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家中が紙だらけのとき、どんなふうに紙の断捨離を進めたらいいのかそのヒントを7つ紹介します。
自宅で夫婦で仕事をしていて、仕事関係の書類や本が家の中にいっぱい。どれを処分していいかわからない、というメールをいただきました。
私は、「必要は物はとっておき、いらない物は捨てるだけです」と返事をしました。ですが、「仕事でいるかも」と思うとそんなに簡単に決められないかもしれません。
あまりに紙がたくさんありすぎると、頭の中も混乱しているので、判断にも手間取るかもしれませんね。
とりあえず、以下の要領で紙のカサを減らしてください。
1.あきらめない
実は私も昔、書類をたくさん持っていました。私の場合はそこまで大事なものでもなかったのですが、けっこうな量でしたよ。
しかし、粘り強く断捨離を続けたところ、手持ちの書類が1つの写真におさまるところまで到達できました。こちらに写真あり⇒書類を捨てるために必要なたった1つのこととは?~情報デブはもう卒業
この写真は去年の5月に撮影したもの。今はもっと少なくなっています。バインダーもたくさん捨てました。少なければいいというわけでもないのですが、前の家であちこちに散乱していた紙を曲りなりにここまでまとめたのは自分でも「よくできたことよ」と思っています。
今現在、紙や書類がたくさんありすぎて、心が折れる気持ちはよくわかります。私の夫が大量の書類を持っていますから。
ふだんは考えないようにしていますが、もし夫が亡くなったら、あの書類をどうやって片付けたらいいんだろう、と取り越し苦労することがあります。
夫の場合、書類が散っているわけではありません。なんでもかんでもファイルしています。
たとえきっちりファイルしてあっても、使っていない書類がたくさんあるのは人の心にストレスを与えるのです。
山のような書類を見て見ぬふりをして生きてきた人は、この機会に断捨離を敢行してください。
心がとても軽くなります。
2.ガラクタを整理しようとしない
紙がたくさんあると、バインダーに入れて整理しようとか、年代ごとにファイルしようとか、そんな気持ちになるかもしれません。新しいキャビネットや本箱を買えば問題が解決すると思うかもしれません。
ですが、これは間違っています。
家の中にある紙はほとんどゴミです。
もう用が終わった紙なのです。
もう2度と見ないし、2度と参照しないし、見たって別に幸せな気分にならない。そんな紙がいっぱいたまっているのではないでしょうか?
そのような紙を、今さら整理してファイルしようと思ってはいけません。スペースと時間と体力の無駄です。
要するに、決断を先延ばしした集積が、目の前の書類なのです。
片付かない理由は、収納という名の「決断の先延ばし」をするから
この問題を解決するために必要なのは、新しい収納グッズを買うことではありません。
先延ばしした決断を一気にする、つまり怒涛のように捨てることです。
3.できるだけ一箇所に集める
紙をすっきり整理するコツは、書類をできるだけ一箇所に集めることです。
書類の断捨離が難しいのは、家の中のいろいろなところに散っていることが多いから。
私も、以前の家に住んでいたときは、階下とメインフロアの両方に書類を置いていました。
しかも、階下のどこか一箇所だけではありません。本箱に入っていたり、棚に入っていたり、大きな引き出しに入っていたりしました。
自分なりにカテゴリー分けして別々の場所に置いていたのですが、これはよくなかったと思います。
あるマニュアルを取り出したいと思ったとき、どこにそのマニュアルがあるのかすぐにわかりませんでした。
マニュアルは、台所製品用、おもちゃ用、家電用とフォルダーをわけていましたが、それが1つになっていなかったので、メインフロアの本箱の中をゴソゴソ探し、そこになければ階下へ行く、という状態でした。
現在はマニュアルは1つのホルダーに集めています⇒取扱説明書(マニュアル)と保証書の収納方法、ミニマリスト流
家が広い人はこういうワナにはまります。
そこで、アクティブな(実際に使っている)書類は、最終的に、一箇所に収納することを目標にするといいと思います。それが無理なら、できるだけ近い場所。
それもできないなら、どんな書類がどこにあるのかわかるように、ノートに書けるぐらいまでの散らばり具合にするといいでしょう。
現在、私の書類はほぼすべて自分のクローゼット(物入れ)に入っています。毎日のように参照する書類は机の引き出しに入れています。
収納場所が2箇所だけなので、書類を探して、家中をかけずりまわる必要がなくなりました。
☆過去に書いた書類の断捨離方法はこちらから参照できます⇒書類、文房具の断捨離と整理の仕方のまとめ
4.少しずつ片付ける
ほかの断捨離もそうですが、紙も少しずつ捨ててください。
家中に紙が散っている人は、いちばん紙の堆積が少ない場所からやるといいと思います。
