家事をする主婦

ミニマルな日常

ほどほどできれいになる。家事嫌いな人の練習になる7つのタスク。

家事、特に掃除が嫌いな人のために、家事力向上のための練習として7つの簡単なタスクを紹介します。やっているうちに、家もだんだんきれいになります。



無理に家事嫌いを克服しなくてもいい

暮れの大掃除が近づいてくると、家事が嫌いな主婦はゆううつになってしまいますね。私も家事は決して好きではなく、全く主婦向きではないと思っています。

以前は、家政婦やお手伝いさんを雇いたい、とよく思っていました。

しかし、今となってみると、家族の部屋は別にして、キッチンやリビングはふつうに片付いているし、家政婦に来てもらっても、やってもらう仕事はない雰囲気です。

別に無理に家事嫌いを克服しなくても、ポイントを押さえて家事をしておけば、家はそこまで散らからないのです。

家事が嫌いでどうしようもない人は、以下の7つのうちどれかを選んで1週間から1ヶ月練習してみてください。とにかくスタートすることが大事です。

マスターしたら別のタスクにいきます。

習慣にしてしまえば、苦にならないし、家の中もきれいに保てます。





1.1日15分の断捨離

物が多いと家事が大変になるので、家事の負担を減らしたかったら、物を減らしてください。

減らせば減らすほどラクになります。

物を減らすために、1日15分だけ断捨離をすることをおすすめします。

15分が無理だったら2分でも5分でもいいです。

不用品を捨てるのに必要なのはゴミ袋だけ。掃除機やほうき、洗剤など特別な道具は必要ないのでとっつきやすいでしょう。

iPhoneやキッチンタイマーで15分セットして、床に落ちているものを拾ってください。

ゲーム感覚でやるなら、27個捨てるのをおすすめします⇒「15分で27個捨てましょブギ」を続けて気づいた「捨てる」最大のコツとは?~ミニマリストへの道(30)

数にこだわるとハードルが高くなるなら、15分捨て続けるだけでいいです。今から早速始めてください。

2.物の入り口を攻略する

新たに家に物が入ってきたら、その場でどんどん処分します。

結局、物が入ってくるスピードに片付くほうが追いつかないから、細々とした物が家のあちこちに散らばってしまうのです。

すでに家の中に入ったものは、これから少しずつ処分するしかありませんが、これから入ってくるものは、入ったその場でどんどん処理すればきれいな家になります。

住宅環境によって物の入り口は違いますが、多くは玄関先だと思います。玄関の下駄箱の上にいろいろな物を置いてしまう癖があるなら、その時点で散らからないように手を打ってください。

私は不用な郵便物(ダイレクトメール)は、そもそも家の中に入れず、そのままゴミ箱に持っていってます。

家に入れたものも、すぐに目を通して捨てます。

毎晩、物の入り口をチェックして、物をためないようにしてください。

仕事の都合で、毎日チェックできない場合は、1週間ごとでもいいです。

先日、堺雅人さんの掃除術を紹介しました⇒堺雅人に触発されて雑貨を28個断捨離:ミニマリストへの道(77)

堺さんは郵便物や本などをペンディングエリア(一時置き場)にためておき、ある程度ためたら、ばさっと捨てるそうです。

玄関先、あるいはキッチンのダイニングテーブル、居間のすみっこなど、外から来た物がどんどんたまる場所があるなら、散らからないように、箱やかご、トレーを用意して、ペンディングエリアを作るといいでしょう。

1週間たったら、必ず中を確認して、いらない物はどんどん捨ててください。

3.食事をしたらすぐにお皿を洗う

シンクに汚れた皿がたまっていると、ものすごく台所が汚く見えます。しかも、次に調理をするときに、さっと仕事にとりかかれません。

いつ見ても何だか台所が散らかっている、という人は、食事をしたらすぐにお皿を洗うことを目標にしてください。

やりたくない気持ちはよくわかりますよ。おなかがいっぱいで動きたくないでしょうし。

あまりおなかがいっぱいになるまで食べない、というのも1つの手です。

『すぐやる! 「行動力」を高める“科学的な”方法』という本に、「すぐやる」ための簡単エクササイズとして、食事を終えたあと、1枚だけでいいから皿を洗う練習がのっています。

たった1枚でも、お皿をすぐに洗う動作ができると、脳は「食事を終えて(=現在)から、皿を洗う(=将来)」という動作をつなげることができるそうです。

今までそういうことをしていなかったので、「食事⇒皿洗い」という様子を見た脳は、「え、そんな展開もあるんだ」とびっくりするとのこと。

いきなりすべての食器を洗わなくてもいいので、たった1つでいいから、食器を洗ってください。

「すぐやる」本はこちら。

食器の数を少なくすれば、当然お皿を洗う必然性があがり、もっとまめに洗うようになります。

ためしに自分だけでもマグや湯呑みなど飲み物を飲むのに使う食器の数を減らしてください。

私はたった1つのマグを使っていますがそれで充分です⇒私が森修焼(しんしゅうやき)のマグを使うわけ~安全にこだわった食器です

食器洗いのハードルが高い人はこちらの記事もどうぞ⇒汚れた食器をシンクにためこまない4つの方法。洗い物が嫌いでも大丈夫。

4.洗濯物をためない

洗濯物を干す

晴れた日に洗濯物を干すのは楽しい。

洗濯物をためてしまう傾向がある人は、洗濯という家事をスムーズに終わらせる挑戦をしてみては?

