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引っ越し前に、たくさんの雑貨を捨てることになりました。私は、「あったら便利」と考えて、物を買ってしまうワナにはまっていたのです。
私が捨てた物をお見せしながら、このワナの恐ろしさについて語ります。
あったら便利な物は本質的には不用な物
「あったら便利だから、これを買う」ということ、よくあります。
ですが、もしその商品を買う理由が「あると便利そうだから」という点1つだけなら買わないほうがいいです。
確かに世の中にはあったら便利な物はたくさんあります。
高いもので言えば車。
安いものならパスタメジャー。
パスタメジャーは、大きさの違う穴が3つぐらいあいた小さな板です(メタル製のものもあるし、リング状のもあります)。
穴にパスタをくぐらせて、重さを測ります。穴の大きさで100グラム、200グラムと、測ることができるのです。
車は便利ですが、高い買い物です。
単に「あったら便利」という理由で買う人はいないでしょう。明確な使い道がなければ買わないと思います。
しかし、パスタメジャーはどうでしょうか?
100均でも売っているので、「あったら便利そう」と思って買う人はたくさんいます。
しかし、もし家にキッチンスケール(はかり)があったら、パスタ専用の測るものなんて不用です。
そもそもパスタを茹でる時、厳密に重さを測らなくても、パスタはちゃんとできあがるのでメジャーなんてなくても困りません。
それに、1年にいったい何回パスタを食べるのか、と考えると、パスタを測ることだけにしか使えないツールの導入が、どうしても必要な人は少ないでしょう。
さらに言えば、きょうは100グラム、来週は200グラム、再来週は300グラムと、違う重量のパスタをゆでることもないと思います。
家族の人数は一定ですから。
ところが、多くの人は、こうしたそんなに高くない雑貨を「あったら便利そう」という理由だけで軽い気持ちで買うのです。
特にガジェット、家電、調理雑貨、100均雑貨など。
このような便利雑貨の買うときは注意が必要です。
1つ1つは便利かもしれませんが、数が集まると邪魔になるだけ。便利な物を溜め込みすぎると、全体的には不便になるのです。
あったら便利なものはなくても平気なもの。
その本質はいらない物なのです。
不用なのになぜ買ってしまうのか
あったら便利な物は、別になくても平気な物です。
では、なぜみんなこういう存在価値のない物をどんどん買ってしまうのでしょうか?
一番の原因は買い物グセがついているからです。大量消費するライフスタイルの人は、いつも何か買わずにはいられません。
さらに、「便利なことはいいことだ」という思い込みもあります。
今より便利に、簡単になれば、生活の質があがり、自分は幸せになれると思っているのです。
だから、「これがあると便利ですよ」と言われると、買う気になります。
もちろん、「他人が使っている」「他人が買っている」というのも大きな理由の1つです。ほかの人が、何か便利そうな物を持っていると、自分も真似したくなります。
「自分だってあの人と同じくらい便利になりたい」と思います。「置いてけぼりはいやだ」と。
買い物好きな人でも、不用だとわかっている物をわざわざ買うのは、ためらわれます。
ですが、買い物したくてたまらないので、「これあったら便利だよね」「部屋にあると便利そう」「海外旅行にあると重宝しそう」と自分に都合のいい言い訳を思いつきます。
そして買います。
少なくとも私はそうでした。
まだ何も困っていないのに、先回りして「あったら便利なもの」を探していました。
「あったら便利だ」と思って買ったものは、今の生活には不用です。捨てても全然平気なのです。
私が引越し前に捨てた「あったら便利な物だと思って買ったけど、全く使わず、ガラクタになった物」の多くは調理雑貨やお菓子を作る道具でした。
もちろん、捨てたあと困ったものなんて1つもありません。
引っ越し前のある日、私が捨てた物にはこんなのがあります。
捨てたけど困らなかった雑貨
クッキー型やサバラン型などお菓子の型ばかり25個を断捨離
お菓子の型をたくさん捨てました。私はお菓子屋さんになるつもりだったわけではありません。
ただ、型がたくさんあれば、いろいろな形のお菓子ができるから楽しかろう、と思って買っのです。
現実には、私はいつも使い慣れた使いやすい型しか使っておらず、多くは新品のまま放置されていました。
型道楽にはまると、お菓子作りの本質的なところを楽しめなくなります。お金もかかります。
これについてはこちらをお読みください⇒道具が少ないほうがお菓子やパン作りは楽しめる
上の記事では、私の趣味だったお菓子作りについて書いていますが、他の趣味についても、同じことが言えましょう。