たとえばダイニングテーブルの上にのっている新聞紙や郵便物の山など。
片付け中、その山の中から捨てたくないものを発見したら、テーブルの上に戻すのではなく、紙がいちばんたくさんある場所(最終的に書類を集めたい場所)に移してください。
多くの場合、それは本箱かファイリングキャビネットだと思います。
すでに置き場所がはっきりしているのなら、そこへ入れ込んでもいいですが、置き場所が決まっていないなら、とりあえず、本箱のはしっこに入れておけばいいのです。
最後には、本箱の中の書類も全部片付けますから、それが終わってから紙の置き場所を決めてください。
ダイニングテーブルの上が終わったら、次に紙がたまっている場所に移って同じように片付けてください。
大切なのはいったんクリアした場所は、2度と紙をためないようにすることです。
紙をためないシステムの参考にどうぞ⇒家中に紙がたまる5つの理由。これがわかれば、書類の整理は簡単になる。
私は未整理の紙は、すべてマニラホルダーに入れて引き出しの中にしまっています。
1つの片付けセッションは15分ぐらいをおすすめします。長々とやっていると、決断疲れしてうまく捨てられません。
決断疲れとは⇒決断疲れを回避する方法。ミニマリストになるのが1番です
たくさん書い
5.明らかなゴミを捨てる
どの書類を残したらいいのかわからないときは、まずは明らかなゴミから捨てるといいでしょう。
明らかなゴミとは、たとえば、
●ダイレクトメール
●期限の切れた割引券
●古い新聞や雑誌
●古いカタログ
●自分でも何を書いたのかよくわからないメモ
●古いレシート
●古い光熱費の請求書
●古いノート
●古い資料(新しい資料はたいていインターネットで入手可能)
何年もしまったままだった紙類は、ずっと手つかずでそこに置いてあったもの。
もういりません。
6.「仕事で必要」を免罪符にしてゴミをためていないか?
今回質問をして下さった方は、「夫婦とも在宅で仕事をしており、仕事で使うと思われる書類や書籍の処分に困っている」とメールに書いていました。
自分の仕事に必要かどうかなんて、自分にしかわからないのですから、自分で判断するしかありません。
ただ、「必ず必要である」と「必要かもしれない」という状況は全く別のことです。
それがなくて困るか、困らないかは、自分で決められます⇒捨てて困るか、困らないかは結局自分が決めることなのです。
カレン・キングストンも「それがないとあとで困るかもしれない、と恐れるのは、自分や自分の未来を信じていないからだ」と言っています⇒『ガラクタ捨てれば自分が見える』で衝撃のスペースクリアリングに出会う~ミニマリストへの道(20) 「人はなぜガラクタをためこむのか?」の箇所をお読みください。
何でもかんでも「みんな仕事で必要だから」と言い訳して、ためこんではいないか、一度客観的に考えてください。
7.紙を断捨離しているときは捨てることに徹する
物を捨てているときには、捨てることに徹してください。紙の断捨離中には、以下のようなことをして横道にそれがちです。
●雑誌、手紙などの中身をじっくり読み始めてしまう
懐かしいものが出てくると、思わず読みふけり、気づいたら、何も片付けないうちに、夕食の支度をする時間になっていた、なんてこと、ありませんか?
●そこに書いてあることが引き金になりほかのことをしてしまう
ダイニングテーブルの上の紙の山を片付けていたら、子供の友達の誕生日パーティの招待状が出てきた。だからその返事をするために、相手に電話をかける。これは横道にそれています。
こういうよけいな行動は、片付けが終わってからにしてください。電話で話し込んだりしたら、やはり片付けタイムが終わってしまいます。
招待状など、次のアクションが必要なものは、別にして、自分がよくわかるところに置き、片付けに戻ってください。
片付け時間は15分なのですから、15分後にご招待の返事をすればいいのです。
●出てきた紙類をファイリングしてしまう
紙類を断捨離しながら、ファイルを作り始める人がいます。ファイリングは、その捨てセッション中はもちろん、そのセッションが終わってからもしないほうがいいと思います。
今は断捨離をしているのですから。
ファイリングを始めると、捨てることにフォーカスできません。いわゆる「収納、整理」はすべての紙類の断捨離が終わってから検討したほうがいいです。
紙を捨てている最中に新しいファイルを作り始めるのは、物を捨てている最中に収納グッズを買って、収納を始めてしまうようなものです。
紙の断捨離中は、捨てることだけに意識を集中してください。
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次回は、「仕事でいるかもしれない書類」から、残すものと、捨てるものを判断するときのヒントを書きます。
自分が「これは絶対必要だ」と思わないものは、もういらないものだと思いますが。