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家事や仕事の優先順位を決めるときに、考えたほうがいいポイントを6つ紹介します。
やらなくていい家事がわからない
先日、「やらない家事」を決めて、家事をラクにする提案をしました。
こちらです⇒家事嫌いなら試してほしい、4つの「やらない」で家事の負担を大幅に減らす。
この記事に対して、やらなくてもいい家事や、削ってもいい家事を断捨離したいと思うものの、毎日忙しすぎて、何をどうすればいいのかわからない、というご質問をいただきました。
どの家事をやらないことにしたらいいのか、判断できない、というわけです
これは優先順位を決めれば解決します。
優先順位とは、どの仕事から優先的にやっていくか、その順番です。優先すべき仕事はきっちり行い、どうでもいい、優先順位の低い仕事は手放します。
1日は24時間であり、やりたいことすべてをやることはできません。
優先すべきことだけをやっていくのが一番理にかなっているのではないでしょうか?
そこで、問題になるのが、この優先順位の決め方です。
優先順位の付け方を間違えると、やらなくてもいい仕事をやって、大切な仕事ができなくなります。
私が思う、優先順位を決める方法を6つ紹介します。
1.自分の人生にとってもっとも大切なものについて考える
なぜ、私たちは家事や仕事の優先順位を決めるのか?
究極の目的は、よりよい人生を生きるためです。毎日、できるだけたくさんのタスクをこなすために優先順位を決めるわけではありません。
一番最初にやるべきことは、自分はどんな人生を送りたいのか考えることです。
健康で長生きしたいのか?
家族と仲良く暮らしたいのか?
できるだけお金を貯めたいのか?
子供を有名大学に送り込みたいのか?
1人心穏やかに暮らしたいのか?
シンプルライフを送ってマイペースに生きたいのか?
とにかく、仕事でがんがん昇進したいのか?
人によって、理想の人生は違います。自分の人生で、もっとも大切なもの、これだけは譲れないものを確認してください。
それはいわば、自分が生きることで得たいもの、人生の目的と言えます。
理想の暮らしは1つではないでしょう。思いつくままに、紙に書いてください。実現できそうかどうかは関係ありません。
今から10年後にはこんなふうになっていたい、という長期的な視野にたって書くといいです。
日々やることの優先順位は、この目的に貢献するかどうかで決まります。
2.毎日やっていることをリストアップ
頭の中で、どの家事をやるべきか否か、と考えていると、混乱するだけです。
忙しくて、目の前の急ぎの用事をこなすだけの日々を送っていると、毎日、自分がどんな家事をどのぐらいの時間をかけてやっているかもわからないもの。
そこで、毎日やっていることを紙に書いて可視化してください。
どんなささいなことも書いてみることをおすすめします。
私の1日は、朝起きたら
- トイレで用を足す
- 洗顔、歯磨き
- トイレの床ふき
- ドライブラッシング
- スクワット
- ゴミ捨て
- 子供の弁当作り
- 子供の朝食作り
- 洗濯物の取り入れ
- モーニングページを書く
- 家計簿をつける
- 朝の読書
- To-doリスト書き
こんなふうに始まります。
私は毎日やることを所要時間(15分単位)と一緒に付箋に書き出しているので(歯磨きやドライブラッシングは書いていませんが)、どんな仕事をやっているか、どんなスケジュールで動いているのか、ほぼ頭に入っています。
まあ、ほとんど家にいるので、そんなに複雑なスケジュールを管理する必要はありません。
このようなタスクの書き出しをやったことがなかったら、一度すべて紙やノートに書いてみてください。
3.やらなくてもいいことを決める
タスクを書き出したあと、「これは別にやらなくてもいいな」と思うことを決めてください。
それは、自分の理想の人生に寄与しない活動です。
たとえば、
- Facebookをチェックする
- メールをチェックする
- 朝のワイドショーを見る
- スマホでゲームをする
など。
これは一例であり、何が大事かそうでないかは、人によって違います。
やらなくてもいいことがわからないときは、どうしてもやりたいことを先に決めてもいいです。
たとえば、毎朝の犬の散歩は自分の健康にもいいからやりたい、と思ったら、「犬の散歩」の上に、マーカーをひいてください。
勤めている人は、「会社へ行って8時間働く」という項目の上にもマーカーがひかれるでしょう。お子さんがいる人は、「子供を幼稚園に連れて行く」なども、やるべきことでしょう。
すべての家事を毎日やる必要はないので、デイリースケジュールとウィークリースケジュールの両方をチェックしたほうがいいです。
そのためにタスク出しは、最低でも1週間は続けることをおすすめします。