ふつうの人は洗濯機を使っているでしょうから、洗濯する部分はべつに難しくもなんともないはずです。

干したり、取り込んだり、アイロンをかけたり、タンスにしまうのが面倒なのではないでしょうか?

もちろん、洗濯そのものがハードルが高いという人は、なぜそうなのか理由を考えてください。もしかしたら、洗濯する回数が多すぎるのかもしれないし、逆に回数が少なすぎるのかもしれません。

一連の洗濯にまつわる家事をラクにする方法はやはり衣類を減らすこと。下着や服がたくさんあれば、洗濯しなくてもすむのでためてしまい、1度に洗う量、干す量、取り込む量、片付ける量すべてが増えます。

タンスやクローゼットが衣類でいっぱいなら、しまうのもスムーズにいきません。

数を減らし、1着1着を大事にするようになれば、洗ったり、たたんで収納する行為をもっと丁寧に愛着をもって行うことができます。そうすれば洗濯というプロセスを楽しめるようになるでしょう。

多くの場合、あまりに衣類が多すぎて管理が大変だから、洗濯も嫌い、となってしまうのではないでしょうか?

洗濯の負担を減らす方法⇒洗濯物の量と洗濯の回数を減らす簡単な方法~服の数が少なくても大丈夫

5.特定の表面だけをきれいに保つ

表面とは、机の上、テーブルの上、ソファーの上、ベッドの上、キッチンのカウンターなど平らな部分です。物が多いとこういう表面にどんどん積み重ねられていきます。

そこで、何はなくとも、表面だけはきれいにすることをやってみてください。

すべての表面をきれいにしなくてもいいです。

自分のデスクでも、ダイニングテーブルでも、こたつの上でもいいです。任意の表面だけをきれいにすることを1ヶ月ぐらい続けてみます。

すると、必ずほかの面でもいい兆候が表れてきます。

私、テーブルの上をきれいにする習慣は要(かなめ)の習慣になりうると考えています。要の習慣とは、自分の人生に大きな違いを生み出す習慣です。

要の習慣について⇒汚部屋脱却だけでなく人生も変わる3つの最重要習慣とは?

とりあえず今日はターゲットを1つ決めて、上にあるものをすべて取り去ってください。

やり方はこちら⇒きれいな部屋は何もない表面から始まる(プチ断捨離13)

6.寝室、特に寝床の周りをきれいにする

ベッドに寝ている人は、ベッドの上とその周りだけは毎日きれいにするチャレンジをしてはどうでしょうか。

ベッドは面積をとっているので、この上がきれいだと部屋がとても整って見えます。

私はベッドを使っていませんが、もし使うなら上にベッドカバー(大きな布)をかぶせます。ベッドの上には毎日、ほこりが積り続けているからです。

床よりちょっと上にあげたからといって積もるほこりの量は変わりません。

室内飼いしてるペットがいたら、尚更、ベッド周りはきれいにしておいたほうがいいです。

ベッドとその周辺がきれいだと睡眠の質があがり、ストレスも減るので、家事のやる気にも影響します。

ベッド周りが散らかっている人は、早急に片付けて、それをキープする練習をしてください。

ベッド周りの片付け方⇒寝室にあるごちゃごちゃした物を捨てて快眠を得る:プチ断捨離22

もちろん万年床はNGです。よく考えたら、ベッドも万年床みたいなものですから、ベッド派の人は、より神経を使ってベッドメーキングをし、メリハリをつけるといいでしょう。

ベッドメイキングに興味のある方はこちらをどうぞ⇒日々の積み重ねが大切。初心者向け31日で身に付く片付け習慣(5)

7.トイレを毎日掃除する

トイレを毎日軽く掃除しておけば、あとで大掃除をする必要はありません。

どこを掃除したらいいのかわからない、という方はまずはトイレにタックルするとよいでしょう。どんな家にもトイレはあるでしょうから。

トイレの面積は小さいのでそんなに大変ではありません。単に気持ち的に「トイレは汚い」とか「トイレ掃除は面倒だ」「特別な道具や洗剤が必要だ」という思い込みがあるだけです。

ふつうにフタ、シート、便器をこすっておけば、それできれいになります。

詳しくはこちら⇒トイレと洗面所をきれいに保つ秘訣は毎朝の簡単掃除にあった。

ほかの場所も同じですが、トイレ掃除も作業を複雑にしなければ、心理的ハードルがさがります。トイレにカーペットを敷いていたり、トイレカバーをつけていると、掃除の手間が増えます。

「お尻が冷える」といった個人的な事情もあるでしょうが、「もしかしてなくても大丈夫なのでは?」という発想の転換ができれば、掃除は劇的にラクになります。

その他、すべての家事を楽しくする方法をこちらに書いていますので参考にしてください⇒掃除を楽しくする10の方法。家事嫌いでも考え方次第でラクになる。

=========

以上紹介した7つのタスクからピンと来たものを今日からやり始めてください。必ず、少しずつ家の中がきれいになっていきます。

毎回書いていますが、やはり一番おすすめなのは、家の中にある物の絶対量を減らすこと。人がきちんと管理できる物の数には限度があります。

それにそんなにたくさん持たなくても充分暮らしていけます。





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