「できるわけない」と考える人

ミニマルな日常

最終更新日: 2018.01.23

やりたいことがあるのに「できるわけない」と思ってしまうのは単なる思考のクセ。

ページに広告が含まれる場合があります。

 

私の新刊「それって、必要?」を読んだ方から、「やってみたい」と思う気持ちと「できるわけない」という気持ちの間で揺れ動いている、という問い合わせをいただきました(たぶんそういう質問だと思います)。

この記事で回答します。

「できるわけない」と反応してしまうのは、単なる考え方のクセなので捨てられます。

まずメールをシェアします。Hさんからです。



本当にできるのかしら?

件名:時間*健康*お金*物

筆子さま初めまして。

毎回充実したテーマで何度も繰り返し読んではメモ帳にポイントを書いて自分を戒めてます。

「それって、必要?」読ませていただきました。

筆子さんの新刊のタイトルはこれからの私の人生に呼びかける大切なメッセージとして毎日心に言い聞かせて過ごす事となります。

只今59歳。47歳で離婚。当時10歳、13歳、15歳の男ばかり、息子3人を必死で育てて今日に至ります。

還暦を迎える年となり元気なうちにいろいろと篩(ふるい)にかけて生活を見直し削ぎ落とそうと決断しました。

来春会社を辞め自分の時間確保第一とした軸を中心に環境を変えるのは動ける今でしかないように思えるのです。

筆子さん、お聞きします。

時間、健康、お金、物 などに執着せず生きよう・・・と悟す自分とそんなことなるようになるから・・・と言う自分がいます。

気持ちの置き場は??? 心の片づけって???

お聞かせください。

Hさん、メールありがとうございます。早速新刊を読んでいただき、重ねてお礼申し上げます。

3人のお子さんを1人で育てるために、大変なご苦労なさったんですね。離婚後、12年たって、お子さんは皆、無事されましたね。お疲れ様でした。そして、おめでとうございます。

具体的な質問をすれば答えが見つかる

すみません。「お聞かせください」と書いてあるのですが、いったい何を聞かせてほしいのか、そこのところがよくわかりません。

気持ちの置き場とは何であるのか、心の片付けとは何であるのか、それぞれ、定義を聞いておられるのでしょうか?

それとも、気持ちはどこに置けばいいのか、心はどうやって片付けたらいいのか、その方法を聞いておられるのでしょうか?

ご自身がいったい何を疑問に思っているのか、まずそこを明らかにしてください。

漠然な質問をすると、あいまいな答えや、全く見当違いの答えが返ってくる率があがります。

まずは、自分自身に具体的な質問をするクセをつけることをおすすめします。するとそれだけで答えが見つかったりします。

何が問題なのかわからないと、問題を解決できないように、何が質問なのかわからないと、答えも見つからないのです。

もちろん、答えのでない問いかけというのも、この世にはあります。

「それって、必要?」には執着を捨てろとは書いていない

質問がよくわかりません、で終わるのもそっけなさすぎるので、「時間、健康、お金、物などに執着せず生きよう・・・と悟す自分とそんなことなるようになるから・・・と言う自分がいます」という一文に対しての私の考えを述べます。

