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ミニマリスト主婦の簡単家事シリーズ。今回は、労少なくして美しい部屋を保つコツを4つお伝えします。
いったん汚部屋状態になると、元に戻すのが大変です。最初から、できるだけ問題が起きない部屋づくりをしておくと、ストレスなく暮らせます。
1.収納場所を作りすぎない
収納スペースがあればあるほど、物が増えるし、物があればあるほど、散らかる確率があがります。
最初から収納場所を制限するのが一番賢いやり方です。
今、新築で家を建てようとしているほとんどの人が、たくさんの収納場所を確保したがります。
ふつうの押入れ、パントリー、納戸だけではあきたらず、屋根裏、床下、玄関、お風呂場(脱衣所)、ウォークインクローゼット、外部収納(庭の物置など)。これでもか、と収納場所を作ろうとします。
多くの人は、居住スペースを広くとりたいから収納スペースがほしいと言います。収納する場所がないと、たんすなどの家具を置かねばならないと思っているのです。
ですが、必要な物だけを持ちシンプルに暮らせば、収納のための家具を置く必要はないし、収納スペースもそんなにいりません。
みんな、物を多く持ちすぎているのです。
大切なのは収納場所を確保することではなく、必要以上に物を持たないことです。
この思考転換ができるかどうかで、今後、部屋の片付けに追われる人生を送るか、すっきりした部屋で、もっと別の楽しいことをして暮らせるかが決まるのではないでしょうか?
作り付けの収納スペースは、外から見ると、スッキリしているかもしれませんが、中にいろいろ詰め込んだら、本当にしんどい暮らしになります。
何かが大きくなればなるほど、その中身もふくれあがります⇒さっさと断捨離を終わらせるコツ:パーキンソンの法則から学ぶ
物を探すとき、収納スペースが1つだけなら、そこを探すだけですみますが、15箇所あったら、労力はその15倍になります。
それぞれの収納場所にふさわしい「片付け方」「整理整頓の仕方」「入れ方」「分類の仕方」などを考えなければなりません。
繰り返しますが、収納場所が1個なら片付け方を1回考えるだけでいいのですが、15個あれば、考えることはこの15倍です。
おまけに、大きな収納スペースがあると、「収納に便利なもの」をあとからあとから買い足さなければなりません。
プラスチックの収納ケース、ストッカー、かご、ワイヤーのバスケット、プリプロピレンの引き出し。ラベリングに使うシールにマジック。物が少なかったらいらないものばかりです。
収納スペースをたくさん取ったばかりに
●中に入れるもの
●入れるものを小分けしたり、整理するもの
この2つが増えるのです。
もし私が、新築で家を建てるとしたら(建てませんが)、収納スペースは最小限にします。
収納スペースがあるから、片付かない、物がどんどん増える、掃除に時間がかかる、子供が散らかす、引っ越しが大変だ、断捨離に苦労する、という問題が生じるのではないでしょうか?
私のような考え方をする人は少数派です。こんな考え方は受け入れられないかもしれません。
ですが、今、多くの人が、物を持ちすぎて苦労しているのは事実です。それもこれも、「物がたくさんある問題を解決するのは収納だ」という思い込みがあるからです。
逆説的ですが、収納スペースが必要という「常識」を疑うことで、きれいな部屋になります。
2.一直線に出して、一直線にしまう
「収納場所が少ないほうがいいのはわかった。しかし、私はうっかり、収納スペースがたくさんある家を建ててしまった。しかも30年ローンを組んでしまった」。こんな人は、2番から4番に書くことを徹底させてください。
2番めの秘訣は、物を出して使ったら、寄り道させずにすぐにしまうことです。
物を使ったら、もとあったところに戻せばいいのです。しまい場所にもよりますが、どれも30秒~2分ぐらいで片付けられるはずです。
すべての物に対して、この動作を行えば、週末や長期の休みに、ながながと時間をかけて、掃除したり、整理したり、断捨離しなくてすみます。
きょう30秒しまう行動をめんどうがらずに行えば、数カ月後に半日かけて、断捨離する必要はなくなるのです。
何かを手にして使ったら、絶対そのへんに置かないでください。
たとえばバッグとか。
バッグを持って家に帰ってきたあと、そのまま床に放置する人がいます(娘です)。どこかきっちり置き場を決めて、そこに置けば、あとで片付けなくてもすむのに。
これ、ものすごくシンプルなことですが、部屋が片付かない人って、こういう無駄な動きを毎日たくさんしています。何かを手にしたら、ダイレクトにその物の置き場にしまうことを意識してください。
絶対、どこかにバイパスさせてはいけません。寄り道厳禁。
物を取り出して、自分の手を使って何かをしたら、また自分の手から、もとあった場所に戻します。
