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俳優の堺雅人さんは、掃除や断捨離が好きらしいです。引っ越し前のある日、堺さんの「捨てる話」をインターネットで聞いてやる気を出しました。
堺雅人の部屋は何もなくてまるで楽屋
引っ越し前、私は、物の多さに気持ちが折れそうになっていました。「まだまだ物は多い、だけどもう捨てるものはない」という相反する気持ちの板挟みに苦しんでいたのです。
捨てたいけど、捨てられない、という感情です。
そんなとき、インターネットで、俳優の堺雅人さんが、何でもかんでも捨ててしまう、という話を聞き、やる気が回復。その日は雑貨を28個捨てました。
2013年の10月9日、堺さんが『笑っていいとも』に出演したとき、タモリさんと、みょうに世帯じみた話をしていたのです。
タモリさんの、「暇なときって何やるの?」という質問に対して、「特にないけど、衣替えとか大掃除」という話から、いかに自分が物をどんどん捨てる「持たない男」であるか、堺さんが語っていました。
何にもない部屋に住んでおり、人からは「楽屋みたい」と言われているそうです。
楽屋がどんなふうなのか、私はテレビや映画でしか知りません。
壁に鏡が並んでいて、その前に、カウンターのようにテーブルがくっついている、それこそ何もない部屋の様子が脳裏に浮かびました。
堺雅人さんの片付け術のポイント
私が聞いたのは、テレフォンショッキングの音声です。4分40秒ぐらいの2人の会話に、捨てるモチベーションアップに役立ちポイントがたくさんありました。
要点をまとめておきます。
・部屋には何もない、なぜならすぐ捨てるから。
・郵便物はペンディングスペースを作って、そこがいっぱいになったら捨てる。
ペンディングとは、pending で「未決、保留、未解決の」という意味です。語源はフランス語のpendant (パンダン)。これはアクセサリーのペンダントの語源でもあり、「たれさがった、ぶらさがった」という意味です。
処遇が決定しておらず、宙ぶらりんになっているものが、ペンディングされているもの。
堺さんは「どうするかまだ決めていないもの、しまい場所がよくわからないもの」用のスペースを作って、そこがいっぱいになったら、まとめて捨てているようです。
税金や年金関係のわりと大事な郵便物も捨ててしまった失敗体験もあるとのこと。
・台本も捨てる。
いしだあゆみさんも同じことを言ってました⇒いしだあゆみさんに学ぶ、60歳からの断捨離とミニマルライフ
ドラマの台本はすごく分厚いでしょうし、連続ドラマの主演なんてしていたら、たまってしょうがないでしょう。私でも捨てます。
・日記も捨てた。
・本もペンディングスペースがいっぱいになったら捨てる。
・洋服も時々どんと捨てる。クローゼットは1つだけ。
買う量も多そうな印象でした。職業柄そうなるのでしょう。
・ボールペンは1本だけ。ペン立てはない。
・レジ袋は大・小1枚ずつ、2枚のみキープ。
これは独身時代の話かもしれません。
堺さんは、スペースを決めておき、そこがいっぱいになったら、どんどん捨てる方式を採用しているようです。
特に私がピクっと来たのは、「ボールペンは1本だけ」という箇所。今は、大幅に文具を減らした私ですが、当時はまだたくさん持っていました。
しかも、ペン立てを2つも持っていたのです。シンプルライフを目指していたのに。この日は、ダブっているものをみんな捨てることにしました。
ダブリは捨てろ
同じもの、2つは必要ありません。
もちろん、別の考え方もあります。
必要なときすぐ手に取れるように、はさみを台所と居間に1つずつ用意しておく、同じものだけど、用途が微妙に違うので所持する、1つが故障したり、電池切れになったときのために、バックアップとしてもう1つ持っておく、など。
けれども、ミニマルライフを目指しているのだから、まずダブっているものをチェックして捨てていくのはとても効果的なやり方ではなかろうか、と考えました。
堺さんの言葉に背中を押され、この日は、残していた雑貨の中から、「2つもいらないな」と思うものを捨てました。
さらに、
・何年も持っていて、使っていないもの。
・使いにくいのを少し無理して使っていたもの⇒無理して使っている物を捨てる(プチ断捨離18)
・多すぎる消耗品のストック
・入れ物。
こんなものも捨てました。
ふだんちゃんと使っている物を収納している入れ物は必要です。
ですが、使っていないけれど、何となくもったいなくて捨てられない物をしまっている「入れ物」は、中身ごと捨てたほうがいいのではないでしょうか?
