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職場のストレスのせいでカードで買い物をしすぎてしまいます。どうしたらいいですか、というご質問をいただきました。
この記事で回答します。
まずいただいたメールを紹介します。休職中人間さんからです。
ストレスでクレジットカードの請求がとんでもないことに
件名:悪い意味での変化
以前は、無駄な物は持たず、無駄使いもせずにいられたのに、仕事で忙しすぎて、いつのまにかクレジットカードの額がとんでもないことに&部屋が物で溢れ、以前は当たり前のようにできていた捨てて良い物を判断することもできなくなっていました。
以前はお小遣い3万円でやりくりできたのに、今や15万円ほどの請求が来ております。
蟻地獄にはまってしまった時、筆子さんはどのように対策をしますか?
もし良ければ、ご教授いただきたく…
求職中人間さん、メールありがとうございます。
まずは、ご自身で自分が置かれている状況を整理し、把握することをおすすめします。
このメールにはごく簡単に事情が書かれているだけなので、わからないことが多すぎます。
休職中人間さんの性別すらわかりません。まあ、クレジットカードの使いすぎと性別は関係ありませんが。
年代、家族構成(1人暮らしなのか主婦なのか、とか)、住居環境(賃貸なのか持ち家なのか)、経済状況(車や家のローンのあるなし)、仕事の内容などが不明なため、具体的なアドバイスはできません。
このあたりの情報をご自身で整理してください。
たとえば、
・いつ頃からカードでの買い物が増えたのか?
・どのタイミングで、どこでカードショッピングをしているのか?(リアル店舗なのかネット通販なのか、まとめ買いするのか、セールでよけいな物を買っているのか、など)
・請求額が多い理由は?(ふつうに買い物しているのか、リボルビング払いをしているのか?)
・今現在クレジットカードによる借金があるのか?
・以前、お小遣い3万円でやりくりしていた時と今の生活の違いは何か?
・なぜこんなに買い物をしてしまうのか?(理由を具体的に洗い出す)。
こんなことをご自身で考えてみると、解決の糸口が見つかると思います。頭の中で考えるだけでなく、ノートに書き出すことをおすすめします。
以下にカードの使いすぎを防止する一般的な方法を書きます。
ポイントは3つです。
1.ストレスに対処する(ストレスマネジメント)
2.買い物習慣の修正
3.クレカによる買い物を物理的に制限する
■ 仕事によるストレスを軽減する方法
仕事のせいでクレジットカードで物を買いすぎてしまうなら、仕事のやり方を変えてストレスを減らしてください。
1.シングルタスク(一度に1つだけやる)を心がける
職種がわかりませんが、何をやるときも、1つずつ落ち着いてこなすようにするといいです。
そのほうが、いろいろなことを同時進行するよりも早く終わりますし、仕事の質もあがります。
詳しくはこちらの記事をどうぞ⇒仕事や家事がストレス?仕事を楽しくするためにやめたほうがいい3つの習慣。 「2.仕事を抱え込む(マルチタスクをする)」をお読みください。
2.完璧主義を手放す
休職中人間さんの性格がわからないので何とも言えませんが、もし、完璧主義的傾向があったら、修正してください。
完璧主義の人は、自分で勝手に仕事のハードルをあげてしまうため、よけいなストレスが増えます。
完璧主義を手放す方法⇒完璧主義を克服する7つの具体的な方法。
3.人に任せられることは任せる
休職中人間さんの仕事が何かわからないのですが、人に任せることができることは、どんどん任せてご自身の負担を減らしてください。
「何でも自分でコントトールしたい、統括したい」という気持ちが強いと、人に任せることができません。他の人を信頼するように努力してください。
ふだんんそういうことをしていないと最初はすごく抵抗があるかもしれませんが、任せてみると、とても楽になります。
完璧主義を手放すことで、他人に任せやすくなります。
4.他人の仕事までやらない
人によっては、自分がやらなくていい仕事までやって忙しくなっている場合があります。
もしそうなら、人の仕事にまで手を出すのをやめます。「自分でやったほうが早い」と思うことも多いかもしれません。私もそう考えるほうです。しかし、そうすると、これから先、ずっと自分でやらなければなりません。
ここはぐっとがまんをして、先輩、同僚、後輩に任せてください。
5.仕事の流れを図式化し改善
ご自身がやっている仕事の流れを図式化して、なぜぞんなに忙しくなってしまうのか調べてください。
それは自分のせいなのか?(着手が遅いせいで、締め切りギリギリにあわてるとストレスが増大します)。
それとも、会社のシステム上そうなってしまうのか?(人手不足すぎるとか)
もし、システム上そうなってしまうのなら、上司に相談してください。
6.優先順位の高いことだけをやる
職場でやることが多くて忙しいのなら、もしかしてやらなくていいことまでやっているのかもしれません。
5番で作ったチャートを見ながら、優先順位について考えてください。
会社(に勤めているのかどうかわかりませんが)の目標と、ご自身の5年後、10年後の目標を突き合わせ、その日、どうしてもやらないことだけやるようにすれば、そこまで忙しくならないと思います。
