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買い物で迷うことはありますか、という質問をいただきました。この記事で回答します。
まず、メールをシェアします。Hさんからです。最初のほうは、震災体験がつづられています。
買わないと決める判断は、すぐできますか?
件名:買わないではなく、買えない生活を振り返る。
3回目のお便りです。毎日欠かさずブログを拝読してます。
このルーティンワークは私にとって心の唯一のビタミン剤です。
アッという間に3月ですね。
カナダでは春の訪れはどんなところで感じ始めるのでしょうか?
日本では平成の元号を使えるのも60日を切りました。
4月1日に新年号の発表予定です。その前に忘れてはならないあの日が来ます。
平成23年(2011年)3月11日。午後2時46分。東日本大震災の被災から8年が過ぎます。
ビルの窓ガラスが粉々に砕け、硝子の雨を避けることもできず、状況の把握が出来ない混乱の中、凍えて一夜を明かしたあの日。
今でも鮮明に覚えてます。
寒い。暗い。怖い。電気なし。ガスなし。水道なし。
食事なし。睡眠なし。居場所なし。
ないないづくしの生活のスタート。
それも突然に始まったあの日からなんと8年が過ぎます。
今の生活はなんて贅沢なんでしょう。
物資は揃い、美味しい食事もいただけます。しみじみと感謝の気持ちに浸ります。
また改めてこの時期が来ると、買えない生活の体験は無駄を知り、シンプルに衣食住を見直す貴重な体験と試練であったと悟り、今の生活を見直すけじめの時期と決めてます。
「買わない!」と言う意思を持って生活することは実は楽なのかも知れません。
買えるのに買わないだけのことですから、ある意味自由です。
震災のように買いたくても買えない環境はどうする事もできないのです。選択が出来ません。
今は「買わない生活」を筆子さんがブログで詳しく報告してくださることが、とても参考になり、励みになり、私のやる気満々につながっていきます。
1つ質問ですが、買わないと決める判断は早いですか?
それとも悩んだりするんですか?
月締め「1か月間買わない生活」ご報告をこれからも楽しみにしてます。
季節の変わり目ですのでお身体をどうぞご自愛くださいませ。
Hさん、お便りありがとうございます。
毎日ブログを読んでいただき、うれしく思います。
おかげさまで、私は特に変わりなく、元気に暮らしています。
気温はまだ低く、雪も積もっていますが、日は長くなってきました。家の中から見る日差しも、春っぽいような気もします。
おっしゃるとおり、買いたくても買えない状況に比べれば、買えるのに買わないでいるのはそんなに大変ではないですね。
ベネズエラの人なんて、今、大変です。ニュースでそうした状況を見ると、自分は本当に恵まれているなあ、と思います。
Hさんは、ご自身の体験からそのことをよくわかっていらっしゃるので、「買い物で迷うか、どうか」という質問をいただき、少し意外に思いました。
今年は、かなり厳密に買わない挑戦をしているので、買ってもいいものを決めてあります。
こちらで紹介⇒買わない生活を継続するために私が心がけていること。
買ってもいいものでないなら、悩むまでもなく、買いません。
それに、私はもともと、わりとなんでもパッと決めるほうです。喫茶店やレストランでオーダーするものを決めるのも早いですし、歯の治療方針なんかも、さっさと決めています。
ミニマリストになる前から、私の信条は
●来る者は拒まず、去る者は追わず
●人生、なるようにしかならない
●明日は明日の風がふく
こんな感じでした。若いときからそうだったので、これは性格だと思います。
そんなわけで、買わない生活をする前から、何かを買おうか、買うまいか悩んだことはあまりありません。ちなみに、家のような大きな買い物はしたことはありません。
賃貸派です⇒家を持たない暮しがあってもいい、筆子が持ち家に住まず賃貸生活を続ける理由とは?
