけます。
時々、材料を片付けたり、散らかった作業机の上を掃除する手間もあります。もちろん、材料やツールをしまう場所も必要です。布の切れ端を捨てる必要もあります(持っていてもいいけれど、使い道、ないですよね?)
そして、考えてください。
もしこれが手提げ袋ではなく、もっと複雑な形をしている服だったら、できあがるまでにどれだけのプロセスが必要だろうか、と。
Tシャツ1枚が500円なら、それは公正な価格なのだろうか。自分なら、500円でTシャツを作るだろうか、そんな気になれるだろうか、と。
今後は買い物に行くたびに、服のディテールをじっくり観察してください。どれだけ手間がかかっているか想像してください。
4.服を買うきっかけを調べてみる
自分がどんなときに新しい服がほしくなるのか、考えてください。
私の場合は、まあ、めったに買わないのですが、オンラインショップを見れば、ちょっと「ほしいな」という気持ちになることもあります。
先日、ディッシュクロスを楽天のいつもの店で買い足しました。うっかりメルマガの配信を許可してしまったみたいで、先日その店からHTMLのメールが届きました。
リネンのクロスです⇒ワンランク上のふきん、リネンのキッチンクロスの使いやすさの秘密
そこは、服やファッション雑貨も売っています。メルマガにはシンプルな黒いリネンのノースリーブのワンピースの写真がのっていました。
なんとなく、興味を惹かれて、メルマガをクリックしてお店を見に行きました。どう考えても私には丈が長いと思ったので、買いませんでした。
この店のメルマガにはかごバッグなど、ナチュラルな雑貨がいくつかのっています。昔の私なら、買わないまでも、ちょっと値段を調べたりしそうな雑貨です。
私は買わない挑戦をしているので、ショップを見たぐらいでは買いません。ですが、買い物が止まらなくて悩んでいる人は、オンラインショップで服を目にすることが、買い物の強力なきっかけになるのでは?
そのほか、シーズンの変わり目に雑誌を見た時、何かふだんとは違うイベント(結婚式、旅行、お見合い、パーティなど)の予定が入ったとき、セールのお知らせ、インスタグラムの写真、テレビドラマの女優さんの着ている服を見た時。こんなふうにいろいろなきっかけがあるでしょう。
自分が服を買ってしまうきっかけがわかったら、なくすことができるきっかけはないか考えてください。あるいは、きっかけをほかのきっかけと置き換えることができないか考えてください。
メルマガだったら解除すればいいし、オンラインショップを見ることだったら、用のないときは見ないことにします。
テレビドラマなら、あまりファッションがフィーチャーされていないドラマを見たり。
習慣を変える方法はこちらを参考にしてください。
習慣のループを知れば、どんな習慣も変えることができる(TED)
今の自分を変えたい。3Rで新しい習慣を身につける方法
~~~~~
今回ご紹介した方法をやるのは、「めんどくさい」と思うかもしれません。ですが、何とかして、自分と服の関係についてじっくり考えない限り、行動を変えることはできません。
なぜ自分は服を買うのを少し減らしたいと思っているのか、その理由を考えるのも効果があります。
本気で「少し服を買うのを控えたい、やめたい」と思っているのなら、どの方法もやる意義があるし、大きな気付きが得られるはずです。