ページに広告が含まれる場合があります。
服をできるだけ大事に長く着る、ごく基本的な方法を7つ紹介します。
ファストファッションが一般的になってから、家庭にいらない服がたまりやすくなりました。
数週間ごとに、流行のスタイルの服が手頃な値段で店に並ぶと、服を買うのが好きな人は、買ってしまいますよね。
ですが、ファストファッションが、環境に大きな負荷をかけているのはまぎれもない事実です。
理想は、自分がちゃんと着る服だけを持ち、それぞれを長く着ていくことだと思います。
1.着たいと思う服を買う
服を長く着るには、それなりに、大事にしなければなりません。そのために、服を買うときは、自分が好きな服、着たいと思う服を買うべきです。
好きな服なら大事にするのも苦になりませんから。
「好きな服を買うなんて、あたりまえ」と思うかもしれませんが、意外と、「自分が着たいから」という理由以外で服を買う人も多いです。
たとえばこんな理由です。
・安いから、セールだから、2着買うと、片方が安くなるから
・流行だから
・友達が着ていたから
・親が買えというから
・男性受け/女性受け/子供受け/職場受け/近所の奥さん受けetc.しそうだから
自分が好きで、着ようという意志のある服を買えば、自然に着ることができます。よって、たんすやクローゼットの中に入れっぱなしにはなりません。
クローゼットの中に、着ない服を放置すると、服そのものは長持ちするでしょう。ですが、大事にしているとは言えません。
服をいっぱい持っているのに、毎朝「着る服がない」と思うことが多いとしたら、自分が好きな服を買っていない可能性があります。
2.どんな服を着たいのか日頃から考えておく
「着たい服を買え」と言われても、自分の着たい服がわからないことがあるかもしれません。
これまで、特に何も考えず、シーズンごとに、目についた服をなんとなく買ってきた人は、一度、自分にとって服とはなんであるのか、今後、自分はどんな服を着ていきたいのか、考えてみるといいでしょう。
自分の着たい服は、自分にしかわかりませんから。
人はさまざまです。
服のことを考えるのがめんどくさい、という人もいれば、少ない服を着回して、できるだけおしゃれに見せたい、と考える人もいるし、できるだけ環境に負荷をかけない、スローファッションを心がけたい、という人もいます。
服にお金をかけるなんて絶対いや、という人もいれば、高くて質のいい服だけを買いたい、◯◯ブランドの服で固めたい、という人もいます。
自分のテーマみたいなものを設定しておくと、着たい服を選びやすくなります。
テーマを考えるさいに、参考になる記事にリンクしておきます。
少ない服でおしゃれを楽しむ方法。この秋からミニマルなファッションにしませんか?
3.そこそこ質のいい服を買う
あまりにもチープで、質の悪い服を買ってしまうと、どんなに大事に着ようと思っても、数回洗濯するだけで、だめになります。
長持ちさせたい、と思うなら、ある程度、質のいい服を買うべきでしょう。
といっても、そんなに高価な服を買う必要はありません。
ファストファッションの服を新品で買うときは、気をつける、ぐらいで大丈夫です。
ファストファッションの服の素材はあまりよくない話⇒ファストファッションとは? その仕組みと問題点を2分で学ぶ
質のいい服を買うには⇒質のいい服を簡単に見分ける7つのコツ。着ない服ばかり買わないために。
4.洗濯しすぎない
洗濯すればするほど服は痛みます。
必要以上に洗濯しすぎなければ、長持ちします。
洗濯しないのは、服を長持ちさせる最大のポイントと言えるかもしれません。
多くの人は、1回着ただけで、服を洗濯します。何も考えず、ほとんど習慣になっています。
大昔、ブログで紹介した、昔の友人でわりとケチだったWさんも、たった数時間着ただけのジーンズを、洗濯していました。
学校の教室で座っているときにはいていたジーンズです。
Wさんのことを書いた記事⇒今日からできるお金を貯める3つの方法、ミニマリスト流
服は汚れてから、または細菌のせいでくさくなってから、洗濯すればよい、と私は考えています。
洗濯しないですむ方法⇒洗濯物の量と洗濯の回数を減らす簡単な方法~服の数が少なくても大丈夫
5.生地が傷みにくい洗濯をする
洗濯しないほうがいいのですが、全然洗濯しないわけにもいきません。
そこで、洗濯するときは、できるだけダメージの少ない洗濯をします。
具体的には
・ドライヤー(衣類乾燥機)は使わない
衣類の乾燥機を持っている人、日本ではそんなに多くないかもしれません(よくわかりませんが)。カナダでは、洗濯物を外に干す人はあまりおらず、ドライヤーを使って乾燥させる人が大半です。
