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人が忙しい7つの理由と、忙しさから脱出する方法をお伝えします。
パソコン、スマホ、インターネット、現代人はいろいろな文明の利器のお世話になっています。洗濯機、冷蔵庫、食器乾燥機、こうした機械のおかげで昔より、家事労働は格段に楽になりました。
しかし、みんな忙しいと思っています。特に仕事が忙しいと。都会の人は、みんな忙しそうにさっさかさっさか、せわしなく歩いています。
これはいったいなぜでしょうか?
ミニマリストの視点からこの謎を考えてみました。
なぜ今の人は皆忙しいのか?
個人レベルで見れば、人が忙しい理由はいろいろあると思います。仕事が多すぎるとか、介護があるとか、子供が小さいから、といったことです。
しかし、つきつめて考えれば、そんなふうに忙しくなってしまったのは、次の7つの理由のどれか(複数選択可)ではないでしょうか?
1.忙しいのがいいことだと思っているから
2.何かから逃げているから
3.やるべきことをギリギリまでほっておくから
4.ノーと言えないから
5.物が多すぎるから
6.情報が多すぎるから
7.人の仕事までやっているから
1つずつ説明します。
1.忙しいのがいいことだと思っているから
多くの人が忙しいのは、「多忙なのは、人生が充実している証拠だ」と信じて、さまざまな用件をどんどんスケジュールに入れてしまうからです。
つまりスケジュールがあくのを恐れているのです。
「趣味の道具の断捨離」の記事にも書きましたが、これは、タイムイズマネーだと思っているからではないでしょうか?
関連⇒持たない暮しをめざすなら知っておきたい~趣味に使う道具や教材をスパッと断捨離する方法
何もスケジュールがない日があると、「充実した人生を送っていない」、とか、「自分は人に必要とされていない」、なんて思ってしまうのです。
そんなふうに思うのは、多くの人が、働いた時間によって、給料をもらうからかもしれません。月給しかり、日給しかり。
なしとげた1つのプロジェクトに対して支払われる仕事や、セールスのように販売した量に比例して支払われる能力給などもあります。
しかし、多くの場合、給料といえば、自分が拘束された時間に対して支払われるものです。たいした仕事をしてなくても、1ヶ月会社に行けば、給料が支給されます。
このように時間がお金と結び付けられているので、ひま=お金がない=よくないこと、というふうに考えてしまうのでしょう。
2.何かから逃げているから
忙しいと、何も考えずにすむ、というメリット(?)があります。日本のサラリーマンにありがちなのが、家庭内のことをすべて奥さんにまかせて、仕事ばかりやっているパターンです。
彼は仕事が好きというよりも、仕事だけやってるほうが楽なのです。
家庭にはいろいろな問題が噴出します。同居している自分の母親が、最近、ちょっと認知症みたいになってきて、近所迷惑な行為をしているのかもしれません。妻と自分の母親との仲があまりよくないのかもしれません。
高校生の長女が体型を気にして、独自のダイエットをしていたら、拒食症になり、部屋にとじこもっているのかもしれません。
中学生の長男は、学校の不良グループに目をつけられてしまい、たかりにあっているらしいのに、先生は何もしてくれないのかもしれません。
小学生の次女は、学校に行きたがらず、登校拒否をしています。こうした問題を考えたくないので、このお父さんは、毎日やたらと残業をして、自らを忙しくしてしまうのです。
3.やるべきことをギリギリまでほっておくから
毎年3月には税金の申告をしなければいけないのがわかっているのに、ぎりぎりまで手をつけない人がいます。すると、提出期限間際は地獄のような忙しさで、ほかのことに手をつけられなくなります。
夏休みの宿題も同じです。40日かけて、少しずつやればいいものを、最後の3日でやろうとするから、大変になります。
毎日ちょこちょこ掃除をしておけば、家はそんなに汚れないのに、ふだんそうじをしないので、大事なお客さんが来る前に、怒涛のように掃除をするはめになります。
どんな小さなタスクでも、ためてしまうと、とてつもなく大変になります。タスクに大きなレバレッジがかかるというわけです。
やることすべてを、ぎりぎりにやっていると、いつも何がしかの急ぎの仕事やすぐに対処しなければならない問題をかかえるはめになり、その人は恒常的な忙しさの中で、日々を送るのです。
4.ノーと言えないから
飲み会の誘い、コンパの誘い、同窓会の誘い、結婚式、人生はいろいろなお誘いに満ちています。
飲み会に誘われたけど、最近疲れているから、きょうは早く帰ってゆっくり休みたい。でもノーと言えない。
なぜなら、ノーと言うと、もう2度と誘ってくれないかもしれないから。そこで、気乗りしないのに、むりに飲み会に出て、ここでもノーと言えない性格がわざわいして、3次会までつきあってひどい二日酔いになったります。
ノーと言う方法はこちら⇒断る勇気を持とう。上手にNo(ノー)と言う方法
5.物が多すぎるから
これは筆子がこのブログで再三再四書いていることです。物が多いと、その物の管理に時間を取られて必要以上に忙しくなってしまいます。
たとえば、掃除が大変になって、それに時間をとられます。
洋服を選ぶのに時間をとられます。
