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インターネットショッピングを利用すると必要以上に物が増えてしまう事実をお伝えします。
家から一步も出なくても物を買うことができる通販は便利です。しかし、便利なものには必ず落とし穴があります。
私たち現代人は便利な暮しを追い求めているうちに、今のような物余りの生活を送ることになってしまったのです。
通販も例外ではなく、気をつけないと物が増えてしまいます。
ネット販売には断捨離やミニマルライフを阻む、7つの危険なワナがあります。
通販が物を増やしてしまう7つの理由
1.とにかく多い梱包資材
2.いろいろ見ているうちにほしくなる
3.送ってもらえるので買い過ぎる
4.送料無料サービスのワナ
5.返品がめんどうだから返さない
6.クレジットカードで買いすぎる
7.買っていないものまで家に来る
1つずつ説明します。
1.とにかく多い梱包資材
オンラインショッピングで、、ミニマリスト的に1番問題なのは過剰な梱包です。外装の段ボールの中にさらに箱が入っていたり、定形外郵便ですみそうなCD1枚や薄い本1冊が大きな箱で届けられることがままあります。
下着などは一枚一枚ビニール袋に入っていて、さらにそれがクリスタルパック包装されていたり。商品の大きさに対して箱が大きすぎるので、緩衝材もいっぱい。
大きな箱を使うのは、中身を守るためでもありますが、輸送を効率よくするためです。売る側からすれば、小さな包装にするとかえってコストがかかるのでしょうね。
しかし、買い手側にしてみると、いらない箱がたまって、断捨離するものが増えるだけ。
しかもアマゾンやセシールは、まとめて一括で送ってほしいと言っているのに、「少しでもお客様のために早くお届けしたいから」、と、商品がそろったものから送ってくることがあります。
この場合、余分な送料はかからないのですが、ゴミとなる梱包資材はどんどん増えます。
2.いろいろ見ているうちにほしくなる
実店舗での買い物は、近くにある店を3つか4つ見比べるとたいてい力尽きますす(筆子の場合)。3件目ぐらいで手を売って買い物が終了します。
ところが、インターネットショッピングは、ワンクリックでいろいろ見られるので、目当ての品物以外にも下に出てくるおすすめ商品とか、トップにばーんと画像が出ているお買い得商品に目移りしつい欲しくなり予定外の物を買ってしまいます。
ネットショッピングのメリットは、豊富な品揃えに、品物を探すのが簡単で比較しやすいことですが、これがあだとなって買いすぎてしまうのです。
人が衝動買いをするトリガーはその商品を見ることです。目当ての商品しか画面に出てこないという作りのネットショップはまずありません。
お店は1つでもたくさん買ってほしいので、あの手この手でいろいろな商品を買い手の視界に送ってきます。
「おトク」の文字に踊らされ、必要以上に買ってしまう、お金を使いすぎてしまうのがネット通販なのです。
関連⇒元浪費家のミニマリストが教える衝動買いの心理とそれを防ぐ5つの方法
3.送ってもらえるので買いすぎる
これは見逃しがちなポイントです。実店舗に自分で買いに行ったら、手で持って帰ることができる許容量におさめるものです。
何か余計に買いたいと思っても、「荷物になるから嫌だな」という気持ちが働き、買い物にブレーキがかかります。
車で買いに行けばいっぱい持って返ってこれますけどね。この点で、車に乗って買い物に行くのは危険です。
通販の場合、ヤマトや佐川の宅急便の配達の人が運んでくれるのですから、重かろうが、かさばろうが、自分の知ったことではありません。
そもそも実物を見られないネットショッピングは、商品の大きさや重さがピンと来ないもの。
実店舗でなら買わなかったはずのやけに大きなもの、かさばって邪魔になるものを買ってしまう危険性があります。
4.送料無料サービスのワナ
ある一定の買物額に達すると、送料を無料にしてくれるお店が多いです。そこで、人は送料無料にするためについつい予定外の買い物をしてしまいます。
お店によっては、送料サービスの額に達するように、親切に(?)500円以下とか350円以下の小額の商品を集めたページを作ってくれています。
5.返品がめんどうだから返さない
通販は買うのは簡単ですが、返品するのが面倒です。さらに、手にとって見られないので、失敗も多いもの。いらない商品はお店に返したいところですが、これがやや面倒です。
まずお店に返品したい旨、メールしなければいけません。いきなり突き返しても払ったお金は返ってきませんから。
何度か店側とメールや、時には電話でやりとりし、晴れて返品できるとなったら、今度は梱包の手間があります。
筆子がたまに利用する事務用品の総合店、Staples(ステープルズ)や、カナダのアマゾンは、返品するときに貼れるように、店の住所と名前がシールになったものが届きます。(※アマゾンは注文する商品の種類によってシールがついているときとないときがあります)。
こういうサービスがなければ、箱に自分で返品先の住所を書き、宅配便の伝票を書き、コンビニなり、郵便局に持って行く必要があります。
これはけっこうめんどくさいです。返品が面倒だから、気に入らないものも手元にそのまま置いてしまう人はたくさんいます。
6.クレジットカードで買いすぎる
最近の通販ショップで、前払いする店は少ないです。決済手段は、ほとんどクレジットカードか、銀行振込か、代引きではないでしょうか。
問題はこのクレジットカードです。クレジットカードの番号を入力して、支払いをするのと、お店で現金で支払うのとでは、お金を使う感覚がまるで違います。
言うまでもなく、クレジットカードを使うと、「お金を払っている、身銭を切っている」という感覚が肌で感じられません。
クレジットカードの支払いは、まるでゲームのお金を使っているかのよう。しかも最近のクレジットカードは、ネットから簡単に分割払いやリボ払いに変更できます。そのため人は自分の支払い能力以上の買い物をします。
つまり買いすぎてしまうのです。
私がクレジットカードを使わない話⇒『フランス人は10着しか服を持たない』から学んだ節約術
7.買っていないものまで家に来る
大手通販ショップ(ベルメゾンなど)や化粧品のショップ(ファンケルとか)では、買ったものだけが家に届くことはまれです。たいてい分厚いカタログやちらし、注文書、おまけのプレゼント、サンプルなど買っていないものがたくさん荷物に入っています。
多くの人は「おまけがいっぱいでうれしい」と思うかもしれませんが、この考え方は間違っています。おまけは、物を増やす元凶なのですから。
断捨離している人や、ミニマリストはこうした物が家に入るのは極力阻止しなければなりません。
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このように、オンラインショッピングは、物を増やす危険がいっぱい。
ネットショッピングの短所と言うと、実物が見られないのでイメージ違い、勘違いの買い物をしてしまう、個人情報の流出、買ってすぐに使えない(最近は配送が早いですが)といったことがよくあげられます。
ところが、意外と「物を増やしてしまう」というところは見過ごされているのです。
多くのネットショッピングマニアや、お買い物大好き人間は、「物を減らそう」などと思っていないから、これが難点とは映らないのかもしれませんね。
ですが、物を持たない暮しをめざす人にとってはまぎれもないデメリット。ネット通販を利用するときは、いつも心にとどめておきたいところです。