忙しい人は、状況に反応しながら仕事をしているので忙しくなります。そうではなく、主体的に「目標はこれだから、今日はこれとこれをやればいい」考えて仕事をすれば、たとえ同じことをやっているとしても、ストレスのかかり方がずいぶん違います。
外的状況に振り回されるのではなく、自発的に仕事をする方向に持っていってください。
忙しくなりすぎない方法⇒なぜそんなにいつも忙しいの?~忙しさを生む7つの理由と忙しくなくなる方法
7.物の見方を変える
純粋に仕事の忙しさによるストレスのせいで買い物が増えたようですが、それは現在の求職中人間さんの物の見方にすぎません。
もしかしたら、周囲で起こっていることは別の解釈ができるかもしれません。
できごとは、その人の見方によって、ストレスフルなものになることもあれば、それほどでもないことになります。
一步下がって、全体像を俯瞰するようにしてください。
8.一般的なストレス解消法を試みる
深呼吸、瞑想、ヨガ、気分転換など、気分をリラックスしてリフレッシュできることを日常的にやるようにしてください。
休日は仕事のことを忘れてしっかり休息するために、デジタルデトックスをおすすめします⇒スマホ疲れしてませんか?~簡単デジタルデトックスで心の余裕をとりもどす
自分がどんなことにストレスを感じているのか、ノートに書くのもおすすめです。やり方はこちら⇒買い物はやめられる。お金を使わないシンプルなストレス解消法
その他のストレス解消法⇒疲れたときはこれ。5分あればできる簡単なストレス解消法10選
■ 買い物習慣を改める
9.無駄遣いや衝動買いを減らす
よけいな物を買わない方法は、過去にたくさん記事を書いています。
休職中人間さんが、いったい何をたくさん買っているのかわからないのですが、こんな方法で買い過ぎを減らすことができます⇒どうしても買い物が止まらない。買い物依存症を自分で治す方法
ネット通販で無駄遣いしているなら、こちらをお読みください⇒買い物依存症を治す11の方法(ネット通販編)
■ カードの使用のハードルをあげる
クレジットカードで決済しなければ当然請求されませんから、物理的にカードを使わない手段を講じます。
極端な方法もゆるいやり方も書いておくので、状況に合わせて使い分けてください。
10.クレジットカードを解約してしまう
クレジットカードを自分の生活から完全に断捨離してしまう方法です。勇気がいりますが、効果てきめんです。
11.クレジットカードの利用限度額を下げる
長くカードを使っていると、カード会社が買ってに利用限度額を引き上げるので、減額を申し出てください。
カード会社に電話するだけで処理してもらえます(カードの裏に電話番号が書いてあります)。
ついでにキャッシングできる額を下げてもらうのもいいでしょう。
限度額を下げることは不正利用をされたときの安全対策としてもおすすめです。
12.買い物には現金を持っていく(カードを使わない)
カードを断捨離するまでもない、とか、車のローンをカードで払っているなど、カードを解約できないときは、自宅にカードを置いて買い物に出るようにしてください。
カードは金庫など取り出すのが面倒なところにしまうとよいです。
いつもキャッシュでショッピングします。
ネット通販で使いすぎてしまう場合は、カードを使わない策を講じます。amazonでよく買い物をしているのなら、毎月ギフトカードを買って、その枠内だけで買うようにすれば使いすぎません。
よく使用するネットショップの登録は解除してください。
最低でも、それぞれのサイトにクレジットカードの情報を登録しないことをおすすめします。
13.クレジットカードの代わりにデビットカードを使う
デビットカードは、使ったら、その場でダイレクトに口座からお金が引き落とされるので(即時決済)、カードよりは使いすぎを防ぐことができると思います。
ただ、やはりカードなので、現金に比べると使いすぎてしまいます。買い物グセをやめたい場合は、あまりおすすめしません。
14.一般的な節約法を試みる
お金を使いすぎないように、ごく普通の節約をしてください。
金銭的なゴールを設定
休職中人間さんは以前お小遣い3万円で暮らしていたそうですが、その時は貯金をしていたと思います。
お金を貯めるゴールを改めて確認してください。
来年海外旅行に行くから、老後のために、家を買いたいから、などなどいろいろな理由から人はお金を貯めます。
目標を具体的に設定すると、無駄遣いが減ります。
買い物リストを作る(衝動買いの防止)
買う必要があるものだけノートにリストアップしてそれを死守します。
ノートに書いてあるものしか買わないと決めるのです。
使ったものをノートに書き出す
現在、家計簿をつけていなかったら、支出だけでいいので、買い物するたびに何にお金を使ったのか細大漏らさず書き出してください。
毎日書いて足し算すれば、「今月、もうこんなに使ってしまった」と自分で気づくことができます。
お金の流れに意識を向けない限り、使いすぎを防ぐことはできません。
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一番大事なのはストレス解消として買い物をする癖を手放すことです。
お金を使うのも習慣なので、1ヶ月ぐらいカードを使わないでいると、だんだんそれが普通になってきます。やれることから順番にやってみてください。