出す⇒使う⇒しまう、の3ステップです。
使い終わったあと、床やテーブル、ソファの上に置いてしまったら、出す⇒使う⇒床(テーブル、ソファ)に置く⇒床(テーブル、ソファ)から拾う⇒しまう、といきなり手順が5ステップになってしまいます。
手順が増えると、自分の手間、考えること、片付ける時間、すべてが増えます。ただでさえいろいろ複雑な人生が、たった30秒の手間を惜しんだだけで、よけい複雑になってしまうのです。
さらに、出す⇒使う⇒床に置く⇒じゃまだからちょっと移動させる(だけど相変わらず床の上)⇒床から拾う⇒しまう、なんてことをすると6ステップになります。そのへんにちょい置きしたまま時間がたつと、このステップは限りなく増えていきます。
自分の手だけではなく、家族が動かしたり、猫が移動させたりしたら、さらに手順は複雑に。
いったい何度、そのバッグを手にしたら気がすむのでしょうか?物にさわる回数を最小限にすることを意識してください。
一直線に取り出し、一直線に戻す。この行動を強く意識すれば、手間いらずだし、頭も疲れません。
3.家の中の物を増やさない。特に通販で。
あたりまえすぎることを書いてしまいましたが、これは徹底してください。
意外と盲点になっているのは、通販で届くものです。断捨離している人は通販も意識してセーブしていると思いますが、家族が勝手に頼むことがありますよね。
私の娘も、わりと通販を利用することが多く、そのたびに余計な物が増えています。通販がまずいのは、包装資材が増えるからです。
通販のワナ⇒物を増やしたくないなら要チェック!危険な通販の7つのワナ 「1.とにかく多い梱包資材」をお読みください。
私も、以前は便利なアマゾンをよく利用していましたが、箱の処置がうっとうしいので、しだいに通販を利用するのがいやになっていきました。
こちらに私が今年の上半期に買ったものを書いています⇒買わない挑戦の途中経過、2016年上半期に私が買った103個のもの。 木べらは、地元のスーパーで買ったので、よけいな袋には入っていませんでしたが、これはむしろ例外で、すべての物にビニール袋や箱などの包装資材がついてきています。
通販で購入すると、こういう個別包装にプラスして、プチプチ、ビニール袋、緩衝材、一番外側の大きな段ボール箱が増えるわけです。
買った物の数 X 包装資材 = 無限に思えるかのゴミ、です。
カナダの通販会社は日本に比べれば簡易包装だし、カタログやチラシも最小限しか入っていません。ですが、日本の会社は、いろいろなものをたくさん入れて送ってくるのではないですか?
セシールなんかは、「カタログ不要」というところにチェックを入れればいいのですが。
私は荷物が家の中に入ったら、本体は捨てませんが、包装に使われているものは、紙も箱もビニール袋もすぐに剥ぎ取り、すぐさま家の外に出します。
ためておくスペースがない、というのもありますが、ためておいても仕方がないからです。
ゴミ置き場に出していますが、それができないときも、キッチンのドアの外の階段の壁に立てかけておき、なるべく早い機会に外に出します。
日本では、ゴミ収集所に持っていく日が決まっていて、その日まで家に待機させなくてはならない人も多いかもしれません。
それならば尚のこと、通販の利用は避けてください。
特にまとめ買いは要注意です⇒まとめ買いが節約にならない4つの理由。むしろガラクタを増やす危険な買い方。
4.余計な物は捨てる。ポイントは優先順位をつけること
最後は不用品を捨てるススメです。
押入れ、たんす、クローゼットなど、物を収納する場所や家具から物があふれていたら、それは捨ててください。
収納できる分量の限界値を超えた量の物を家に入れるから、あふれているのです。
このときやってはいけないことは以下の3つ。
●高度な収納テクを使って(または、収納雑貨を買って)、無理にしまいこもうとする。
●家具の周囲(床の上や、家具の上など)も、なんとなく収納スペース扱いして、そのへんに物をあふれさせておく。
●見て見ぬふりをする。
やるべきことは、
●あふれている分はいさぎよく断捨離する、それもできるだけ早急に。
です。
捨て方がわからない、未練が出て捨てられない、いつか使うかも、などとうだうだと考えてなかなか捨てられない人は、優先順位を考えてください。
自分の人生にとって大事なほうを選ぶのです。
1.きれいで、片付いていて、スッキリとした掃除のしやすい、そこそこ清潔な家に笑顔で住むこと。
2.現在、収納スペースからあふれている物をいつまでも持ち続け、ストレスいっぱいで暮らすこと。
この選択を間違える人はいないと思いますが、念のために書いておくと、正解は1番です。
常に、自分や家族の幸せに貢献するほうを選んでください。優先順位をつければ、不用品を捨てることはそんなに難しくないのです。