まず、新刊には、「時間、健康、お金、物などに執着するな」とは書いていません。

物には執着しないほうがいいと考えていますが、時間、健康、お金は大事にしたほうがいいです。

私の大元のメッセージは、

あるのが当然だと思っていた物や、当たり前だと思ってやってきたことを見直すと、人生がよい方に変わるかもしれないよ、

ということです。

より楽しく生きるために、具体的に捨てたほうがいい生活習慣や思考を提案しています。





時間については、

●忙しいと言いながら、何もしないでいると忙しいまま

●やりたいことを優先順位の最初に持ってくるべきである

●時間は有限

といったことを書いています。

健康に関してですが、今回の本には具体的な健康法は書いていません。

床にじかに寝ると、よく眠れるとか、睡眠の質をあげたほうがいいとか、よけいなストレスはかかえないほうがいい、といったことは書いています。

お金については、お金に関する心配を手放す方法や、効果的な節約について述べています。

物については、具体的な捨て方を1日めの提案として4つ書いています。

具体的な内容はこちらを参照願います⇒筆子の新刊「それって、必要?」7月20日発売のお知らせ。著者による内容紹介です。

何もやらない前からできないと思う思考のクセを手放すべし

今のHさんの一番の望みは、自分の時間を持ちたい、ということなのでしょうか。

今まで仕事と子育てで忙しくて、あまり自分の時間がなかったから、還暦を機会に、もっと自分のやりたいことをやりたい、と考えているのだと解釈しました。

しかし、その一方で、そんなこと本当にできるのかしら、と思っていらっしゃるんですよね。

いただいたメールだけで判断する限り、充分可能ではないでしょうか? 息子さんたちは皆、すでに成人しているので、もう母親が世話をする必要はありません。

Hさんは会社もやめるそうですから、どう考えても時間ができます。

仮に息子さん全員と同居しているとしても、やるべき家事は、掃除、食事の支度、洗濯ぐらいですよね?

その場合、本にも書きましたが、すべての家事を自分ですることはありません。息子さんたちはもう大人なのですから、自分の部屋の掃除ぐらいはできます。

炊事や洗濯だって持ち回りでやればいいのです。

男性も家事ができないと、今後結婚しても、しなくても、困ります。

もちろんここに書いていない不安材料もあるのかもしれません。その場合は、障害となるものを明らかにして、1つひとつクリアすればいいだけです。

そのさい、余計な物や思考を手放すと、目標を達成しやすくなります。

この記事では、理想の状況と、現在の状況を明らかにして、ギャップを埋める方法を提案しています⇒この先どうしたらいいのかわからないと悩んだらこれを読んでください。

先日、本の使い方案にも書きましたが、何もやらない前から、「できるわけない」と否定しないでください。

本の使い方の例⇒新刊「それって、必要?」本日発売です。読み方、使い方案を紹介。

「そうなったらいいけど、そんなことできるわけないよね」と否定する思考も考え方のクセなので、ついでに手放すことをおすすめします。

不用品を捨てることに関しても、「そんなことできるわけありません」ときっぱり断言するメールを送ってくる人がいます。

「日本じゃ無理です!」というメールもわりとよくもらいます。

このように強く否定する人たちは、否定することで、行動しない自分を正当化している可能性があります。私自身もそういう時があります。

最初に強く否定してしまうと、改善や成長のチャンスを逃します。「できるところからとにかくやってみよう」と考えたほうがいいです。

小さな行動から始めるススメ

望みの状況や理想的な状態を、目標として心づもりするのは大事なことです。ですが、いきなりそこへ一足飛びに行くことはできません。

目的地へ向かうために、小さなプロセスを積み重ねる必要があります。

そのプロセスの多くは、地味でおもしろくありません。ちっとも前に進んでいないと思うかもしれません。ですが、必要なことです。

一気に変身しようとするのではなく、ゴールに向けて、少しずつ行動を継続することを意識してください。

当ブログによく書いていますが、やるべきタスクを細分化するとうまくいきます。

1つひとつのタスクを、いまの自分に簡単にできるレベルの小さなタスクにすれば、必ず実行できます。

これはどんな目的にも使える方法です。

1冊目の「1週間で8割捨てる技術」にも書いていますが、小さな断捨離を数多くやって、成功体験を積み重ねるうちに、断捨離の経験値があがります。

Hさんが、どんなことに難しさを感じているのかわかりませんが、やるべきことを、抵抗なくできるところまで、小さくしてください。

タスクの細分化の方法はこちらを参考にしてください⇒モノを持ちたくないあなたへ~こんなものはキッチンには不要です 「タスクの細分化を」のところです。

きょうのまとめ

●「できるわけない」と思ってしまうのは、単なる思考のクセなので捨てればいい

●できるかどうか不安でも、ゴールに向かってとにかく歩き始める

●大きなタスクは細分化する

以上、Hさんの求めている回答を提示できたかどうかわかりませんが、暮らしの質をあげたいとき、効果を発揮する考え方であり方法だと信じています。

ぜひお試しください。

お時間ありましたら、この記事も読んでください⇒自分の能力を自分で見限ることの恐ろしさ、できると信じることの素晴らしさ(TED)