ドライヤーの熱と、タンブル(回転すること)は、ものすごく服にダメージを与えます。
時間をかけて自然乾燥させるべきところを、不自然に強制的に乾かすのがドライヤーです。不自然なことをすれば、衣類が痛むのは当たり前です。
カナダに来た当時、ふつうにドライヤーで乾かしていましたが、あまりにも服が痛むので、いまは、ドライヤーは使っていません。
・手洗いする
洗濯機の中に放り込んでぐるぐる回すより手で洗ったほうが、服は痛みません。
・裏表にして(裏返して)洗う
服の表面には刺繍やらリボンやら、付属品がついていることが多いし、プリントがあるのも表ですから、ダメージを避けるために、裏返して洗います。
・ボタンやファスナーは全部留めて洗う
ボタンやらを留めずに洗うと、洗濯中に、服がびよーんと伸びて、ほかの服にからまります。
なお、洗濯機が汚れていると、洗濯がきれいにできないので、ときどき洗濯機そのものも洗います。
洗濯の仕方は、素材によっても違うし、細かいことを考えだしたらきりがありません。基本的な線を押さえておくだけでよいと思います。
6.基本的な手入れをする
穴は小さいうちにかがり、裂け目も小さいうちに、つくろう、といった基本的なメンテナンスをします。
とはいえ、服をたくさん持っている人は、穴があくほど着ないかもしれません。
私自身、日本にいる頃は、袖をどこかにひっかけた、といった事故でもない限り、穴があくほど服を着たことはありませんでした。
今から思うといつもコンディションのいい服を着ていました。
しかし、いまは、ファストファッションがあるから、すぐに穴のあく服も多いかもしれない、とも思います。
私がカナダに来たのは、1996年なので、まだファストファッションは一般的ではなかったと思います。
ちょっと穴があいたり、布地が裂けただけで、捨てる人はいないと思いますが、多少難が出ても、あっさり見捨てず、修繕しながら着ていけば、その分、長く使えます。
服の素材によっては、いろいろなメンテナンスが必要なものもあります。
以前は、セーターを持っていたので、毛玉取りをしたこともありますが、いまは、綿100%の服が主体なので、毛玉が気になることがなくなりました。
天然素材を愛用している話⇒私が天然繊維を選ぶ5つの理由~静電気が健康に及ぼす害はあなどれない
それから、服が痛みにくい収納というのもあるでしょう。
タンスやクローゼットにびっしり入れず、適度に余裕をもたせてしまったほうが、服は傷みません。
服を積み重ねるのではなく、こんまり式に、立てたほうが傷まないでしょうね。私はたんすも持っていないし、積み重ねるほど服もないので、実地では実験できないのですが。
7.筆子独自の工夫
自宅にいるときは、たいていいつも、エプロン代わりに上から色の濃いTシャツを着ています。
スムージーを作ったり、飲んでいる(食べている)ときに、緑色の液体が胸に飛び散り、そのたびにしみになるという経験ををたくさんしました。そこで、飛び散ってもいいように、汚れてもいいTシャツを着るようにしました。
赤ん坊のよだれかけと一緒です。
このTシャツは、幼稚園児のお絵描き用スモックの役割も果たしています。
水彩で塗り絵をしているとき、胸や袖口にたまに絵の具をつけます。油性マーカーをつけてしまうこともあります。
そんなとき、汚れてもいいTシャツを着ていると、その下の服の寿命を延ばすことができます。
仕事から帰ったら、自宅では、どんなに汚れても大丈夫な服を着れば、仕事用の服を長持ちさせることができるでしょう。
スローファッション関連記事もどうぞ
マインドレスからマインドフルへ、ファッションを変えていく(TED)
「真の代償」The True Costはファストファッションの真実を暴く映画 ~これでもあなたは安い服を買い続けますか?
『ザ・トゥルー・コスト ~ファストファッション 真の代償~』11月日本で公開。服を買い過ぎる人は必見です
スローファッションとは? 非おしゃれ系おばさんミニマリストの取り組み
死ぬほど素敵なファッション(TED)おしゃれで安い服の大きな代償。
ミニマリストらしいファッションの選び方。プロジェクト333のすすめ。
*****
今回は、服を長持ちさせる工夫を書きました。
「高い服を買って長く着る」というのが一般的な法則ではありますが、その人の生活環境や価値観によっては、当てはまらないことも多いです。
私は、「服にお金をかけるのは、もういやだ」と思っています(若いとき、さんざん服を買って無駄にしたので)。しかし、安い服をどんどんゴミにするのもいやです。
そこで、そこまで安くもないけど、高くもない服で、自分の好みに合うものを数着持ち、毎日、同じような格好で生きる、という形に落ち着きました。