以下の記事を参考にしてください。
机の上の正しい片付け方:「きれい」のキープは難しくない
『モノが少ないと快適に働ける: 書類の山から解放されるミニマリズム的整理術 』を読んで、だいぶ書類を断捨離しました
ミニマリスト主婦の普段着とよそ行き~少ない服はストレスフリーで生産性があげる
6.情報が多すぎるから
昔より今のほうが忙しいのは、インターネットのせいで、日々情報の渦に巻き込まれているからです。
フェイスブックやツイターなどのソーシャルメディア、eメール、オンラインショッピング。
20年前、ネットがなかったころは、仕事を終えれば、次の機会まで、取引先の人と会うことはなく、同僚には、翌日まで顔を合わせなかったはずです。
家に帰ってから、わざわざ同僚に電話して、「ねえ、今なにやってるんだい?」なんて聞かなかったはず。
ところが今は、ネットがあるので、仕事が終わったあとも、取引先から来たメールをチェックできてしまいます。同僚が退社後、何をしたのかフェイスブックやツイターでチェックしたりします。
おまけにLineやら何やらで、べつに急ぎでもない用件でいろいろ連絡が来たり。特に必要なわけでもないのに、なんとなくオンラインショッピングで買い物をしたり。
そんなこんなでパソコンやスマホを見ながら、貴重な時間がどんどん失われます。
関連⇒ミニマリズム~何もしない時間、何もないスペースを作ってより充実した人生を
7.人の仕事までやっているから
最近の主婦は仕事、家事、育児、その他の雑事で忙しいです。ですが、家事や育児は本当に主婦が1人でやらなければいけないことなのでしょうか?
自分も働いているのだったら、家事にさける時間は、やはり働いているご主人と同じぐらいしかありません。
ここは、家事を分担するのが理にかなっています。子育てだって同じです。確かに赤ん坊が小さいときは、授乳をする関係上、母親のほうが子供と密接なつながりがあり、より育児に時間をさくことになるのも仕方ありません。しかし、ある程度大きくなったら、父親も育児に参加するべきです。
主婦は、家の仕事は何もかも自分の責任だと思いすぎているのかもしれません。時には人に手伝ってもらっても、全く問題ないのに、そうすると、「主婦失格」と思われてしまう、と恐れているのです。
さて、では忙しさから脱却するにはどうしたらいいのでしょうか? 上にあげた7つの理由を順番に解決すればいいのです。
忙しさから脱出する7つの方法
1.忙しいのは美徳ではない、と知る
2.勇気を持って根本的な問題と対峙する
3.やるべきことはできるだけ早くやる
4.ノーと言う
5.断捨離してシンプルライフをめざす
6.デジタルデトックスをする
7.何もかも自分でやろうとしない
簡単に説明します。
1.忙しいのは美徳ではない、と知る
忙しくないからといって、その人の人間性が劣るとか、つまらない人生だ、なんてことはありません。
だいたい、「充実している」「つまらない」というのは、他人が決めることではないのです。ゆったりと、穏やかな時間を過ごす幸せは、何物にも代えがたいものです。
2.勇気を持って根本的な問題と対峙する
何かから逃げたくて、忙しくしているのは、根本的な問題の解決にはなりません。「逃げている」ということは、心の奥底ではその問題に気づいていて、すごくストレスになっているのです。
そのうえ、毎日忙しくしていると、肉体的疲労も重なり、さらにストレスがかかってしまいます。
まずは自分が逃げている問題と向き合う勇気を持ちます。
☆「忙しさ」は自分の選択にかかっている⇒忙しすぎて断捨離できない人が「忙しさ」を手放す方法
3.やるべきことはできるだけ早くやる
どうせいつかはやらなければならないのなら、タスクが小さなうちに、クリアしておくほうがいいです。
先に行けば行くほど、別のタスクがふりかかってくる可能性があります。
仕事に追われるのはなく追っていくと、スケジュールと気持ちに余裕ができます。
4.ノーと言う
自分の人生の主役は自分なので、その同窓会に行くかどうかは自分で決めればいいのです。丁寧にお断りすれば、相手もわかってくれます。
ノーと言ったからといって、人生が終わるわけではありません。
5.断捨離してシンプルライフをめざす
貴重な時間と気力を奪っている不用品を捨てます。
やり方⇒断捨離を始めてみたいあなたへ~私が最も効果を実感した5つの断捨離テクニック
6.デジタルデトックスをする
SNSに費やす時間を1日10分にするなど、制限をかけます。ときには、パソコンやスマホの電源を切り、インターネットのない時間を楽しみましょう。
7.何もかも自分でやろうとしない
自分の体力も時間も有限。現実的な視野にたち、仕事をたくさんかかえるのはやめましょう。
仕事を軽減するために、知人に助けてもらったり、有料、無料のサービスを積極的に利用します。
☆関連記事もどうぞ⇒時間管理が好きな人の脳内にある6つの間違った思い込み。
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7つの解決法の中で、1番簡単なのは、物を捨てることです。断捨離は1日数分からできるので、少しずつ捨て始めることをおすすめします。
物の整理は心の整理。頭の中がクリアになれば、自分の暮しの中で、優先すべきことが見えてきます。そうすればいたずらに忙しさにふりまわされることはないでしょう。