*******

おかげさまで、新刊を読んでくださった方から、「前の本よりこっちのほうが好きだ」という感想を複数いただいています。

1冊目に満足できなかった方は、本屋で立ち読みしてみてください。内容に関する質問も承っておりますので、お気軽にお寄せください。





花瓶ミニマルな暮らしは幸せを呼び込む基本。前のページ

決断する力をアップする。自分で決められない理由とうまく決める方法(TED)次のページ考えごと

ピックアップ記事

  1. ムック本・第2弾『8割捨てれば、お金が貯まる』発売のお知らせ:11月15日です。…
  2. いつか使うかもしれない、と思うものを本当に使う方法、あるいは見切りをつける方法。…
  3. 新刊『本当に心地いい部屋』4月14日発売のお知らせ:現在予約受付中。
  4. ムック・8割捨てて二度と散らからない部屋を手に入れる、発売しました。
  5. 筆子の新刊『買わない暮らし。』(6月16日発売)著者による内容紹介。現在予約受付…

関連記事

  1. ガジェット

    ミニマルな日常

    古いPCを捨てる決心がつかないとき:処分の先延ばし状態から抜け出すコツ。

    古いPCが2つずっと家にあり、気持ちの負担になっているが、なかなか処分…

  2. ノートパソコンに向かっている人

    ミニマルな日常

    受ける仕事を選ぶ基準~ブロガー筆子の場合。

    どんな基準で仕事を選んでいるのか、という質問をいただきました。…

  3. ゴミ出し

    ミニマルな日常

    捨てるのが面倒なものも多いけど、身軽な暮らしをめざして、コツコツ捨てています。

    身軽な生活をしている読者のお便り紹介コーナーです。今回は、1月から2月…

  4. 海岸

    ミニマルな日常

    7月のチャレンジとしてデジタルデトックスを始めた。

    読者のお便り紹介です。今回は、7月に何をチャレンジするか教えて…

  5. 読書する人

    ミニマルな日常

    できるだけ本を持たずに読書を楽しむ7つの方法~筆子の場合。

    読者の方から本を電子化しているか(デジタルデータに変えているか)という…

  6. 棚をきれいにする

    ミニマルな日常

    もっと掃除しやすい部屋にする方法。

    シンプルで掃除しやすい部屋にしたいので、断捨離の方法を教えてください、…

文庫本『それって、必要?』発売中。

「50歳からのミニマリスト宣言!」

ムック:8割り捨てて二度と散らからない

ムック・8割捨てればお金が貯まる

書店かセブンイレブンで買ってね。
8割捨てればお金が貯まる・バナー
ムック本・8割捨てればお金が貯まる、発売のお知らせ

「本当に心地いい部屋」

「買わない暮らし。」売れてます(第7刷)

筆子のムック(第5刷)

筆子の本、『書いて、捨てる!』

更新をメールで受け取る

メールアドレスを記入して購読すれば、更新をメールで受信できます。

1,829人の購読者に加わりましょう

新しく書いた記事を読む

  1. やりかけの刺繍
  2. センチメンタル
  3. もう着ない服のチェック
  4. 4人家族
  5. 片付いた机の上
  6. 片付いたリビングルーム
  7. チャレンジする女性
  8. ベッドにスプレーする女性
  9. 目標に向かう旅をする女性
  10. 引っ越しの荷造りをしている女性

筆子の本・10刷決定です

オーディオブック(Audible版)も出ました♪ 捨てられない人は要チェック
1週間で8割捨てる技術
⇒筆子の本が出ます!「1週間で8割捨てる技術」本日より予約開始

 

実物の写真つき紹介はこちら⇒「1週間で8割捨てる技術」筆子著、本日発売です(写真あり)

大好評・特集記事

小舟バナー

 

お金を貯める・バナー

 

実家の片付けバナー

 

ファッションバナー

 

フライレディバナー

 

湯シャンバナー

 

ブックレビューバナー

 

TEDバナー

 

歯の治療バナー

今日のおすすめ記事

  1. 私の10年日記
  2. 写真アルバム
  3. サプライズな贈り物
  4. 化粧品
  5. 断捨離
  6. 断捨離してます
  7. 鍵を持つ女性
  8. 計画を書いている人
  9. 女性と愛犬
  10. おじいさんとおばあさん

過去記事、たくさんあります♪

PAGE TOP