もし買い物で悩むことが多いなら、自分なりに、買ってもいいルール、あるいは、買わないルールを決めておくといいでしょう。
以下に、考え方の道筋を紹介します。
どんな買い物をしていきたいか考える
最初に考えるべきことは、自分の理想の買い方です。
理想の暮らし方、理想のお金の使い方、といってもいいかもしれません。
自分が望む暮らし方によって買い方も変わりますから、理念というか、自分の買い物のコンセプト、テーマみたいなものを決めてください。
たとえば、私は、できるだけ少ない物で暮らしたいと思っており、持たない暮らしを理想としています。
だから、必然的に無駄な物は買わないルールになります。
しかし、人によっては、
●新しい物や便利な物はどんどん買っていきたい
●自分の投資になるものにはお金を惜しまない
●服や化粧品はできるだけたくさん買いたい
●子供の物はいくら買ってもいい
●旅行にはどんどんお金を使う
●本は欲しいだけ買いたい
こんな理念があるかもしれません。
自分の買い物は、どうあるべきなのか、この点を考えるのはひじょうに重要です。
理想がわかったあと、その理想に近づくためには、どんなルールを作っておくといいかな、と考えます。
私と同じように、できるだけ物を買わないでいたい人は、以下のような考え方をするといいのではないでしょうか?
必要なの? それとも欲しいだけ?
何かを買いたいと思ったら、それは必要なのか、それとも単に欲しいだけなのか、考えます。
ニーズとウォンツについて⇒ミニマリスト的節約術の極意は、「必要なもの」と「欲しいもの」をしっかり分けること
急いで買わなければならないものなの?
必要ならば、たいてい、「買う」という選択になりますが、もう一歩進めて、
●いますぐ必要なのか?
●少しは待てるのか?
これを考えてみます。
今すぐ必要なら
今すぐ必要なら買う、と言いたいところですが、買わずにすませられる方法はないか、考えてみます。
もしどこかから借りられたら、買わなくてすみますし、物によっては、自分で作ることもできます。
少しは待てるなら
少しは待てるなら、それなしで生活してみます。
それなしで暮らしていると、「必要だと思っていたけど、なくても意外となんとかなる」と思うかもしれません。
欲しいだけの物の場合
べつに、生きるのに必要ではないけれど、あったらいいなあとか、あると便利そうだなあ、と思うものってありますよね?
こういうのは欲しい物です。
あったらいいなあ、と思うものを、すぐに買っていると、確実に物が増えるので、すぐには買わず、少し考えてください。
欲しい理由を考える
欲しい、特に、今すぐ欲しいと思うなら、べつに生活に必要ではないのに、なぜ、今すぐ欲しいのか、その理由を考えてみます。
たとえば、
●これまでの習慣(ずっと買うのが当たり前だと思っていて、その行為になんの疑問も感じていなかった)。
●あると自分の生活がよくなると思うから
●感情的な理由(退屈だから、むなしいから、さびしいから、イライラするからetc)
●見栄、承認欲求⇒強すぎる承認欲求(人にほめられたい気持ち)を手放す方法
こんな理由が考えられます。
参考記事⇒人が物を買う7つの理由。ワケがわかれば、よけいな買い物も減る。
すでに、充分物があるのに、まだ欲しい物がある場合、その物が欲しいというよりも、その物を手にいれることで得られる別の何かを求めていることのほうが多いです。
それを買うことで、自分の生活や人生に何らかの変化をもたらしたいわけです。
それを欲しい理由をまじめに考えてみると、自分がどんな変化を求めているのか見当がつきます。
その後、その物を買わずに、その変化を手に入れることができないか考えてみたり(欲しいのは物じゃないのだし)、そもそもそれを求めることは、理にかなっているのか、それは自分が求めるに足るものなのか考えてみます。
こうやっていろいろと考えてみると、そんなにがまんすることなく、必要なものは買い、欲しい物はパスする、という方向に行くんじゃないでしょうか?
参考になるかもしれない過去記事
年末にお金を使いすぎないためにできる5つのこと。意識的な買い物が鍵。
なんとなく買ってしまうのをやめる。買わない思考を手に入れる3つの方法。
臨時収入の使い道に迷うあなたへ。幸せになれるお金の使い方、9通り。
何かと迷ってしまうあなたに送る、断捨離中にいちいち迷わない3つの方法
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今回は、買い物で迷うときの考え方をお伝えしました。
「迷ったら買わない」と決めておくのも、シンプルでいいと思います。