しかも、人は入れ物を持っていると、中を満たしたくなり、入れ物がなければ捨てていたはずのものをうっかりしまいこみます。
この点については、いしだあゆみさんも語っていたし、土橋さんの本にも書いてありました⇒『モノが少ないと快適に働ける: 書類の山から解放されるミニマリズム的整理術 』を読んで、だいぶ書類を断捨離しました
たくさんの入れ物がペンディングスペースとなり、処分しきれないが、使ってもいない宙ぶらりんの物たちがいつまでも家の中にとどまってしまうのです。
以下、この日捨てたものを紹介します。
堺雅人氏の話に触発されて捨てたもの
半端な雑貨いろいろ(12個)
温泉バッグ、ポーチ、目覚まし時計、洗濯袋、コースター、写真立て、タオル、クッキーカッターなど。
写真を見て自ら苦笑してしまうほど、どうでもいい細々としたものばかりです。
温泉に行かないのに温泉バッグを持っていました。これまでは旅行に行く時、コスメやクシなどを入れていましたが、化粧品も断捨離したので、バッグも不用に。
肌断食の話⇒肌断食中のミニマリストが使っているたった1つの化粧品
時計は複数あったので、1つ捨てました。
右手前にあるタオルはみな、もらいもの。ハローキティがついていてかわいいので、未使用のまま持っていました。ちゃんと使ってくれる人の手に渡すほうがいいでしょう。
文房具(14個)
余分だったペン立て、はさみ、文庫本のカバー、便箋など。
このペン立ては夫が買っていつまでも使わないセット物に入っていました。
「使わなければもったいない」と思って取り出し、自分で使っていたのですが、必要だと思って買ったものではなかったので、無理やり使っている部分がありました。
紙ばさみや書類入れ、ラベルも、大昔、夫が買ってきて、私にくれたものです。
もう何年も前に買って、ずっと使っていないレターセットも捨てました。
ブタの貯金箱の便箋なんて、30年ぐらい持ってました。30年かかっても使い切れなかったのです。そのとなりのレターセットも18年ものです。
レターセットはこれ以前にもたくさん捨てています。結局、このとき、ムーミンのレターセット1つのみを残して、ほかを捨てました。
この日から2年たっていますが、そのムーミンのレターセットもちっとも減っていません。手紙を書かなくてなってしまったからです。
かごとラジカセも捨てた
かごは5年半ぐらい前に購入。このとき、なぜか突然、アジアンな小物入れがほしいと思ったのです。
お香を入れてましたが、お香そのものがなくなりました⇒お香の収集癖を断捨離するまで~ミニマリストへの道(36)
ラジカセもデザインが気に入ってよく使っていましたが、もう1つ、CDとカセットの聴けるプレーヤーを持っているので捨てました。
CDやカセットもどんどん数が減っていました⇒CDの収納方法に悩むより全捨てをおすすめする理由:ミニマリストへの道(74)
現在、音楽はiPhoneで聞くことが多いので、プレーヤーは必要ありません。
☆このシリーズを最初から読む方はこちらへ⇒何度も失敗したけど、今も前を見て進んでいます~「ミニマリストへの道」のまとめ(1)
☆この続きはこちら⇒雑貨を50個断捨離したときの2つの捨て基準:ミニマリストへの道(78)
寄付箱も作った
箱がいっぱいになったので、寄付するものをごみ袋に入れました。この日断捨離した分だけでなく、それ以前に捨てたものの入っています。
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このところ毎週、引っ越し前に捨てたものを紹介しております。私が捨てたものは、新品同様きれいなものばかり(毛玉のついたタイツもありましたが)。
使いもしないものをきれいなまま長年持っていたことに、今さらながら、心がちくちく痛みます。