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50代も半ばをすぎて貯金を始めた、どんぶり勘定主婦の節約術。今回は、1日5分あればできる小さな節約を4つ紹介します。
すべて私がやっていることです。ちまちま貯める話ではなく、お金や家計管理への意識を変えることに役立っています。
1.家計簿をつける(早朝)
2016年の5月から紙の家計簿をつけています。
きっかけは、「年収200万円からの貯金生活宣言」(横山光昭)という本を読んだこと。この本には、まずは使わないお金を増やしなさい、と書いてあります。
本の冒頭に、エラスムス(1467-1536)の「節約はかなりの収入なり」という言葉が引用されています。
「無意識に使っている、生活に必要な支出を減らせばそれも立派な収入なんだよ」という意味です。
当たり前といえば当たり前です。
ですが、人はなかなか当たり前のことができません。すぐに裏技や、早く簡単にできる方法を探し求めてしまいます。
著者であるファイナンシャルプランナーの横山さんの「知らず知らず使っているお金を減らすためには、家計簿をつけて、お金の流れを把握しましょう」というすすめに素直に従い、家計簿をつけ始めました。
家計簿はなんでもいいのですが、私はコクヨの家計簿を使っています。
この家計簿は、2015年の5月の終わりに買いました。去年の同じ時期にも家計簿に挑戦し、挫折していたのです。あと1ヶ月で未使用歴1年に到達する、そろそろ断捨離か、というタイミングで使い始めることができました。
家計簿には自分が支払ったお金をすべて書いています。食費、日用品は現金で支払い、その他はクレジットカードを利用します。
お金を使った翌朝、5分かけてつけています。そんなに複雑な家計ではないので、簡単に終わります。
家計簿アプリやソフトもありますが、本では手書きをすすめているし、私もそれが一番わかりやすいと思います。
一応、マネーフォワードという無料で始められる家計簿アプリのアカウントもとってみました。
このサイトでは、いろいろな口座(銀行、証券、クレジットカード、電子マネー、楽天のポイントなど)を一元管理できるので便利なことは便利です。特にさまざまな金融資産を持っている人には。
しかし、リアルタイムではないので、頭が混乱します。
クレジットカードとの同期がかなり遅いです。
忘れたころに、「支出600円」と表示されます。「あれ?そんなのあったっけ?」と、どきどきしながらクレジットカードの明細(オンラインです)をチェック。すると、たしかにキンドル本を買っているのですが、amazonのポイントでまかなえた分が少しあり、カード会社への請求は569円だったりします。
自分で数字を入力できるようですが、それはそれで面倒です。よってマネーフォワードは家計簿としては使っていません。
やはり私には紙が一番いいです。
紙の家計簿は思い立ったときに、ばさっと開いてすぐに書けますから。時々、「赤字だ」「高すぎる」「失敗した」という心の叫びも書いています。
本と家計簿合わせて2000円ぐらいの出費でしたが、支払った価値がありました。
どんなにぼんやりした人でも、手書きで家計簿をつければ、お金の流れに意識が向きます。
1週間毎に140ドルの予算にし(1日20ドル)、現金が余ったら、ガラスのジャーに入れています。
2.買い物リストを書く(早朝かお昼休み)
2つめの節約は、買い物リストを書くことです。買い物リストは誰でも書いているかもしれませんね。
私のささやかな工夫は、リスト用にメモ帳を1冊あてたこと。
以前はそのへんの紙や、付箋に書いていました。そうするとあちこちに紙ゴミが散らばります。
メモ帳にすると、紙が散らばらないだけでなく、前に書いたことが残るというメリットがあります。
前の記録を見ることで、うすぼんやりと、自分がよく買っているものとか、買うサイクルなど、種々のパターンを把握できるようになってきました。
そして、「これ、この間も買ったよね」とか、「同じヨーグルトなのに、こっちの店のほうが高かった」とか、「パンはこっちの店で買ったほうが安い」という、ふつうの主婦なら、たぶん新婚のときから考えているようなことを、今になって、考えるようになりました。
パターンを把握して、買い物で損をしない自分なりのシステムを作るといいのですが、まだそこまではいっていません。
しかし、以前は何も考えず買っていたので、これは大きな進歩です。
このメモにも、「今月、ナッツを買い過ぎ」などと戒めの言葉を書いています。
家計簿もそうですが、このように、紙に手書きすることで、お金の流れや自分のお金の使い方に向き合えるのがいいと思います。
それぞれにかかる時間は5分(未満のときもある)ですが、お金に対して意識を向けるのはとてもよい習慣ではないでしょうか?
