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秋の3連休の1日に、突然友達がやってくる。しかし自分の部屋はとてつもなく散らかっている。どうしたらいいの?とパニックになっている人のために、なんとか10分で、ぐしゃぐしゃの部屋を普通レベルの散らかり具合の部屋に戻すコツをお伝えします。
10分しかないので、すごくきれいな部屋にはならないかもしれませんが、そこそこきれいな部屋になります。
軽い汚部屋にも使える方法です。
要はポイントを押さえて掃除すればいいのです。
前準備
パニックになっているとできることもできません。まずは深呼吸をして落ち着いてください。
ステップ1:どこを優先的に片付けるか決める(30秒)
パレートの法則にのっとれば、あなたの部屋を汚部屋に見せている要因は全体の2割になるはずですが、いかがでしょうか?
何が、その部屋を汚部屋に見せているのか、瞬時に判断してください。
洋服がベッドに山をなしているのか?
子供のおもちゃが散らかっているのか?
床がまったく見えていないのか?
テーブルに空いたペットボトルがボーリングのピンみたいに並んでいるのか?
新聞と雑誌が山になっているのか?
紙ゴミがそこら中に散らかっているのか?
ベッドの下に、ピザのデリバリーの箱が突っ込まれていて、変な匂いがしているのか?
洗濯物の山が2つも3つもあるのか?
客観的に見て、はじめてその部屋に足を踏み入れた人が、もっとも衝撃を受ける物を発見してください。
衝撃を与えている物が今回の片付けのターゲットです。
☆パレートの法則がわからない方はこちら⇒80対20の法則を利用してミニマリスト的な生活をする方法
ステップ2:もっとも衝撃的な汚部屋の構成分子を片付ける(3分)
ステップ1で発見した「衝撃的なもの」を片付けます。
もし床に服が散らばっているなら、全部拾って、洗濯物入れにつっこんでください。このときのんびりやらないこと。走ってください。
洗濯物入れがなかったら、ゴミ袋に入れればいいです。そしてその袋を見えないところにしまってください。押入れ、クローゼット、洋服ダンスの中、(あまりおすすめしませんが)別の部屋など。
このゴミ袋に入れる方式は何にでも使えます。
ゴミ袋のほかには、大きなかごやランドリーバスケットも使えます。
もしそういうものがなかったらどうするか?
私なら風呂敷やシーツに包みます。それもなかったらバスタオルに巻くという手もあり。
もし本や雑誌、紙が散らかっているのなら、テーブルの上や、部屋のはしっこにきちんと重ねてください。余裕があれば、一番上にはできるだけきれいな本を乗せましょう。
もちろん、本箱にきっちり戻すことができたらそのほうがいいです。
脱ぎ捨てた靴下や下着が落ちていたら、数にかかわらずショッキングなので、優先的に拾ってください。
ステップ3:個人的なものを片付ける(1分)
初見で、衝撃を感じなくても、よく見ると、人がプチな衝撃を受けるものがあります。それは「個人的なもの」です。
学生なら、テスト、通知表、社会人なら給料の明細、各種請求書、個人的な手紙、スケジュール帳でしょうか。
化粧品や薬もけっこう個人的なものです。脱毛ワックス、白髪染め、痔の薬、水虫の薬、イボコロリ、ダイエット食品、制汗剤、フットスプレー、生理用品など。
鼻をかんだティッシュ、口紅のついたティッシュ、使用済み綿棒も忘れずに広います。
その他見られたらはずかしいものすべてを拾って、明らかなゴミはゴミ箱へ。そうでないものは、袋にひとまとめにして、目に見えないところにしまってください。
ステップ4:生物(なまもの)と食べ物関係の処理(2分)
部屋の中に食べかけの何かがあったら、すべて捨ててください。お皿、マグ、タッパー、グラスがあったら急いで台所に持っていってください。
一度に運べないほどたくさんある場合は、台所からお盆を持ってきたほうが速いときもあります。
ステップ5:ベッドがあるなら整える(30秒)
人を招く部屋にベッドはないかもしれませんが、ワンルームだったり、学生で寮に住んでいたり、自室に招くときはベッドがあることも多いでしょう。
ベッドが整っているかどうかで、見た目が大きく違います。ベッドの一番上のもの(ベッドカバー、あるいは上掛け)を引っ張って、きれいにしてください。
きっちりベッドメーキングをしようとすると時間がかかるので、そこそこ整えるだけにとどめます。