これまでスケジュールを考えたことがないと、大変そうに思えるかもしれません。ですが、ルーティンを決めてしまったほうが、家事はずっとラクになるのです。
場当たり的に家事をしていると、いつもやらなければいけないことに、追いまくられている気分になります。ところが、ルーティンをリストアップして、やろうと思ったことだけをやっていくのは、自主的に家事をすることなので、「やらされ感」がなく、逆に達成感があります。
参考記事:
忙しいからこそ家事のルーティンが必要。汚部屋掃除の手順はこうして身に付ける
家事の週間プランで綺麗部屋の住人へ~ミニマリストへの道(29)
寝る前が大事。家事上手の主婦が身につけている小さな習慣~ミニマリストへの道(37)
主婦の家事手帳(コントロールジャーナル)の作り方。情報の一元化で家事を効率化
4.すべてをやることはできないと自覚する
やりたいことをすべてスケジュールに入れれば当然忙しくなります。
特に、家事は際限がないので、タスクを入れすぎないようにしてください。
1日は誰でも24時間。
掃除も料理も洗濯も完璧にして、子供の宿題やお稽古ごともしっかりみてあげて、自分の趣味も楽しんで、ご主人の晩酌にもつきあって、義理の両親と時には買い物に行って、ベストセラーは全部読んで、話題になっている映画も全部見て、なんて考えていると時間がいくらあっても足りません。
優先順位を考えるときは、できるだけ、「やらなくてもいいこと」を見つけるのがコツです。やらなくてもいいことは、どんどん断捨離してください。
欲張らないのがポイントです。
5.緊急なことばかりやらない
成功哲学であり人生哲学の名著として有名な、スティーブン・R・コヴィーの『7つの習慣』では、人がやることを4つに分けています。
- 緊急で重要なこと
- 緊急ではないけど重要なこと
- 緊急だけど重要ではないこと
- 緊急でもないし、重要でもないこと
充実した人生を送るためには、「緊急ではないけど重要なこと」をやらなければいけない、とコヴィー博士は言っています。
たとえば、体力づくりや、人間関係の構築、これからやりたいことの準備や計画、心身をリラックスさせることなどです。
これらは、今日どうしてもやらなければいけないこと(緊急なこと)ではありません。
断捨離や睡眠時間をたっぷりとることも、緊急ではないでしょうが、大事なことだと思います。
こういう、差し迫ってはいないけれど、自分の理想の暮らしをするためには、やったほうがいいことを、積極的にスケジュールに盛り込むようにしてください。
特に、いつも忙しい思いをしていて、毎日があれよあれよという間に終わってしまう人は、自分にとって重要なことをすべきです。そうしないといつまでも忙しい状態が続きます。
今の「忙しすぎる現実」を解決するためには、今はやっていない何か、つまり「「緊急ではないけど重要なこと」をする必要があるのです。
『7つの習慣』はこの本です。
6.その瞬間やるべきことに集中する
優先順位を決めたら、できるだけやるべきことに集中してください。
個人的にマルチタスクよりシングルタスクをおすすめします。
その理由⇒マルチタスクが脳に負担をかけ仕事の効率を落とす理由。1つのことに集中しよう
タイマーをかけて家事をすると集中しやすいです。
タイマーの使い方⇒タイマーを使って仕事や家事に一点集中~ミニマリストのタイマー活用法
また、やるべきことに集中するということは、先延ばししないことでもあります。
タスクをすべて紙に書き出してしまえば、何も考えず、仕事をこなしやすいです。
もちろん人間なので、病気になったり、やる気がでなかったり、突然急な用事が入って、計画通りにいかないことはあるでしょう。
そのような時のために、あまりガチガチにスケジュールを入れず、休憩する時間も、ちゃんと割り振っておいてください。
「やらないこと」を決めて、家事の負担を減らす記事にも書きましたが、できるだけ週末は、リラックスする日にしたほうがいいです。
小さなお子さんがいる方は、子供の世話をしているとき、「ああ、この時間を自分の勉強に使いたい」なんて思うことがあるかもしれません。
しかし、これはやるべきことに集中している状態ではありません。
自分にとって大切なことだけを、やることとして決め、その中に、子供の世話があるわけです。それは自分で選んだ時間の使い方なのですから、子供の世話をしているときは、そのことに集中してください。
実際、子供はすぐに大きくなってしまうので、育児を楽しめるのも一生のうちの限られた時間だけです。
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優先順位を決めて、家事の時間割を決めたあとも、状況に応じて、どんどん改良してください。
くれぐれも、いろいろなタスクを詰め込みすぎないように。
また、子供が小さい人は、いつまでもその状態が続くわけではない、ということを知っておいてください。
全員、小学校にあがると、急にラクになると思います。