貯金ができなかったときは、お金のことは考えたくない、と逃げていましたからね。やはり問題解決をしたいときは、その問題としっかり直面するべきなのです。
今はまだ買ったものを書き出して、「高いよね?」などと思っている段階ですが、最初は誰でもこのレベルであると、横山さんの本に書いてありました。
初期段階で、しっかり収支を把握せず、いきなり投資などに走ってもお金を貯めることはできません。
3.家計に関する本を読む(早朝、たまに夜)
3番目の節約は、家計の本を読むことです。
家計の本を私は2冊持っています。1で紹介した「年収200万円からの貯金生活宣言」と、以前も当ブログで紹介した「正しい家計管理」という本です。
こちらで紹介⇒お金に関するストレスをできるだけ減らす4つの現実的な方法。
実は私、これまでお金を貯める話が書いてある本や、家計管理に関する本は1冊も読んだことがありませんでした。
以前、記事で紹介した「暮しを、もっとダイエットする本」には、お金の貯め方や、保険、年金、預貯金に関する章もありましたが、そこは完全に無視していたのです。
この記事で紹介⇒石黒智子さんの台所にあこがれたが:ミニマリストへの道(52)
貯めるほどお金はないし、日本の年金は関係ないし、と思っていました。。
しかし、それは間違いであったことは、以前も記事に書いたとおりです。
私のミス⇒貯金ゼロだった50代主婦がしてきた、お金に関する4つの大きな過ち
そこで、まず「正しい家計管理」を買って読んでみたのですが、これがなかなか難しい。本のコンセプトは難しくありませんが、やることが難しいのです。去年の収支実績表を作れ、などと書いてあります。
「家計の真実を把握するため」に手書きで、財産目録ノートと、予算・収支ノートを作らなければなりません。
財産目録はともかく、予算・収支ノートを作るためには、収支の実績のデータが必要です。
そこで、私は収支の流れを把握するために、もっとハードルの低そうな横山さんの本を買いました。
ふだん「正しい家計管理」を机上に置き、パラパラと拾い読みしています。
「無駄は生活の中に知らないうちに組み込まれているものです」とか、「どんなに小さな額でも、固定的に出ていく管理不能支出を気軽に増やしてはいけません」など、肝に命じておきたい言葉がたくさんのっているので、脳にじわじわとなじませています。
管理不能支出とは、契約によって支払いが強制されている支出です。
たとえば、家賃や住宅ローン。こういうお金は何をしてもしなくても、支払額は一定なので、日々の予算管理が必要のない支出なのです。
対して、予算管理ができるお金は食費や交際費など、変動する支出です。
このように家計管理の関連書籍を日常的に読むことで、「無駄遣いはやめて貯金しよう」いう気持ちをキープできます。
4.クレジットカードの明細をiPhoneで見る(早朝)
iPhoneに取引銀行やクレジットカード会社のアプリをインストールして、以前よりまめにチェックするようにしました。
これも1回5分です。
やはりパソコンよりモバイルのほうが気軽にチェックできます。
何をチェックしているのかというと、カードの明細です(私のカードは銀行系)。使途不明金が引き落とされていないかどうか、というのはもちろんのこと、支払わなくてもいいお金がひそんでいないかを常に考えています。
クレジットカードの明細に毎月出てくるのは、3番で書いた「管理不能支出」です。これを減らせないかどうか考えているのです。
といってもそんなにたくさんあるわけではありません。Netflix(映画のストリーミングサービス)や、アップルミュージック、Googleのストーレージ、その他サーバーなどブログ運営にかかる費用です。
この月額の課金というのは曲者で、少額でもたくさんあると、けっこうな出費になります。
ちりも積もれば山となるのは、どこの世界でも同じなのです。
Netflixは自分は全然見ていないのに、娘が見るからやめられません。そんなことを考えながら、数字を見ていたとき、ふとギフトカードで支払いをしたらいいのでは、と思いつきました。
ドラッグストアでNetflixのギフトカードをクレジットカード(支払いの数%お金が戻ってくるタイプ)で買って、ギフトカードで毎月の課金をすれば、多少安くなります。
ほんの少しですが、これからずっと契約し続けるなら、そのうちバカにならないお金になります。
こういうふうに、契約を解消できないか、なんとか節約できないか、数字を見ながら考えるようにしています。
ただ、あまり考えすぎてもしょうがないので、時間は5分と決めています。まあ、ちらっと見て、意識にとどめる感じです。
以前は銀行の残高もクレジットカードの明細も、しっかり見るのは月に1度でした。
まめにチェックするようになったら、カードの締め日(クレジットカードのサイクル)や支払日などにも意識がいくようになり、締め日まであと少しだけだから、もうカードは使わないでおこう、と考えることもあります。
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きょうお伝えした私の節約は、5分だけ時間をとって、記録をとったり、データを見たりすることです。
家計簿につける数字も、クレジットカードの明細にのっている数字も客観的なデータです。
これまで私は、「なんとくお金がない(実際なかったのですが)が、今月の支払いはきっと大丈夫だろう」というどんぶり勘定人間ならでは生き方をしてきました。
今は、どんぶりから、大ぶりのお茶碗ぐらいに変わったと思います。それでも、数字を見ると、「あれ、こんなに使ってしまっている!?」と、自分の感覚とのギャップに驚くことも少なくありません。
数字を見るようになってから「なんとなくこのぐらい」という感覚は、あてにならないことがよくわかりました。どんぶりではいられない、と身を持ってわかったのです。