ステップ6:この段階で目障りなものを片付ける(1分)
この片付けの肝はステップ2なので、すでに部屋は相当きれいだと思いますが、もしまだ何か、余計なものが落ちていたら、拾って捨てるなり、しまうなりしてください。
この時間はいわば予備の時間です。
ステップ7:窓を開ける(30秒)
窓を開けて換気します。窓を開けるのはもっと早い段階でやってもいいのですが、天候によっては、部屋にある紙が風で舞って、片付けを困難にすることもあるので、ステップ7に持ってきました。
ステップ8:拭き掃除(1分)
片手に乾いたウエス、片手に少しぬらしたウエスを持ってください。ウエスがなかったら、雑巾でもふきんでもティッシュでもいいです。
一番いいのは、靴下です。靴下を両手にはめれば、とてもふきやすくなります。
テーブルの上をぬれたウエスでふきます。かわいたウエスでほこりがたまっているところをふきます。
ぬれた布でふいたほうがほこりが飛び散りませんが、あまりにほこりがたまっているところをぬれ雑巾でふこうとすると、ほこりがよれてきれいに見えません。このあたりは、状況に合わせて、ふいてください。
乾いたウエスと、ぬれたウエスをうまく使い分けながら、すべての表面を拭き上げます。
ウエスについて⇒ウエスの作り方と使い方~拭き掃除だけが好きな主婦のおすすめの掃除道具
ふくところがいっぱいあるときは、黒い家具からやってください。黒い家具に積もったほこりはより目立つからです。
この拭き掃除のコツは馬鹿丁寧にやらないことです。目立つところだけやります。
ステップ9:最終チェック(30秒)
ウエスは捨てて、できればゴミ箱の中身を台所のゴミ箱などに開けます。そして、最終チェックをして、拾い忘れているものを拾ったり、机の上で重なっているものを、きちんと重ねなおしてください。
同じように物がテーブルにのっていても、角をそろえるときれいに見えます。
これで10分です。
余裕があったらしたいこと
相手が「ごめん、予定より15分ほど遅くなるかも」と電話してきたら、掃除機をやモップをかけてください。
しかし、出すのが面倒な場所に掃除機があったり、組み立てる必要があるときは、雑巾がけのほうがいいです。
フローリングはもちろん、カーペットでも水をぬらしてかたく絞ったウエスでざっとふけば、きれいになります。
さらに、トイレもきれいにしておくことをおすすめします。
パニックになった人むけのプラン
上で書いた片付けの肝は、ステップ1のプランニングと、ステップの2の、もっとも目立っている汚部屋の構成分子の処置にあります。
しかし、人によっては、どれが、汚部屋の元凶かわからないときがあるでしょう。部屋全体に、いろいろな物がまんべんなく散らかっているような場合です。
そんなときは、ゴミ袋をつかんで、部屋のある角(コーナー)をスタート地点にして、部屋を1周しながら、物を拾ってどんどん袋に突っ込んでください。
部屋の周回は何度もやって、うずまきみたいに、だんだんセンターに近づいていきます。こうすれば、部屋全体をクリアすることができます。
余裕があれば、その部屋にあるべきものは所定の場所に戻せばいいし、別の部屋のものは袋に入れたまま、見えないところに隠せばいいのです。
隠す場所がなかったり、満杯だったら、洗濯機の中に突っ込んでください。
10分で片付けるときの心得
●できるだけ早く動く
のんびりやらないでください。
●何も考えず、目障りなものはどんどん袋に入れる
分別や片付けはあとでゆっくりやればいいです。
●完璧主義にならない
この片付けは、緊急の片付けプラン、つまり急場しのぎです。完璧にきれいな部屋にしようと思わないでください。
目的は、見た目をできるだけ整えることであり、汚部屋の脱却ではありません。
完璧主義の弊害⇒完璧主義すぎるといつまでたっても部屋が片付かない理由
●心配しすぎない
モデルルームのような部屋でなくても、お客さんをもてなすことは充分できます。
お客さんが帰ったあとの処理
お客さんが帰っても、仕事は残っています。その日のうちにやる必要はありませんが、48時間以内に、押入れや、クローゼット、洋服ダンスなどに突っ込んだ袋をひっぱりだし、中身を元に戻します。
このとき、できるだけ物を捨ててください。
部屋が散らかるのは、物が多すぎるからです。この機会に、どうでもいい物を捨てておけば、今後は、いつでも部屋をきれいに保つことができます。