最初はお菓子作りが趣味だったのに、そのうち道具を集めることが趣味になってしまうのです。
さらにお菓子の型を捨てた
写真手前のお菓子の型は、夫がWinners(ウイナーズ)という店で買ってきました。自分で買ったものではないので、ほとんど使いませんでした。
小さなパウンドケーキが8個焼けます。焼けば可愛いです。ギフトにもいいかもしれません。
しかし焼く側としては手間がかかります。ふつうサイズのパウンドケーキを1個焼いたほうがずっと簡単です。
この型は、1,2度、ベークセールで使っただけで、棚の中に眠っていました。
ウイナーズは値引き品を買うのが好きな夫の好きな店です。
ここはアウトレットショップですが、スーパーみたいに、服、バッグ、雑貨、本、コスメ、食品などが置いてあります。
みんなブランド物で、アウトレット品なので当然ディスカウントされています。
私、ショッピング事情にうといので確信はありませんが、カナダでは大型のアウトレットショップはあまり一般的ではなく、そういうものを求めている人はアメリカまで足を伸ばします。
ウイナーズは貴重なアウトレットショップなので、人気があるのです。
しかし、このような店で必要ではない物を「値引きされているから」という理由だけで買ってしまえば、それはすぐにガラクタになります。
詳しくは⇒安物買いの銭失いをやめたほうがいい6つの理由。貧乏人ほど要注意。
水筒は夫のお母さんがウイナーズで購入。義理母もウイナーズが大好きです。
あとは娘が使っていたランチバッグ。右手前にあるものはお菓子の型ですが、どんなものだったのか中身は忘れました。
タオル9枚を処分
タオルは別に「あったら便利」と思って買ったのではなく、母がよく譲ってくれるので自然にたまっていきました。
この日、フェイスタオルを家族の人数X2枚分にして、残りを捨てました。
手前のタオルハンカチは娘が顔を洗う(=化粧落としする)のによく使っていたものです。
毛糸やクロスなど5個も断捨離
手前の白いクロスが「あったら便利かも」と思って買った布です。正式な商品名は忘れましたが、スープをこす布(こし布)です。
私、コンソメなんて作らないのに、なぜかこんな布を買ってしまいました。カタログ販売だったと思います。
スープをこすだけでなく、キッチンペーパーの代わりにさまざまな用途に使える、と説明書きにはありました。
キッチンペーパーを使うのは資源の無駄遣いだと思っていたので(今も思っていますが)、こういうクロスを使おう、と思ったのでしょう。
ところが全然使わなかったのです。
これこそ本当の資源の無駄遣いです。
バックパックも捨てた
ノーマディックというメーカーのバックパックです。
私、同じメーカーのもっと大きなバックパックを20年ぐらい使っています。
こちらに画像あり⇒バッグだけ見てると30代ミニマリスト?レディースではなく男女兼用タイプが好みです
すでにバックパックがあるのに、6年前に、このバックパックを買いました。
その理由は、街歩きするとき、大きいバックパックだとかさばるから。
「小さいのがあると便利だ」と思ったのです。実際、少しは使いましたが、そのうち使わなくなりました。
その理由は、大きいバックパックがあるから。
同じ用途のものがすでにあれば不用なのです。
この茶色いバッグを買う前に、人のブログで、「これは便利で使いやすい」という記事を読みました。それを見て、欲しくなってしまったのです。
そして、自分で、「街歩き用に小さいのがあると便利」という買い物をする言い訳を考え出しました。
バッグを増やしてしまう人は、目的別に最適な物を揃えようとしているからではないでしょうか?
確かに1つのバッグだけで、仕事、マザーズバッグ、旅行、街歩きに対応しようとすると、ちょっと不便なところも出てくるかもしれません。
ですが、その「不便さ」はそこまで致命的なものでもありません。
単に自分がぜいたくか、完璧主義すぎるのです。
こんな簡単なことにに気づくのに、私はずいぶんたくさんのバッグを捨てることになりました。
☆このシリーズを最初から読む方はこちらから⇒何度も失敗したけど、今も前を見て進んでいます~「ミニマリストへの道」のまとめ(1)
☆次のミニマリストへの道はこちら⇒まだ使える物でも、使っていないなら捨てるべき:ミニマリストへの道(80)
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幸か不幸かお金がなかったので、ガジェットや家電のたぐいは、どんなに「あったら便利だ」と思っても買えませんでした。
そういう意味では、貧乏でいたのはありがたかったと思います。
余計なお金があれば、それだけ余計な「あったら便利な物」を買ってしまい、あとでしんどい思いをしたでしょう。